133 / 177
第百三十三話 信仰の対象
しおりを挟む「魔獣信仰……ですか?」
「そうだ。エクレアを突然襲った襲撃者は魔物のことを『魔獣』と、そう呼んでいたんだろう?」
冒険者ギルド王国本部の応接室で俺たちは襲撃者の一件についての話をしていた。
この場にはあの時一緒に神の試練に挑んだメンバーとケイゼ先生。
それと神の試練が終わった直後で忙しいはずのエディレーンさんとギルドマスターであるシグラクニスさんが同席していた。
「そもそもだ。君たちは星神の眷属神についてどれだけ知っている?」
「それぐらいならオレでも知ってる。技巧の神、闘争の神、錬金の神、繁栄の神、意匠の神、魔獣の神、審理の神の七柱の神様だろ。子供でも習う内容だ」
ケイゼ先生の問いかけに自信満々に答えるニール。
その答えに満足そうに頷きケイゼ先生はさらに詳しく説明し始める。
「知識と技能を司る技巧の神プロメテウス。武具と競争を司る闘争の神ハデム。鉱石と建築を司る錬金の神イオ。植物と料理を司る繁栄の神パルパスタ。装飾と色彩を司る意匠の神シリウス。正義を司る審理の神ジュディカ。最高神である星神に従属する眷属神は七柱。そして……その中の一柱に魔物と動物を司る魔獣の神が存在する」
以前にもケイゼ先生の話の中ででてきたこともある魔獣の神。
魔獣、か。
突然エクレアを奇襲してきた“氷血塊”は確かに神の試練で現れたスライムのことを魔獣と呼んでいた。
「魔獣の神ユキ。……そう、魔物ではなく魔獣の神」
「その神が……関係していると?」
「……うむ。そのはずだが、実を言うと私もそれほど詳しくはないんだ。そもそも魔獣信仰は廃れた宗教のはずだし、いま現在は星神を崇める星神教会の力が強い。星神を信仰していない無宗教の者も増えているしな」
「……そこからは儂が説明しようかのう。そのためにここに同席させて貰ったんじゃ。この中で一番無駄に長生きしておるからのう」
ホッホッホと軽快に笑ってますけど……ちょっと笑えない冗談です。
「魔獣信仰は天使様が我々に眷属神様について語られた時から細々と信仰されてきたと言われておる宗教じゃ」
「それは魔獣の神が眷属神に名を連ねているから、ですか?」
ラウルイリナが恐る恐る尋ねる。
「そうじゃ。魔物は我々人を襲うがそれは彼らにとって縄張りを荒らされたことや害を加えられたことが原因であり、魔獣の神が眷属神として存在するからには、儂たち人も魔物と共存して生きていくべきとの考えじゃな」
「へー、それ自体は別にいいんじゃないか。考えは人それぞれなんだし」
あっけらかんと答えるニール。
「実際、最初期の魔獣信仰はそれほど悪いものではなかったと聞いておるよ。といってもその起源ともなると七百年から八百年近く遡ることになるじゃろうがの」
七百年以上も前の話か、星歴のはじまりと同じじゃないか!?
……想像もつかないな。
「じゃが、人の文明が発展することは魔物たちを虐げることに他ならない。街や都市を作るために自然を開拓すれば必然的に魔物たちは住処を追われることになり、拠点を繋ぐ街道の整備は各地の魔物たちを隔絶し交流を断つ。そして、魔物から剥ぎ取れる素材もまた人々の生活には欠かせないものじゃ。魔石を取り、皮を剥ぎ、その肉を喰らう。……それが彼ら魔獣信仰の者には許せなかったのじゃろう」
狩人として生活してきた俺も魔物を狩って生活していた。
いや、冒険者として魔物を倒して活動しているいまもか。
魔獣を信仰する彼らからいわせれば言語道断かもな。
「そんな魔獣信仰の信奉者の、中では時間が立つにつれ過激派と呼ばれる者たちが現れ始めたようじゃ。人と魔物の共存を謳った教義はいつしか魔物を優先して考えるようになり、魔物を害する人々を悪だと断じるようになっていった。……特に冒険者は魔物を殺し、尽くを我が物とする。殊更に嫌われておったじゃろうな」
「う~、でもそれは流石に横暴じゃないかな~。だって魔物って人を見かけたら積極的に襲ってくるじゃん。なんだっけ、胸の魔石を狙ってくるんでしょ。襲われたら身を守らない訳にいかないし、その人たちはどうするの? それじゃあ自分たちだって生活していくのが大変じゃん」
「ううむ……じゃが彼ら過激派にとって魔獣信仰を広める者が魔物を殺めたとしてもそれは例外なのじゃろう」
「え~、そんなのズルい」
(魔獣の神を信仰する自分たちだけは選ばれた存在とでも思っているのか? あの襲撃者も選民意識が高そうだったし)
……ミストレアのいうことを一概に否定はできない。
終始冷静で落ち着いていた“瑠璃眼”はともかく“氷血塊”はそう考えていてもおかしくない。
「行き過ぎた活動から人々を傷つけ、衝突することが頻発するようになった過激派と呼ばれる者たち。そんな折じゃ。世界各地で魔物の活動がより活発になり……とある事件が起きた」
「事件?」
「魔物の王の台頭じゃ」
「!?」
「あ~、なるほど」
「え、なに、なんなの」
皆が頷く中、アイカだけが困惑した顔を浮かべていた。
「そもそもだ。魔物はともかく魔物の王は明確に人類を傷つける大災害だぞ。魔獣信仰の信奉者はその辺りのことをまるっと忘れてるみたいだが、ハナっから魔物と共存なんて不可能なんだよ。魔物の王は他の魔物を従え徒党を組んで人々に襲いかかってくるんだからさ」
エディレーンさんが嫌そうに吐き捨てる。
魔物の王はこれまでの歴史の中でも街や都市を破壊し、数多くの人々を襲ってきた。
近年で出現した事例はないというが、その被害はとても言葉では言い表せられないものだったと伝えられている。
それを考えればエディレーンさんが苦い顔をするように、魔獣信仰、特に過激派は歪な宗教だとすぐにわかってしまう。
「そう、それに魔物の王に対抗するために星神は言語の統一を行い、ステータスやスキル、クラスといったものが与えられたと歴史では伝えられている。魔物との共存は根本から不可能なんだ。彼らを従え友とすることは絶対に不可能だしな」
ケイゼ先生が残念そうに話す。
まあ、確かに魔物は絶対に従えられないのだから、襲ってくるなら追い払うか倒すしかない。
共存を考えるなら互いに出会わないようにすべきだが、それも難しい。
「魔物の王の被害に見舞われた者たちはそれでも魔獣の神を信仰する者たちに嫌気がさしておった。それで起きてしまったのが過激派の追放じゃ」
「追放……」
「この大陸の周囲が何者も通すことのない光の壁で覆われているのは知っておるかのう」
「ええ!?」
「なんだ、御使いのくせにアイカは何も知らないんだな」
「えー、しょうがないじゃん。天界じゃ地上の歴史なんて教わんないんだから」
「ふーん、そういうもんか」
(アイカは意外と地上の常識みたいなことを知らないよな。まあ、私たちも王都にきて日が浅いから彼女のことを笑えないんだが……)
「追放とは光の壁を隔てた向こう側。もう一つの大陸への流刑と言われておる。正直……ここらへんは実際どうだったのか噂の域を出ないんじゃが……。ともかくそこから魔獣信仰は歴史の表舞台から姿を消したようじゃ」
もう一つの大陸か。
ケイゼ先生も古の書物にはその存在を示す記述があったといっていたけど、本当のところはどうなんだろう。
「いま残っておる魔獣信仰の者たちは穏健派とでも言うのかのう。魔物を極力殺さずあくまで共存を訴えるが他者に強要はしない。実際に調べた訳ではないが、そんな彼らもいまや数えるほどしか残っておらんのじゃないかのう」
しみじみと語るシグラクニスさんの言葉の終わりにエディレーンさんが神妙な顔で切りだす。
「実を言うとだな。……神の試練の時に君たちを天幕に呼び出しただろ。あの時に警告を伝えるつもりだったんだ」
「え」
「エディレーン……どういうことだ?」
イクスムさんが静かに迫力を増す。
あの時、天幕では冒険者ギルドに相談役として頼まれたケイゼ先生の紹介とイーリアス騎士団長の乱入があったけど、本当はそんな目的があったのか。
「主が襲われたんだ。お前が怒るのもわかる。……そうだな。何から話すべきか……」
「済まんな。エディレーンが悪いわけではないんじゃ」
「いや、これは私が楽観的に考え過ぎた結果だよ、ギルドマスター。……迷わずの森での複数の瘴気獣の襲来から程なくして冒険者の間ではおかしな主張が増えていた。いや、おかしな噂、か。曰く瘴気獣があれほど出現したのには理由があると、曰くあの大量の瘴気獣は神が人々のために遣わしたものたちだと。曰く……瘴気獣を倒すことは神に背く行為だと」
「それは……!?」
「取るに足らない小規模な噂だったが、いま考えれば君たちを襲った襲撃者、魔獣信仰の過激派が噂を流していたのがわかる。しかし、噂こそ耳に入っていたが、それが魔獣信仰の過激派が流したものだとあの時は確信が持てなかった。神の試練においてそれがどういう結果をもたらすのかも」
「でも魔獣信仰はいまは穏健派ばっかりなんだろう? そんな小さな噂から襲撃を予想するのは無理だろ」
「だがヒントはあった。先の迷わずの森で最も活躍した生徒」
真剣な瞳で俺を見るエディレーンさん。
「そう、クライ、君に警告するべきか悩んでいた。だが、結局は戦いの前に不確定なことを伝えて悪戯に混乱させる訳にもいかないと思い直し、ただの私の杞憂として片付けてしまったんだ。……すまなかった」
「エディレーンはこう言っておるが、儂が彼女に止めるように進言しておったのじゃ。あまりにも真偽不明じゃと。神の試練においては現場をエディレーンにすべて任せておったはずなのに、つい口をだしてしもうた。済まなかったのう」
深く頭を下げ謝罪するエディレーンさんとシグラクニスさん。
「二人共頭を上げて下さい。あの襲撃は予見できるものではなかった。貴方たちのせいではない。……エディレーン、お前ももう頭を上げろ。私とお前の仲だろう。……今回は私も力不足を実感した。エクレアお嬢様の身を守るのに油断していたと反省している。……お前が悪いんじゃない。エクレアお嬢様をお守りしきれなかったのは私の責任だ」
「……私は気にしてない。兄さんが……守ってくれたから」
「エクレア……」
「……でもイクスム、次は貴女が守って……私が最も信頼しているのは貴女なのだから……」
「はい……必ずや……」
エクレアに向き直り、改めて深く礼をするイクスムさん。
彼女はエクレアを今度こそ守るため近づく敵を容赦しないだろう。
その点においては彼らの行く末を思わず案じてしまった。
それほどまでにイクスムさんの纏う雰囲気は鋭く、いまよりもっと強くなる決意に満ちていた。
「それにしてもまさか、神の試練が引き金になって襲撃が起こるとはな。彼らには私たちがスライムを大量虐殺しているように見えていてもおかしくない。エクレアを襲ったのは長らく潜伏していた魔獣信仰の過激派が暴走した結果とも言えるのだろう」
「はい、そして、彼らには仲間がいる」
「襲撃者は君との接触は禁じられていると語っていたんだったか……」
“氷血塊”はそんなことを口走っていた。
それはすなわち身勝手そうなアイツに命令をくだせる上位の権限をもつ何者かがいるということ。
「そう、そしてクライ、君が苦戦し、正面からは敵わないだろう相手が。君を目の敵にしている。……一筋縄ではいかないな」
ケイゼ先生が僅かに表情を曇らせる。
それでも、エクレアを傷つけようとしたのは許せなかった。
不安はある。
それでも俺は守りたいものを守るため戦い続ける。
イクスムさんと同じだ。
いまよりもっと強くなる。
俺は新たに決意を固めていた。
0
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる