1分で読めるムズキュン恋愛ショートストーリー 仕事のできる先輩とかわいい後輩の間で

Kanae

文字の大きさ
1 / 1

仕事のできる先輩とかわいい後輩

しおりを挟む
「あっ、先輩おつかれさまです」
「おつかれー」
給湯室にいくとめっちゃ仕事のできるあきさんがいた

「先輩、今めっちゃいそがしそうですよね」
「そうかなぁ、いつも通りだけどねー」
「いやいや昨日も残業めっちゃしてたらしいじゃないですか」
「まぁ、そうねー」
そっけない感じを出すあきさん

「休んでなさそうですけど体大丈夫なんですか??」
「まぁ、大丈夫よー」
「本当に大丈夫ですか??」
「君が心配することないって」
そういいながら目の前を通りすぎる
「いやいや、心配ですよー」
「いいから、早くオフィス帰ってきなよー」
「はーい」
まぁコーヒーだけいれたら戻ろうかな

すると後ろから急に
「ねぇ??」
そこには壁から顔を覗かせたあきさんがいた
「え?なんですか?」
「心配してくれてありがと」
「いえ、まぁ……」
遮るようにあきさんが
「今日夜、空いてない?」
「え、空いてますけど…?」
「飲みいかん??」
「え?いいんですか?」
「じゃ決まりね、終わったら待っててね」
「あ、はい」

そのままどこかへ行ってしまった 
あきさんってあんな感じだっけ??
 もっと真面目でクールだった気がするんだけどなぁ
 まぁいいやとりあえずオフィス戻るかー 
オフィスに戻るとさっきまで忙しかったのが嘘みたいにみんな普通に仕事をしていた

「お疲れ様です。戻りました」
「おつかれー」

なんか拍子抜けというか違和感しかないというか 
まぁいいや、とりあえず仕事終わらせないと 
それから30分くらい集中して作業して
お昼休みが近づきみんなそわそわしだす頃 
俺も少し休憩しようと思い席を立つ 
すると隣に座っていた萌ちゃんが声をかけてきた

「せんぱーい!どこ行くんですか?一緒にご飯行きましょうよ!」
「ごめん、ちょっとトイレ行ってからにするわ」
「わかりました!待ってますねー」

そして俺はオフィスを出た
 んーやっぱりみんないると気まずいなぁ
なんて考えながらトイレに向かう
 ふぅ、スッキリした
個室を出て手を洗い外に出るとそこにはあきさんが立っていた
「え?」
「やっときたね、遅いよー」
「すみません……どうしたんですか?こんなところで」
「ううん、別に用はないよ、ただ会いたかっただけ」
「そうなんですか?わざわざありがとうございます」
「じゃまた夜ね」
「はい」

そしてあきさんはそのままどこかへ行ってしまった
なんだろうなぁ
ぼやっとしてると萌ちゃんが

「先輩、お昼ご飯いきますよー」
「ああ、今いく」
俺は急いで萌ちゃんとご飯にいく

行きつけの定食屋へと向かう
ここのお店美味しいんだよなぁ

お店の前までくると入口の前にあきさんがいた
「あれ?あきさんもここに食べにきたんですか?」
「いや違うよ、ここで待ち合わせなんだよね」
「あ、そうなんですね」
「早くたべてきなさいー」

あきさんは手を振りながら去っていった
 誰と来るんだろう??
そんなことを考えていると萌ちゃんが袖を引っ張る
「せ・ん・ぱ・い」
「あっ悪い悪い、入ろうか」
「はいっ!」
その姿をうらやましそうにみる人がいた

2人で店内に入り注文をして料理を待つ
「そういえば、最近彼女できたんですよね?どんな人なんですか?」
「いやいやいないから」

ふと店の前であったあきさんが頭をよぎる
ぼーっとしていると
「その言い方は絶対嘘ですね!教えてくださいよー」
「ほんとだってば、ほら注文来たぞ」
店員さんが持ってきた料理を食べ始める

「ほんとですか?怪しいなぁ、まぁいいや」
萌ちゃんも諦めて食べることに集中したのか静かになった そして食事を終えて会計をする
「ごちそうさまでした。」
「いえいえ、こちらこそ付き合ってもらって」

俺はオフィスに戻り自分のデスクにつく
 すると隣の後輩くんから
「先輩、なんか顔色悪くないですか?大丈夫ですか?」
「え?全然平気だよ」
「でも、昨日も残業してましたし無理しないほうがいいですよ」
「ありがとう、優しいな君は」

昼休みのあきさんのことが気になりそわそわしてるなんていえないな
午後の仕事が始まり淡々とこなしていく

 しばらくすると外回りから帰ってきたあきさんが目に入る
「おつかれさまです」
「あ、あきさん、おかえりなさい」
「うん、これ今日の資料ね」
「はい、ありがとうございます」
「じゃ私こっちだから」
「はい、がんばってください」
「ありがと、君も頑張りなよ」

そのままあきさんは自分の部署に戻っていった
 仕事終わりの時間になるとみんな帰り支度を始める 
オフィスを出るときに
「先輩、もう帰られるんですか?」
「ああ、今日は特に用事ないからな」
「そうなんですね、じゃおつかれさまです」
「おつかれー」
そしてオフィスを出た 

みんなから別れて会社の裏であきさんを待つんーまだかなぁ すると後ろから急に声が聞こえてきた

「おつかれー」
「あ、おつかれさまです」

あきさんだ
「待った??」
「いえ、今きたところなので」
「そっか、よかった」
「どこ行きます??」
「私の家行こうか」
「え??」
「嫌なら別にいいけど……」
「いや、そういうわけじゃないんですけどびっくりしたというか」
「じゃ決定ね」

そのまま歩き出すあきさん
 俺は慌ててついていった
そして2人で電車であきさんの最寄り駅までいき
コンビニで酒を買い
あきさんの家に歩いてく

「あの、聞いてもいいですか??」
「んー?どうしたの??」
「さっき定食屋の前で誰かと待ち合わせしてましたよね?あれって誰だったんでしょうか?」
「ああ、あれは君の上司だよ」
「え???」
「なんかさっき君たちがご飯食べにいってるの見てたら、ご飯に誘われて」
「え?そうなんですか??」
「うん、それでご飯いってきた」
「へぇーそうなんですね」
「まぁそんなことはいいじゃん、はい、ついたよ」

そして家の中へと案内された
「お邪魔します」
「はいはいーどうぞー」

部屋は綺麗に片付いていてシンプルだけど女の子らしいかわいいインテリアが置いてあった
「とりあえず飲もうよ」
「はい、いただきます」

缶ビールを開け乾杯する
「かんぱい」
ごくっ、ごくっと喉を鳴らしながら飲んでいくぷはぁと息を吐きながら
「やっぱり仕事のあとはこれですね!」
「そうだねー」

それから他愛のない話をしていく
「そういえば、彼女できたんだね、萌ちゃんと楽しそうにしてたね」
「え??あ、いや、単なる後輩ですよ」
「ほんとかなー」
「ほんとですよ」
「ふーん、そっか」
「そうですよ」
「ねぇ、こっちみて」
「はい?」

「萌ちゃんとのご飯うらやましかったんだよ??私がいきたかったのに」
「ごめんなさい、でもあんなところで会うとは思ってなかったんで」
「それに私といるより楽しそうに見えたし」
「そんなことないですよ」
「ううん、私にはわかるよ」
「ほんとですか??」
「ほんとだよ」
「俺、あきさんと一緒にいる方が楽しいですから」
「ふーん、わかった」


酔ってた先輩はそのまま…
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

処理中です...