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九日目―ルイの希少性
「……合格ですね」
『 Eランク昇格試験結果の知らせ
冒険者ギルド
ゼント支部
判定結果 合格
冒険者名 ルイ
ランク E(仮)→E 以上
追伸 後ほど、受付カウンターでランク変更の手続きをして下さい。 』
俺は、それをバレンたちに見えるように、紙を反転させた。
「おめでとう!」
「ははは。受かって当然だと思ってたけど、おめでとう」
「ありがとうございます」
バレンとギルマスからのお祝いの言葉に、俺も礼の言葉を返す。
本当、見習い卒業試験って感じだからな。前世の記憶がある俺としては、少しだけスタートダッシュをしている気持ちを感じる。
俺には、魔法文字の強みがあるだけで、メリダ婆さんからは採取や狩りの仕方を、教会からは文字や計算を教わった。
冒険者としても、経験はペーペーだ。やっとスタート地点に立っただけ。これからの勉強・経験・対策が、道を分ける。
一人前の扱いとされるDランクを目指して頑張ろう。これから先の冒険は、俺としても、想像しか出来ない領域だ。
「それにしても、ルイ君に話を聞いた時は、本当に驚きました!冒険者ギルドのギルマスにお会い出来るなんて!?生活魔法の研究の第一人者で有名な方ですし!夢のようです!」
「そう言ってもらえて、光栄だよ。生活魔法で使う魔法文字は、魔法具とも、切り離せない学問だからね」
「はい!」
『すっごく尊敬してます!』というバレンの視線が、ギルマスに訴えている。
これはあれだ。憧憬の念を抱くほどの人物に会えた時の興奮だ。下手なことをしなければいいが。
不思議だな。そういう時ほど、後になって記憶に残っているんだ………黒歴史として。
「ところで、バレン君がここにいるということは、ルイ君は、彼にも秘密を話すということでいいのかな?私の時みたいに、口外しない魔法契約をさせるかい?」
「あ~……彼には、この後も色々と協力を頼まれていまして(主に解析図)。『極力、口外をしない』という文言が、精一杯になるかと」
「なるほどね。その協力にも興味があるけど……取り敢えず、バレン君は【魔法契約】をする気はあるかい?」
バレンに視線を移し、決意を尋ねるギルマス。誓約書には、魔法紙が使われる。誓約書が締結されれば、運命の女神ラキシス様の元へ届く。
もし、契約事項が破られた場合、賠償・罰則欄に記された条件が、即時実行される。
「はい。先ほど、ルイ君が言った協力結果によっては、魔法具協会へ報告する義務があるので、絶対!と言い切れないのですが……」
少しだけ視線を泳がせるバレンに、ギルマスは心得ているとばかりに頷く。
「それならば、『事前に両者で取り決めらた場面でのみ、口外可能』と条件を付ければ心配ないだろう。それにしても……魔法具協会というと、新たに発掘された遺跡の魔法具の解析かい?」
「そうです!幾つかの解析図を手に入れまして……今は、その解析図に頭を悩ませている所だったのです」
「なるほどねぇ……魔法具協会の門徒が広いことは有名だが、私が見ることも可能かい?」
「勿論です!ギルマスなら、そう仰って頂けると思って、一部持ってきているんです!」
「は?そんな荷物、ど『ここだよ、ここ!』…そのポーチか?」
「そう!」
あの模造紙のようにデカい紙が、バレンの腰に着けている小さなポーチに入るとか。
「まさか……アイテムボックスが付与されたポーチか?」と、彼のポーチをガン見する俺。
「よく知ってるね!そのまさかだよ!」
と、ポーチをボンボンと叩いた。
(俺も欲しい……現代人なら、誰もが憧れたあの四次元ポケット。文字で現すなら……収納か?)
そんな考えを抱いている俺など露知らず、ギルマスの言葉で幕は上がる。
「それなら、後で拝見させてもらおうかな。さて、そろそろ、本日の本題に入ろうか?それは、ルイ君の【喚び起こされし者】の記憶だ。僕は気になって気になって、夜しか眠れなかったんだよ!」
(しっかり寝てるじゃねぇか……)
ギルマスに呆れた視線を向けながら、俺はこの間彼に伝えた3点を、バレンにも伝える。
・5歳の時に死にかけの高熱が出たこと。
・その時に、俺という自覚はある。だがが、今の人生ではない別の記憶が蘇ったこと。
・その記憶は、この世界ではないこと。
「じゃあ……ルイは本当に、こことは違う別の世界での記憶があるんだ」
「そういうこと」
「教えてくれて助かったよ」
「どういうことだ?」
「ルイ君、自分のことでしょ?…というか、ギルドマスター。肝心な事を教えていないのですか?」
俺が首を傾げれば、バレンは一瞬呆れを見せたが、まさか…と目を瞬き、ギルマスに顔ごと「ぐりん!」と向けた。
「ははっ!?言う時間がなかっただけだよ」
「……」
肩を竦めるギルマスに、バレンが剣呑な瞳を据えた。
(すげぇ。あれほど尊敬の目を向けていた相手に、あんな瞳を向けさせるとか……ギルマス、あんたとんだ才能の持ち主だよ)
ルイは内心で、ギルマスへ称賛を贈る。
「あのね、ルイ君。【喚び起こされし者】と言うのは―――」
バレンが言う事によれば、【喚び起こされし者】について、この世界で歴史を齧る者は、必ず習うものだとか。
なんといっても、神罰という前例があるのだ。それを知らずに手を出せば、神罰再来ということになり兼ねないらしい。
「マ…本当かよ」
「こんな事で、彼が嘘を言ってどうするのさ」
ギルマスが肩を竦めるが、それは癖なのか?美人なのも相まって、似合ってはいるけどな。
「確かにそうですね。でも、神罰というのは、もう随分過去の話じゃないんですか?」
「それが、マズイのさ」
俺の言葉に一瞬言葉を詰まらせたギルマスが、額に手を当て、深いため息を吐いた。隣に座るバレンも、神妙な顔をして高速で頷いていた。
「【喚び起こされし者】の出現も、国への報告義務が無くなって150年くらい経つんだけど、他機関の最後の記録は、70年くらい前だ」
「注目度が上がる?」
「そうだね……それはあると言えるよ。でも、それもルイ君の世界の記憶の内容によるけどね」
「………」
ギルマスの言葉に、俺は思い切り視線が泳ぐ。そりゃそうだろう。半世紀以上現れていない種類の人間が出現と思ったら、思いっきりこの世界に関わる情報を持ってるんだからよ!?
「…でも、国への報告はおろか、公表の義務もないんですよね?」
俺は念の為に、もう一度確認をする。
どこにも報告義務がなければ、この2人の間だけで収まるのだ。
「それは前にも言った通り、ルイ君が属する国にも、機関にも、どこにも報告の必要はないよ。ただ……君の行動は、余りにも突飛過ぎる。火のないところに煙は立たないように、【喚び起こされし者】と思われなくても、おこぼれに預かろうとする奴は、どこにでもいるよ」
「そうそう!さっきギルマスが言ってたけど、魔法の訓練場を半壊とか、どうやったの!?」
「人聞きの悪いことを言うな!半壊なんてしてない!備品を、総取っ替えしただけだろ?」
「それを半壊と言わずして、なんて言うのさ!?僕の店でも、始めは一生懸命写生してた癖に、今は正体不明のまほ『おいっ!?』…むぐぅ!?」
俺はバレンの急な暴露に、思わず彼の口を塞いだ。
「むぐむぐむぐっ!?」
バレンは、俺の突然の暴挙に、抗議の声を上げる。だが今のは、完全に彼が悪い。
(おっ前!?まだ、誓約書もなにも作成してないし、サインもしてないだろ!?それに、寝た子を起こす必要ないだろ!?自爆でもする気か!?)
「むぐ!?ぐぅぐ!?」
俺がバレンに小声で叱っても、なにか言っているが、よく分からない。それに彼が喋ると、俺の手が生暖かい……うへぇ。
気持ち悪さにぱっと手を離せば、バレンは自分の口を拭い、大きく息を吸う。
「自爆ってなにさ!?それより、誓約書なら、僕もちゃっちゃっと作っちゃうもんね!」
(おいおい…)
自分のポーチを漁り始めたバレンを見て、俺はこの世界の誓約書の扱いの軽さに、目眩を覚えるのだった。
(ギルマスの時もそうだけど、ホイホイ誓約書を書いてたら、神様の仕事が大変だぜ…)
そんな風に、神に同情したのがいけなかったのか。彼は、ラキシス神の感涙を受けることになる。
加護 ラキシス神の感涙 ←New!
『 Eランク昇格試験結果の知らせ
冒険者ギルド
ゼント支部
判定結果 合格
冒険者名 ルイ
ランク E(仮)→E 以上
追伸 後ほど、受付カウンターでランク変更の手続きをして下さい。 』
俺は、それをバレンたちに見えるように、紙を反転させた。
「おめでとう!」
「ははは。受かって当然だと思ってたけど、おめでとう」
「ありがとうございます」
バレンとギルマスからのお祝いの言葉に、俺も礼の言葉を返す。
本当、見習い卒業試験って感じだからな。前世の記憶がある俺としては、少しだけスタートダッシュをしている気持ちを感じる。
俺には、魔法文字の強みがあるだけで、メリダ婆さんからは採取や狩りの仕方を、教会からは文字や計算を教わった。
冒険者としても、経験はペーペーだ。やっとスタート地点に立っただけ。これからの勉強・経験・対策が、道を分ける。
一人前の扱いとされるDランクを目指して頑張ろう。これから先の冒険は、俺としても、想像しか出来ない領域だ。
「それにしても、ルイ君に話を聞いた時は、本当に驚きました!冒険者ギルドのギルマスにお会い出来るなんて!?生活魔法の研究の第一人者で有名な方ですし!夢のようです!」
「そう言ってもらえて、光栄だよ。生活魔法で使う魔法文字は、魔法具とも、切り離せない学問だからね」
「はい!」
『すっごく尊敬してます!』というバレンの視線が、ギルマスに訴えている。
これはあれだ。憧憬の念を抱くほどの人物に会えた時の興奮だ。下手なことをしなければいいが。
不思議だな。そういう時ほど、後になって記憶に残っているんだ………黒歴史として。
「ところで、バレン君がここにいるということは、ルイ君は、彼にも秘密を話すということでいいのかな?私の時みたいに、口外しない魔法契約をさせるかい?」
「あ~……彼には、この後も色々と協力を頼まれていまして(主に解析図)。『極力、口外をしない』という文言が、精一杯になるかと」
「なるほどね。その協力にも興味があるけど……取り敢えず、バレン君は【魔法契約】をする気はあるかい?」
バレンに視線を移し、決意を尋ねるギルマス。誓約書には、魔法紙が使われる。誓約書が締結されれば、運命の女神ラキシス様の元へ届く。
もし、契約事項が破られた場合、賠償・罰則欄に記された条件が、即時実行される。
「はい。先ほど、ルイ君が言った協力結果によっては、魔法具協会へ報告する義務があるので、絶対!と言い切れないのですが……」
少しだけ視線を泳がせるバレンに、ギルマスは心得ているとばかりに頷く。
「それならば、『事前に両者で取り決めらた場面でのみ、口外可能』と条件を付ければ心配ないだろう。それにしても……魔法具協会というと、新たに発掘された遺跡の魔法具の解析かい?」
「そうです!幾つかの解析図を手に入れまして……今は、その解析図に頭を悩ませている所だったのです」
「なるほどねぇ……魔法具協会の門徒が広いことは有名だが、私が見ることも可能かい?」
「勿論です!ギルマスなら、そう仰って頂けると思って、一部持ってきているんです!」
「は?そんな荷物、ど『ここだよ、ここ!』…そのポーチか?」
「そう!」
あの模造紙のようにデカい紙が、バレンの腰に着けている小さなポーチに入るとか。
「まさか……アイテムボックスが付与されたポーチか?」と、彼のポーチをガン見する俺。
「よく知ってるね!そのまさかだよ!」
と、ポーチをボンボンと叩いた。
(俺も欲しい……現代人なら、誰もが憧れたあの四次元ポケット。文字で現すなら……収納か?)
そんな考えを抱いている俺など露知らず、ギルマスの言葉で幕は上がる。
「それなら、後で拝見させてもらおうかな。さて、そろそろ、本日の本題に入ろうか?それは、ルイ君の【喚び起こされし者】の記憶だ。僕は気になって気になって、夜しか眠れなかったんだよ!」
(しっかり寝てるじゃねぇか……)
ギルマスに呆れた視線を向けながら、俺はこの間彼に伝えた3点を、バレンにも伝える。
・5歳の時に死にかけの高熱が出たこと。
・その時に、俺という自覚はある。だがが、今の人生ではない別の記憶が蘇ったこと。
・その記憶は、この世界ではないこと。
「じゃあ……ルイは本当に、こことは違う別の世界での記憶があるんだ」
「そういうこと」
「教えてくれて助かったよ」
「どういうことだ?」
「ルイ君、自分のことでしょ?…というか、ギルドマスター。肝心な事を教えていないのですか?」
俺が首を傾げれば、バレンは一瞬呆れを見せたが、まさか…と目を瞬き、ギルマスに顔ごと「ぐりん!」と向けた。
「ははっ!?言う時間がなかっただけだよ」
「……」
肩を竦めるギルマスに、バレンが剣呑な瞳を据えた。
(すげぇ。あれほど尊敬の目を向けていた相手に、あんな瞳を向けさせるとか……ギルマス、あんたとんだ才能の持ち主だよ)
ルイは内心で、ギルマスへ称賛を贈る。
「あのね、ルイ君。【喚び起こされし者】と言うのは―――」
バレンが言う事によれば、【喚び起こされし者】について、この世界で歴史を齧る者は、必ず習うものだとか。
なんといっても、神罰という前例があるのだ。それを知らずに手を出せば、神罰再来ということになり兼ねないらしい。
「マ…本当かよ」
「こんな事で、彼が嘘を言ってどうするのさ」
ギルマスが肩を竦めるが、それは癖なのか?美人なのも相まって、似合ってはいるけどな。
「確かにそうですね。でも、神罰というのは、もう随分過去の話じゃないんですか?」
「それが、マズイのさ」
俺の言葉に一瞬言葉を詰まらせたギルマスが、額に手を当て、深いため息を吐いた。隣に座るバレンも、神妙な顔をして高速で頷いていた。
「【喚び起こされし者】の出現も、国への報告義務が無くなって150年くらい経つんだけど、他機関の最後の記録は、70年くらい前だ」
「注目度が上がる?」
「そうだね……それはあると言えるよ。でも、それもルイ君の世界の記憶の内容によるけどね」
「………」
ギルマスの言葉に、俺は思い切り視線が泳ぐ。そりゃそうだろう。半世紀以上現れていない種類の人間が出現と思ったら、思いっきりこの世界に関わる情報を持ってるんだからよ!?
「…でも、国への報告はおろか、公表の義務もないんですよね?」
俺は念の為に、もう一度確認をする。
どこにも報告義務がなければ、この2人の間だけで収まるのだ。
「それは前にも言った通り、ルイ君が属する国にも、機関にも、どこにも報告の必要はないよ。ただ……君の行動は、余りにも突飛過ぎる。火のないところに煙は立たないように、【喚び起こされし者】と思われなくても、おこぼれに預かろうとする奴は、どこにでもいるよ」
「そうそう!さっきギルマスが言ってたけど、魔法の訓練場を半壊とか、どうやったの!?」
「人聞きの悪いことを言うな!半壊なんてしてない!備品を、総取っ替えしただけだろ?」
「それを半壊と言わずして、なんて言うのさ!?僕の店でも、始めは一生懸命写生してた癖に、今は正体不明のまほ『おいっ!?』…むぐぅ!?」
俺はバレンの急な暴露に、思わず彼の口を塞いだ。
「むぐむぐむぐっ!?」
バレンは、俺の突然の暴挙に、抗議の声を上げる。だが今のは、完全に彼が悪い。
(おっ前!?まだ、誓約書もなにも作成してないし、サインもしてないだろ!?それに、寝た子を起こす必要ないだろ!?自爆でもする気か!?)
「むぐ!?ぐぅぐ!?」
俺がバレンに小声で叱っても、なにか言っているが、よく分からない。それに彼が喋ると、俺の手が生暖かい……うへぇ。
気持ち悪さにぱっと手を離せば、バレンは自分の口を拭い、大きく息を吸う。
「自爆ってなにさ!?それより、誓約書なら、僕もちゃっちゃっと作っちゃうもんね!」
(おいおい…)
自分のポーチを漁り始めたバレンを見て、俺はこの世界の誓約書の扱いの軽さに、目眩を覚えるのだった。
(ギルマスの時もそうだけど、ホイホイ誓約書を書いてたら、神様の仕事が大変だぜ…)
そんな風に、神に同情したのがいけなかったのか。彼は、ラキシス神の感涙を受けることになる。
加護 ラキシス神の感涙 ←New!
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