僕の憂鬱な日々。

お姉さん♂

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プロローグ。(ほぼ自己紹介

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僕、白鳥 優(しらとり ゆう)、哀れな男さ。
実はコンプレックスを抱えている。それは…外見のこと。身長157、幼すぎる上に女みたいな顔、そして高すぎる声…。どう見たって小学生かちびな女にしか見えない。この見た目のせいで僕は苦労してきている。
僕が小さい時の話をしよう。僕は由緒ある家に生まれたんだ。まぁ、僕はいわゆるボンボンって訳。僕は白鳥家唯一の男の子孫らしく、それはそれは大切に大切に育てられてきた……というか単純に過保護だったんだけど…。10歳まで女の子の格好をさせられ、どこに行くにも誰かが付きっきり、少しの怪我で救急車を呼ぶ騒ぎ…。さすがに僕も疲れちゃって高校卒業と同時に家出。そして宛もなくさまよった結果、繁華街に行き着き、近くのボーイズバーの「マスター」と名乗る男に保護された…。まぁ、保護してくれた上に優しかったからね、恩人っていうか…好きな人というか…。そして、「中村荘」っていうボロアパートにマスター名義で住まわせてもらっている。中村荘の住人は癖の強い人ばかりで、ロックスターをめざしているというピンク髪の男、鬱陶しいくらいのラブラブカップル、アニオタのおデブ君、絶滅危惧種のヤマンバギャル…。電波おじさんに宇宙人おじさん、暑苦しいマッチョ…。個性派揃いと言ってもいい…。
マスターはボーイズバーで働き手を募集していた。だから、住まわせてもらっているお礼として今はボーイズバーで働いている。僕の源氏名は「ブルーベリー」。なぜ源氏名がこんな感じなのかは知らないけどマスター曰く、名前はスイーツ系にしたいらしい。先輩が10何人かいたと思う。ドSなチョコミント先輩、基本何考えてるか分からないココア先輩、腹黒ないちごタルト先輩、オシャレに敏感なラズベリー先輩、みんなのお母さんバニラ先輩、おっとり美人の抹茶先輩、常に元気なレモン先輩、バニラ先輩を支えるお父さんポジのモカ先輩、基本サボってるあんこ先輩、ドジなチョコ先輩、ビッ✘‎なザクロ先輩、いてもいなくても一緒なライチ先輩。とても賑やかで居心地がいい。まぁ、こんなとこかな…。
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