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第五章 異世界不法就労
第八話
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異犯対の部屋に電話がかかってきたのは、大河社長が殺害された翌日の朝だった。連絡してきたのは、副社長の宮地。至急話したいことがあるとのこと。もちろん、連絡を受けたからには、行かないわけにはいかない。出勤したばかりの明善は、工場に向かうことに。
「話したいことって何かな?」
助手席に座っている愛美は明善にそう尋ねた。本日は愛美も同伴で捜査に当たる。
信号待ちをしている明善は、ハンドルを指で叩きながら「うーん」と唸る。
「なんだろうね。多分、大河社長を殺害した犯人のことじゃないかな」
宮地が今すぐに話したいことといえば、それしかないだろう。
「あれではないか? 自首いうやつ」
運転席と助手席の間に顔を出し、イーリスがそう尋ねる。明善はイーリスの言葉に対し、首を振ってみせる。
「それはないかな。自首する場合は大抵自分から署に来るよ。わざわざ警察を自分たちの元へ呼び出したりはしない」
「そうなのか?」
「そう。あと、イーリス、ちゃんと椅子に座りなさい。危ないから」
「はーい」
明善に注意されたイーリスは、大人しく後部座席に腰を深く下ろす。彼女の隣にはシルフィーが座っており、彼女はおてんばなお姫様とは対照的に行儀良く座っている。この二人が車に乗っているのは、もちろんイーリスがついていきたいと言ったから。一応、明善が落合と異犯対の部屋で待つようにと言ったが、イーリスは、
「落合といても話題が合わん。つまらないからいやだ」
と言い放った。横で聞いていた落合は「娘と同じことを……!」と大ショック。その落合は今どうしているかというと、署で一人寂しく書類仕事をしている。
信号が青に変わると、明善はアクセルを踏み車を走らせる。
さて、宮地は一体何を話してくれるのか。
明善はいくつか予想しながら、車を工場に向けて走らせた。
少しの間車を走らせ、大河社長の工場に到着。明善はイーリスに車の中で待つようになんとか説得した後、愛美と共に車を降りた。
工場の入り口には先に着いていた東洞がおり、彼と合流しそのまま工場に入る。
事務員の女性から出されたお茶を飲みながら、三人は工場内の事務所で宮地を待つ。待つまでの間、手持ち無沙汰である明善が何気なく工場の方に視線を向けると、あることに気がついた。
「あれ?」
「どうした? 暁」
「工場の従業員が……」
東洞の質問に明善は答えようとしたが、それを遮るように事務所の扉が開いた。
明善達を呼び出した張本人である宮地は事務所に入ってくるなり、テーブルに勢いよく両手をつき、頭を深々と下げる。
呆気に取られる明善達に向かって、頭を下げたまま、
「申し訳ありませんでした!」
と宮地は第一声を発した。
「あ、あの、宮地さん……?」
戸惑う明善に対し、宮地は顔をバッと上げ向き合う。
「私、刑事さん達に嘘をつきました」
「嘘?」
「はい!」
「じ、じゃあ、今日我々を呼び出したのって」
「真実を話すためです!」
宮地はその嘘とやらをおもむろに話し出した。
現在の日本の田舎では過疎化が進行中。それはこの村も例外ではない。自然豊かな村であるのだが、ただそれだけ。一応、藍染めなどの伝統芸能もあるが、村に引き止めるには弱い。産業も乏しく、若者は村の外に行ったり、上京してしまう。村には老人ばかり残り、村は衰退しつつある。それを危惧した大河社長は、社会貢献、国際貢献を兼ねて、積極的に外国人の雇用を行った。最初は日本人以外の人間が村に出入りすることを村人達は不安視したが、それは杞憂だった。従業員達は言葉や国、人種の壁などものともせず、村人達と積極的に交流した。村に活気をもたらしてくれる存在となり、村人達はすぐに彼らを受け入れる。工場も少しずつ大きくなり始め、Uターンする若者も増えてきた。
「今から二年ほど前です。一人の男性外国人がこの工場を訪れました。彼は拙い日本語で「ココデ、雇ッテホシイ」と言ってきたのです」
その外国人は身なりがボロボロで、パスポートなどの身分証明書は持っていないという。何か訳ありであることは明らか。大河と宮地は悩んだ結果、彼を雇うことに。
「大河社長も私も相当悩みました。ですが、その時の彼は本当に困っていて。しばらく食べ物も口にしていないようで。それで見かねた我々は彼を雇いました。それからです。どこで話を聞いたのか、この工場でなら雇ってくれると、度々外国人が訪れるようになりました。大河社長は彼らを受け入れ、時には衣食住の面倒も見ました」
明善は挙手。
「宮地さん、そのことについて確認したいことがあります。海外出身の方を雇う時には厚労省に届出を出す、それはご存知ですね?」
「……はい」
「届出について、我々の方で調べました。それでですね、気になることがありまして。どうも届出の数とこちらで働いている外国人の方の人数が合わない。それは今の話に関係しますか?」
明善の問いに、宮地はゆっくりと頷いた。
「関係します。工場に来た人間の中には身寄りがない、自分の出自を話したくないなど、複雑な事情を抱えている人もいました。その人の届出は出さなかったり、退職済みの別の作業員の届出を流用したりしました。これに関しては本当に申し訳ないと思います。しかるべく処罰は受けます」
「……届出の数が合わない理由はわかりました。それでですね、宮地さんがついた嘘というのは、これじゃないですよね?」
「はい。私の嘘は、例の行方不明になったという従業員のことです。昨日、私はその従業員がすでに見つかったと言いました。……ですが、それは嘘です。本当はまだ見つかっていないんです」
「やはり」
薄々予想はしていたため、明善は特に驚きはしない。
「その従業員のことを教えてくれますか?」
宮地はテーブルに一枚の写真を置いた。
その写真に写っているのは一人の男。かなり若い、浅黒い肌をした天然パーマの青年だ。写真の中で彼は白い歯を見せながら笑い、ピースサインをしている。ぱっと見は好青年だ。
「この青年が行方不明の?」
写真を覗き込みながら、東洞はそう尋ねた。
「はい。彼が件の従業員です。そして……」
宮地は一瞬間を置き、言葉を続ける。
「そして、彼は異世界人の可能性があります」
その言葉を聞き、東洞と愛美は驚きの表情を見せる。
一方の明善は特に表情を変えない。明善は人差し指で写真を叩く。
「この人の名前はなんというのでしょうか?」
「彼はミロ・エーリと名乗っていました。彼も突然この工場を訪れた人間でして。彼は初めから日本語を多少喋ることができました。そのため、すぐに日本人従業員とも打ち解けました。また、中々人懐っこい性格でして、他の外国人従業員とも仲が良かったです。しかし、よくよく思い出してみれば、おかしなところがありました」
「おかしなところ、とは?」
「時折、まったく聞き慣れない言語を喋っていたんですよ。最初は知らない国の言葉かと。以前、興味を持って調べたことがあるんですが、彼が話していた言語を見つけることはできませんでした。それだけではありません。彼はパソコンやスマホなども知らなかったのですよ。今時、それらを知らない人間などいない。ジャングルの先住民でも保有している」
宮地は悔しそうに握り拳を作って見せる。
「真面目な若者と思ったのですが、まさか異世界人だったとは。刑事さん、お願いがあります。不正を働いた我々が言うことではないのですが、あの異世界人を捕まえてくれないでしょうか? 大河社長の恩を仇で返す極悪非道な異世界人をすぐに捕まえてください!」
そう懇願し、宮地は再びテーブルに手をついた。
「話したいことって何かな?」
助手席に座っている愛美は明善にそう尋ねた。本日は愛美も同伴で捜査に当たる。
信号待ちをしている明善は、ハンドルを指で叩きながら「うーん」と唸る。
「なんだろうね。多分、大河社長を殺害した犯人のことじゃないかな」
宮地が今すぐに話したいことといえば、それしかないだろう。
「あれではないか? 自首いうやつ」
運転席と助手席の間に顔を出し、イーリスがそう尋ねる。明善はイーリスの言葉に対し、首を振ってみせる。
「それはないかな。自首する場合は大抵自分から署に来るよ。わざわざ警察を自分たちの元へ呼び出したりはしない」
「そうなのか?」
「そう。あと、イーリス、ちゃんと椅子に座りなさい。危ないから」
「はーい」
明善に注意されたイーリスは、大人しく後部座席に腰を深く下ろす。彼女の隣にはシルフィーが座っており、彼女はおてんばなお姫様とは対照的に行儀良く座っている。この二人が車に乗っているのは、もちろんイーリスがついていきたいと言ったから。一応、明善が落合と異犯対の部屋で待つようにと言ったが、イーリスは、
「落合といても話題が合わん。つまらないからいやだ」
と言い放った。横で聞いていた落合は「娘と同じことを……!」と大ショック。その落合は今どうしているかというと、署で一人寂しく書類仕事をしている。
信号が青に変わると、明善はアクセルを踏み車を走らせる。
さて、宮地は一体何を話してくれるのか。
明善はいくつか予想しながら、車を工場に向けて走らせた。
少しの間車を走らせ、大河社長の工場に到着。明善はイーリスに車の中で待つようになんとか説得した後、愛美と共に車を降りた。
工場の入り口には先に着いていた東洞がおり、彼と合流しそのまま工場に入る。
事務員の女性から出されたお茶を飲みながら、三人は工場内の事務所で宮地を待つ。待つまでの間、手持ち無沙汰である明善が何気なく工場の方に視線を向けると、あることに気がついた。
「あれ?」
「どうした? 暁」
「工場の従業員が……」
東洞の質問に明善は答えようとしたが、それを遮るように事務所の扉が開いた。
明善達を呼び出した張本人である宮地は事務所に入ってくるなり、テーブルに勢いよく両手をつき、頭を深々と下げる。
呆気に取られる明善達に向かって、頭を下げたまま、
「申し訳ありませんでした!」
と宮地は第一声を発した。
「あ、あの、宮地さん……?」
戸惑う明善に対し、宮地は顔をバッと上げ向き合う。
「私、刑事さん達に嘘をつきました」
「嘘?」
「はい!」
「じ、じゃあ、今日我々を呼び出したのって」
「真実を話すためです!」
宮地はその嘘とやらをおもむろに話し出した。
現在の日本の田舎では過疎化が進行中。それはこの村も例外ではない。自然豊かな村であるのだが、ただそれだけ。一応、藍染めなどの伝統芸能もあるが、村に引き止めるには弱い。産業も乏しく、若者は村の外に行ったり、上京してしまう。村には老人ばかり残り、村は衰退しつつある。それを危惧した大河社長は、社会貢献、国際貢献を兼ねて、積極的に外国人の雇用を行った。最初は日本人以外の人間が村に出入りすることを村人達は不安視したが、それは杞憂だった。従業員達は言葉や国、人種の壁などものともせず、村人達と積極的に交流した。村に活気をもたらしてくれる存在となり、村人達はすぐに彼らを受け入れる。工場も少しずつ大きくなり始め、Uターンする若者も増えてきた。
「今から二年ほど前です。一人の男性外国人がこの工場を訪れました。彼は拙い日本語で「ココデ、雇ッテホシイ」と言ってきたのです」
その外国人は身なりがボロボロで、パスポートなどの身分証明書は持っていないという。何か訳ありであることは明らか。大河と宮地は悩んだ結果、彼を雇うことに。
「大河社長も私も相当悩みました。ですが、その時の彼は本当に困っていて。しばらく食べ物も口にしていないようで。それで見かねた我々は彼を雇いました。それからです。どこで話を聞いたのか、この工場でなら雇ってくれると、度々外国人が訪れるようになりました。大河社長は彼らを受け入れ、時には衣食住の面倒も見ました」
明善は挙手。
「宮地さん、そのことについて確認したいことがあります。海外出身の方を雇う時には厚労省に届出を出す、それはご存知ですね?」
「……はい」
「届出について、我々の方で調べました。それでですね、気になることがありまして。どうも届出の数とこちらで働いている外国人の方の人数が合わない。それは今の話に関係しますか?」
明善の問いに、宮地はゆっくりと頷いた。
「関係します。工場に来た人間の中には身寄りがない、自分の出自を話したくないなど、複雑な事情を抱えている人もいました。その人の届出は出さなかったり、退職済みの別の作業員の届出を流用したりしました。これに関しては本当に申し訳ないと思います。しかるべく処罰は受けます」
「……届出の数が合わない理由はわかりました。それでですね、宮地さんがついた嘘というのは、これじゃないですよね?」
「はい。私の嘘は、例の行方不明になったという従業員のことです。昨日、私はその従業員がすでに見つかったと言いました。……ですが、それは嘘です。本当はまだ見つかっていないんです」
「やはり」
薄々予想はしていたため、明善は特に驚きはしない。
「その従業員のことを教えてくれますか?」
宮地はテーブルに一枚の写真を置いた。
その写真に写っているのは一人の男。かなり若い、浅黒い肌をした天然パーマの青年だ。写真の中で彼は白い歯を見せながら笑い、ピースサインをしている。ぱっと見は好青年だ。
「この青年が行方不明の?」
写真を覗き込みながら、東洞はそう尋ねた。
「はい。彼が件の従業員です。そして……」
宮地は一瞬間を置き、言葉を続ける。
「そして、彼は異世界人の可能性があります」
その言葉を聞き、東洞と愛美は驚きの表情を見せる。
一方の明善は特に表情を変えない。明善は人差し指で写真を叩く。
「この人の名前はなんというのでしょうか?」
「彼はミロ・エーリと名乗っていました。彼も突然この工場を訪れた人間でして。彼は初めから日本語を多少喋ることができました。そのため、すぐに日本人従業員とも打ち解けました。また、中々人懐っこい性格でして、他の外国人従業員とも仲が良かったです。しかし、よくよく思い出してみれば、おかしなところがありました」
「おかしなところ、とは?」
「時折、まったく聞き慣れない言語を喋っていたんですよ。最初は知らない国の言葉かと。以前、興味を持って調べたことがあるんですが、彼が話していた言語を見つけることはできませんでした。それだけではありません。彼はパソコンやスマホなども知らなかったのですよ。今時、それらを知らない人間などいない。ジャングルの先住民でも保有している」
宮地は悔しそうに握り拳を作って見せる。
「真面目な若者と思ったのですが、まさか異世界人だったとは。刑事さん、お願いがあります。不正を働いた我々が言うことではないのですが、あの異世界人を捕まえてくれないでしょうか? 大河社長の恩を仇で返す極悪非道な異世界人をすぐに捕まえてください!」
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