上 下
15 / 49

第15話 田舎暮らし

しおりを挟む
アリシアは、僕を見つめると言った。
真剣な表情だ。
これは本気だ。
僕は覚悟を決めた。
アリシアの顔が近づいて来る。
僕は目を閉じた。
そして、唇が触れ合う。
その瞬間だった。

「アリシア! 抜け駆けは許さない!」

イリアスが間に入ってきたのだ。
イリアスは、僕を押し倒すと馬乗りになって来た。
そして、強引にキスをしてくる。
しかも、舌を入れてきた。
僕は、されるがままになっていた。
しばらくして、ようやく解放される。
はあはあと息を荒くしている。

「ソウマは私のものなんだから!」

イリアスは叫んだ。
そして、今度は僕の上に跨がってくる。
そして、胸を押し付けてきた。
さらに激しく身体を動かして、アピールしているようだ。
僕は、興奮した。
イリアスの服を脱がせる。
イリアスは抵抗しなかった。
僕は、我慢出来なくなり、イリアスを抱いた。
そして、僕は果てた。
イリアスは満足そうな顔をしている。
僕は、賢者タイムに入っていた。
さっきまであんなに積極的だったのに、今はしおらしい態度を見せている。
恥ずかしそうにしている。
僕は、そんなイリアスを抱きしめた。

「ソウマ、ひどい。私も……」

アリシアも混ざりたいと懇願しているようだったが、今日はもう遅いのでまた今度と言うことになった。
お預けを喰らったアリシアは悔しそうにシーツの端を噛む。

放置プレイ最高。

次の日、僕達は、宿を引き払うと王都を出た。
向かう先は、田舎。

「スローライフするぞ!」
「おー」

僕達は、馬車に乗って旅立ったのであった。
僕達は、田舎に向かっている。
道端には野生の花々が咲き誇っていた。

「綺麗だな」

僕は呟いた。
アリシアとイリアスが笑顔でこちらを見て微笑んでいる。

「どうしたんだ?」

僕は尋ねた。

「ううん、何でもないよ」
「ソウマは可愛いなって思っただけ」

2人は答えてくれた。

「嬉しいね」

僕は照れた。
しばらく進むと、森が見えて来た。
鬱蒼と茂っている。
中に入ると魔物が出そうだ。
馬車を止める。
僕達は森の中に入って行った。
しばらく歩くと、小さな村があった。
民家が数件並んでいる。
人の気配はない。

「ここ良くね?」
「いいと思う」
「さんせー」

3人で相談し、ここに決めた。
早速、家を建てる事にしたのだが……。
何が良いだろう? ログハウスみたいな感じにしてみようか。
木を切り倒し、乾燥させる作業を行う。
その間、アリシアとイリアスは、狩りに行ってくれた。
その間に、家の骨組みを作る。
木材を組んでいくのだ。
なかなか難しい。
釘がないから、どうしても歪んでしまう。
それでも何とか完成させ、屋根を乗せた。
後は内装だけだな。
壁紙や床板などを用意して張り付けていく。
家具も作らないとな。
ベッドとかテーブルが必要だろ。
部屋割りも決めないとな。
1階をリビング兼ダイニングキッチンにし、2階は寝室にした。
トイレとお風呂場も作った。
これで大丈夫かな?
まぁ、住めば都っていうしな。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

婚約破棄の現場に遭遇した悪役公爵令嬢の父親は激怒する

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:205pt お気に入り:4,893

継母と妹に家を乗っ取られたので、魔法都市で新しい人生始めます!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:205pt お気に入り:6,661

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:1,623

PAST TIME CAPSULE

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

オークの苗床候補生活。転生先はオークのコロニー内でした

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:392

【完結】《怪盗聖女》は供物を捧げる

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:3

婚約者と妹が駆け落ちしたんで、一発呪っておきました♪

恋愛 / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:244

処理中です...