追放したギルドが最悪な状態で崩壊仕掛かっているけどもう知らん。俺は美少女魔導士とスローライフする！

第24話 俺はギルドを作った。早速、初仕事は昔の仲間を殺す仕事

それから数日後……

『刺殺倶楽部』ーー

超巨大ギルド。
王族との繋がりも強く、世界4大ギルドに数えられる。
メンバーは100人を超えると言われている。
メンバー全員が殺人狂で、血に飢えた獣の様な奴等ばかりだと言う噂もある。

「ここが『刺殺倶楽部』の本部か」

俺は目の前の建物を見上げた。

「すごい大きい建物だね」

ルリも驚いている。

「ああ、気を引き締めて行くぞ」
「うん」

俺たちは建物の中に入った。
受付カウンターに向かう。

「すみません。『撲殺天使』から参りました。ジェイドです」

『撲殺天使』とはーー
俺とルリは二人でギルドを作った。
その名前だ。
厳つい名前のほうが、皆も驚くと思って付けた。
厳つすぎる。

「はい、お待ちしておりました。こちらにどうぞ」

案内されたのは応接室だ。
中には、一人の女性が座っていた。

「初めまして。私は、当クラブのサブマスターをしております。アリスと言います」

金髪のロングヘアー。青い瞳。
スタイル抜群の美人さん。
年齢は20代前半くらいだろうか？

「初めまして。ジェイドです」
「ルリです」

お互いに挨拶を交わした。

「早速本題に入りましょう」

アリスは、淡々と話し始めた。

「まず、あなた達は、なぜここに呼ばれたか分かりますか？」
「いえ、全く……」
「でしょうね……」

アリスは大きくため息をついた。

「実はですね。うちのギルドメンバーの一人が殺されたんです」
「えっ！？」

マジか？ 俺は驚きを隠せなかった。

「犯人はまだ捕まってないんですよ」

アリスが話しを続ける。

「それで、犯人を捕まえるために、是非とも、あなたの力を貸して欲しいのです」

犯人探しか……
よし！ 俺が必ず捕まえてやる！ 俺は決意を固めた。

「わかりました。全力で協力します」
「ありがとうございます。ジェイドさん」
「あの……犯人の目星とか付いてるんですか？」
「はい。犯人は、おそらく……」
「おそらく……？」
「我々に恨みを持つ者」

マジかよ……

「これが、容疑者のリストと似顔絵です」

渡された紙には、似顔絵付きで何人かの名前が書かれていた。
その中に……
バジウスやギリトの名前があった。
嘘だろ……
あいつらが……
信じられなかった。
凶悪集団のメンバーを殺していたなんて。