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第一章
5話
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「ザルド様、人間の赤子をお連れました」
アークを攫い、ザルドと呼ばれた魔族に目的の赤子を差し出す。
「おぉ、良くやったぞ! この赤子が……」
「……………」
ジロジロと見て、アークの頭に手をかざし目を閉じる。少しの沈黙が突然叫び出す。
「な、何という事だぁ!!? たかが人間が、それも人間の赤子が! 我ら魔族の魔力質よりも強大!! あ、あり得ぬ!? 預言者は本当だったのか」
興奮したザルドの大きな叫び声を出したことでカーズ達や魔族のフォルグド達も聞こえた。
「アークッ!? 邪魔だ魔族共がぁぁぁぁぁぁ、息子を返せぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!」
次々と魔族達を斬り捨て進む。
「おっと、貴様をザルドに向かわせん。力の英雄一族カーズ!」
「…貴様ぁッ! 魔王騎士団第三席フォルグド!!」
鍔迫り合いが起き、斬り合い始まりその後にお互い距離とると睨み合いが続くなか、先にカーズがフォルグドに向けて叫ぶ。
「停戦協定を破るとはどういう事だ! 答えろフォルグド」
「ふん、停戦協定など次の戦争の準備にすぎぬ。だからこそ我ら魔族そして偉大なる魔王様の仇なす者を排除するのが私の役目だ」
目だけチラッとザルドに抱えられているアークを見て、直ぐにフォルグドを警戒する。
「仇なす者が僕の息子、アークだと言いたいのか?」
「半信半疑だったがザルドの言葉を聞き。認めるしかあるまい…。なら此処で死ぬ貴様らの為に冥途の土産として教えてやる」
我ら魔族を仇なす者が現るだろう…。その仇なす者は力の英雄の血を引く者なり…。その仇なす者は千の魔物を従わせし者…。魔族を死に追いやる死神…。仇なす者を殺さない限り魔族の未来は無い…。
預言者の言葉を聞きカーズは汗を流し、唾を飲み込む。
(その預言者の言う通りならアークは勇者の存在だと言うのか!?)
「だが、その預言は今ここで終わるのだからな!!」
にやりと口を歪み。そうアークの身柄は魔王軍にあるからだ。
「ボーっとしてんじゃねぇぞカーズ!!」
スヴァインが間に入り込み、フォルグドに大剣で猛攻撃するが軽々とかわされる。
「ちっ、邪魔な虫だな!」
「うわっと!?」
反撃を受ける前にバックステップで何とか食らわずにすんだ。
「ひゅ~、背筋がゾッとする剣さばきだぜ」
「スヴァイン。奴の動きを一時だが止めること出来るか?」
真剣な目で見るとスヴァインは握り拳を作り、カーズの横に突き出す。
「誰に物を言ってるんだよカーズ」
「あぁ、そうだったね。スヴァインは僕の自慢の右腕だ」
拳同士ぶつけ、二人は剣を構える。
「行くぜ行くぜぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーー!!!!」
スヴァインが怒号上げ、走り出しフォルグドに向かって下から大剣を振り上げると剣で受け止めた。
「そんな攻撃で私を殺せると思ったのか?」
「へへっ…最初から思って無いさ。あくまで俺は時間稼ぎなんだからよぉ!!」
左手を強く握り、地面に殴るとスヴァインの中心から地割れが起き体制が崩れる。
「まさか、あの者を行かせるために地面を!?」
「カーズの右腕を馬鹿にすんなよぉ。魔族さんや」
フォルグドに睨みつける。
「ぐぅ、何しているのだザルド!! さっさとそのガキを殺せ!!」
「なっ!? てめぇ! 急げカーズゥ!!」
命令が下るとアークを空高く放り投げる。
「コレで魔族の未来は安定ですぞ!」
強大な魔力玉を作り上げてアークに目掛けて放った。
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
その光景を見て叫んだカーズと呆然とするスヴァイン&護衛騎士達。
ルーナルーナは双子を護衛しながら母のステラの安否を確認してるときに見てしまい慌てて双子の目を塞ぐが既に遅かった。
ザルドが作り出した魔力玉がアークを飲まれる所を…。
アークを攫い、ザルドと呼ばれた魔族に目的の赤子を差し出す。
「おぉ、良くやったぞ! この赤子が……」
「……………」
ジロジロと見て、アークの頭に手をかざし目を閉じる。少しの沈黙が突然叫び出す。
「な、何という事だぁ!!? たかが人間が、それも人間の赤子が! 我ら魔族の魔力質よりも強大!! あ、あり得ぬ!? 預言者は本当だったのか」
興奮したザルドの大きな叫び声を出したことでカーズ達や魔族のフォルグド達も聞こえた。
「アークッ!? 邪魔だ魔族共がぁぁぁぁぁぁ、息子を返せぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!」
次々と魔族達を斬り捨て進む。
「おっと、貴様をザルドに向かわせん。力の英雄一族カーズ!」
「…貴様ぁッ! 魔王騎士団第三席フォルグド!!」
鍔迫り合いが起き、斬り合い始まりその後にお互い距離とると睨み合いが続くなか、先にカーズがフォルグドに向けて叫ぶ。
「停戦協定を破るとはどういう事だ! 答えろフォルグド」
「ふん、停戦協定など次の戦争の準備にすぎぬ。だからこそ我ら魔族そして偉大なる魔王様の仇なす者を排除するのが私の役目だ」
目だけチラッとザルドに抱えられているアークを見て、直ぐにフォルグドを警戒する。
「仇なす者が僕の息子、アークだと言いたいのか?」
「半信半疑だったがザルドの言葉を聞き。認めるしかあるまい…。なら此処で死ぬ貴様らの為に冥途の土産として教えてやる」
我ら魔族を仇なす者が現るだろう…。その仇なす者は力の英雄の血を引く者なり…。その仇なす者は千の魔物を従わせし者…。魔族を死に追いやる死神…。仇なす者を殺さない限り魔族の未来は無い…。
預言者の言葉を聞きカーズは汗を流し、唾を飲み込む。
(その預言者の言う通りならアークは勇者の存在だと言うのか!?)
「だが、その預言は今ここで終わるのだからな!!」
にやりと口を歪み。そうアークの身柄は魔王軍にあるからだ。
「ボーっとしてんじゃねぇぞカーズ!!」
スヴァインが間に入り込み、フォルグドに大剣で猛攻撃するが軽々とかわされる。
「ちっ、邪魔な虫だな!」
「うわっと!?」
反撃を受ける前にバックステップで何とか食らわずにすんだ。
「ひゅ~、背筋がゾッとする剣さばきだぜ」
「スヴァイン。奴の動きを一時だが止めること出来るか?」
真剣な目で見るとスヴァインは握り拳を作り、カーズの横に突き出す。
「誰に物を言ってるんだよカーズ」
「あぁ、そうだったね。スヴァインは僕の自慢の右腕だ」
拳同士ぶつけ、二人は剣を構える。
「行くぜ行くぜぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーー!!!!」
スヴァインが怒号上げ、走り出しフォルグドに向かって下から大剣を振り上げると剣で受け止めた。
「そんな攻撃で私を殺せると思ったのか?」
「へへっ…最初から思って無いさ。あくまで俺は時間稼ぎなんだからよぉ!!」
左手を強く握り、地面に殴るとスヴァインの中心から地割れが起き体制が崩れる。
「まさか、あの者を行かせるために地面を!?」
「カーズの右腕を馬鹿にすんなよぉ。魔族さんや」
フォルグドに睨みつける。
「ぐぅ、何しているのだザルド!! さっさとそのガキを殺せ!!」
「なっ!? てめぇ! 急げカーズゥ!!」
命令が下るとアークを空高く放り投げる。
「コレで魔族の未来は安定ですぞ!」
強大な魔力玉を作り上げてアークに目掛けて放った。
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
その光景を見て叫んだカーズと呆然とするスヴァイン&護衛騎士達。
ルーナルーナは双子を護衛しながら母のステラの安否を確認してるときに見てしまい慌てて双子の目を塞ぐが既に遅かった。
ザルドが作り出した魔力玉がアークを飲まれる所を…。
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