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第515話 初めて見る料理にマダム達が大興奮
しおりを挟むヴィーーーーーーーーーーン!
にゅるにゅるにゅるにゅる
さすがに部品の取り付け作業は最初の1回だけで、肉をブツ切りにしてからミートチョッパーに投入してスイッチオンって工程を、マダム全員に体験してもらった。
やっぱり自分でやると、挽き肉になって出てきた時にすごく感動するみたいで、何度も見てるのに全員喜んでました!
パンダ工房の従業員全員の分だけでも結構な量になるのに、自分達とギャラリーの分も作らなければならないので、挽き肉の山が出来上がりました。
ボク達は今回ただ見てるだけなんですが、魚貝類を提供するって話がマダム達に知れ渡っていますので、一緒に食べていいってことになったのだ!
お料理教室は夕方まで続くので、パンダ工房で昼食と夕食をいただいてから、マダム達を連れて大奥の大浴場に向かう予定です。
ただ食べるだけでいいなんて、今回はVIP待遇なのです!
お土産用のランゴランドンを捌かなきゃなりませんけどね~。
ハンバーグの下拵えもなのですが、お母さんのお料理教室ではソース作りも体験してもらうようです。
でも家族みんなで完成させた『秘伝のソース』をそのまま伝授する気はなく、素材選びで味が全然変わると説明し、マダム達のセンスに任せて3種類のソースを同時に作り始めました。
運悪く三つとも失敗する可能性があるから、念のため我が家の『秘伝のソース』も持参しましたよ。
上手くいって美味しいソースが完成したら、それがマダム達の基本の味になるんじゃないかと思います。そこから進化させるかどうかはマダム次第なのです。
でも『醤油風サラサラソース』は、そのまま伝授するつもりです。これだけは野菜を変えると味も粘りもソースっぽくなってしまってダメなのだ。
魚貝類を美味しくいただくにはこの醤油風ソース一択って状況だから、『内緒にするってことで教えちゃおっか?』って話になりました。
知らない人に教えるわけじゃなく、仲間達の身内に伝授するわけですからね。
パンダ工房のおばちゃんとかもいるけど、みんな良い人達だしいいでしょう!
昼食にはポトフも出す予定なので、コンソメスープを作らなければなりません。
瞬く間に厨房が寸胴鍋まみれになりました。
我が家の料理って気合が半端ないから、この姿がデフォなのだ。
これを機に、お姉ちゃん達の実家も寸胴鍋まみれになるかもですね。
そんなこんなで2時間ほど経過し、ソースが完成しました!
三つ作った内の一つは微妙だったけど、二つが結構良い感じでした!
好きな方をハンバーグにかけようってことで、まずは一安心。
作る数が多いから、すでにハンバーグを焼き始めているのですが、中までちゃんと火が通ってないとダメだから火力も重要です。
ポトフ作りもあるので結構忙しいですが、初めて見る料理にマダム達がみんな楽しそうにしていますね♪
マダム達の奮闘で、お昼までに料理が間に合いました!
ドドドドドドって感じで食堂に集まってきたパンダ工房の従業員達に、マダム達の愛がこもった料理をお出しする。
そしてボク達やマダム達も、厨房で昼食タイムです。
テーブルに並べられたハンバーグとポトフが、メッチャ良い匂いなのです!
「それでは、私達もいただきましょうか~♪」
「「いただきまーーーーーーーーーーーーーーーす!」」
どっちにしようか迷ったけど、やはりここはハンバーグしかないでしょう!
パクッ むしゃむしゃむしゃ
「「美味しい!!」」
やっぱり、ミートチョッパーで作った挽き肉を使ったハンバーグは違うのです!
あとマダム達が作ったソースも、ハンバーグにバッチリ合ってますね~。
ポトフのスープを飲んでみると、こっちもメチャクチャ美味しかった。
「ハンバーグが美味しすぎるわ!」
「このソース、すごく良い感じじゃない?」
「ポトフの繊細な味がすごく好きかも♪」
「どっちも美味すぎにゃ!来て良かったにゃ~~~~~!」
「でも料理教室はまだ半分よ?前半でパワーを使い果たした感あるけど」
「甘いわ!後半はもっと美味しい料理を作るって娘から聞いているもの」
「魚貝類がメインなのよね?」
ボク達も美味しい料理に大騒ぎしてるんだけど、マダム達の方はさらに盛り上がっていて、次の料理にすごく注目してるみたいです。
自分ちの料理がパワーアップすること間違いなしだから、お姉ちゃん達もすごく嬉しそうな顔をしていますね♪
食堂の方を覗いてみると、美人揃いのマダム料理が想像以上に美味しかったので、従業員達も大騒ぎしてました!
後半戦はもっとヤバイですよ?
◇
昼食が終わって少しくつろいだ後、すぐに後半戦を始めることになりました。
大量に魚を捌かなければならないから、もたもたしてたら夕食の時間までに間に合わないのだ。
というわけで、昨日ゲットした魚貝類をブルーシートの上に大放出です!
まず、お姉ちゃん達が頑張って釣った魚を並べてから、貝がいっぱい入った箱をドンと置くと、マダム達から大歓声が上がりました。
続けてチョックルの入った箱を置くと、初見の人はギョッとしてたけど、知ってる人も結構いて、港街では1匹1000ピリン以上の値段で売られてると聞いて、なんかキモいけど興味津々って感じになって面白かったです。
そして最後に、90cm級の丸々太ったランゴランドンを2匹並べる。
「うそ!?これってランゴランドンじゃない!!」
「ドラゴン?」
「違う!ドラゴンはもっとメチャメチャ大きいから!」
そういえば、ちょっとドラゴンっぽい名前だよね。
ドラゴン、ゴンドラ、ランドランゴン。ややこしいっス!
「高級魚よ!もう本当に涙が出るほど美味しいの♪」
「へーーーー!よくそんなの捕まえたわね」
「みんなで頑張ったぜ!見ての通り丸々太ってるし足りるよな?っていうか足りるように調整してくれ」
「切ってみないと分からないけど、十分じゃないかしら?」
「他の魚貝類もあるし余裕だと思うわよ」
「えーと・・・、そうね、まずはお魚から何とかしましょうか~」
というわけで、怒涛の後半戦がスタート!
レミお姉ちゃんとラン姉ちゃん、それとなぜかピコねえとシーラお姉ちゃんも料理人枠で参加しているのですが、お母さん達は長年料理を作り続けていた経験がありますから、みんな手際よく魚を捌いてます。
でもやはりランゴランドンは手強いようで、1匹を捌くのに二人がかりで協力してやってますね。
それを見て、お土産に渡す3匹を捌かなきゃいけないことを思い出し、お姉ちゃん達と一緒に別室に移動しました。
もちろんボクが手伝えることなどありませんので、ランドランドンだけ出して、あとはお姉ちゃん達に任せて戻ってきました。
魚の方が落ち着いたので、ようやくクリームシチュー作りが始まりました!
ランゴランドンが主役に見えますが、本当のメインはクリームシチューなのだ。
娘達から絶対に作り方をマスターするよう言われているみたいで、マダム達の気合が半端ないです!
あとホワイトソースは色んな料理に使えるから、この作り方を覚えて帰るだけでも料理の幅が広がるでしょうね~。
ソースに、醤油風ソースに、ホワイトソースに、コンソメスープ。
お料理教室に参加したマダム達が超パワーアップですよ!
旦那さんや家族のみんなもビックリするでしょうね。
そして、とうとう夕食が出来上がりました!
まずはマダム料理に期待するパンダ工房の従業員達に料理を出してから、ナイフとフォークを持って待ち構えていたボク達の前に料理が並べられました。
最後に自分達の分をテーブルに並べ、いざ実食!
ランゴランドンも気になっているみたいだけど、まずは娘達からプレッシャーをかけられていたクリームシチューを口にした。
「「うっま!!」」
この一口のために味見すら禁じられていたようで、初めての白いスープに目を大きく開いて感動してます!
ボクもクリームシチューからいってみましたが、何度食べても美味しすぎる!
日本でお馴染みの料理ばかりじゃないかって感じだけど、現地料理なんて教えるまでもなくみんな作れますからね。
教わりに来たのは、クーヤちゃん監修の珍しい料理の方なのだ。
お姉ちゃん達は自分のお母さんの方ばかり見ていますが、食べるよりも向こうが気になってしょうがないって感じ。
「なるほど。ウチの娘が『絶対覚えてこい!』って言うわけだ・・・」
「これは本当に美味しいわね~♪」
「白いスープなんて初めてだけど、なんて優しい味なのかしら!」
「明日の夕食はこれで決まり!間違いなく子供達が喜ぶわ♪」
「ウチも作るわよ!でもハンバーグも美味しかったのよね・・・」
「ハンバーグを作るならソースも作らなきゃダメなのよ~」
「やることいっぱいじゃない!」
「「アハハハハハハハハハハハハハハハ!!」」
お姉ちゃん達は向こうを気にして食事が止まってるけど、お母さん達の会話を聞いてるだけで楽しくなりますね♪
お料理教室、やってみるもんですな~!
この後、お母さん達を全員引き連れて大奥の大浴場に向かうんだけど、あのテンションのマダム集団ってヤバくないですか?
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