14 / 548
第14話 電化製品なんて嫌いだ!
しおりを挟む
目が覚めると朝だった。
どうやら田中くんのおかげで、夜中に目覚めるパターンを変えることが出来たみたいだな。
よし、早速本日の召喚でもしますか!
すぐにやらなきゃ、どんどん召喚する時間が先延ばしになって行くので、損をしてしまうのだ。
しかし召喚をすると、おそらく2時間くらい気を失うから、すぐ用事がある時なんかはやらない方が良さそうだな。
いつもの召喚場所に移動する。
電子レンジはハズレだったけど、その後2回続けて使える物が出て来た。
今回も何か役に立つアイテムが出るといいんだけど・・・。
「何でもいいから使えるので頼む。召喚!!」
ヴォン!
光が雲散し、そこに出現していたのは、俺の知っているアイテムだった。
「ファミファミじゃん!!」
昔懐かしの家庭用ゲーム機である。
どうせなら最新式のゲーム機が出ればいいのに、なぜこんな昔流行したヤツが出るかなあ・・・。しかも裏返しに出現したから、最初少し混乱したし。
けどこれと同じモノがウチにもあったんだよね。
父さんが昔買って遊んでたヤツらしいんだけど、ゲームも20本くらいあったな。
保存状態が良かったようで、1年程前に俺が試しに起動させてみたらその時はちゃんと動いた。
おお!?クエクエのカセットが挿さったままじゃん!
アダプターとかも全部揃ってるな。
うわ~、久々に遊んでみてえ。・・・でもな。
「テレビもねえ!ラジオもねえ!おらの家には電気がねえ!!」
―――そう叫んだところで気を失った。
************************************************************
目が覚めて顔を洗って歯を磨き、今日もガールハントのために広場へ出発。
すると昨日と同じベンチで文学少女が本を読んでいるのを発見したので、隣に座ったらまた肉を奢ってもらえた。
その後、勉強の続きをしてからお別れしたんだけど、別れ際に抱きしめられてクンカクンカされた。
やはりあのお姉さんは少し危険である。
肉も奢ってくれる大事な先生なので、多少のクンカクンカは大目に見ようと思うけど、深入りは禁物かもしれない。
匂いを嗅がれたのが気にかかり、我が家に入る前に裏の小川で水浴びをして歯も磨いた。
ちなみに歯ブラシは屋敷で発見したヤツなんだけど、たぶん誰かが使った中古品なのでなかなか抵抗がある。
でもダメにしちゃったら替えがあと2本しか無いので(どっちも中古)、こんなんでも大事に使わなきゃならんのですよ・・・。
バタン
寝室に入ってすぐ、ビショビショの服をハンガーに掛けて、バスタオルに包まった。
洗濯はいいんだけど、替えの服が無いから屋敷まで素っ裸なんですよね。
電化製品はもういいから子供服が欲しい。
いや、この屋敷にも服はあったんだけど、貴族のおっさんおばさんの服って感じで、ショタが着るにはちょっとねえ・・・。
裁縫道具があれば自作出来るかもしれんけど、裁縫道具なんてものはまだ見つかってない。
ここはおそらく金持ちの屋敷だから、住人も自分で裁縫なんてしない人達だったのかもしれんなぁ。
「さて、リコーダーの練習でもするか~!」
その時、ファミファミに挿さっているクエクエのカセットが目に入った。
あっ、そうだ!リコーダーといったらクエクエじゃん!
動画サイトでリコーダーを吹いてるのを見たことあるけど、ほとんどゲームの音楽ばかりだった気がする。
テレビが無いのでクエクエで遊ぶことは叶わなかったが、せめてあの曲を再現しようではないか!
このゲームはレベルMAXまでやり込んだので、曲も脳内にしっかり残ってる。
なんせ毎年大怪我してたからな。ゲームばっかやってた悲しい思い出が走馬灯のように・・・。いや、もう考えるのはやめよう。
さて、どうせ他にやることなんて何も無いんだ。完璧に再現してみせようぞ!
ピーープーーー
************************************************************
目が覚めると朝だった。
そして朝と言えば召喚だ!
まあ多少の時間調整は必要だけど、失敗しても何も起きないだけだ。
ただ高揚した気分が一度萎えてしまうと良い物が出なくなる気がするので、出来ることなら一発でシャキッと決めたいのですよ。
いつもの場所に移動して精神を集中する。
わかってるよな?電化製品だけは何が出てもハズレだ。
そして出て来る物は完全にランダムなので、『〇〇〇出てくれ!』と祈ったところでほぼ無意味だ。
なので俺はこう祈る。
「実用性のあるモノでお願いします!でも電化製品はダメ絶対!・・・召喚!!」
ヴォン!
召喚は成功し、光の中心に俺の良く知るアイテムが出現したのがわかった。
「ドライヤーか・・・。電化製品はダメって言ったじゃん!!」
なるほど、召喚の時にダメって言いながらも電化製品のことを考えていたのが敗因かもしれない。次からは頭の中を完全に空っぽにして召喚することにしよう。
しかし悪い流れだな。
電子レンジ・あひるポンチョ・リコーダー・ファミファミ・ドライヤー。
5個中3個が電化製品とはツイてない。
普通なら電化製品の方こそ当たりなんだろうけど、剣と魔法の世界じゃ必要な物も逆転してしまうのですよ。
発電機でも出てくれれば話は変わるのかもしれんけど、あ、やばい!気絶する。
そう認識した瞬間にフッと全身の力が抜けて、その場で横に倒れた。
どうやら田中くんのおかげで、夜中に目覚めるパターンを変えることが出来たみたいだな。
よし、早速本日の召喚でもしますか!
すぐにやらなきゃ、どんどん召喚する時間が先延ばしになって行くので、損をしてしまうのだ。
しかし召喚をすると、おそらく2時間くらい気を失うから、すぐ用事がある時なんかはやらない方が良さそうだな。
いつもの召喚場所に移動する。
電子レンジはハズレだったけど、その後2回続けて使える物が出て来た。
今回も何か役に立つアイテムが出るといいんだけど・・・。
「何でもいいから使えるので頼む。召喚!!」
ヴォン!
光が雲散し、そこに出現していたのは、俺の知っているアイテムだった。
「ファミファミじゃん!!」
昔懐かしの家庭用ゲーム機である。
どうせなら最新式のゲーム機が出ればいいのに、なぜこんな昔流行したヤツが出るかなあ・・・。しかも裏返しに出現したから、最初少し混乱したし。
けどこれと同じモノがウチにもあったんだよね。
父さんが昔買って遊んでたヤツらしいんだけど、ゲームも20本くらいあったな。
保存状態が良かったようで、1年程前に俺が試しに起動させてみたらその時はちゃんと動いた。
おお!?クエクエのカセットが挿さったままじゃん!
アダプターとかも全部揃ってるな。
うわ~、久々に遊んでみてえ。・・・でもな。
「テレビもねえ!ラジオもねえ!おらの家には電気がねえ!!」
―――そう叫んだところで気を失った。
************************************************************
目が覚めて顔を洗って歯を磨き、今日もガールハントのために広場へ出発。
すると昨日と同じベンチで文学少女が本を読んでいるのを発見したので、隣に座ったらまた肉を奢ってもらえた。
その後、勉強の続きをしてからお別れしたんだけど、別れ際に抱きしめられてクンカクンカされた。
やはりあのお姉さんは少し危険である。
肉も奢ってくれる大事な先生なので、多少のクンカクンカは大目に見ようと思うけど、深入りは禁物かもしれない。
匂いを嗅がれたのが気にかかり、我が家に入る前に裏の小川で水浴びをして歯も磨いた。
ちなみに歯ブラシは屋敷で発見したヤツなんだけど、たぶん誰かが使った中古品なのでなかなか抵抗がある。
でもダメにしちゃったら替えがあと2本しか無いので(どっちも中古)、こんなんでも大事に使わなきゃならんのですよ・・・。
バタン
寝室に入ってすぐ、ビショビショの服をハンガーに掛けて、バスタオルに包まった。
洗濯はいいんだけど、替えの服が無いから屋敷まで素っ裸なんですよね。
電化製品はもういいから子供服が欲しい。
いや、この屋敷にも服はあったんだけど、貴族のおっさんおばさんの服って感じで、ショタが着るにはちょっとねえ・・・。
裁縫道具があれば自作出来るかもしれんけど、裁縫道具なんてものはまだ見つかってない。
ここはおそらく金持ちの屋敷だから、住人も自分で裁縫なんてしない人達だったのかもしれんなぁ。
「さて、リコーダーの練習でもするか~!」
その時、ファミファミに挿さっているクエクエのカセットが目に入った。
あっ、そうだ!リコーダーといったらクエクエじゃん!
動画サイトでリコーダーを吹いてるのを見たことあるけど、ほとんどゲームの音楽ばかりだった気がする。
テレビが無いのでクエクエで遊ぶことは叶わなかったが、せめてあの曲を再現しようではないか!
このゲームはレベルMAXまでやり込んだので、曲も脳内にしっかり残ってる。
なんせ毎年大怪我してたからな。ゲームばっかやってた悲しい思い出が走馬灯のように・・・。いや、もう考えるのはやめよう。
さて、どうせ他にやることなんて何も無いんだ。完璧に再現してみせようぞ!
ピーープーーー
************************************************************
目が覚めると朝だった。
そして朝と言えば召喚だ!
まあ多少の時間調整は必要だけど、失敗しても何も起きないだけだ。
ただ高揚した気分が一度萎えてしまうと良い物が出なくなる気がするので、出来ることなら一発でシャキッと決めたいのですよ。
いつもの場所に移動して精神を集中する。
わかってるよな?電化製品だけは何が出てもハズレだ。
そして出て来る物は完全にランダムなので、『〇〇〇出てくれ!』と祈ったところでほぼ無意味だ。
なので俺はこう祈る。
「実用性のあるモノでお願いします!でも電化製品はダメ絶対!・・・召喚!!」
ヴォン!
召喚は成功し、光の中心に俺の良く知るアイテムが出現したのがわかった。
「ドライヤーか・・・。電化製品はダメって言ったじゃん!!」
なるほど、召喚の時にダメって言いながらも電化製品のことを考えていたのが敗因かもしれない。次からは頭の中を完全に空っぽにして召喚することにしよう。
しかし悪い流れだな。
電子レンジ・あひるポンチョ・リコーダー・ファミファミ・ドライヤー。
5個中3個が電化製品とはツイてない。
普通なら電化製品の方こそ当たりなんだろうけど、剣と魔法の世界じゃ必要な物も逆転してしまうのですよ。
発電機でも出てくれれば話は変わるのかもしれんけど、あ、やばい!気絶する。
そう認識した瞬間にフッと全身の力が抜けて、その場で横に倒れた。
84
あなたにおすすめの小説
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる