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第58話 メルドアに乗って森を抜ける
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懐かしきお化け屋敷の門の前で、ようやくタマねえが地面に降ろしてくれた。
ここならギリギリ狙撃ポイントに入ってない安全な位置だ。
「久々の我が家だーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「我が家??」
あっ!そういやタマねえは、ショタが向こうの家に住むことになった経緯を知らないんだった。
「えーとねえ、ボクちょっと前までここに住んでたの。んで色々あって、今はあっちの家に住むようになったのだ」
「さすがクーヤ。意味が分からない」
「ガジェムが飛んで来たら鉄板で防御するから、ボクから離れちゃダメだよ?」
「わかった」
人のことは言えんけど、タマねえも肝が据わってるよな~。
まあ、貧民街で最怖コンビと噂されるようになるかもしれんのだし、これくらいでビビってるようじゃダメか。
ここでは、ちょっと運が悪いってだけで死にますけどね!はっはっはっはっは。
崩れた壁を乗り越え、敷地内をテクテク歩いて行く。
ちょっと屋敷を覗いてみたい気分にもなったけど、まったく意味が無いし、そんなことをしてる暇も無いってことで、屋敷を通り過ぎて裏の小川まで来た。
ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ
「ぷはーーーーーーーーーーーーっ!やっぱここの水は最強だな!!」
「本当に美味しい。あっ、クーヤ!そろそろチョコ食べてもいい?」
「あー、もうさすがにお母さんも食べ終わってる時間だね。じゃあ板チョコ消えろ!でもって板チョコ召喚!」
召喚しなおした板チョコをタマねえに渡した。
「やったーーーーーーーーーー!」
タマねえが包装紙を開けて、板チョコにかぶりついた。
「甘くて美味しい!チョコ好き」
「食べ終わったら、その紙くずはその辺に捨ててもいいからね。召喚しなおした時に、捨てた紙くずも全部帰って来るから」
「意味が分からないけど、意味が分からないことに慣れてきた」
やってる俺も意味が分からんから、まったく問題無い。
「あ、ここならもう大丈夫だな?メルドア召喚!」
シュッ
小川の横に、白いモフモフが出現した。
『オン!』
「あーーーっ!メルドアだ!!」
すぐさまタマねえが駆け寄り、メルドアをモフった。
モフられてるメルドアの嬉しそうな感情が、術者とのパスを通して流れて来る。
それに此処はメルドアにとっても懐かしい森であり、本人もすぐ気付いたようで、喜びも有頂天といった感じだ。
「メルドア!今日はこの森の奥地まで行って新しい召喚獣を入手する予定だから、魔物がいっぱいいる場所まで案内して欲しいんだ」
『オン!』
メルドアが『任せとけ!』と言った後、二人の子供が乗りやすいように伏せてくれた。ホント気の利く賢いモフモフです。
いつものようにショタが前、タマねえが後ろという配置で乗り込んだ。
「でも毎回二人乗るとメルドアも大変だと思うから、乗れるような大きさの魔物を他にも何体か手に入れたいね」
「あ、そっか!二人で乗ると重いよね。メルドアごめんなさい」
『オン!』
「メルドアは全然平気って言ってる。でもやっぱりメルドアだけに負担をかけたくないし、新しい仲間を手に入れるぞーーーーー!」
「おーーーーーーーーーーーーーーー!!」
二人と一匹は、森の奥へと進んで行った。
************************************************************
2時間も歩いただろうか?
やっと森を抜けたようで、目の前には草原が広がっている。
そしてずっと先には岩場も見えていて、正直ワクワクが止まりません!
メルドアに降ろしてもらい、久々に大地に立って身体を解した。
実は森の中にも魔物は何体かいたんだけど、メルドアが『あんな雑魚は仲間にしても役に立たない』って言うのでスルーした。
俺には魔物の強さなんかわからないので、その辺は魔物のプロであるメルドア様の言うことを聞くのがベストだろう。
でもメルドアの縄張りは森の中だけらしいので、そろそろ戦闘に備えておく必要があるな。
「カブトムシ全員召喚!」
呼び出したカブトくん5匹を、あひるポンチョにくっつけた。
「え?それって、もしかしてガジェム!?」
近くで身体を解していたタマねえが、あひるポンチョにしがみつくガジェム達を指差した。
「正解!・・・あれ?この前誘拐犯と戦った時にガジェムを飛ばしてたんだけど、別の何かだと思ってたとか?」
「うん。メルドアを出すまで、召喚士とも思ってなかったし」
「なるほど。魔法だと思ってたのかー」
「それにガジェムを召喚獣にするなんて普通無理。クーヤがおかしい」
まあ普通じゃ絶対無理だよね!
なんせ飛んでる時は弾丸だし、休んでるガジェムを殺したりしたら、他の4匹に襲われて死ぬみたいだし。んなもんどうやって召喚獣にするんだって話よな。
鉄板最高!!
少し休憩した後、再びメルドアに乗って草原を歩き出した。
「タマねえの武器は重いので、戦闘になってから渡すね」
「うん。重いとメルドアが可哀相」
タマねえの良い所は優しさだよね。
深く関わった人じゃないと、わからないと思うけど。
『オン!』
ん?
メルドアが何かいるって言ってる。
どこだ?全然わからんのだが・・・。
「あそこ!」
タマねえの指差す方向は空だった。
「あーーーーっ!岩場ばっかり見てた。遠くてよくわからないけど、もしかして大きかったりするのかな?」
「わかんない」
「メルドア、あれ強いの?」
『オン?』
ここは縄張りの外だから、さっぱりわからんらしい。
しかし第一村人は鳥か~。いや、村人じゃなくて魔物だけど。
でも鳥ってアリじゃないか!?上空から偵察が出来るようになるぞ!
よし決めた!まずはあの鳥をゲットしてやるぜー!!
ここならギリギリ狙撃ポイントに入ってない安全な位置だ。
「久々の我が家だーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「我が家??」
あっ!そういやタマねえは、ショタが向こうの家に住むことになった経緯を知らないんだった。
「えーとねえ、ボクちょっと前までここに住んでたの。んで色々あって、今はあっちの家に住むようになったのだ」
「さすがクーヤ。意味が分からない」
「ガジェムが飛んで来たら鉄板で防御するから、ボクから離れちゃダメだよ?」
「わかった」
人のことは言えんけど、タマねえも肝が据わってるよな~。
まあ、貧民街で最怖コンビと噂されるようになるかもしれんのだし、これくらいでビビってるようじゃダメか。
ここでは、ちょっと運が悪いってだけで死にますけどね!はっはっはっはっは。
崩れた壁を乗り越え、敷地内をテクテク歩いて行く。
ちょっと屋敷を覗いてみたい気分にもなったけど、まったく意味が無いし、そんなことをしてる暇も無いってことで、屋敷を通り過ぎて裏の小川まで来た。
ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ
「ぷはーーーーーーーーーーーーっ!やっぱここの水は最強だな!!」
「本当に美味しい。あっ、クーヤ!そろそろチョコ食べてもいい?」
「あー、もうさすがにお母さんも食べ終わってる時間だね。じゃあ板チョコ消えろ!でもって板チョコ召喚!」
召喚しなおした板チョコをタマねえに渡した。
「やったーーーーーーーーーー!」
タマねえが包装紙を開けて、板チョコにかぶりついた。
「甘くて美味しい!チョコ好き」
「食べ終わったら、その紙くずはその辺に捨ててもいいからね。召喚しなおした時に、捨てた紙くずも全部帰って来るから」
「意味が分からないけど、意味が分からないことに慣れてきた」
やってる俺も意味が分からんから、まったく問題無い。
「あ、ここならもう大丈夫だな?メルドア召喚!」
シュッ
小川の横に、白いモフモフが出現した。
『オン!』
「あーーーっ!メルドアだ!!」
すぐさまタマねえが駆け寄り、メルドアをモフった。
モフられてるメルドアの嬉しそうな感情が、術者とのパスを通して流れて来る。
それに此処はメルドアにとっても懐かしい森であり、本人もすぐ気付いたようで、喜びも有頂天といった感じだ。
「メルドア!今日はこの森の奥地まで行って新しい召喚獣を入手する予定だから、魔物がいっぱいいる場所まで案内して欲しいんだ」
『オン!』
メルドアが『任せとけ!』と言った後、二人の子供が乗りやすいように伏せてくれた。ホント気の利く賢いモフモフです。
いつものようにショタが前、タマねえが後ろという配置で乗り込んだ。
「でも毎回二人乗るとメルドアも大変だと思うから、乗れるような大きさの魔物を他にも何体か手に入れたいね」
「あ、そっか!二人で乗ると重いよね。メルドアごめんなさい」
『オン!』
「メルドアは全然平気って言ってる。でもやっぱりメルドアだけに負担をかけたくないし、新しい仲間を手に入れるぞーーーーー!」
「おーーーーーーーーーーーーーーー!!」
二人と一匹は、森の奥へと進んで行った。
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2時間も歩いただろうか?
やっと森を抜けたようで、目の前には草原が広がっている。
そしてずっと先には岩場も見えていて、正直ワクワクが止まりません!
メルドアに降ろしてもらい、久々に大地に立って身体を解した。
実は森の中にも魔物は何体かいたんだけど、メルドアが『あんな雑魚は仲間にしても役に立たない』って言うのでスルーした。
俺には魔物の強さなんかわからないので、その辺は魔物のプロであるメルドア様の言うことを聞くのがベストだろう。
でもメルドアの縄張りは森の中だけらしいので、そろそろ戦闘に備えておく必要があるな。
「カブトムシ全員召喚!」
呼び出したカブトくん5匹を、あひるポンチョにくっつけた。
「え?それって、もしかしてガジェム!?」
近くで身体を解していたタマねえが、あひるポンチョにしがみつくガジェム達を指差した。
「正解!・・・あれ?この前誘拐犯と戦った時にガジェムを飛ばしてたんだけど、別の何かだと思ってたとか?」
「うん。メルドアを出すまで、召喚士とも思ってなかったし」
「なるほど。魔法だと思ってたのかー」
「それにガジェムを召喚獣にするなんて普通無理。クーヤがおかしい」
まあ普通じゃ絶対無理だよね!
なんせ飛んでる時は弾丸だし、休んでるガジェムを殺したりしたら、他の4匹に襲われて死ぬみたいだし。んなもんどうやって召喚獣にするんだって話よな。
鉄板最高!!
少し休憩した後、再びメルドアに乗って草原を歩き出した。
「タマねえの武器は重いので、戦闘になってから渡すね」
「うん。重いとメルドアが可哀相」
タマねえの良い所は優しさだよね。
深く関わった人じゃないと、わからないと思うけど。
『オン!』
ん?
メルドアが何かいるって言ってる。
どこだ?全然わからんのだが・・・。
「あそこ!」
タマねえの指差す方向は空だった。
「あーーーーっ!岩場ばっかり見てた。遠くてよくわからないけど、もしかして大きかったりするのかな?」
「わかんない」
「メルドア、あれ強いの?」
『オン?』
ここは縄張りの外だから、さっぱりわからんらしい。
しかし第一村人は鳥か~。いや、村人じゃなくて魔物だけど。
でも鳥ってアリじゃないか!?上空から偵察が出来るようになるぞ!
よし決めた!まずはあの鳥をゲットしてやるぜー!!
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