クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

文字の大きさ
66 / 548

第66話 家にパンダがいる日常

しおりを挟む
 今日も朝からクリスお姉ちゃんの膝に抱えられ、一緒にコーヒータイム中。
 ファッション雑誌を読みながらだから、ショタは邪魔だと思うんだけどな~。


「はぁ~、なんて優雅な朝なのでしょう・・・」
「朝のコーヒーって美味しいよね!」

 ってかクリスお姉ちゃん、一昨日の夜からずっと飲んでないかい?

『ブモ』

 二人の目線が声の発生源へと向かう。


「あははははははははははは!!」


 目に映ったのは、幼女がパンダの頭にしがみついて高笑いしてる光景だ。

 あの金髪幼女、パンダちゃんと遊びた過ぎて、誰よりも早く目覚めたっぽい。
 ショタがリビングに来た時から、ずっとパンダに肩車されている状態なのです。

 アレって結構うざいと思うんだけど、ウチのパンダちゃんはとても温厚なので、頭の上で幼女がはしゃいでようが全く気にしてません。

 ちなみにリリカちゃんは、気に入った物をぺろぺろせずにはいられない『ぺろぺろ幼女』なのですが、実は昨晩それを試した時に、口の中が毛だらけになったのか口当たりが非常に悪かったのか、ぺろぺろするのは諦めたようです。


「冷静に考えると、あまり優雅な朝じゃなかったわね・・・」
「クリスお姉ちゃんもパンダをモフってから会社に行くといいよ。やっぱりお腹をモフるのが1番オススメだね!」
「ええ、そうさせてもらうわ」


 あれから我が家でペットを飼うことが正式に決まり、お風呂の時間以外はみんな寝るまでパンダちゃんをモフり続けていたのだ。

 さすがに今日くらいからは落ち着いて来ると思うけど、それでも最低1日1モフはすることでしょう。

 一応パンダちゃんに迷惑じゃないか聞いたんだけど、今までずっと孤独に生きてきたせいか、みんなに構われるのがすごく楽しいみたい。

 なので自分から嫌だって言うまでは放っておこうと思います。もし嫌になったら他のペットと選手交代って感じかな?召喚獣は他にもいっぱいいますので!


「よーし!私もパンダちゃんをモフってから学校行こっと!」


 洗面所から出て来たティアナ姉ちゃんが、パンダちゃんのお腹にダイブした。


 理論派だけあって説得に苦労したけど、パンダに興味はあったんだよね。ただショタから召喚獣の入手元を聞きたかっただけで。

 謎さえ解ければ、彼女は基本的にチョロいのです。


 そして二人が出社・登校して行き、リリカちゃんがどう動くのかと思って注意しながら見てたんだけど・・・。


「クーヤ、ゲームしよ!なんかおもしろいのない~?」


 やっぱりいつも通り、ゲームをするらしい。
 パンダちゃん程度じゃ、ゲームっ子卒業までは行かんか・・・。


「じゃあね~、今日は『パックーマン』にしよう!」


 これもファミファミが初期の頃発売された超有名な作品で、主人公である黄色いパックーマンが画面内にいっぱい落ちてるエサを食べまくるゲームだ。

 なぜか謎のお化けが追いかけて来て、そのお化けと衝突してしまうと主人公がやられてしまうんだけど、大きなエサを食べると、何秒間かお化けに仕返しが出来るようになるのだ。

 単純なゲームなんだけど、その単純さがおもしろいんですよね~。


 ♪トテテトテテトン トテテトテテトン トテテトテテトン ミョンミョンミョン


 軽快なBGMが流れ、クーヤちゃんが操作するパックーマンがエサを食べまくる。

 ピュッポッピュッポッピュッポッピュッポッ

「あはははははは!なにこれーーーーー!!」

「この黄色いのが自分で、他の色の動いてるヤツは全部敵なんだ。んで落ちてるエサを全部食べきったら勝ちーーー!」


 こんな感じでいつものように楽しい時間を過ごし、途中でタマねえが帰宅したので、そこからはクエクエ大会が始まった。





 ************************************************************





 ガチャッ


『ただいまーーーーーーー!』
『お邪魔しま~~~す!』
『ペットって、テミテミではないの?』
『テミテミじゃないけど、それよりちょっと大きいヤツだ』
『ちょっと大きいの?何だろ・・・』


 誰かが来たようで、玄関の方からガヤガヤと声が聞こえてきた。
 女性三人くらいの話し声だから、アイリスお姉ちゃん達が来たのかな?


 ガチャッ


「あ、いたいた!アイリスとナナを連れて来たぞーーー!」

「「お邪魔しまーーーーーーーす!」」

 お?やっぱりアイリスお姉ちゃんとナナお姉ちゃんだ!

「ペットはどこ?」
「テミテミよりも大きいんだよね?」

 二人がこっちを見た。
 そしてゲームで遊ぶ子供達の後ろにいる、巨大なパンダちゃんを発見する。


「「うぇえええええええエエエエエーーーーーーーーーーーーーーッッ!?」」


「ぷぷぷっ!アーーーーーーッハッハッハッハッハッハ!!」


 レオナねえが腹を抱えて笑っている。
 あーーーーー!二人を驚かせたくて、わざと詳細を伝えなかったな!?


「デカ過ぎいいいいいいいいィィィィーーーーーーーーーー!!」
「なにこれ!?テミテミどころの話じゃないよ!!」

「やっべーだろ?クーヤがどこかから拾ったんだってよ」

「クーヤちゃんが?あ~~~、それなら納得だ!!」
「やっぱり犯人はクーヤちゃんなのね・・・」


 クーヤちゃんなら納得って、心外ですね!!


「こんにちはーーー!パンダちゃんを見に来たの?」

「パンダちゃん?」
「この大きなペットの名前かな?あ、こんにちはクーヤちゃん!」

 三人がこっちまで歩いて来た。

「こんな動物いたっけ??」
「私はこんな動物見たの初めてだけど・・・」
「それ、召喚獣だぞ」
「・・・はい!?ってことは魔物!?」
「いや、こんな魔物も知らないんだけど・・・」

 レオナねえがニヤッと笑った。

「二人も良く知ってる『ポレフィータ』だぞ」

「「・・・・・・はあ!?」」

「いやいやいやいや!ポレフィータって、あの黒くて汚い魔物でしょ??」
「大きさは確かにこんな感じだけど、見た目が全然違うじゃない!」
「いや、それが本当にポレフィータなんだって!クーヤの話では、魔物が召喚獣になると、呼び出した時に汚れが全部落ちて綺麗になるんだとよ!」
「汚れが?・・・嘘!?あの黒い色って全部汚れなの!?」
「クーヤ、説明してやってくれ!」

 しょうがないなあ・・・。

「ポレフィータって変な習性があってね、水溜まりがあると、その中に飛び込まずにはいられないんだってさ!」
「なにそれ!!もしかして召喚獣に直接聞いたの!?」
「えーとねえ、ボクとタマねえがパンダちゃんに乗って歩いてたら、急にパンダちゃんが水溜まりに突撃して二人ともびしょ濡れになったんだけど、泥で真っ黒になったパンダちゃんが満足して帰って来たから、その時に聞いたの」
「あーーーっはっはっはっはっはっは!」
「ぷぷぷぷっ、なにそれ!すっげー笑えるんだけど!!」
「アハハッ!ってことは、本当にポレフィータなんだねこれ・・・」


 しかし朝からどこかへ行ったかと思ったら、レオナねえはアイリスお姉ちゃんナナお姉ちゃんを驚かせたくてドッキリを仕込んでたんだね!

 成り行きとはいえ、昨日同じ様なことをしたばかりなので、わかります!
 
しおりを挟む
感想 174

あなたにおすすめの小説

魅了だったら良かったのに

豆狸
ファンタジー
「だったらなにか変わるんですか?」

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

俺の伯爵家大掃除

satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。 弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると… というお話です。

ありふれた聖女のざまぁ

雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。 異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが… 「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」 「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」 ※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。

処理中です...