クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

文字の大きさ
73 / 572

第73話 悪そうなお兄さんをゴーレムに乗せる

 秘密基地に到着した。

 この場所まで来ると誘拐犯が出たりするせいか、貧民街スラムの住民ですら1人もいないのだ。まあ単純に治安が悪過ぎるんだろね。


「こんな場所で遊んでんのかよ!お前ら、此処が誰も寄り付かないような危険地帯だってこと知ってんのか?・・・ああ、イーデミトラスの奴らが消えたから前ほど治安は悪くねえのか・・・」

 やっぱりそうだったのか。
 でも秘密基地なくらいだから、タマねえは一人で遊んでたみたいですけどね!

「誰もいないから秘密基地にした」
「人がいないってことは、それだけやべえ場所なんだよ!つーか気付けよ!」
「でも誘拐犯は退治したよ?今はここが一番平和な場所だね!」
「その代わりお前らが居付いてるじゃねえか!よく考えたら前より治安が悪くなってんなオイ!!」

 すごく心外ですね!!子供達の遊び場ってのは平和の象徴でしょうに。

「よーーーし!じゃあそろそろゴーレムを呼び出すよ!」
「ここなら広いから大丈夫」
「ゴーレム?何だそりゃ??」


「えーと、こっちの方が広いか。ゴーレム出て来い!」


 シュッ

 秘密基地の前に、身長4メートルの大巨人が出現した。


「はあああああああああああああああ!?嘘だろ?オイ!!」


 悪そうなお兄さんが、顎が抜けるほど口を開けて驚愕している。

 いや~、コレが見たくてわざわざ連れてきたんですよね!


「ゴーレムだ!乗っていい?」
「もちろん!乗るために出したんだから!」
「ちょ、ちょっと待てや!!コレって、カロリーゼロ・・・だよな?」

 そういえば、元々は酷い名前でしたね。

「うん。気の抜ける名前だったから変えたの」
「気の抜ける名前?いや、普通に強そうな良い名前だと思うが・・・」
「エーー、そうなの!?タマねえもカロリーゼロって強そうな名前だと思う?」
「わかんない」

 タマねえはタマねえで変な子ちゃんだからな~。まったく参考にならん。

「しかし、カロリーゼロが召喚獣!?・・・こんなのどうやって倒しやがった?魔法は一切効かないし、物理攻撃にしても鉄の剣がへし折れるような魔物だぞ!!」

 え!?ゴーレムって魔法効かないの?身体が頑丈なのは知ってたけど・・・。

「友情パワーでやっつけたよ!ドーーーーーン!!って」
「みんな頑張った」
「ドーーーーーン!!じゃ、さっぱりわかんねえよ!!」

 悪いけどカブトムシのことは秘密なのです。実際にガジェムで攻撃された誘拐犯達が気付いてたりしたら、そこからバレるかもだけどね。

「じゃあゴーレム、また肩に乗せてね!ボクとタマねえが左肩で、悪そうなお兄さんが右肩ね」
「ちょっと待て!!俺も乗るのかよ!?」
「乗ってみたくない?高くておもしろいよ!」
「いや、ま、まあ、確かに気にはなるが・・・」

 俺のイメージ通りにゴーレムが右手を差し出したので、子供組が左肩に乗った。
 そして次は悪そうなお兄さんの前に左手を差し出す。

「その手の上に乗ってね!ゴーレムが肩まで運んでくれるから!」

「わ、わかった!」


 そして、悪そうなお兄さんもゴーレムの肩に乗ることが出来た。


「下から見た時よりも高く感じるな。こりゃすげえ・・・・・・」

「身体の出っ張りに捕まるといいよ!安定するから」

「出っ張り?・・・ああ、これか!」

「じゃあゴーレム、あっちに向かって歩いて!」


 ―――操縦者の命令に従い、大巨人が動き出す。


 ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ!


「うおおおおおおおおおおおおお!!こいつぁすげーーーーーーーーーー!!」

「めっちゃ格好良いっしょ!?」

「俺も昔、カロリーゼロに乗ってみたいと思ったことはあった!だが魔物の肩の上に乗るなんて普通は不可能だ。そしてコイツを生身で倒せる召喚士なんかが存在するわけもなかった。まさか子供の頃の夢が今になって叶うとは思わなかったぜ!」

 やっぱり巨大ロボは男の子全員の夢だよね!!


 ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ!


「な、なあ!そっちの建物を殴ってみてくれないか?どうせ倒壊寸前なんだから問題は無い筈だ!」

 悪そうなお兄さんが指差してる方向は、秘密基地じゃない建物だ。
 確かに倒壊寸前だし、アレなら壊しても問題無い気がする。

「タマねえ、ゴーレムパンチであの建物ぶっ壊してもいい?」
「許可する」

「なんか偉そうだなオイ!つーか、その子の許可が必要なのかよ!!」

 安心して下さい。俺も同じこと思いました!

「あ、悪そうなお兄さん!右手でパンチするから、落ちないようにガッチリ掴まっててね!」

「あっそうか!殴る時は肩が持ち上がるよな。よ、よし!いいぞ、やってくれ!」

「じゃあゴーレム、あの建物の壁を右手でパンチだ!!」


 ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ!


 建物に近付いたゴーレムが右腕を振り上げた。


 ドゴーーーーーーーーーーーン!!


「うおッッッッッッッッッッッッ!!」

「おおおおおおおお!!ゴーレムパンチすげーーーーーーーーーーーー!!」
「強い!!」

 やっぱりパンチをすると肩が激しく上下してしまうようだ。しかし出っ張りをガッチリ掴んでたおかげで、悪そうなお兄さんは何とか落下せずに済んだ。


「こりゃダメだ。殴るのは危険過ぎる!人が乗っている時はやらん方がいいぞ!」


 やっぱ中に乗るようなロボットじゃないと、近接戦闘はアカンか。
 ゴーレムを戦わせる時は肩から降りないとダメだな。

 悪そうなお兄さん、人柱になってくれてありがとねーーー!!
 
感想 175

あなたにおすすめの小説

即席異世界転移して薬草師になった

黒密
ファンタジー
ある日、学校から帰ってきて机を見たら即席異世界転移と書かれたカップ麺みたいな容器が置いてある事に気がついた普通の高校生、華崎 秦(かざき しん) 秦は興味本位でその容器にお湯と中に入っていた粉を入れて三分待ち、封を開けたら異世界に転移した。 そして気がつくと異世界の大半を管理している存在、ユーリ・ストラスに秦は元の世界に帰れない事を知った。 色々考えた結果、秦は異世界で生きることを決めてユーリから六枚のカードからスキルを選んだ。 秦はその選んだスキル、薬草師で異世界を生きる事になる。

異世界転生ファミリー

くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?! 辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。 アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。 アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。 長男のナイトはクールで賢い美少年。 ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。 何の不思議もない家族と思われたが…… 彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

最弱Sランク冒険者は引退したい~仲間が強すぎるせいでなぜか僕が陰の実力者だと勘違いされているんだが?

月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
冒険者のノエルはSランクパーティーの荷物もちだった。 ノエル自体に戦闘能力はなく、自分のことを足手まといだとすら思っていた。 そして、Sランクになったことで、戦うモンスターはより強力になっていった。 荷物持ちであるノエルは戦闘に参加しないものの、戦場は危険でいっぱいだ。 このままじゃいずれ自分はモンスターに殺されてしまうと考えたノエルは、パーティーから引退したいと思うようになる。 ノエルはパーティーメンバーに引退を切り出すが、パーティーメンバーはみな、ノエルのことが大好きだった。それどころか、ノエルの実力を過大評価していた。 ノエルがいないとパーティーは崩壊してしまうと言われ、ノエルは引退するにできない状況に……。 ノエルは引退するために自分の評判を落とそうとするのだが、周りは勘違いして、ノエルが最強だという噂が広まってしまう。 さらにノエルの評判はうなぎのぼりで、ますます引退できなくなるノエルなのだった。 他サイトにも掲載

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。

幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』 電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。 龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。 そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。 盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。 当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。 今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。 ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。 ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ 「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」 全員の目と口が弧を描いたのが見えた。 一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。 作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌() 15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。 しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。 『ハズレスキルだ!』 同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。 そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』