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第210話 白くまに初めましての挨拶
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ドラちゃんが捕獲して来た『白いローグザライア』。
もちろん嬉しい気持ちが溢れ出て小躍りしたいくらいなんだけど、これから仲間となる魔物の死体なんていつまでも見ていたくはない。
「ストック!」
「あっ、消えた!!」
召喚獣リストを見ると、『ローグザライア(白)』という名で追加されていた。
・白くま [ローグザライア(白)]
考えるまでもなく、名前を『白くま』に書き変えた。
戦ってる姿は一度も見たことないけど、おそらくメルドアやレグルスに匹敵するか、もしくはそれ以上の強さを持つ召喚獣だ。
とりあえず『特別攻撃隊』フォルダに入れたけど、その特性によってはショタを守る『親衛隊』の隊長に任命するかも。
「よし、ストック完了~。じゃあ呼び出すね!『白くま』召喚!!」
シュッ
目の前に、うつ伏せで倒れていた時よりも更に真っ白になり、毛並みもフカフカになった『白くま』が出現した。
なんか、ギルドに売ったローグザライアよりも一回り大きいぞ!
四足歩行でこの大きさならば、立ち上がった時、3メートルくらいありそう。
しかも、あっちは漆黒の巨体に赤い体毛が入り混じった、獰猛さしか感じない見た目をしていたんだけど、この『白くま』は純白の巨体に赤い体毛がイイ感じのアクセントになっていて、獰猛さよりも格好良いって印象なのだ!
「名前は『白くま』に決定しました!後ろにちょっとだけ怖いドラゴンがいるけど、今日からは仲間だからよろしくね!」
「シロクマ、よろしくーーーーーーー!」
『ンゴ?』
なんだその鳴き声は!!
鳴き声が『クマ』って聞こえたのが熊の語源とか聞いたことあるけど、今のはまったく『クマ』に聞こえなかったぞ!
あ、よく考えたら熊じゃなくて、この世界の魔物だからいいのか。
「コイツは絶対つえーだろ!」
「この前の黒いローグザライアより大きくない?」
「なんか『シロクマ』って名前になったみたいだよ」
「たぶん森の中でコレに出会ったら、倒せたとしても何人か死ぬな・・・」
♪ある~日~、森の中~、クマさんに~、出会った~。
誰が歌ってるのか知らんけど、クマを前にこの余裕って絶対サイコパスだろ!!
おっと、無粋なツッコミをしてしまった。
「まさか、あのローグザライアを召喚獣にするなんて・・・」
プリンお姉ちゃん、その後ろにもっと危険なドラゴンがいますけど?
「クーヤの戦力がどんどんヤバくなっていくな。この他にもメルドアまでいるし」
「『メルドア』ってのは初めて聞きました。やはり強い魔物なのですか?」
「・・・ん?呼ぼうか?」
メルドアとレグルスを召喚した。
「「ぶはッ!!」」
すると、なぜかレオナねえ達三人が噴き出した。
「オイ!何だこの黒いメルドアは!?」
「こっちの黒い方、初めて見たんですけど!!」
「うわぁ~、絶対こっちのも強いよ!」
そういえば、レオナねえ達にレグルスを見せてなかったんだっけ?
「こっちの黒い方はレグルスだよ。『レグルスギアラース』って名前だったんだけど、メルドアの天敵なの!」
「この前決闘したのを見たけど、完全に互角だった」
3日間本気で闘って決着がつかなかったからな~。
メルドアの中では1勝上回ってるから上から目線だけど、レグルスは認めてない。
「ナニお前らだけで楽しんでんだよ!そんな面白そうなイベントがあったのなら、アタシらも呼べって!」
「えーとねえ、レオナねえ達が用事があるって朝からどっか行っちゃった日に、ゴリラから『南の森に、危険で手に負えない黒い獣が出た』って報告を受けたの」
「それならしょうがないね~。でも『レグルスギアラース』なんて初めて聞いた」
「私も聞いたことないよ」
「俺も初耳だ。まだ街の周辺にそんな危険な魔物がいたんだな・・・」
『ギュア?』
「あ、ちょっと待って。ドラちゃんがね、『またグリフォンを見つけたから、捕まえて来ていい?』って言ってるけど、どうしよう?」
「許可してやれ。アレは何体いてもいい!」
「んじゃドラちゃん、グリフォンを捕まえて来てください!」
『ギュア!』
バサッ バサッ バサッ バサッ
働き者のドラちゃんが、再び大空へ舞い上がった。
「はぁ~、凄いですね。ドラゴンに狩りをさせるなんて・・・。この小さな身体のどこにそんな膨大な魔力が詰まってるのですか?」
プリンお姉ちゃんに身体をペタペタ触られたので、仕返しにおっぱいを触ろうとしたら、硬い胸当てに手を弾かれた。
「クーヤ、シロクマに乗ってみてもいい?毛がフワフワでアレは絶対気持ちいい!」
「そうそう!ボクもずっと気になってた!大きいから一緒に乗ってみようよ」
「えええええ!?ローグザライアに乗るのですか!?」
「プリンお姉ちゃんも乗せてあげるよ!」
「うぇええええっっ!?」
ドラちゃんの狩りで少し出発が遅れることになったので、それならばと召喚獣を何体か呼び出して、乗り物大会を開催することにした。
最初、カロリーゼロを見たプリンお姉ちゃんは衝撃を受けまくっていたけど、最後には楽しそうにしていたので、召喚獣との触れ合いコーナーは大成功ですね!
ちなみにドラちゃんは『もったいない精神』からか、今回も3体のグリフォンを捕まえて来たので、最終的には全部で10体のグリフォンを手に入れたのでした。
―――――リナルナに来て本当に良かった!
************************************************************
「「舞い上がれ、空高く!この大空は、お前のもの!!」」
宙に舞ったドラちゃんが飛行体勢になった直後に、壁にへばりついていたボク達も急いでソファーへと移動する。
前のソファーには、悪そうなお兄さん・タマねえ・ボク・プリンお姉ちゃん。
後ろのソファーには、アイリスお姉ちゃん・レオナねえ・ナナお姉ちゃんだ。
G(重力加速度)に慣れて落ち着いたところで、プリンお姉ちゃんが興奮で少し顔を赤くしながら、空から見る景色の美しさを褒め称えた。
「あ、そうだ!せっかく上達したのに腕が鈍ったら勿体ないし、新たなお客さんも二人いるってことで、久々に一曲弾かねえか?」
「いいかも!」
「それはいいんだけど、練習してないからミスっちゃったらごめんね」
「大丈夫、練習してないのはみんな一緒」
「じゃあ楽器を出すね!」
レオナねえ達に楽器を渡していき、準備が出来たところで精神を集中する。
♪ピーーーーー ピープピーーピーープーー プピピププーー ピーープーーー
そして竪琴のような楽器を手にしたタマねえが、ボクのリコーダーに合わせて美しい音色を被せていく。
♪テレレレレレレレ テレレレレレレン テレレレレレレレ テレレレレレレン
緊張でヒリつく空気の中、レオナねえ・アイリスお姉ちゃん・ナナお姉ちゃんの三人も、別々の楽器で美しくも壮大な曲に加わり、そこで不死鳥ラーニャンのオーケストラバージョンが完成する。
♪ジャーーーーン ジャジャジャジャージャージャー ジャジャジャジャーーン
久しぶりなので少し緊張したけど、なんとかミスらずに最後まで演奏することが出来た!他のみんなも満足げな顔をしているので、腕は鈍ってなかったみたい。
パチパチパチパチパチパチパチパチ!
「素晴らしい曲でした!!」
「驚いたな・・・。お前らそんな特技まで持っていたのか!」
プリンお姉ちゃんが大絶賛してくれているけど、悪そうなお兄さんも拍手してくれたのが少し嬉しかった。
悪そうな顔してるけど、絶対良い人だよな~この人。
さてさて。あとはもう帰るだけなんだけど、家に到着するまでの間にプリンお姉ちゃんに色々と口止めしなきゃですね。
もちろん嬉しい気持ちが溢れ出て小躍りしたいくらいなんだけど、これから仲間となる魔物の死体なんていつまでも見ていたくはない。
「ストック!」
「あっ、消えた!!」
召喚獣リストを見ると、『ローグザライア(白)』という名で追加されていた。
・白くま [ローグザライア(白)]
考えるまでもなく、名前を『白くま』に書き変えた。
戦ってる姿は一度も見たことないけど、おそらくメルドアやレグルスに匹敵するか、もしくはそれ以上の強さを持つ召喚獣だ。
とりあえず『特別攻撃隊』フォルダに入れたけど、その特性によってはショタを守る『親衛隊』の隊長に任命するかも。
「よし、ストック完了~。じゃあ呼び出すね!『白くま』召喚!!」
シュッ
目の前に、うつ伏せで倒れていた時よりも更に真っ白になり、毛並みもフカフカになった『白くま』が出現した。
なんか、ギルドに売ったローグザライアよりも一回り大きいぞ!
四足歩行でこの大きさならば、立ち上がった時、3メートルくらいありそう。
しかも、あっちは漆黒の巨体に赤い体毛が入り混じった、獰猛さしか感じない見た目をしていたんだけど、この『白くま』は純白の巨体に赤い体毛がイイ感じのアクセントになっていて、獰猛さよりも格好良いって印象なのだ!
「名前は『白くま』に決定しました!後ろにちょっとだけ怖いドラゴンがいるけど、今日からは仲間だからよろしくね!」
「シロクマ、よろしくーーーーーーー!」
『ンゴ?』
なんだその鳴き声は!!
鳴き声が『クマ』って聞こえたのが熊の語源とか聞いたことあるけど、今のはまったく『クマ』に聞こえなかったぞ!
あ、よく考えたら熊じゃなくて、この世界の魔物だからいいのか。
「コイツは絶対つえーだろ!」
「この前の黒いローグザライアより大きくない?」
「なんか『シロクマ』って名前になったみたいだよ」
「たぶん森の中でコレに出会ったら、倒せたとしても何人か死ぬな・・・」
♪ある~日~、森の中~、クマさんに~、出会った~。
誰が歌ってるのか知らんけど、クマを前にこの余裕って絶対サイコパスだろ!!
おっと、無粋なツッコミをしてしまった。
「まさか、あのローグザライアを召喚獣にするなんて・・・」
プリンお姉ちゃん、その後ろにもっと危険なドラゴンがいますけど?
「クーヤの戦力がどんどんヤバくなっていくな。この他にもメルドアまでいるし」
「『メルドア』ってのは初めて聞きました。やはり強い魔物なのですか?」
「・・・ん?呼ぼうか?」
メルドアとレグルスを召喚した。
「「ぶはッ!!」」
すると、なぜかレオナねえ達三人が噴き出した。
「オイ!何だこの黒いメルドアは!?」
「こっちの黒い方、初めて見たんですけど!!」
「うわぁ~、絶対こっちのも強いよ!」
そういえば、レオナねえ達にレグルスを見せてなかったんだっけ?
「こっちの黒い方はレグルスだよ。『レグルスギアラース』って名前だったんだけど、メルドアの天敵なの!」
「この前決闘したのを見たけど、完全に互角だった」
3日間本気で闘って決着がつかなかったからな~。
メルドアの中では1勝上回ってるから上から目線だけど、レグルスは認めてない。
「ナニお前らだけで楽しんでんだよ!そんな面白そうなイベントがあったのなら、アタシらも呼べって!」
「えーとねえ、レオナねえ達が用事があるって朝からどっか行っちゃった日に、ゴリラから『南の森に、危険で手に負えない黒い獣が出た』って報告を受けたの」
「それならしょうがないね~。でも『レグルスギアラース』なんて初めて聞いた」
「私も聞いたことないよ」
「俺も初耳だ。まだ街の周辺にそんな危険な魔物がいたんだな・・・」
『ギュア?』
「あ、ちょっと待って。ドラちゃんがね、『またグリフォンを見つけたから、捕まえて来ていい?』って言ってるけど、どうしよう?」
「許可してやれ。アレは何体いてもいい!」
「んじゃドラちゃん、グリフォンを捕まえて来てください!」
『ギュア!』
バサッ バサッ バサッ バサッ
働き者のドラちゃんが、再び大空へ舞い上がった。
「はぁ~、凄いですね。ドラゴンに狩りをさせるなんて・・・。この小さな身体のどこにそんな膨大な魔力が詰まってるのですか?」
プリンお姉ちゃんに身体をペタペタ触られたので、仕返しにおっぱいを触ろうとしたら、硬い胸当てに手を弾かれた。
「クーヤ、シロクマに乗ってみてもいい?毛がフワフワでアレは絶対気持ちいい!」
「そうそう!ボクもずっと気になってた!大きいから一緒に乗ってみようよ」
「えええええ!?ローグザライアに乗るのですか!?」
「プリンお姉ちゃんも乗せてあげるよ!」
「うぇええええっっ!?」
ドラちゃんの狩りで少し出発が遅れることになったので、それならばと召喚獣を何体か呼び出して、乗り物大会を開催することにした。
最初、カロリーゼロを見たプリンお姉ちゃんは衝撃を受けまくっていたけど、最後には楽しそうにしていたので、召喚獣との触れ合いコーナーは大成功ですね!
ちなみにドラちゃんは『もったいない精神』からか、今回も3体のグリフォンを捕まえて来たので、最終的には全部で10体のグリフォンを手に入れたのでした。
―――――リナルナに来て本当に良かった!
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「「舞い上がれ、空高く!この大空は、お前のもの!!」」
宙に舞ったドラちゃんが飛行体勢になった直後に、壁にへばりついていたボク達も急いでソファーへと移動する。
前のソファーには、悪そうなお兄さん・タマねえ・ボク・プリンお姉ちゃん。
後ろのソファーには、アイリスお姉ちゃん・レオナねえ・ナナお姉ちゃんだ。
G(重力加速度)に慣れて落ち着いたところで、プリンお姉ちゃんが興奮で少し顔を赤くしながら、空から見る景色の美しさを褒め称えた。
「あ、そうだ!せっかく上達したのに腕が鈍ったら勿体ないし、新たなお客さんも二人いるってことで、久々に一曲弾かねえか?」
「いいかも!」
「それはいいんだけど、練習してないからミスっちゃったらごめんね」
「大丈夫、練習してないのはみんな一緒」
「じゃあ楽器を出すね!」
レオナねえ達に楽器を渡していき、準備が出来たところで精神を集中する。
♪ピーーーーー ピープピーーピーープーー プピピププーー ピーープーーー
そして竪琴のような楽器を手にしたタマねえが、ボクのリコーダーに合わせて美しい音色を被せていく。
♪テレレレレレレレ テレレレレレレン テレレレレレレレ テレレレレレレン
緊張でヒリつく空気の中、レオナねえ・アイリスお姉ちゃん・ナナお姉ちゃんの三人も、別々の楽器で美しくも壮大な曲に加わり、そこで不死鳥ラーニャンのオーケストラバージョンが完成する。
♪ジャーーーーン ジャジャジャジャージャージャー ジャジャジャジャーーン
久しぶりなので少し緊張したけど、なんとかミスらずに最後まで演奏することが出来た!他のみんなも満足げな顔をしているので、腕は鈍ってなかったみたい。
パチパチパチパチパチパチパチパチ!
「素晴らしい曲でした!!」
「驚いたな・・・。お前らそんな特技まで持っていたのか!」
プリンお姉ちゃんが大絶賛してくれているけど、悪そうなお兄さんも拍手してくれたのが少し嬉しかった。
悪そうな顔してるけど、絶対良い人だよな~この人。
さてさて。あとはもう帰るだけなんだけど、家に到着するまでの間にプリンお姉ちゃんに色々と口止めしなきゃですね。
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