クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第297話 美味しい狩場からの卒業

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 普段通りなら美少女チームとハゲチームに分かれてグルミーダ狩りを午前と午後の2セットやるんだけど、今回はホニャ毛の指導があるので午前の部はお休みし、のんびりジャーキーだけ作りました。

 どうやらホニャ毛は当たりを引いたらしく、午前の部だけで8体のグルミーダを集めることに成功して、最後にミルクお姉ちゃんの雷魔法でグルミーダを一掃した。


「おーーーーー!本当に雷の魔法が弱点だった!」
「プリンは5体くらいって言ってたけど、8体のグルミーダが集まったな!」
「当たりでしたね!これだけで一人分の肘まで手袋が作れますよ」
「やったね!」
「ちょっと予想より多かったから盾係が二人いて正解だったかも。でも最初は私一人で十分だから、4体目からリズも参加するってことにしない?」
「了解だ!」


 確かに1体目から二人で防御する必要ないもんね。
 たぶん美少女チームも、そんな感じでやってるんだと思う。


「クーヤちゃんの方から美味しそうな匂いがするんですけど?」
「なんかお肉の匂いがするよね!?」
「ジャーキーの匂い。午後の狩りが終わったら、クーヤから全員に配られる」
「なら、もうひと頑張りしねーとな!」
「アナタ達って、いつも楽しそうな狩りをしていたのね。暇な人が料理を作るってのは良い作戦かも!」


 あ~、そう考えるとボクのジャーキー作りって結構重要だったんじゃない?
 狩りの後に楽しみがあれば、辛くても最後まで頑張れるもんね!
 実際、みんなに『お疲れさん』ってするために頑張ってたところはあったけど。

 とはいえ、ホニャ毛にジャーキー作りまで教えてる暇は無いっス。

 でもバッファローの情報を漏らされるのもマズイから、しっかり口止めしとかなきゃダメだね。とりあえず、あのステーキを食べさせれば話が早いかな?


「後でジャーキーを御馳走するけど、最後に焼き肉パーティーをしようよ!」


 それを聞いた全員が、パーーーっと笑顔になった。


「いいね!」
「それは良いアイデアだが、肝心の肉はどうする?」
「現場調達」
「タマちゃん、それだと肉がちょっと硬いかもです」
「大丈夫!ペカチョウがブロック肉をいっぱい持ってるから!」
「普段から生肉を持ち歩いてるの?」
「アルペジーラだよね?いいな~!」


 ホニャ毛はまだ『クーヤちゃんポイント』が少ししか貯まってないから、ハムちゃんを貸し出すのはもっと仲良くなってからだな~。

 とりあえず、今はまだ何も言わないでおこう。


「よし、次のグルミーダを探そうぜ!」

「「オーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 みんなで森の奥に進んで行くと、バッファローが1体出現した。


「あっ、バッファローがいた!」
「アレはホニャ毛のみんなに倒してもらおう!」
「なるほど!丁度良かったかもしれませんね」


「「ん?」」


 プリンお姉ちゃんが一体何のことを言ってるのかさっぱり理解出来ないホニャ毛だったけど、完璧な連携であっさりとバッファローを撃破した。


「今倒した魔物が今日のステーキ肉ですので、よく覚えておいてください!」

「へーーーーー!美味いってことか!」
「初めて見る魔物だよね?」
「うん」
「そんなに美味しいのなら、ギルドには渡さない方がいいのかも・・・」


 シーラお姉ちゃんが核心に迫る発言をしたので、ジャーキーもバッファローの肉で作ったモノだと説明し、これからパンダ工房で色々と販売することになっているから、絶対情報を漏らさないよう箝口令かんこうれいを敷いた。

 そして次に見つけたグルミーダをホニャ毛に渡し、ボク達も違う場所でグルミーダ狩りを始め、『グルミーダ狩り・午後の部』がスタートした。



 ◇



 午後の部も終わり、焼肉パーティーをするために森の入り口に戻って来た。


「今日もお疲れ様でした!」


 そう言いながら、全員にジャーキーを一枚ずつ渡していく。
 カチカチだから繊維に沿って細く切って食べるよう説明し、いざ実食。


「「うんまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 目を大きく開いてジャーキーの美味しさに感動しているホニャ毛に、『もうすぐパンダ工房から販売することになっているけど、クーヤちゃんの友達って言えば、すぐにでもパンダ工房で買うことができます!』って教えてあげた。

 もう間違いなく、帰ってすぐにでも買いに走るでしょうね!

 そしてジャーキーを食べ終わると、今度は2枚の鉄板を使った焼肉パーティーだ。
 お母さんには専属ハムちゃん経由で、夕食はいらないと伝えてあります。


 ジュワー パチパチパチパチ


「もう食う前から美味いってのがわかるな!」
「この狩場ってさ、過去一優秀じゃない!?」
「人が多いのもあるけど、すごく楽しいよね!」
「もふもふ隊は、もう何日もココに通ってるんでしょ?」
「突撃もふもふ隊だ!」
「どっちでもいいわよ!」


 そんな会話をしている間にステーキが焼けたので、まずは塩胡椒の味付けだけでホニャ毛のみんなに食べてもらう。


「マジで美味い!!」
「ちょっと!コレって究極のステーキじゃない!」
「想像以上だよ!」
「うまっ!うまっ!」


 ホニャ毛の喜ぶ顔を見ながらボク達もステーキを食べ始めたけど、人数が多くて楽しいせいか、いつも以上に美味しく感じました。

 次にステーキ用の秘伝のタレでステーキを食べてもらうと、当然のように絶賛の嵐だった。


「口止めされた理由がよーくわかった!ジャーキーの件もあることだし、コレは自分らで独占するべきだな」
「本当に宝の山ね。私達もしばらくこの狩場から動けなくなりそう」
「手袋だけじゃなく、他の部分を守るための革も欲しいよね。ブーツとか」
「でもアイリスとナナは普通のブーツを履いてるよね?」
「コレって実は内側がグルミーダの革になってるんだよ」
「外側に革を張ったら、全員が黒いブーツになっちゃうからさ~」
「なるほど~」
「私も内側にしよっと!」


 狩りの終わりに焼き肉パーティーでお腹を満たしたボク達一行は、帰り道の途中で見つけた川でバッファローとグルミーダの解体をし、西門で解散となった。

 ホニャ毛はしばらくグルミーダ狩りの日々になるけど、とりあえずボク達はこの狩場を卒業です!

 おかげで装備品も充実したし、ようやくセルパト連邦第二の国に遠征だ!!

 まずはリナルナでグリフォンを10体くらいゲットするつもりなので、ドラちゃんに頑張ってもらわなきゃですね~。
 
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