321 / 548
第321話 第二次ジグスレイド討伐
しおりを挟む―――――決戦当日の朝。
召喚獣をどこで呼ぶか決めてなかったので、お姉ちゃん達と話し合ったところ、奴らを一人も逃がさないために、ジグスレイドの本拠地を包囲したタイミングでメルドア達を召喚し、他のアジト目指して街を駆け抜けることに決定した。
というわけで、朝早くからジグスレイドの本拠地までやって来ました!
真面目に働いている人達と違って、この時間に外出してる構成員なんていないだろうからね。悪者が動き出すのは午後からと決まっているのだ。
「メルお姉ちゃんの仲間達は、もうすでに他のアジトの近くに潜伏しているとのことです。制圧が完了したと同時に動き出す予定ですので、後始末は彼らに任せて、制圧後は速やかに他のアジトの救援に向かってください!」
「「了解!」」
「新選組・九番隊召喚!あと蜘蛛ちゃんも全員召喚!」
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュッ!
ゴーレム達だけなら『こりゃ強そうだぜ!』って感じなんだけど、蜘蛛の大群のせいで地獄絵図となりました。
でも他の子はみんな新選組に入隊してしまったので、包囲作戦に参加できる強い子って蜘蛛くらいしかいないんですよね。ちなみにめっちゃデカいです。
ビジュアル的に新選組入りできなかった蜘蛛ちゃん達も活躍させてあげたいので、ちょっと絵面は酷いけど許してください!
「うわああああああああ!ま、魔物だああああああああ!!」
通行人のハゲたおっさんが、地獄絵図を見て逃げて行った。
おっとイカンですよ!?騒ぎになったらアジトから人が出て来てしまう。
「じゃあみんな、この建物を包囲してください!蜘蛛ちゃん達は、アジトの中から出てきた悪人共をボコボコにするのがお仕事です。でもギリギリ殺さないよう、半殺しって感じでお願いします!」
ガシン! ガシン! ガシン! ガシン! ガシン! ガシン!
シャカシャカシャカシャカ シャカシャカシャカシャカ
・・・うん。こんなのが外にいっぱいいたら誰も出て来ないかも。
「「これはひどい・・・」」
お姉ちゃん達もボクとまったく同じ感想らしい。
ご近所の皆様方すみません。
「もう一刻の猶予も無いので隊士達を呼び出します。順次アジトの制圧に向かってください!新選組・一番隊召喚!新選組・七番隊召喚!」
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュッ!
「一番隊隊長タマねえ、ご武運を!」
空中にバールを呼び出すと、タマねえが華麗にキャッチした。
「クーヤも頑張って!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!
トナカイに乗ったタマねえを先頭に、魔物の大群が街の中を疾走して行った。
ちなみに七番隊の隊長だけ他より少し劣るので、ライオン多めの編成です。
「なッ、魔物の大群だーーーーーーーーーー!!」
「はあ!?嘘・・・だろ!?」
「うわああああああああああああああああああああ!!」
突如現れた魔物の大群に、あちこちから悲鳴が上がった。
でも街が火の海になるよりはマシでしょう。
「では次!新選組・二番隊召喚!新選組・五番隊召喚!」
二番隊隊長のプリンお姉ちゃんがクマちゃんと共に三つ目のアジトへ向かい、六番隊隊長のアイリスお姉ちゃんはレグルスと共に四つ目のアジトへ。最後に八番隊隊長のナナお姉ちゃんがメルドアと共に五つ目のアジトへと向かった。
「さて、そろそろ本拠地攻めを開始しようぜ!」
「お待ちなさい。新選組局長には、突入と同時に言わなければならないセリフがあるのです!」
「役者かよ!!副長にはねえのか?」
「決まったセリフは無いですね。適当に続いてください!」
「ねえのかよ!」
正面玄関の前に立った。
「ゴーレム1号、ドアを思いっきり破壊してください!」
ドガシャーーーーーン!
渾身のゴーレムパンチが、入口のドアを破壊した。
『どわッッ!な、なんだ!?』
『おい!いきなりドアがぶっ壊れたぞ!!』
どうやら中に二人いたらしい。
レオナねえと一緒に、ジグスレイドの本拠地へと乗り込んだ。
「御用改めである!手向かいすれば、容赦なく斬り捨てる!」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
壊れたドアから飛び込んで来た、黄色いあひるポンチョを着たかわいい子供。
それを見たジグスレイドの悪者2人は固まり、現場には冷たい空気が流れた。
ちなみに、斬り捨てると言ったくせに新選組局長は丸腰である。
「・・・なんだこのガキ?」
「意味が分からん」
「ウチの局長はアホなんだ。許してやってくれ」
こら副長!格好良いセリフで続かなきゃダメでしょうが!!
「だが容赦なく斬り捨てるってのは本当だぜ?鬼の副長がな!」
ドガッ! ザシュッッ!
「ごあッッッ!」
「ぎゃあああああアアアアアッッ!!」
『なんだ!?』
『玄関の方から聞こえたぞ!』
バタン
ドダダダダダダダダダダッ!
「なんだお前らは!!」
「ココがどこだか分かってんのかコラ!!」
「首都リムディアースを焼き払おうなど、この新選組が絶対許さねえ!」
「なッ!?それをどこで聞いた!!」
「誰か裏切りやがったな!?」
さてと、遊ぶのはこれくらいにしとこう。
「新選組・局長部隊召喚!」
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュッ!
「ヒ、ヒイイイイイイイイイ!!」
「魔物の大群だああああああああああああああああ!!」
当然ながら、駆けつけた悪者二人は驚愕した。
「この建物内にいる悪者共を殲滅せよ!でも無抵抗の女性や子供は見逃すように」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!
「新選組・副長部隊召喚!局長部隊に続けーーーーー!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!
悪者に知らせたくなかったので、こっそりと念波で半殺しの指令を出した。
「ん?2体残ってるけどいいのか?」
「トラくん達はボク達の護衛だよ」
「なるほど。アタシらが外に出れば護衛とかいらねーんだけどな」
「いや、外に出たら、やってる感が無くなってしまうじゃないですか!」
「まあな~。それに外はクモだらけで地獄だから、中にいた方がいいか・・・」
レオナねえが、ボクの後ろで退屈そうにしているペカチョウを見た。
「総長だけ何も仕事してねえな?いる意味あんのかよ」
「何言ってやがりますか。総長の部隊こそ最強ですよ?でもハムちゃん隊は手加減が出来ないので、参加すると首都が火の海になってしまうのです」
「味方にも放火魔がいたのかよ!しかし強すぎて使えないって微妙だな~」
「ん~、まあいつか出番が来るかもですし・・・」
収納とか治癒とか、戦わなくても普通に有能なんですけどね。
しかしこのアジトには何人くらいいるんだろ?
制圧完了まで、意外と時間が掛かってしまうかもしれませんな~。
32
あなたにおすすめの小説
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる