クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第363話 失われた文明

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 ドラちゃんが自慢気に見せてくれた秘密基地は、滝の流れる大きな神殿でした!

 そこは旅のメンバー全員が感嘆の溜息を漏らすほど神秘的な光景で、ドラちゃんが自慢したくなるのもわかりますね~。

 ただボク達は、建物よりもむしろ古代文明や生存者の有無の方が気になるので、とりあえずドラちゃん神殿から調べてみることにしました。

 そして神殿の左側にあった鉄の扉を蹴破ると居住空間と思われる場所に出たので、一番近くにあった部屋に突入したのですが・・・。


「骸骨だな」
「うわぁ、骸骨が服着てる・・・」
「酷い埃に覆われてるけど、神官服なのかな?」


 そうか!骸骨といったら頭から足の先までホネホネなイメージだったけど、保存状態が良ければ服も残るのか~。

 何年モノなのかは知らないけど、すごいね・・・。


「お宝のことしか考えていませんでしたが、骸骨も一緒に見つかるとなるとちょっと笑えませんね」
「気にしたら負け」
「いやタマねえ、気になってしょうがないっスーーーーー!」
「しかし街を隅々まで調べたら、骸骨まみれなのかもしれねえな」
「タマちゃんの言う通り、気にしたら負けかも・・・」
「いや、アンデッドになってる可能性もあるんだから気にしないとダメだよ!」


 うは!やっぱりアンデッドとかいるんかい!
 ああ、そう言えばどこかに『死神Death』がいるって話だったし、そりゃいるか。


「これってメモ書きか?・・・うわ、ケホッ!ゴホッ!」


 レオナねえが机の上を調べてたんだけど、発見した紙を取ろうとして埃にやられたらしい。


不織布ふしょくふマスク召喚!」


 少し前にアイテム召喚で手に入れた、50枚入りの不織布ふしょくふマスクの箱を召喚。

 お姉ちゃん達に一枚ずつ渡してから、表と裏があることを教えながら装着してみせると、みんなショタの真似をしてマスクを装着した。


「呼吸がちょっと苦しくなるのが弱点ですが、これさえあれば埃を吸い込んでしまうことも無いのです!」
「へーーーーー!こりゃいいな!」
「クーヤちゃんって、ホント何でも持ってるよね~」
「しかも箱にいっぱい入ってたよ!」
「顔に布を巻きつけないでいいのは楽ですね!埃がすごいので必須かも」
「クーヤは埃かわいい」

 いやタマねえ、それだとボクが埃まみれになってるみたいじゃないですか!

「で、何が書いてあるの!?」
「ん~~~~~、文字がかすれて読めん。しかもボロボロ崩れてく」
「紙が崩れるくらい古い時代の物ってこと?」
「それって逆に凄くない!?もし保存状態が良い書物が見つかったら、歴史的大発見だよ!」
「机の上に乗っているような紙は全部ダメかもしれないですね。机の引き出しの中に入ってる紙とかなら触っても崩れないかもしれません」


 そう言いながら、プリンお姉ちゃんが引き出しを開けていく。
 なんかもう、みんな骸骨に慣れて気にしなくなってるな。


「本が入ってました!」

「「おおっ!?」」


 プリンお姉ちゃんがそっと触れたけど、本は崩れなかった。
 そして本を開いた。

 もちろんそんなのメッチャ気になるのでお姉ちゃん達が覗き込んでるんだけど、身長の低いボクだけ見れないし!


「本には何て書いてあるの?」


「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」


「何でみんな無言なのさ!?」
「いや、文字は掠れてないんだが・・・読めねえんだよ」
「まさか文字が読めないとは思わなかった!」
「この骸骨の人物の手記でしょうか?あ、神殿だから聖書かもしれませんね」
「ん~、日本語とも違う」

 一人だけ静かだなーと思ったら、ナナお姉ちゃんが頭を捻っていた。

「ん~~~~~、魔導書スペルブックに似てるような気がする・・・」

「「魔導書スペルブック!?」」

「呪文とも違うからほとんど・・・っていうか全然読めないんだけど、とにかく似てるの!」
「もしかして魔導書スペルブックってのは元々この島の人・・・、いや、この時代に生きていた魔術師マジシャンによって書かれたモノなんじゃねえか?」
「かもしれない!此処には失われた文明が残ってるんだよ!!」
「大発見じゃないのさ!もしかしてナナも知らないような、当時の魔導書スペルブックが見つかるかもしれないよ!?」
「剣・槍・弓・杖などの優れた武器が手に入る可能性もありますね!」
「ドラちゃんの秘密基地は宝の山!」


 ・・・この空飛ぶ島、ヤバくない?


 魔法が生み出された時代がどれほど昔なのかは、この世界で誰よりも初心者のボクなんかに知る由もないけど、お姉ちゃん達の反応を見る限り、とてつもない発見をしたってのはもう間違いないでしょう。

 ただ海の上を飛んで来ないと辿り着けない場所だから、世間に公表すると死ぬほど面倒臭いことになるのは確実だ。

 ドラちゃんは絶対使えないから、偉い学者さん達をグリフォンに乗せてこの空飛ぶ島まで連れて来て、ずっとパシリとしてこき使われているクーヤちゃんの姿が目に浮かびますぞ!!


「お嬢さん方、お待ちなさい」


 空気を読まず、一人落ち着いて静かに語り始めた黄色いショタに視線が集まる。


「この空飛ぶ島のこと、世間に公表するのはやめません?」


 クーヤちゃんの言葉を聞き、お姉ちゃん達が少し首をかしげた。


「言うワケねーだろ!まだ何一つ見つけてねーんだぞ!」
「だよねーーーーー。それに空を飛ばないと来られないし!」
「公表したら大騒ぎになっちゃう!」
「それに絶対『空飛ぶ島に連れていけ!』ってお偉い様方が騒ぎ出しますよ?そんな面倒臭いのは絶対嫌ですね」
「秘密基地に、うるさい馬鹿はいらない」


「あ、はい。そういえばみんな面倒臭いの大嫌いでしたね・・・」


 このメンバーに、『大変だ!世間に公表しなきゃ!』って崇高な考えをするタイプの人間は一人もいませんでした!
 
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