363 / 548
第363話 失われた文明
しおりを挟む
ドラちゃんが自慢気に見せてくれた秘密基地は、滝の流れる大きな神殿でした!
そこは旅のメンバー全員が感嘆の溜息を漏らすほど神秘的な光景で、ドラちゃんが自慢したくなるのもわかりますね~。
ただボク達は、建物よりもむしろ古代文明や生存者の有無の方が気になるので、とりあえずドラちゃん神殿から調べてみることにしました。
そして神殿の左側にあった鉄の扉を蹴破ると居住空間と思われる場所に出たので、一番近くにあった部屋に突入したのですが・・・。
「骸骨だな」
「うわぁ、骸骨が服着てる・・・」
「酷い埃に覆われてるけど、神官服なのかな?」
そうか!骸骨といったら頭から足の先までホネホネなイメージだったけど、保存状態が良ければ服も残るのか~。
何年モノなのかは知らないけど、すごいね・・・。
「お宝のことしか考えていませんでしたが、骸骨も一緒に見つかるとなるとちょっと笑えませんね」
「気にしたら負け」
「いやタマねえ、気になってしょうがないっスーーーーー!」
「しかし街を隅々まで調べたら、骸骨まみれなのかもしれねえな」
「タマちゃんの言う通り、気にしたら負けかも・・・」
「いや、アンデッドになってる可能性もあるんだから気にしないとダメだよ!」
うは!やっぱりアンデッドとかいるんかい!
ああ、そう言えばどこかに『死神』がいるって話だったし、そりゃいるか。
「これってメモ書きか?・・・うわ、ケホッ!ゴホッ!」
レオナねえが机の上を調べてたんだけど、発見した紙を取ろうとして埃にやられたらしい。
「不織布マスク召喚!」
少し前にアイテム召喚で手に入れた、50枚入りの不織布マスクの箱を召喚。
お姉ちゃん達に一枚ずつ渡してから、表と裏があることを教えながら装着してみせると、みんなショタの真似をしてマスクを装着した。
「呼吸がちょっと苦しくなるのが弱点ですが、これさえあれば埃を吸い込んでしまうことも無いのです!」
「へーーーーー!こりゃいいな!」
「クーヤちゃんって、ホント何でも持ってるよね~」
「しかも箱にいっぱい入ってたよ!」
「顔に布を巻きつけないでいいのは楽ですね!埃がすごいので必須かも」
「クーヤは埃かわいい」
いやタマねえ、それだとボクが埃まみれになってるみたいじゃないですか!
「で、何が書いてあるの!?」
「ん~~~~~、文字が掠れて読めん。しかもボロボロ崩れてく」
「紙が崩れるくらい古い時代の物ってこと?」
「それって逆に凄くない!?もし保存状態が良い書物が見つかったら、歴史的大発見だよ!」
「机の上に乗っているような紙は全部ダメかもしれないですね。机の引き出しの中に入ってる紙とかなら触っても崩れないかもしれません」
そう言いながら、プリンお姉ちゃんが引き出しを開けていく。
なんかもう、みんな骸骨に慣れて気にしなくなってるな。
「本が入ってました!」
「「おおっ!?」」
プリンお姉ちゃんがそっと触れたけど、本は崩れなかった。
そして本を開いた。
もちろんそんなのメッチャ気になるのでお姉ちゃん達が覗き込んでるんだけど、身長の低いボクだけ見れないし!
「本には何て書いてあるの?」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「何でみんな無言なのさ!?」
「いや、文字は掠れてないんだが・・・読めねえんだよ」
「まさか文字が読めないとは思わなかった!」
「この骸骨の人物の手記でしょうか?あ、神殿だから聖書かもしれませんね」
「ん~、日本語とも違う」
一人だけ静かだなーと思ったら、ナナお姉ちゃんが頭を捻っていた。
「ん~~~~~、魔導書に似てるような気がする・・・」
「「魔導書!?」」
「呪文とも違うからほとんど・・・っていうか全然読めないんだけど、とにかく似てるの!」
「もしかして魔導書ってのは元々この島の人・・・、いや、この時代に生きていた魔術師によって書かれたモノなんじゃねえか?」
「かもしれない!此処には失われた文明が残ってるんだよ!!」
「大発見じゃないのさ!もしかしてナナも知らないような、当時の魔導書が見つかるかもしれないよ!?」
「剣・槍・弓・杖などの優れた武器が手に入る可能性もありますね!」
「ドラちゃんの秘密基地は宝の山!」
・・・この空飛ぶ島、ヤバくない?
魔法が生み出された時代がどれほど昔なのかは、この世界で誰よりも初心者のボクなんかに知る由もないけど、お姉ちゃん達の反応を見る限り、とてつもない発見をしたってのはもう間違いないでしょう。
ただ海の上を飛んで来ないと辿り着けない場所だから、世間に公表すると死ぬほど面倒臭いことになるのは確実だ。
ドラちゃんは絶対使えないから、偉い学者さん達をグリフォンに乗せてこの空飛ぶ島まで連れて来て、ずっとパシリとしてこき使われているクーヤちゃんの姿が目に浮かびますぞ!!
「お嬢さん方、お待ちなさい」
空気を読まず、一人落ち着いて静かに語り始めた黄色いショタに視線が集まる。
「この空飛ぶ島のこと、世間に公表するのはやめません?」
クーヤちゃんの言葉を聞き、お姉ちゃん達が少し首を傾げた。
「言うワケねーだろ!まだ何一つ見つけてねーんだぞ!」
「だよねーーーーー。それに空を飛ばないと来られないし!」
「公表したら大騒ぎになっちゃう!」
「それに絶対『空飛ぶ島に連れていけ!』ってお偉い様方が騒ぎ出しますよ?そんな面倒臭いのは絶対嫌ですね」
「秘密基地に、うるさい馬鹿はいらない」
「あ、はい。そういえばみんな面倒臭いの大嫌いでしたね・・・」
このメンバーに、『大変だ!世間に公表しなきゃ!』って崇高な考えをするタイプの人間は一人もいませんでした!
そこは旅のメンバー全員が感嘆の溜息を漏らすほど神秘的な光景で、ドラちゃんが自慢したくなるのもわかりますね~。
ただボク達は、建物よりもむしろ古代文明や生存者の有無の方が気になるので、とりあえずドラちゃん神殿から調べてみることにしました。
そして神殿の左側にあった鉄の扉を蹴破ると居住空間と思われる場所に出たので、一番近くにあった部屋に突入したのですが・・・。
「骸骨だな」
「うわぁ、骸骨が服着てる・・・」
「酷い埃に覆われてるけど、神官服なのかな?」
そうか!骸骨といったら頭から足の先までホネホネなイメージだったけど、保存状態が良ければ服も残るのか~。
何年モノなのかは知らないけど、すごいね・・・。
「お宝のことしか考えていませんでしたが、骸骨も一緒に見つかるとなるとちょっと笑えませんね」
「気にしたら負け」
「いやタマねえ、気になってしょうがないっスーーーーー!」
「しかし街を隅々まで調べたら、骸骨まみれなのかもしれねえな」
「タマちゃんの言う通り、気にしたら負けかも・・・」
「いや、アンデッドになってる可能性もあるんだから気にしないとダメだよ!」
うは!やっぱりアンデッドとかいるんかい!
ああ、そう言えばどこかに『死神』がいるって話だったし、そりゃいるか。
「これってメモ書きか?・・・うわ、ケホッ!ゴホッ!」
レオナねえが机の上を調べてたんだけど、発見した紙を取ろうとして埃にやられたらしい。
「不織布マスク召喚!」
少し前にアイテム召喚で手に入れた、50枚入りの不織布マスクの箱を召喚。
お姉ちゃん達に一枚ずつ渡してから、表と裏があることを教えながら装着してみせると、みんなショタの真似をしてマスクを装着した。
「呼吸がちょっと苦しくなるのが弱点ですが、これさえあれば埃を吸い込んでしまうことも無いのです!」
「へーーーーー!こりゃいいな!」
「クーヤちゃんって、ホント何でも持ってるよね~」
「しかも箱にいっぱい入ってたよ!」
「顔に布を巻きつけないでいいのは楽ですね!埃がすごいので必須かも」
「クーヤは埃かわいい」
いやタマねえ、それだとボクが埃まみれになってるみたいじゃないですか!
「で、何が書いてあるの!?」
「ん~~~~~、文字が掠れて読めん。しかもボロボロ崩れてく」
「紙が崩れるくらい古い時代の物ってこと?」
「それって逆に凄くない!?もし保存状態が良い書物が見つかったら、歴史的大発見だよ!」
「机の上に乗っているような紙は全部ダメかもしれないですね。机の引き出しの中に入ってる紙とかなら触っても崩れないかもしれません」
そう言いながら、プリンお姉ちゃんが引き出しを開けていく。
なんかもう、みんな骸骨に慣れて気にしなくなってるな。
「本が入ってました!」
「「おおっ!?」」
プリンお姉ちゃんがそっと触れたけど、本は崩れなかった。
そして本を開いた。
もちろんそんなのメッチャ気になるのでお姉ちゃん達が覗き込んでるんだけど、身長の低いボクだけ見れないし!
「本には何て書いてあるの?」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「何でみんな無言なのさ!?」
「いや、文字は掠れてないんだが・・・読めねえんだよ」
「まさか文字が読めないとは思わなかった!」
「この骸骨の人物の手記でしょうか?あ、神殿だから聖書かもしれませんね」
「ん~、日本語とも違う」
一人だけ静かだなーと思ったら、ナナお姉ちゃんが頭を捻っていた。
「ん~~~~~、魔導書に似てるような気がする・・・」
「「魔導書!?」」
「呪文とも違うからほとんど・・・っていうか全然読めないんだけど、とにかく似てるの!」
「もしかして魔導書ってのは元々この島の人・・・、いや、この時代に生きていた魔術師によって書かれたモノなんじゃねえか?」
「かもしれない!此処には失われた文明が残ってるんだよ!!」
「大発見じゃないのさ!もしかしてナナも知らないような、当時の魔導書が見つかるかもしれないよ!?」
「剣・槍・弓・杖などの優れた武器が手に入る可能性もありますね!」
「ドラちゃんの秘密基地は宝の山!」
・・・この空飛ぶ島、ヤバくない?
魔法が生み出された時代がどれほど昔なのかは、この世界で誰よりも初心者のボクなんかに知る由もないけど、お姉ちゃん達の反応を見る限り、とてつもない発見をしたってのはもう間違いないでしょう。
ただ海の上を飛んで来ないと辿り着けない場所だから、世間に公表すると死ぬほど面倒臭いことになるのは確実だ。
ドラちゃんは絶対使えないから、偉い学者さん達をグリフォンに乗せてこの空飛ぶ島まで連れて来て、ずっとパシリとしてこき使われているクーヤちゃんの姿が目に浮かびますぞ!!
「お嬢さん方、お待ちなさい」
空気を読まず、一人落ち着いて静かに語り始めた黄色いショタに視線が集まる。
「この空飛ぶ島のこと、世間に公表するのはやめません?」
クーヤちゃんの言葉を聞き、お姉ちゃん達が少し首を傾げた。
「言うワケねーだろ!まだ何一つ見つけてねーんだぞ!」
「だよねーーーーー。それに空を飛ばないと来られないし!」
「公表したら大騒ぎになっちゃう!」
「それに絶対『空飛ぶ島に連れていけ!』ってお偉い様方が騒ぎ出しますよ?そんな面倒臭いのは絶対嫌ですね」
「秘密基地に、うるさい馬鹿はいらない」
「あ、はい。そういえばみんな面倒臭いの大嫌いでしたね・・・」
このメンバーに、『大変だ!世間に公表しなきゃ!』って崇高な考えをするタイプの人間は一人もいませんでした!
144
あなたにおすすめの小説
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる