クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第371話 この人達、武器が大好きすぎる!

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 とうとう全員分のルーン武器をゲットして、ホクホクしながら家に帰って来たんだけど、時刻はすでに日本時間で20時過ぎでした。

 急いで夕食を頂き、レオナねえと一緒に女神の湯で一日の疲れを癒し、いつものくつろぎタイムに参加できないまま就寝。

 ずっと武器屋を探しながら歩き回ってたし、魔物も結構出てきたし、武器屋を発見したと思ったら大掃除が始まるしで、もうホント疲れすぎていたのだ。

 しかし一夜明けると完全回復どころか、ルーン武器を手に入れたことを思い出して昨日以上に元気ハツラツといった状態になったので、全員集まってから昨日の帰りに話し合った作戦を遂行するために行動を開始した。

 まあ作戦といっても、『あの武器屋をくつろぎ空間にしよう!』ってだけなんですけどね~。


 開店時間に合わせて家具屋さんに突撃し、カーペットと、大きなテーブルと、ゴミ箱と、三人座れる長いソファーを二つ購入。

 次にガラス屋さんに行って窓ガラスをいくつか購入した。
 古代遺跡にある建物には窓ガラスが無かったのです。なのでかなり重要!

 最後に魔道具屋さんに行って、こっちの世界の扇風機を五つも買いました。

 くつろぎ空間を快適にしたいからってだけじゃなく、爽やかな風を浴びながら武器を観賞するためらしいですよ?

 お姉ちゃん達は武器を観賞するのにも命を懸けているのだ!脳筋なので。

 結構大きな買い物をしたわけですが、最近みんなお金持ちなので、これくらいの金額ではビクともしませんね。


 そしていつものメンバーはドラちゃんに乗って、大空へと舞い上がった。



 ◇



 昨日の武器屋に到着してすぐに、買って来た家具などを設置した。
 今日は埃が舞うこともないので、早速扇風機を回す。うん、涼しい!

 そして窓を取り外して、苦労しながら窓ガラスを嵌め込んでいく。
 大きな武器屋なので、窓がいくつもあるのだ。

 もちろんショタは戦力外通告を受けているので、窓ガラスを嵌め込むのに苦労してるのはお姉ちゃん達です。

 ナナお姉ちゃんの魔法で、かなり強引にやってますけどね~。


 ようやく作業が終わり、扇風機の風を浴びながらソファーで休憩する。
 チョコレートアイスケーキを振舞ったんだけど、もちろんみんな大喜びです!

 一人だけほとんど仕事をしてないから元気だったので、窓から飛び込んでくる日の光を受けながら、店内をゆっくり見て回る。

 昨日はすごく疲れてたし汗だくになった後だったので、いにしえの時代に作られた強力な武器達を、落ち着いて見ることができなかったのですよ!

 もちろん壁に飾られている目玉商品は格好良くて明らかに強そうなんだけど、ルーン武器以外の普通の武器ですら、どいつもこいつも強そうに見えますな~。


 気付いた時には、メンバー全員が目を輝かせながら武器を観賞していた。


 冷静に考えたら、一人2本までという決まりはルーン武器に限っての話だと思うので、それ以外の武器ならば気に入ったのを持ち帰って構わないのかも。

 もっともボクは重くて装備できないから、持ち帰ったとしてもプレゼント用にしかならないんだけどさ。

 いや、よく考えたら全員がルーン武器持ちなのだから、プレゼント用ってのはみんなに当て嵌まるのか・・・。


「ねえねえ、アイリスお姉ちゃん!」
「どうしたの?クーヤちゃん」
「この古代の武器屋にある普通のナイフって、オルガライドの街の武器屋で売ってるナイフと比べてどう?」
「間違いなくこっちのナイフの方が凄いよ!使ってる素材が違うもん」
「じゃあみんな1本ずつ持ってった方がいいね!魔物の解体で使うでしょ?」
「あ~そっか!ルーン武器じゃなく普通のナイフならアリだ!でも一応みんなと相談しよう。レオナちょっと来てーーーーー!」

 向こうで大剣を眺めながら幸せそうな顔をしていたレオナねえが振り向いた。

「何だ?」

 呼ばれたのでこっちに歩いて来る。

「ルーン武器以外ならテキトーに持ってっちゃっていいよね?クーヤちゃんにさ、解体するならこっちのナイフを使った方がいいんじゃない?って言われたの」
「なるほど!確かに古代の武器屋のナイフの方が絶対つええ!よし、解体用として全員1本ずつ持っていこうぜ!」
「じゃあ決まりだね!」
「オーーーーーーーーーーイ!全員集合!!」


 全員集まったところで今の話を説明したら、満場一致で可決された。

 普通のナイフでも素晴らしいラインナップなので、みんなでワイワイ騒ぎながらナイフを吟味していく。

 ボクは『ルーンナイフ』持ちだからまったく必要無いんだけど、それでもプレゼント用にあってもいいかなって思ったので、ビジュアル重視で1本ゲットした。


「普通のナイフですら素晴らしい切れ味ですね!」
「これは解体が捗るよ~♪」
「いや~、しかし古代の武器屋ってスゲエな・・・。ルーンソード以外の剣でも1000万クラスの性能なんじゃねえか?」
「昔の武器職人の方が凄かったってこと?」
「悲しいけど、そういうことになるね」
「武器屋にこの店の剣を見せて、気合入れ直した方がいい」
「しかし、オルガライドの武器屋とはそんなに仲良くねーんだよな~」
「2時間粘っても全然マケてくれないしね!」


 平和な時代が長く続いて、戦闘にかける意欲が失われちゃったのかな?

 この気合の入ったナイフを見ても、強さをとことん追求してる感じだもんな~。
 悪いけど、みんながいつも使ってるナイフが出来の悪いナイフに思えてきた。

 お姉ちゃん達の強さはガチだと思うんだけど、もしかすると武器の性能が追い付いてなかったのかもしれないね。

 とりあえずオルガライドの武器屋はすごく無能っぽい感じ。
 だから魔物のスタンピードで北門を突破されたのかも。


 くつろぎ空間に戻り、ソファーに座ってコーラをグビグビ飲む。


「・・・・・・・・・・・・・・・」


 あのお姉ちゃん達さ、武器に囲まれて幸せそうな顔してるんだけど、いつまで観賞しているつもりなんだろ?

 まあ別に何か用事があるわけじゃないんだけど、武器が大好きすぎません!?
 気持ちはわかりますけどね!だって本当にすごい武器ばかりなんだもん。


 お昼を過ぎたので、ペカチョウにメメトンカツサンドを出してもらってムシャムシャ食べていると、匂いに釣られて肉食系姫騎士のプリンお姉ちゃんが戻って来た。


「もうお昼だったのですね!」
「みんななかなか戻って来ないので、お先に頂いてました!」

 テーブルの上に、プリンお姉ちゃんの分のメメトンカツサンドを出した。
 その隣に紅茶も並べる。

「ありがとう!」
「このくつろぎ空間、ホント素晴らしいです!なんか自分の家みたいな感じ」
「わかります!沢山の武器に囲まれて、すごく落ち着きますよね~♪」

 いや、武器に囲まれて落ち着くのは脳筋勢だけです。


「でも武器だけでいいの?絶対どこかに防具屋もあると思うけど」


 それを聞いたプリンお姉ちゃんが、メメトンカツサンドを落としかけた。


「天使様、それです!!グルミーダの手袋とオシャレ装備に満足していたので、防具屋のことをスッカリ忘れていました!」
「エエエエエ!?プリンお姉ちゃんって半分くらい鉄じゃないですか!ルーン防具が見つかったら結構防御力が上がりそうですよね!?」
「その通りです!一刻も早く防具屋を見つけないと!レオナさーーーーーん!!」


 思ったよりも近くにいたレオナねえが振り返った。


「また名前を呼ばれた!今度は何なんだ?」

「武器屋で遊んでいる場合ではありません!防具屋を探しましょう!」

「防具屋?・・・ハッ!?」


 防具屋のことを思い出したレオナねえの目が大きく開いた。
 いや、そんなのすぐ気付こうよ!!


 タタタタタッ


「防具に困ってなかったからスッカリ忘れてたぜ!確かに『ルーン防具』が見つかる可能性は高いぞ!って、それメメトンカツサンドじゃん!」
「じゃあとりあえずみんなお昼にして、そのあと出発だね!」
「ウム!しかし防具屋が見つかったら、また大掃除だな・・・」

「「ハッ!?」」


 『大掃除』という恐ろしい単語に、プリンお姉ちゃんと一緒にフリーズした。

 防具屋が見つかったら、また汗だく確定じゃないですか!
 たぶんボクは戦力外通告されると思いますけど。
 
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