クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

文字の大きさ
400 / 548

第400話 再びアルペジーラの森へ

しおりを挟む
 ホニャ毛に4体も貸し出すと、ボクの秘密兵器でもあるハムちゃん特戦隊が貧相なモノとなってしまうので、そろそろ補充しないとアカンということで、やって来ましたアルペジーラの森!

 ・・・あれ?メメトンゼロの森だっけ?まあどっちでもいいや。

 前回来た時と違うのは、グリフォンに乗ってひとっ飛びして来たことと、プリンお姉ちゃんがいることです!

 ハムちゃんを集めるにはボク一人の力だけで倒さなきゃならないので、せっかく手に入れたルーン装備ですが今回は役に立ちません。

 しかも魔法の一斉攻撃を浴びることになるので、メルドアやクマちゃんといえどアレは致死量でしょう。なので使えるのは前回と同じくカブトムシとパチンコ玉くらいですね。

 ドラちゃんを暴れさせたりトレントの雨を降らせるって手もあるのですが、いくらハムちゃんが欲しくても村を破壊しちゃダメでしょう。

 根こそぎ手に入れようなどとは思ってませんので、やっぱり前回と同じ戦法でいきます!でも手持ちのカブトムシが10体に増えているから、この前よりいっぱい倒せるんじゃないかなあ?まあ欲張らずテキトーに頑張ろう!


「この小さな鉄の玉を投げればいいのですね?」
「うん。これもクーヤの召喚獣だから、クーヤが倒したことになる」
「どう見ても召喚獣じゃねえけどな!」
「ラーメンよりはこっちの方がまだ召喚獣っぽいかも?」
「どっちもおかしいから!」

 お姉ちゃんズがなんかゴチャゴチャ言ってますが、プリンお姉ちゃんへの説明も終わったようです。

「んじゃそろそろ行くぞ!」

「「オーーーーーーーーーーーーーーー!」」


 森の中に入ると、すごく懐かしい感じがした。
 同じ森の中でもグルミーダの森とは雰囲気が違いますね。


「メメトンゼロ出ないかな?」
「お土産に2体は持って帰りてえな!」
「最強のメメトンカツ!」
「タマねえ違うよ!あれはメメトンカツゼロなのです!」


 そんな会話をしながらどんどん進んでいくと、ようやく森が開けて、モコモコした魔物の姿が見えた。


「ハムちゃん見っけ!」
「よし、少し前に出るぞ!」

 全員が動ける位置まで移動し、ナナお姉ちゃんが呪文を唱え始めた。

「魔法障壁!」


 ボガーーーーーーーーーーーーーーン!
 ズガガガガガガガガガガガガガガガ!
 ギョシャーーーーーーーーーー!
 バリバリバリバリッッ!!
 ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


 アルペジーラ達から放たれた魔法により、視界の全てが天変地異に包まれる。


「うわっ!・・・魔法障壁の中にいるとこんな感じなのですね!!」
「スゲーだろ?ギルドの連中が野生のハムちゃんを捕まえられない理由だ」
「こんなの余裕で死ねますね」
「魔力が無くなるとアイツら一斉に逃げ出すから、そろそろ攻撃を始めるぞ!」
「はい!」

「カブトムシ全員召喚!」

 目の前に出現した10体のカブトムシが、空中でホバリングしている。

「真上に飛んで安全圏に抜けたら、魔法を撃ってる魔物を狙ってどんどん撃破してください!遠くに逃げた子は追わなくていいからね。行けーーーーー!」

 ブブブブブブブ!

 カブトくん達が真上に飛んでいった。

 命令を少し緩くしたので、全滅させるほどの猛攻じゃないハズ。
 ハムちゃんは欲しいけど、手加減も必要だから、今回は難しいですね・・・。

 相変わらず目の前は天変地異で、みんな視界ゼロ状態でパチンコ玉を投げまくってますが、まあ見えないので期待はできないでしょう。

 逆にそれくらいの方がいいような気もします。
 みんなほどほどに頑張って~!



 ◇



 魔法の雨が止み、ようやく視界が開けた。

 倒れているアルペジーラの数を見てカブトくんに深追い禁止の命令を出すと、数十秒でみんな帰って来た。

 ちなみに、彼らはまだ仲間になっていないからアルペジーラなのです。
 ストックしたらハムちゃんです。そうでも思わないと可哀相で近寄れません。


「ハア・・・回収がんばるです・・・」
「気持ちは分かる」
「うん。あまり見ないようにしよ?」


 自分でやったことなのに、悲しい気持ちのままストックを繰り返す。

 正直、ボクって召喚士に向いてない気がする。
 倒さないと召喚獣にすることが出来ないって時点で精神やられるもん。

 でもテイマーだと自分を守って仲間が死んだりするわけだから、それはそれでキツイよな~。ある意味不老不死な召喚獣の方が精神ダメージは小さいのだろうか?

 結局答えが出ないままハムちゃん集めが終了。
 ここにいると気が滅入るので、森の中へと引き返していった。


「メメトンゼロに出会えなかったんだけど!」
「来た道を戻ってきただけだからね~」
「ハムちゃんと仲良くなり過ぎてショックが大きかったからしょうがないよ」
「そうですね・・・。野生の魔物でも、心の中で仲間だと認識してしまいます」
「でもすぐ元気になって復活する。みんな考え過ぎ」
「そうだね~。んじゃハムちゃんを呼び出して身体検査しますか~」
「身体検査か!懐かしいな」
「あ、ダメだ!メメトンゼロを捕まえてないから出来ない!」

「「あっ!」」

 そうだったーーーーー!メメトンゼロ2体分とかって計算してたんだった。

「しゃーねえ!話してたら気分も落ち着いてきたし、狩りに行こうぜ!」
「そうしよっか~」


 たしかに、タマねえの『元気になって復活』って一言で少し落ち着いたので、アルペジーラの村を避けながら森をグルグル回り、メメトンゼロを3体倒してきた。



「大漁じゃあああああーーーーー!」
「やったね!」
「クーヤちゃん、ハムちゃんって結局何体ゲットしたの?」
「えーと・・・」

 召喚獣リストを見てみると、ハムちゃんが51体増えていた。

「ブホッ!51体増えてた・・・。もしかして全部倒しちゃった!?」
「51体もかよ!いや、そんなもんじゃ絶滅しないだろ。ぱっと見だけど、余裕で100体以上いたと思うぞ?」
「うん。全然大丈夫だと思う。私達以外に倒せる人なんていないのに、50体程度で絶滅するとはちょっと考えられないね」
「よかったーーーーー!んじゃハムちゃんの身体検査始めるよ!」
「あ、ちょっと待って!メモしなきゃ」

 そういえば、ナナお姉ちゃんがメモ担当なんだっけ。

「いいよー!」
「じゃあ、新入りハムちゃん全員召喚!!」


 シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュッ!


 ―――――もふもふ王国の誕生である。


「「もっふもふやーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 そういえばハムちゃんと一緒に変な魔物が2体倒れていたのを思い出したので、その2体も呼び出してみる。


「ついでにチャモとピグモ召喚!」


 ハムちゃん軍団の先頭に、身長が50㎝くらいで二足歩行の変な動物が現れた。
 辺りをキョロキョロしてから動きが止まり、勝手にしゃべり始めた。


『オレら死んでるじゃん!ちゃんと守れや!』
『姫様、クソの役にも立たねーな』


 姫様?・・・しかし口悪いなこいつら!



 ◇◇◇



 祝・400話! なんか変な動物が出てきました。

 お気に入り登録やコメント、そして誤字報告をしてくれた皆様。
 いつも本当に感謝しております!これからも応援宜しくお願いします。
 
しおりを挟む
感想 174

あなたにおすすめの小説

魅了だったら良かったのに

豆狸
ファンタジー
「だったらなにか変わるんですか?」

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

俺の伯爵家大掃除

satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。 弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると… というお話です。

ありふれた聖女のざまぁ

雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。 異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが… 「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」 「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」 ※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。

処理中です...