クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

文字の大きさ
403 / 548

第403話 ハムちゃん達を迎えに行く

しおりを挟む
 
 ゆっさゆっさ ゆっさゆっさ

 何ですかこれは?すごい勢いで揺さぶられてますぞ!?


「え?なにごと??」

 気付くと目の前にレオナねえがいて、右にクリスお姉ちゃん、左にお母さんという、完璧なフォーメーションで囲まれていた。

「あっ!クーヤちゃんが復活したわ!」
「良かったわ~~~~~!」
「何だよ、驚かせやがって!!」

 意味がわかりません。ホント何があったの?

「えーと・・・、どうしてボクは揺さぶられていたのですか?」
「お前がアホ面で気を失っていたせいだろ!」
「えええええ!?そんなことになってたの!?」
「にへらっと笑って、これ以上ないくらいアホ面だったわよ!」
「なんてこったーーーーーーーーーー!ハム姫のせいで、家族のみんなにアホ面を晒すことになるなんて!!」
「ハムヒメ?ああ、ハムちゃんのお姫様のことか?」
「説明しましょう!くつろぎタイムに突入したので、ボクはソファーに座ってハムちゃん通信をしてたのです。お姫様がどうなったのか気になったので」
「ほうほう。で、どうだったんだ?」
「でね、お姫様に『近くに王様とかいるの?』って聞いたら『目の前にいるじゃない!ほら!』って返され、その瞬間、ギュン!ってボクの意識がハムちゃん村に連れていかれたのです!」

「「な、なんですってーーーーーーーーーーーーーーー!?」」

 いや~、アレは本当に驚きましたぞ!

「目の前にハムちゃんがいっぱいいてね、焚火を囲んでバッファローのステーキを食べていたのですよ!ペカチョウやハム助もみんないたよ!」
「何それ!私も見たかったなーーーーー!」
「意味が分からん。クーヤはその風景をどこから見たんだ?」
「お姫様と視覚を共有してたみたい!自分では目を動かせなかったのです」
「マジかよ!召喚士サモナーってそんなことまで出来たんだな~」

 すごいよね!ボクの意志で出来るようになったら重宝しそうな大技です!

「それでですね~」


 ハムちゃん村で体験した一騒動を、家族のみんなに全部話した。


「まさか王様が召喚獣サモンビーストに憧れてしまうとはな・・・」
「ハムちゃん憧れの職業ナンバーワンなのです!」
「でもみんなを召喚獣サモンビーストにするわけにはいかないよね?あんな可愛い子達を絶滅させちゃったら世界の損失だよ!」
「ですよね!?だから15歳になったら召喚獣になれるってことにしようかと思っているのです。20歳に設定すると老人ホームになってしまいますので」
「ハムちゃんは20歳でお年寄りなのかな?」
「お姫様が言うには、最年長で25歳みたいでした」
「テミテミよりちょっと長生きできるって感じだね~」

 そういえば『テミテミ』ってまだ見たことないんだよな。
 勝手にフェレットみたいな動物だと思ってますけど。

「そう考えると15歳は悪くない年齢かもしれねーな。子供を産むにはちょっと厳しい年齢だし、それ以上いくと大きな病気を患ってしまう可能性がある」
「いいんじゃない?でもやっぱり、それによってハムちゃんが絶滅しちゃうといけないから、産めよ増やせよって指示を出すとかは?」
「クリスお姉ちゃん、それだーーーーーーーーーー!」

 単純に、今よりいっぱい子供を増やせば解決なのです!
 食糧支援が必要になる可能性があるから、こっちで数の調節しなきゃだけどね。


 というわけで、方針が決まりました!
 ちょっと老ハムちゃんが増えそうだけど、最初はしょうがないです。





 ************************************************************





 夕方迎えに行く予定だったけど、なんか色々と時間が掛かりそうだったので、気持ち早めにアルペジーラの森までやって来ました。

 ハム姫と通信し、ボク達が村に入っても攻撃しないようお願いした。
 昨日と同じメンバーで森に入って行き、村のすぐ手前で軽く作戦会議をする。


「ナナ、お姫様に話は通ってるみたいだけど、魔法が飛んで来る可能性がゼロってわけじゃないから、一応魔法障壁を張ってくれ」
「うん、任せて!」


 村の入り口でもある開けた場所に突入し、ナナお姉ちゃんが魔法障壁を張った。


「「・・・・・・・・・・・・・・」」


 魔法は飛んで来なかった。
 その代わり、ハムちゃんの大群が駆け寄ってきた!

あるじ~~~~~~~~~~!』

 もふっ もふもふもふもふっ

 次から次へと専属ハムちゃんらが抱きついてきて、感動の再会なのです!


「「ハムちゃん天国やーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 でも普段はこんなにサービスが良くないので、『ボク達はこんなに可愛がられているんだぞ!』という自慢なんじゃないかと思ってます。

 まあそれはいいでしょう。
 いつも頑張ってるご褒美みたいなもんです。


 ようやく少し落ち着いたので、村の中央まで移動してから、王様と王妃様と向かい合った。

 彼らはまだ召喚獣じゃないから直接会話することが出来ないので、お姫様に通訳を頼みました。


「お姫様から話は聞いてますね?」

 ハム姫が、王様と王妃様にボクの言葉を伝えた。

『チュウ!』

「「・・・・・・・・・・・・・・・」」

「いやお姫様!王様が何て言ったのがボクに伝えて下さい!そこまで丁寧にやるのが通訳のお仕事なのです!」
『そうなの?えーとね、スパッとやってくれたまえ!って言ったのよ』
「展開が早いな!でもそれは、もう少し話を聞いてからです!」

 出会って早々死ぬ気マンマンって何なのさ!?

「えーとですね~、王妃様に質問です。15歳ってまだ余裕で子供が産める年齢なのですか?それともそろそろ出産が厳しい年齢ですか?」

 お姫様が王妃様に向かってチュウチュウ通訳しています。

『チュウ』

「通訳よろしく」

『んと~、身体の弱い子が生まれるかもしれないから、もう子供を作るのはやめましたわ。って言ったのよ』

 へーーーーー!ハムちゃんってすごく頭良いんだな~!
 自主的にストップをかけるとか、全然野生っぽくないです。

「それなら15歳で決まりですね!」


 話の流れをレオナねえ達に説明すると、満場一致で、スカウトの年齢が15歳で決定した。

 もう子供を産まないのなら少子化に影響しませんからね!

 戦力低下の問題はあるかもですが、召喚獣ハムちゃんを村に1体置いていけばその問題はクリアできますし、何ともでもなりそうです。

 お姫様の通訳で、アルペジーラ達から歓声があがった。


「ところでそこに立ってるアルペジーラですが・・・、なんかプルプルして死にかけてませんか?顔色も毛並みも悪いし」

 お姫様が、ボクが指差したアルペジーラを見た。

『あたしのおじいちゃんだよ!もう25歳だから大変なの!』
「はい?『25歳とかもいた気がする!』って他人事みたいに言ってたのに、自分ちのおじいちゃんだったんかい!!とにかく本当に限界が来てそうだから、おじいちゃんから先にやります!」
『やった!おじいちゃん元気になるかなあ?』
「わかんないけど、今よりは元気になると思うよ」


 一刻の猶予も無さそうだったので、おじいちゃんの周辺にいたアルペジーラ達を避難させ、カブトムシを1体空に飛ばした。


 ターーーーーーーーーーン!


 村の中央に立っていたおじいちゃんがパタリと倒れ、血溜まりができた。


「公開処刑にしか見えんな・・・」

 レオナねえ・・・、ボクも同じこと思いました!

「ストック!」

 倒れていたハムちゃんと共に血溜まりも消えた。
 召喚獣リストの文字を『おじいちゃん』に変更する。

「おじいちゃん召喚!」

 そして村の真ん中で、おじいちゃんが復活。


『『チュウーーーーーーーーーーーーーーー!!』』


 初めて召喚を見たアルペジーラ達から大歓声があがった。

 うん。顔色も良いし、毛並みもふさふさになったので、若返ったように見える。
 顔も凛々しくなっていて、他の若いハムちゃんとほとんど変わらない感じ。


『な、なんじゃこれは!?この溢れ出すパワーは一体・・・、フオオオオオオオオ!漲ってきたあああああーーーーーーーーーー!』


 蘇ったおじいちゃんが、ものすごい速度で走り出した。

 村の端まですっ飛んでいって、樹に駆け上がって大きくジャンプ。
 隣の樹を蹴って着地し、元の位置まで戻って来た。

 そして空に向かって石礫をマシンガンのように放出。


 ダダダダダダダダダダダダダダダ


 ・・・うん。これが死にかけていた25歳のおじいちゃんって誰が信じます?

 一連の流れを見ていたアルペジーラ達が呆然としていたのが印象的でした。
 
しおりを挟む
感想 174

あなたにおすすめの小説

魅了だったら良かったのに

豆狸
ファンタジー
「だったらなにか変わるんですか?」

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

俺の伯爵家大掃除

satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。 弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると… というお話です。

ありふれた聖女のざまぁ

雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。 異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが… 「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」 「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」 ※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。

処理中です...