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235 4階で和泉無双
ご馳走を見つけた和泉が喜び勇んで駆けて行く。
スタタタタタッ
「ウニ捕まえたよ!!」
あ、そういやまだあのことを言ってなかったな・・・。
「えーとだな、和泉に残念なお知らせがある」
「ん?」
「ウニには毒があって食えんのだ」
「な、なんですってー!?」
「俺もウニは食ってみたかったんだよ。でも虎徹さんと清光さんが、昔ウニ食って食中毒になったって話しでな。毒消しポーションを飲んで助かったらしいけど、毒耐性が2も上がってたらしい。ぶっちゃけ食中毒じゃなくて、もうそれは毒物だ」
「そんなぁ~~~!」
「ウニって美味いのか?」
「毒が無ければ極上の味わいですよ。嫌いな人もいますけど」
「毒があるんじゃ食べられないわね。残念だけどこれは放棄しましょ」
和泉は悲しそうな顔をしながらウニを捨てた。
「さあ、どんどん行くわよ!」
「おーい、そのウニから魔石取ってねえぞー」
「あっ!忘れてた」
「まあでも毒があるんで俺が取り出すよ。基本手袋の俺に毒は効かん」
魔石を取り出して狩りを再開した。
4階は完全に和泉無双だ。
初めて見る魔物でも、海産物だからまったく怖くないそうだ。
そしてレベルもちゃんと上がってるらしい。
骨の後に4階ってのは、効率重視では最高のルートだったようだ。
「あれ?この先って部屋になってる??」
やっとドラゴン部屋に到着か。
「待った!そこはドラゴン部屋だ。和泉が入ったら死んでしまうぞ」
「ひゃーーーーーっ!」
「お!?私の出番だな!?」
「正直ゴブリンより全然弱いですが、かなり大きいので楽しいですよ」
「なるほど」
半分が水に埋まってる部屋に入った。
「部屋が水浸しじゃないか!」
『ギュアアアアアアアアアアアアア!!!!』
「おおおおおおおっっ!!これがドラゴンなのか!!!」
「うわああああ!でっか!!さすがドラゴン!!!すごい迫力ね~!」
「ドラゴンはブレスを吐くから、口をガバっと開けたら逃げて下さい!」
「わかった!」
こっちにブレスが来たら、和泉を抱えて逃げんとな・・・。
様子見してたらブレスが来るかもしれないので、ミスフィートさんはすぐ刀を抜いて特攻した。
ザンッ!
「なるほど。図体はデカいが、ゴブリンに比べたら全然だな」
ドラゴンの攻撃を余裕で躱しながら、斬撃でダメージを与えて行く。
そうこうしてるうちに、とうとうドラゴンがブレスを吐いた。
「危なっ!思った以上に範囲が広くて驚いたぞ!」
うん。普通に回避出来たみたいだ。
そして蓄積されたダメージで、とうとうドラゴンが力尽きた。
パチパチパチパチ
「ミスフィートさん、お疲れ~!」
「あんな大きなドラゴン倒しちゃったよ!」
「確かに大きかったが、さっきの赤ゴブリンの方が遥かに強かったぞ」
「え?そうなの?」
「強烈なドラゴンも存在するらしいですけど、この水竜はドラゴンの中でも下っ端の方みたいですね」
ミスフィートさんがドラゴンの死体に近寄り、マジックバッグに収納した。
「このドラゴンはどうしたらいい?」
「後で解体して女神の泉に漬けておきます。肉はともかく、内臓は聖水で浄化するのがこのダンジョンでは基本なんですよ。経験上、そうすれば食材が長持ちします」
「聖水で浄化とか、とってもファンタジーね!」
「わかった。じゃあ部屋に戻ったらドラゴンの解体だな!」
4階で残すは、短剣ゴブリンを倒すことくらいか?
ミスフィートさんにサクッと倒してもらって、そろそろメシにしたいな。
そしてまた和泉無双しながら進んで行くと、歌声が聞こえて来た。
「あれ?なんか声が聞こえない?」
「ん?・・・あーーーっ!二人に大事なこと伝えるの忘れてた!!」
「大事なことだと?」
「えーとですね、この歌声って人魚が出してるんです。それで実はその人魚ってのが非常に危険な魔物でして、人魚の傍でこの歌声を聞くと眠らされてしまうんですよ。眠ってしまえば人魚に殺されて、そこでお終いです」
「無茶苦茶危険じゃないの!!」
「ならばどうすればいいのだ?」
「近寄りすぎると眠らされるので、ギリギリの距離で眠気を我慢して耐性を上げるのです。耐性が上がり切れば、もう眠らされることは無くなるのですが・・・」
こんな大事なことを伝え忘れていたとは、俺は何を浮かれていたんだ!?
もし誰かに好きに行動させて人魚に殺されでもしていたら・・・、あークソッ!!自分の間抜けさに腹が立つ!!!
でも三人いる時に気付けて良かった・・・。
「えーと、本当なら今すぐにでも耐性上げをしたい所なんですが、眠らされなくなるレベルまで半日程かかるんですよね。なのでそれは明日やりましょう。今日は普通に人魚を倒して、その後ゴブリンも倒してから部屋に帰ってメシにしましょう」
「そうねえ。さすがに今日はもう十分やりきったわ」
「私も腹が減ってきたから、今日はもう次のゴブリンだけで十分だ」
「じゃあ、人魚は俺がサクッと倒してきます」
三人で歌声が聞こえる方へ近付いて行き、そのまま人魚を葬った。
「ハッ!?今本当に眠りかけてたかも!?」
「・・・私もだ!!」
「人魚ヤバいでしょう?俺は昔一人で耐性上げしたんですけど、眠ったら終了だから本当に危険な戦いでしたよ。眠らないってのは簡単そうで案外難しいんです」
折角強くなったのに、眠っただけで全て台無しだからな。
4階は簡単な階層なのもあって、逆にこれは完全に罠だよ。
そしてとうとう本日最後の敵、短剣ゴブリンのいる場所まで到達した。
スタタタタタッ
「ウニ捕まえたよ!!」
あ、そういやまだあのことを言ってなかったな・・・。
「えーとだな、和泉に残念なお知らせがある」
「ん?」
「ウニには毒があって食えんのだ」
「な、なんですってー!?」
「俺もウニは食ってみたかったんだよ。でも虎徹さんと清光さんが、昔ウニ食って食中毒になったって話しでな。毒消しポーションを飲んで助かったらしいけど、毒耐性が2も上がってたらしい。ぶっちゃけ食中毒じゃなくて、もうそれは毒物だ」
「そんなぁ~~~!」
「ウニって美味いのか?」
「毒が無ければ極上の味わいですよ。嫌いな人もいますけど」
「毒があるんじゃ食べられないわね。残念だけどこれは放棄しましょ」
和泉は悲しそうな顔をしながらウニを捨てた。
「さあ、どんどん行くわよ!」
「おーい、そのウニから魔石取ってねえぞー」
「あっ!忘れてた」
「まあでも毒があるんで俺が取り出すよ。基本手袋の俺に毒は効かん」
魔石を取り出して狩りを再開した。
4階は完全に和泉無双だ。
初めて見る魔物でも、海産物だからまったく怖くないそうだ。
そしてレベルもちゃんと上がってるらしい。
骨の後に4階ってのは、効率重視では最高のルートだったようだ。
「あれ?この先って部屋になってる??」
やっとドラゴン部屋に到着か。
「待った!そこはドラゴン部屋だ。和泉が入ったら死んでしまうぞ」
「ひゃーーーーーっ!」
「お!?私の出番だな!?」
「正直ゴブリンより全然弱いですが、かなり大きいので楽しいですよ」
「なるほど」
半分が水に埋まってる部屋に入った。
「部屋が水浸しじゃないか!」
『ギュアアアアアアアアアアアアア!!!!』
「おおおおおおおっっ!!これがドラゴンなのか!!!」
「うわああああ!でっか!!さすがドラゴン!!!すごい迫力ね~!」
「ドラゴンはブレスを吐くから、口をガバっと開けたら逃げて下さい!」
「わかった!」
こっちにブレスが来たら、和泉を抱えて逃げんとな・・・。
様子見してたらブレスが来るかもしれないので、ミスフィートさんはすぐ刀を抜いて特攻した。
ザンッ!
「なるほど。図体はデカいが、ゴブリンに比べたら全然だな」
ドラゴンの攻撃を余裕で躱しながら、斬撃でダメージを与えて行く。
そうこうしてるうちに、とうとうドラゴンがブレスを吐いた。
「危なっ!思った以上に範囲が広くて驚いたぞ!」
うん。普通に回避出来たみたいだ。
そして蓄積されたダメージで、とうとうドラゴンが力尽きた。
パチパチパチパチ
「ミスフィートさん、お疲れ~!」
「あんな大きなドラゴン倒しちゃったよ!」
「確かに大きかったが、さっきの赤ゴブリンの方が遥かに強かったぞ」
「え?そうなの?」
「強烈なドラゴンも存在するらしいですけど、この水竜はドラゴンの中でも下っ端の方みたいですね」
ミスフィートさんがドラゴンの死体に近寄り、マジックバッグに収納した。
「このドラゴンはどうしたらいい?」
「後で解体して女神の泉に漬けておきます。肉はともかく、内臓は聖水で浄化するのがこのダンジョンでは基本なんですよ。経験上、そうすれば食材が長持ちします」
「聖水で浄化とか、とってもファンタジーね!」
「わかった。じゃあ部屋に戻ったらドラゴンの解体だな!」
4階で残すは、短剣ゴブリンを倒すことくらいか?
ミスフィートさんにサクッと倒してもらって、そろそろメシにしたいな。
そしてまた和泉無双しながら進んで行くと、歌声が聞こえて来た。
「あれ?なんか声が聞こえない?」
「ん?・・・あーーーっ!二人に大事なこと伝えるの忘れてた!!」
「大事なことだと?」
「えーとですね、この歌声って人魚が出してるんです。それで実はその人魚ってのが非常に危険な魔物でして、人魚の傍でこの歌声を聞くと眠らされてしまうんですよ。眠ってしまえば人魚に殺されて、そこでお終いです」
「無茶苦茶危険じゃないの!!」
「ならばどうすればいいのだ?」
「近寄りすぎると眠らされるので、ギリギリの距離で眠気を我慢して耐性を上げるのです。耐性が上がり切れば、もう眠らされることは無くなるのですが・・・」
こんな大事なことを伝え忘れていたとは、俺は何を浮かれていたんだ!?
もし誰かに好きに行動させて人魚に殺されでもしていたら・・・、あークソッ!!自分の間抜けさに腹が立つ!!!
でも三人いる時に気付けて良かった・・・。
「えーと、本当なら今すぐにでも耐性上げをしたい所なんですが、眠らされなくなるレベルまで半日程かかるんですよね。なのでそれは明日やりましょう。今日は普通に人魚を倒して、その後ゴブリンも倒してから部屋に帰ってメシにしましょう」
「そうねえ。さすがに今日はもう十分やりきったわ」
「私も腹が減ってきたから、今日はもう次のゴブリンだけで十分だ」
「じゃあ、人魚は俺がサクッと倒してきます」
三人で歌声が聞こえる方へ近付いて行き、そのまま人魚を葬った。
「ハッ!?今本当に眠りかけてたかも!?」
「・・・私もだ!!」
「人魚ヤバいでしょう?俺は昔一人で耐性上げしたんですけど、眠ったら終了だから本当に危険な戦いでしたよ。眠らないってのは簡単そうで案外難しいんです」
折角強くなったのに、眠っただけで全て台無しだからな。
4階は簡単な階層なのもあって、逆にこれは完全に罠だよ。
そしてとうとう本日最後の敵、短剣ゴブリンのいる場所まで到達した。
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