赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!

ほむらさん

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237 ホタテのあとはガチャですよ

 海鮮づくしで大満足した三人は、意気揚々とガチャ部屋にやって来た。


「よーし!回すぞーーー!」


 ミスフィートさんもガチャにハマってしまったか。
 まあこんな面白いモノ、誰だってハマって当然なんだけどさ。


「和泉、魔石を渡しとくぞ」
「私が持ってても、ガチャ回せないよ?」
「あーーー、そうだった!んじゃ数だけ報告だ。えーと、2、4、6、8、10、・・・41個か!随分と溜まってたんだな」
「4回分か~~~!これだと、服を引き当てるには少々心許ないわね」
「どうだろな?俺って地味に運良いんだよ。結構な確率で赤引いてるぞ」
「男性服が出ない分、運が上がってるのかしらね?」
「俺からすると、運下がってでもいいから男性服が出て欲しいんだけど!」


 ワケのわからん呪いとか、ホント勘弁して欲しいよ。
 どう考えても運とかそういう問題じゃない部分で、女性服の方へと誘導されている気がしてならない。計算はしてないけど、絶対に有り得ない確率になってるハズだ。


 ミスフィートさんが魔石を投入し、臨戦態勢に入った。


「何でもいいから、実用的なのが出ますように!」


 ガチャコン!


「お!?赤いカプセルが出たぞ!?」
「服確定ですよ!」
「うわ~~~!いいな~~~」


 当然中には『服』と書かれたカードが入っており、ポフッと変化した。


「おおおっ!?」


[巫女装束DX]
 :謎の化学繊維で作られた服。付与魔法が込められている。評価B
 :斬撃耐性 衝撃耐性 火魔法耐性
 :自動修復(小)サイズ自動調節


「あれ?これは私が小烏丸に貰った最初の服に似てないか?」
「すごく可愛いじゃないっ!」
「同じ巫女装束ですが、後ろにDXと付いてますね。前のより高級感があって可愛い感じがしますよ!」


 あっ!これってあの有名な弾幕ゲームの主人公キャラが着てる豪華バージョンか!


「自分でもこの服を引き当てるとは、ミスフィートさんは巫女装束を着る運命だったのかもしれませんね」
「わはははは!尾張に帰ったら着てみることにしよう。あーー、また付与を頼んでいいか?」
「今回手に入れたアイテムは全部強化しますよ。帰ってからですけど」

「えーと、次は私の番でいい?回すのは小烏丸だけど」
「もちろんいいぞ!交代しながら回そうじゃないか」
「よし!じゃあ、こっちもまずは赤いカプセル引き当てないとな~」


 ガチャに魔石を投入し、レバーを光らせた。

 自分のじゃない分、逆に本気でやらねばならぬ。
 精神を集中し、心を研ぎ澄ませる。


 ガチャコン!


「っしゃ!赤来たぞ!!」
「ナイスよ!!」
「おおっ!赤は絶対に服が出るのだったな!」


[虎柄ビキニ]
 :謎の化学繊維で作られた服。付与魔法が込められている。評価B
 :斬撃耐性 衝撃耐性 火魔法耐性
 :自動修復(小)サイズ自動調節


「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」

「ん?随分と小さな服だな」

「どうぞ」

 和泉に虎柄ビキニを献上した。


「ありがとうだっちゃ!・・・ってこれは酷くない!?」

「えー、まあ、そうだな。でも海とかで活躍するかもしれないだろ!」
「知ってる人に見られたら、赤い流星以上に笑われるわよ!!!」
「これは服なのか?下着じゃないのか?」
「健康ランドで売ってる水着みたいなもんですね。下着としても全然普通に使えますよ」
「確かにコレを着てる人は、どこでも着用してたわね!」


 和泉が少し拗ねてしまった。次こそは良い服当てねえとな・・・。


 ミスフィートさんが配置に付き、魔石を投入しガチャを回す。


 ガチャコン


「ぬああ~~~!青いカプセルか~」
「まあ何度も回せば青も出ますよ。確率で言うと青が一番出やすいのです」
「むしろ、今まで1回も青が出てなかったのがすごいよね!」


 中から出て来たのは、女性用のブーツだった。


「普通に当たりじゃないですか!」
「ブーツいいな~!!」
「おおっ!青も全然悪くないぞ!」


 ミスフィートさんは、青、緑、赤、銀と満遍なく出してる感じだけど、中身は全部当たりを引いているな。これもビギナーズラックってヤツなんかな?

 和泉が可哀相だから俺も頑張らんとな・・・。


「じゃあ行くぞ!」


 ガチャコン


「ぬあ!こっちも青だった~」
「も~、しょうがないわねえ」
「ブーツかもしれないぞ?」


 なんと中から出て来たのは本当にブーツだった!


 ・・・・・・虎柄の。


「ブハッ!!」

「ちょっと!!なぜそれを引くっちゃ!!!」
「おおっ!?ブーツじゃないか!」


 前に虎徹さんが言ってた話を思い出した。

『ガチャにはな、たまに変な流れみたいのが来る時あるんだ。アニキの時に起きた現象なんだけどさ、釣り竿が出た後、立て続けにゴムボートとサングラスが出て、最後にアロハシャツまで出て海の男が完成したんだよ!』

 あの言葉は真実だったんだな。


「どうぞ」


 和泉に虎柄ブーツを献上した。


「いいでしょう・・・。着てやろうじゃないの!」
「マジで!?」


 和泉が服を脱ぎだしたので後ろを向いた。俺は紳士だからな。



「こっち向いていいっちゃよ!」


 振り返ると、そこには鬼っ娘がいた。


「プハハハハハッ!!すげーーーー!完璧な鬼っ娘じゃないか!」
「おおっ!下着みたいだけど似合ってるぞ!」

「ダーリン!次こそは、まともな服を当てるっちゃよ!?」


 和泉のこういうノリの良さは最高だな!!
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