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509 ゴーレムを操縦してみる
店主についてゴロンゴ工房の裏まで移動すると、そこには中型のゴーレムが1機立っていた。
おそらくこれが、お客様に操縦を教える為の練習機なのだろう。
しかし自分が買ったゴーレムじゃなかったことに、ゴマちゃんがツッコんだ。
「あれ?買ったゴーレムに乗るんじゃねえの?」
「まずはこのゴーレムで操縦を一通り教えるつもりだ。その後実際に操縦してもらうが、あの3機は慣れた頃ココに運んで来る予定だ。初めての操縦で買ったばかりのゴーレムが壊れでもしたら困るだろう?」
「あーーー、そっか!!」
なるほどな~。確かに買ったばかりのゴーレムを素人が動かして壊してしまったら、店としても大変困った事態になる。怒った客がゴーレムを買わないって言い始めるかもしれんし。
おそらく練習用のゴーレムは壊れにくい作りなんだと思う。
その代わり動きはもっさりした感じだと予想する。
しかしこの人数だと結構順番待ちしてしまうから、少し操縦を習ったらすぐ持って来てもらおう。壊れたらもう1台買うって言えば向こうも納得してくれるだろう。
ガシャン
店主がコックピットの蓋を開けて、ゴーレムに乗り込んだ。
「まずは俺がゆっくりと操縦して見せる。操縦席の蓋は開けっ放しにしておくから、その階段から台に上がればよく見えるハズだ」
見ると階段があったので、全員台の上に移動した。
「おお、確かに此処からならよく見えるな」
「何だかゴチャゴチャしていて難しそうじゃの・・・」
「まずはそこから俺が操縦している姿を見ていてくれ。その後1人ずつ一緒に乗って説明していこう」
「この人数だと時間がかかりそうではあるが仕方あるまい。操縦を覚えなければ先へ進まぬからな」
「俺は時間がかかっても操縦出来るようになりたいっスよ!!」
「あたいも絶対ゴーレムに乗れるようになってやるぜ!!」
こんな面白いモノを知ってしまった以上、もう乗らない選択肢なんて無いよな。これに関しては時間の無駄だなんて思わない。
ガシン! ガシン! ガシン!
店主ゴーレムが歩き出した。
「動いたにゃ!!」
「うおおおおおお!なんかすげーーーーーーー!!」
「すごい迫力だな!」
俺達の左側へと歩いて行ったゴーレムが10メートルほど歩いた所で反転し、目の前まで来て空中にパンチを繰り出した。
ガシュン!
「「おおおおおおおおおおおおおおお!!」」
なんかスゲーな!?
目の前でロボットが動いてるってだけでもうニヤけてしまう。
「とりあえずはこんなもんだな!じゃあまずは・・・そうだな、マスクのあんちゃんからやってみっか?」
「エーーーーー!?こがっちからかよ!まあ交渉頑張ってたし譲ってやっか」
「悪いな、じゃあサクッと操縦覚えてくるわ!」
ってなわけで、台から降りてゴーレムに乗り込んだ。
店主が操縦席から降りてそこに座るよう言われたので、場所を交代する。
「店主が動かすのを隣で見るわけじゃないのか」
「このゴーレムは転んだりしない作りになっている。俺の指示した通りに操作するだけでいい」
「ほう?」
「まずはこのレバーを右に倒して体の向きを変えるんだ」
「これだな?」
レバーを倒すとゴーレムが少しずつ右に方向転換していった。
「よし、レバーを離してくれ。次は右脚のペダルを踏むんだ」
「ふむ」
ガシン! ガシン! ガシン!
ゴーレムが歩き出した。
「なるほど!ある程度自動制御されているんだな。レバーを倒した時もゴーレムが自分で足を開いて右を向いていたもんな」
「いい所に気が付いたな!元々ゴーレムってのは自ら意思を持ち、制作者の命令通りに動いていたんだ。だが人が作ったゴーレムってのはどうも反応が悪く、思った通りに動かない。そこで部位別に分けてそれぞれ個別に命令を出すことで、動きを高速化することに成功したんだ」
「へーーーーーーー!素晴らしい閃きじゃないか!!」
だから操縦席が必要になったわけだ。
なんかゴーレムって思ったより奥が深いのかもしれんぞ?
「左足のペダルを踏むとその場で立ち止まるから、停止したらこの1番右のボタンを押してくれ」
左足のペダルを踏んでから言われた通りに操作すると、ゴーレムがパンチを繰り出した。
「パンチって、その動作が丸ごと一つのボタンに登録されている感じなのか」
「そうだな。その上のボタンは、上から下へと腕を振り下ろす動作を行うよう登録されている。んで左のレバーを引きながら右足のペダルを踏むと後退する動作に変わるので、鍬を持てば畑を耕すことが出来るってわけだ」
言われた通りにペダル操作をしてからボタンを押すと、ゴーレムは後退しながら腕を振り下ろす動作を行った。
「ほーーーー!誰でも簡単に操作出来るようになってんだな」
「このゴーレムには突飛な動きは登録されていないが、お客さんが買った3機のゴーレムにはそれぞれ独自の動きが登録されているぞ」
「なるほど~。それぞれに個性を持たせてあるわけか」
うん。
農作業で使うモーションなどが予め登録されているのは凄いと思うんだけど、なんか自動化され過ぎてて正直コレじゃない感が・・・。
店主の自信作だろうしこれから仲間達も乗るんで、変にしらけるようなことは言えんのだけどさ。
しかし赤い流星としてはですね、もっとこう、3倍の速度で動きたいのですよ!
このゴーレムでは俺の欲望を満たすことはできん!!
仲間達がどう思うかはわからんけどね~。
「動作の取り消しって出来る?例えば歩く動作を途中で止めるとか」
「途中で?・・・いや、体勢を乱して転ぶ可能性が高いから、動作は最後までしっかり行うようにしてあるぞ。民間人は主に移動や農作業などで使うから、まず安全面を第一に考えてあるんだよ。でも軍用機なんかは戦闘を想定した作りになっているから、ある程度自在に動かせるよう細かく制御されているんじゃねえかな?その分操縦も難しくなるが・・・」
それだ!俺が求めるモノは軍用機ゴーレムだ!!
残念ながらこのゴーレムでは、赤い流星の心を揺さぶるまでには至らない。
オートマゴーレムの練習はもういいや。
そんなわけで颯爽とゴーレムから降り、皆が楽しむ姿を見守ることにした。
おそらくこれが、お客様に操縦を教える為の練習機なのだろう。
しかし自分が買ったゴーレムじゃなかったことに、ゴマちゃんがツッコんだ。
「あれ?買ったゴーレムに乗るんじゃねえの?」
「まずはこのゴーレムで操縦を一通り教えるつもりだ。その後実際に操縦してもらうが、あの3機は慣れた頃ココに運んで来る予定だ。初めての操縦で買ったばかりのゴーレムが壊れでもしたら困るだろう?」
「あーーー、そっか!!」
なるほどな~。確かに買ったばかりのゴーレムを素人が動かして壊してしまったら、店としても大変困った事態になる。怒った客がゴーレムを買わないって言い始めるかもしれんし。
おそらく練習用のゴーレムは壊れにくい作りなんだと思う。
その代わり動きはもっさりした感じだと予想する。
しかしこの人数だと結構順番待ちしてしまうから、少し操縦を習ったらすぐ持って来てもらおう。壊れたらもう1台買うって言えば向こうも納得してくれるだろう。
ガシャン
店主がコックピットの蓋を開けて、ゴーレムに乗り込んだ。
「まずは俺がゆっくりと操縦して見せる。操縦席の蓋は開けっ放しにしておくから、その階段から台に上がればよく見えるハズだ」
見ると階段があったので、全員台の上に移動した。
「おお、確かに此処からならよく見えるな」
「何だかゴチャゴチャしていて難しそうじゃの・・・」
「まずはそこから俺が操縦している姿を見ていてくれ。その後1人ずつ一緒に乗って説明していこう」
「この人数だと時間がかかりそうではあるが仕方あるまい。操縦を覚えなければ先へ進まぬからな」
「俺は時間がかかっても操縦出来るようになりたいっスよ!!」
「あたいも絶対ゴーレムに乗れるようになってやるぜ!!」
こんな面白いモノを知ってしまった以上、もう乗らない選択肢なんて無いよな。これに関しては時間の無駄だなんて思わない。
ガシン! ガシン! ガシン!
店主ゴーレムが歩き出した。
「動いたにゃ!!」
「うおおおおおお!なんかすげーーーーーーー!!」
「すごい迫力だな!」
俺達の左側へと歩いて行ったゴーレムが10メートルほど歩いた所で反転し、目の前まで来て空中にパンチを繰り出した。
ガシュン!
「「おおおおおおおおおおおおおおお!!」」
なんかスゲーな!?
目の前でロボットが動いてるってだけでもうニヤけてしまう。
「とりあえずはこんなもんだな!じゃあまずは・・・そうだな、マスクのあんちゃんからやってみっか?」
「エーーーーー!?こがっちからかよ!まあ交渉頑張ってたし譲ってやっか」
「悪いな、じゃあサクッと操縦覚えてくるわ!」
ってなわけで、台から降りてゴーレムに乗り込んだ。
店主が操縦席から降りてそこに座るよう言われたので、場所を交代する。
「店主が動かすのを隣で見るわけじゃないのか」
「このゴーレムは転んだりしない作りになっている。俺の指示した通りに操作するだけでいい」
「ほう?」
「まずはこのレバーを右に倒して体の向きを変えるんだ」
「これだな?」
レバーを倒すとゴーレムが少しずつ右に方向転換していった。
「よし、レバーを離してくれ。次は右脚のペダルを踏むんだ」
「ふむ」
ガシン! ガシン! ガシン!
ゴーレムが歩き出した。
「なるほど!ある程度自動制御されているんだな。レバーを倒した時もゴーレムが自分で足を開いて右を向いていたもんな」
「いい所に気が付いたな!元々ゴーレムってのは自ら意思を持ち、制作者の命令通りに動いていたんだ。だが人が作ったゴーレムってのはどうも反応が悪く、思った通りに動かない。そこで部位別に分けてそれぞれ個別に命令を出すことで、動きを高速化することに成功したんだ」
「へーーーーーーー!素晴らしい閃きじゃないか!!」
だから操縦席が必要になったわけだ。
なんかゴーレムって思ったより奥が深いのかもしれんぞ?
「左足のペダルを踏むとその場で立ち止まるから、停止したらこの1番右のボタンを押してくれ」
左足のペダルを踏んでから言われた通りに操作すると、ゴーレムがパンチを繰り出した。
「パンチって、その動作が丸ごと一つのボタンに登録されている感じなのか」
「そうだな。その上のボタンは、上から下へと腕を振り下ろす動作を行うよう登録されている。んで左のレバーを引きながら右足のペダルを踏むと後退する動作に変わるので、鍬を持てば畑を耕すことが出来るってわけだ」
言われた通りにペダル操作をしてからボタンを押すと、ゴーレムは後退しながら腕を振り下ろす動作を行った。
「ほーーーー!誰でも簡単に操作出来るようになってんだな」
「このゴーレムには突飛な動きは登録されていないが、お客さんが買った3機のゴーレムにはそれぞれ独自の動きが登録されているぞ」
「なるほど~。それぞれに個性を持たせてあるわけか」
うん。
農作業で使うモーションなどが予め登録されているのは凄いと思うんだけど、なんか自動化され過ぎてて正直コレじゃない感が・・・。
店主の自信作だろうしこれから仲間達も乗るんで、変にしらけるようなことは言えんのだけどさ。
しかし赤い流星としてはですね、もっとこう、3倍の速度で動きたいのですよ!
このゴーレムでは俺の欲望を満たすことはできん!!
仲間達がどう思うかはわからんけどね~。
「動作の取り消しって出来る?例えば歩く動作を途中で止めるとか」
「途中で?・・・いや、体勢を乱して転ぶ可能性が高いから、動作は最後までしっかり行うようにしてあるぞ。民間人は主に移動や農作業などで使うから、まず安全面を第一に考えてあるんだよ。でも軍用機なんかは戦闘を想定した作りになっているから、ある程度自在に動かせるよう細かく制御されているんじゃねえかな?その分操縦も難しくなるが・・・」
それだ!俺が求めるモノは軍用機ゴーレムだ!!
残念ながらこのゴーレムでは、赤い流星の心を揺さぶるまでには至らない。
オートマゴーレムの練習はもういいや。
そんなわけで颯爽とゴーレムから降り、皆が楽しむ姿を見守ることにした。
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