七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

文字の大きさ
26 / 183
ダンジョン編

26 2階のボス

しおりを挟む
「登録者って俺になってるのか、もう一度鑑定してくれ」
「あいおー、鑑定!」

[マジックバッグ(中)]
:生物以外何でも入るバッグ。なかなかの容量。評価A
:登録者以外は使用不可
:登録者:キヨミツ・カトウ

「登録者はキヨミツ・カトウになってる。アニキの名前初めて知ったぞ」
「ん?名前言ってなかったか?とにかくちゃんと登録されてるようだな。どういう理由で登録者になるのかよく分からんが・・・、あーもしかして血か?コテツがバッグ手に取ったとき、手に怪我してなかったか?」
「んー、たしかドラゴンの攻撃で少し手切ったぞ」
「ならたぶんそれだ。登録とか契約っつったら血だろやっぱ」
「へー」
「これでようやく、毎回コテツに荷物頼まなくてもよくなったぜ。ゴーレム用の武器作ったらつねに持ち歩けるってわけだ。とはいえ武器制作はコテツ頼りなわけだが」
「おう!ハンマーはまかせろ!」
「頼もしいな。よし、そろそろ先進むぞ」

小部屋から出て敵を倒しながらサクサク進む。2階は結構楽勝だな!


・・・そんなふうに考えていた時期がオレにもありました。
出たよ、奴が。

「ゴブさんだ。黒いゴブさんだ」
「コイツか・・・ゴブリンだっけか。1階のより凶悪そうじゃねえか」
「鑑定!」

名前 :ブラックゴブリン

「ブラックゴブリンだってよ。アニキ」
「ドラゴン並みに強そうなオーラが出てる気がするわけだが」
「しかも棍棒持ってるな」

因縁のある相手だ。やるしかないだろう。

「コイツは2人掛かりで行く必要がある。一応聞くが、やるよな?」
「当然だ!ゴブさんの親戚だろうが容赦はせん」
「よし、じゃあいっせーのーで突撃すんぞ」
「ちょいと待った。鉄球叩き込むから、投げたら特攻で」
「お!いいな。それで行こう」

さてと集中!止まってる相手だ。確実に当てる!
・・・・・よし!行っけ-!
全力で投げた鉄球がゴブさんの頭にクリーンヒット!

「グギャアアアアアアアアア!!!」

「突撃!」

憤慨してるゴブさんにアニキが斬りかかる。
ゴブさんも棍棒で対抗するが、アニキの攻撃の威力が強く少し弾かれる。今だ!

「ファイヤー!」

集中したお陰で威力のあるファイヤーだ!よし特攻!

「ギャアアアア!!!!」

ゴブさんが炎に包まれるが、こんなもんじゃ倒せんわな。
バスタードソードを叩き込む!チッ、棍棒で弾かれた!

「どわああああぁぁ!」
ドガシャーーーーーーン!!

またもやゴブさんパンチをくらっって壁まで吹き飛ばされる。

「コテツ!大丈夫か!?」
「ぐおおぉぉぉーーイッテェ!ぐぎぎ・・・でも大丈夫だ」

さすがゴブさん、もうこれライバルと言ってもいいな。

「おおおらあああああ!!!」

「ギュギャアアアア!!」

アニキのほうがレベル高いってのにゴブさん一歩も引かねえ。いやはやさすが。
だがアニキにばかり頼ってはいかん。突撃イイィィ!

「でええーーい!」

アニキの相手で精一杯らしく、ゴブさんはこちらの攻撃に対処しきれない。
次第に満身創痍になっていく。

「悪いなゴブさん。次は一対一でやろう」

コテツのバスタードソードがゴブさんの体を貫いた。


【レベルが上がりました】


・・・・・


「あーーー、しんど。流石のゴブリンだぁな。」
「ドラゴン並みとか、絶対設定間違ってる」

「お?赤い魔石の(中)だな。トドメ刺したコテツが持ってけ」
「よっしゃー!でもドラゴン並みなのに(中)って損した気分だ」
「コイツとはもうあんまし戦いたくねえなぁ。と言っても3階行ったら、また出て来そうな予感しかしねーが」

出てくるね。間違いないね。運命的なものを感じるし。

「よし、進もうぜ。コテツ棍棒持ってくか?ゴーレム用に丁度良さげだぞ」
「あ、持っていこう。アニキの剣とぶつかり合ってたし頑丈そうだ」


マジックバッグに入れて先に進むと、オレの部屋くらいの大きさの部屋に出た。
ここには女神の泉が無いようだ。

「泉が無いぞ!治療したかったのに」
「そういや2階に泉が一つもねーな?」

でも敵いないし休憩所には使えそうだ。ソファー作ってここに置くのアリだな。
自分の部屋と間取り一緒だし、なんか帰ってきた気分だ。
・・・まてよ?オレの部屋の横にはドラゴンがいたわけだが。
えーと、ここに泉があるとするとその向かいにドラゴンか。・・・どれ、見てみっか。

・・・何かいる。黒い鎧着た恐ろしい奴が。

「アニキー!こっちになんかヤバそうなの居るぞ」
「なんだと?どれ」


「アレ絶対ボスだろ。黒い鎧でしかも首が無いとか。危険な香りがすっぜ」
「鑑定!」

名前 :デュラハン

「デュラハンって名前だ。なんか聞いたことある」
「間違いねえな。アイツ倒さなきゃ3階にゃ行けねーってこった」

うーむ・・・。レジェンド、そう。レジェンドなんだよなー。

「コテツが何を考えてるのかは大体察しが付く。だが今はやめておくべきだろう。2人とも怪我をしていてココには泉も無い。やるなら万全な状態にしてからだ」
「それもそうだなー」
「勝てるかもしれんが、無理をする必要がまったくねえんだよ。今日のところは帰るべ」
「わかったー」


てことで体を癒すために、魔石集めしつつ部屋に帰ったのだった。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた

季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】 気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。 手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!? 傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。 罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚! 人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?

さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。 僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。 そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに…… パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。 全身ケガだらけでもう助からないだろう…… 諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!? 頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。 気づけば全魔法がレベル100!? そろそろ反撃開始してもいいですか? 内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...