七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

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ダンジョン編

28 レジェンド

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―――――【神殿】―――――


「ワシの加護を景品に入れるってのは構わんが、ポンポン出されても困るぞ」
「大丈夫よ!ドラゴンクラスの魔石でしか回せないレジェンドガチャの、しかもレア中のレアに設定したから。確率で言ったら0.1%以下ね」
「まあそれならば問題はないか。そのガチャを回すのが悪人なら絶対に出ないようにしろよ?」
「あ~・・・そうね。とりあえずこの2人は大丈夫よ」

カルマ値がマイナスなら赤までしか出ないように設定しておこう。
説明書にはあえて書かないほうが面白いかな?

「しかしまた変な物を作ったもんじゃな」
「これは流行るわよ~!魔石でしか回せない、すなわち魔物を倒さなきゃガチャれないわけだから、魔石を稼ぐために人々が躍起になる。すると治安も良くなるってことね!」

そこまで考えて作ったわけじゃないけど。本当に名案かも!

「でもこれS級ダンジョン規準じゃろ。地上じゃここの魔石(小)ってのは(中)扱いじゃぞ」
「あっ!そっか、ここじゃ魔石(小)より小さい魔石出ないから気付かなかったわ」

ってことはー、地上用ガチャは1/10にランク落として中身も入れ替える必要があるわね。魔石(極小)で回せるガチャの景品考えるのって逆に難しいかも・・・ぐぬぬ。


『とうとう初のレジェンドガチャだ・・・手が震えるぞ』
『わかるぜ。後悔しないよう本気で行け』


「おっ、ガチャるみたいじゃぞ」
「見てるほうもドキドキするわよねーこれ」
「ワシ以外の加護も入ってるのか?」
「入ってるわよ。地上じゃ条件厳しすぎて所持者がほとんど皆無の加護をいくつか。もちろんレアだから出ないでしょうけど」


ガチャコン!    テー!テテテテー!テテテテー!チャーチャチャチャー!

ファンファーレが響き渡る。



『きっつぁぁぁああああああああああああああああああ!!!レインボー!!!!!』




「おい、シャルよ」
「そ、そんなバカな!嘘よね?」

0.1%以下をたった1度で引くですと!?まさか運のステータスが・・・いや、普通に50ね。

「ハッハッハ、一発で出されてんじゃねえか!」
「お?ヴェルミヘイル、お主も加護を頼まれた被害者か?」
「いや、俺のはそんなにレアじゃねえから入れてないな」
「被害者って何よ!?そりゃあ一発で引かれはしたけど本当に奇跡的な確率なのよ!」

ヴェルミヘイルめ、イヤなタイミングで出現したわね・・・。

「次はそっちのヤンキーがレジェンド回すんか?」
「いえ、魔石(大)は今使った1個しか持ってなかったハズよ」
「そっか。結構俺が好きなタイプの人間だし、俺の加護でもくれてやっかな?」


そういえばヤンキーくん加護持ってないのよね。いいんじゃない?





************************************************************





誇り高き威厳をも感じ、見る者に畏怖すら感じさせる聳え立つレジェンドガチャ。
とうとうオレはこの日、この気高きガチャと戦うのだ。

チェーシューで腹を満たした後、聖水で体を清めてきた。
コンディションは100%の状態と言えよう。

恐れる事なかれ。今のオレになら出来るはずだ。

「とうとう初のレジェンドガチャだ・・・手が震えるぞ」
「わかるぜ。後悔しないよう本気で行け」

深呼吸をする。よし、迷いは完全に消えた。
マジックバッグからお宝BOXを取り出す。流れるように魔石(大)を投入口に入れる。
レバーが光る。


目を閉じる。宇宙を感じろ。世界と一体になれ。



ここまで精神を研ぎ澄ましたのは生まれて初めてだ。




・・・見えた!ココだ。




ガチャコン!    テー!テテテテー!テテテテー!チャーチャチャチャー!

ファンファーレが響き渡る。



「きっつぁぁぁああああああああああああああああああ!!!レインボー!!!!!」
「マジか!!!やりやがった」

長いファンファーレが終わり、震える手でカプセルを手に取る。

「一世一代の大勝負に勝った。何が出ようと一片の悔い無し」

カプセルを開ける。中のカードに書かれてる文字は【ライオスの加護】。・・・え?加護なん?
物理的な物は何も残らず、辺りは静寂に包まれた。


「加護ってもうすでに持ってるんだけど・・・名前は違うけどさ」
「なんつーか物が残らんと不安になるなコレは。まあステータス見てみろよ」
「うーむ・・・。ステータス!」


名前 :コテツ・クロダ
性別 :男
種族 :人間
年齢 :12歳
職業 :なし
レベル:58

HP :570
MP :342

筋力 :286
知力 :199
体力 :266
素早さ:502+50
器用さ:450
精神力:393
運  :50

【スキル】
剣豪Lv2 棒術Lv4 体術Lv7 投擲術Lv9 槍術Lv5 弓術Lv2
魔力操作Lv8 気配察知Lv6 魔力察知Lv6 直感Lv7 危険察知Lv4
毒耐性Lv2 麻痺耐性Lv2
+魅了耐性Lv2 +即死耐性Lv1 +恐怖耐性Lv1 +混乱耐性Lv1 +呪い耐性Lv1
隠密Lv3 算術Lv7 料理Lv1 解体Lv10 鍛冶Lv10 木工Lv10 革細工Lv3
裁縫Lv5 採掘Lv3 挑発Lv4 威圧Lv3 高速思考Lv4 鷹目Lv3 鑑定Lv6

【魔法】
火魔法Lv9

【固有スキル】
異世界言語:自動翻訳

【称号】
なし

【加護】
女神シャルロットの加護
時空神ライオスの加護


「お!やった!オレも剣豪になってる!Lv2だけど」
「ほお、そりゃめでてぇ。良かったな」
「他にもちょこちょこ上がってるな。んで時空神ライオスの加護っての増えてる」
「へー?時空ってあの時空か?漢字で書くと時と空の」
「そー!それ。これもしかしてスゲー予感がするぞ!ワープとか出来るかも」
「なんだと!?大当たりじゃねえか!」


うおー!さすがレジェンドだ!凄まじいものを出してしまったかもしれん。
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