七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

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ダンジョン編

30 大当たり

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「っしゃーーーーーーー!米きやがった!」
「おおおおおお!!」

銘柄は書いてないけど間違いなく米だ。10kgってとこだろか?

「フム。持った感じ10kgか。米とかも出るんだなーコレ」
「でもアニキ、電子ジャーが無いぞ!」
「そういやそうだ。うーむ、土鍋作るしかないだろなー。いや土鍋じゃなくても普通の鍋とかで行けた気もする。ただ蓋は絶対必要だから何かしら作らんとダメだな」
「鉄の鍋ならすぐ作れそうだぞ。土鍋ってよくわからん」
「土で作った鍋が土鍋な気がするが、陶芸家みたいな設備ねーからまぁ鉄鍋でいいだろう。どっちみち腹も減ってないから後でだな」
「さっきチャーシュー食いまくったからなー。とにかく今はガチャろうぜ」

アニキが欲しいのが特攻服だけってのはどう考えても厳しいよな。でも今の米みたいに思いがけない当たりがあるからデラックス狙いも全然アリだ。

ガチャコン

「こんちくしょー、青かよ。前回の青ってバッグだったか」

カードに書かれてる文字は【紳士靴】

「お!?全然悪くねえ!今履いてる奴も少しくたびれて来てたし丁度いいタイミングだ。靴下も欲しいとこだな。出そうなのはノーマルの赤ってとこか」
「シャツとパンツが赤からだからたぶんそこだとは思う。ただノーマル赤はジャンル的に一番範囲広いから狙って出せる物じゃないね」
「まぁ、ノーマルは回しまくったし次回だな。今はデラックスだ」

ガチャコン

「ぬう・・・緑か。青や緑が出やすいのはわかるがデラックスだとキツいな」

カードに書かれてる文字は【かき氷機】

「いらねー!!かき氷はたしかに食いたいが氷がねーんだよ!!!」
「おぉぅなんてこったい。氷は無理だ。レジェンドでも氷の加護出すの大変だぞ」
「まあしょうがねえ、これは地上に脱出するまで封印だな。・・・さて次でラストだ。次こそ赤以上の来やがれ!」
「アニキ、集中だ!心を無にするのだ。宇宙を感じろ」


アニキの雰囲気が変わった。あ、これいいの出るわ。プロにはわかる。


ガチャコン! キュピピピン!


「うおおおお!!!金だ!!金ってたしか・・・上から2つ目か!」
「キターーーー!!!アニキがやりおったー!」

いや待て。まだ女物の可能性がある。中身を見るまで慌ててはいけない。

「よ、よし、開けるぞ」

カードに書かれてる文字は・・・【ガントレット】だ。
・・・ガントレットって何だっけ?

「ぬう・・・。なんかゴッツいのはわかるが、ちと鑑定してみるか」


鑑定の結果、[オリハルコンの籠手]って名前だったもよう。


「こりゃ間違いなくつえーわ。鑑定半端だから名前しかわからんけど。」
「こっちで鑑定しないほうがいいんだよな?」
「おう、自分でやるぜ。しかし鎧とかの場合、特攻服の上に着れないだろうから籠手だったのはナイスだ。特攻服に籠手なら見た目的にも悪くねえ。敵の攻撃を防御するのにも最適だ」
「オリハルコンってゲームでは最強クラスだぞ」

アニキがガントレットを装着した。かっけえな!オレもあんなの欲しい。

「顔が勝手にニヤけてくるな。大物出した時のコテツの気持ちがわかったぜ」
「これだからガチャはやめられねー!あ、そうそうアニキ、壁は殴らないほうがいいぞ。剣ポッキリ折れたから」
「なんだと!?あぶねえ、やるとこだった」
「なんかここの壁すげえ硬いんだ。あー、やったのはここじゃなくて泉の部屋だけど」
「ほー。壊されないように特別製なのかもしれんな。アレ?でもこの前ドア付けるとき壁に穴開けたよな?」
「削ったのは、部屋の外側のほうの壁だからいけたのかも」
「なるほど。たしかに掘ったのは通路側の壁か。1度骨の剣使って壊れる壁と壊れない壁のチェックしたほうがいいかもしれん」

そういやアニキの部屋にもドア付けたほうがいいよな。ドラゴン素材置いたまんまだ。

「よーし、そろそろ属性ガチャいくぞ!」
「おう頑張れ!装甲厚くなったら2階のボスだ」
「さーて何からいこうかな。風と闇はやったから、次は土にすっか」

交換してもらったゴーレム石をガチャにセットする。よし光った。
ほっぺをピシャッと叩き気合いを入れる。さあ行くぜ!集中!

ここだ!

ガチャコン

「うーん、緑かあ。とはいえ属性ガチャはまだよく分かってないからな」

カードに書かれている文字は【盾】だ。

「なんだこりゃ?やけに重いぞ。鑑定!」


[グレンガルダンの盾]
:グレンガルダンの甲羅で作られた盾。非常に硬いが重い。評価C
:斬撃耐性 衝撃耐性 土魔法耐性 火魔法耐性


「これ持ってればたしかに防御力はあるんだろうけどさぁ~、重すぎ!」
「どれ、ちょっと持たせてくれ」

アニキが装着してみたがやっぱ重そうだな。

「こりゃダーメだ。ガッチリ鎧で固めた避ける気ナシの重戦士が持つような奴だ。素早さ特化のコテツが持つのは逆効果だな。俺もこんな重いの持って戦いたくはねえ」
「チキショー!ハズレだ。部屋のオブジェにするかマジックバッグに封印するか」
「咄嗟にガードするのにいいかもしれんから一応バッグに入れとけ」


そうだなー、ヤバイ攻撃きた時とかにコレをサッと出すのはアリかもしれん。
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