七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

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ダンジョン編

42 予想外

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座禅ってすげーよな。
なぜかわからんけど立ってる時や椅子に座ってる状態とかだと無の心になれないんだよ。
ところが座禅だと不思議と集中出来るんだ。まあそういうわけでアニキが瞑想中。


ガチャコン


「なんだよ!いい感じだったのに青とは」

んーまあよくあること。集中上手くいってもダメなもんはダメ。それでもやっぱ少しでもいいの出したいから、努力を怠ってはならぬ。ガチャ神に見放されるわけにいかんからな。

「なんだと!?デラックスで重曹か!」

ジューソー?

「ジューソーって何だ?」
「ああ、重曹は料理とかに使うやつだ。炭酸ジュースとか作れるぞ、あとラーメンな」
「おおおおおお!!!ラーメン食いてーーー」

「しかし残念なお知らせだ。小麦粉がねえ!」
「ああーーーー!なんてこった!」
「ついでに言うと、炭酸ジュース作ろうにも肉しかねえ!」
「ダメじゃーーーん!炭酸肉ジュースって死ぬほど不味そう」

「調味料なら腐るほどあるんだがなあ・・・。えーと水に重曹と、あと入れるのなんだ?クエン酸?だよな確か」
「クエン酸って何だ?」
「あー、酸っぱいやつだ。レモン汁とか酢とか。ジュースに酢を入れるのはどうかと思うがそれしかねえ。まあどっちみち調味料と肉しかねーから作れねえな」
「ダンジョン出てからのお楽しみかー」
「そういうことだ。よし次行くぞ、集中!」

・・・・・・・


ガチャコン


「クッソー!今日はなんかダメだ、青しか出ねえ。・・・まあ見てみっか」

後ろから一緒にカードを見てみる。『傘』

「なるほど、雨降った時に重宝しそうだ。ダンジョンに雨降らんけどな!」
「プハハハハハハ」
「よし次でラストだ!頼むぞ、赤以上で」
「そろそろいいの来るはず!気合だ」


ガチャコン!


「お!?力強い音、赤か!」

おお!デラックスの赤ってたしか前は服出たよな?
カードに書かれている文字は・・・『服』だ!アニキの目が光った。

「んー?なんだこりゃ。どこかで見たような・・・ってチャイナ服じゃねえか!」

アニキが地面にチャイナ服を叩きつける。前にも見たな、このシーン。

「赤はアレか?今んとこ服ばっかだがコスプレの方向なのか?・・・あー、でもよく考えると特攻服もコスプレ寄りの服だな。ワンチャンあるような気はする」
「青と緑はなんかごちゃ混ぜだから、赤もまだわからんけどね」
「まあな。ちょっとまとめてみっか。えーと、金からガントレットで銀から特攻服だろ?赤からナース服チャイナ服で、緑は・・・えーと米か?あとアレだ、かき氷機。んで青からバッグと靴とさっきの重曹だ」
「ふむふむ、やっぱ青と緑はごちゃ混ぜだな。一応緑のほうが高級っぽいのかも」
「米はわかるが、かき氷機なあ・・・確かに価値はあるのか。米がここにあるってことは、デラックスの緑で小麦粉も出る可能性高いな」
「オレもたまにはデラックスやってみっかな?最初に特攻服出してからやってねえ」
「コテツのほうが運良さそうだから、もう一回特攻服引き当ててくれ!」
「わはは!まかせろ!」

よし、魔石集め頑張るか!・・・って2階ボスのこと忘れてた。

「アニキ、デュラハンどーする?」
「あー、そうだ、そいつの事忘れてたな。バット捌きを極めたのは奴に勝つためだ。今ならプロ野球選手目指せそうだがな!」
「オレのメイス捌きも完璧だぞ!」
「よっしゃ、ならもういきなり討伐に行くか!」
「バッチ来い!」

えーと用意だけはちゃんとせんとな。聖水入りの水筒は・・・よし、ある。メイスもある。あとはなんだ?チャーシューもある。

「水筒と武器以外必要な物ってある?」

「・・・よし、ん?あーそうだな。前にガチャで出した盾は・・・結界あるからいらんか。鎧もレギンスも着てるし見た感じ問題なさそうだ。こっちも特攻服着てるし、ガントレットも装着済み、水筒も武器もある。問題ねえな」

水筒ってこれ水はすぐ飲めるけど、流血した時って水かぶったほうがいいよな?それに回復すると言っても、水飲んだだけで傷って塞がるんだろか?最近怪我してないからよくわからんままだ。

「流血した場合って、この水筒じゃなんか不安じゃない?」
「んーーー、まあ不安っちゃ不安か。ボス戦だと回復する暇あるかわからんしな。ドラゴンの時みたいに泉にダイブしてすぐ復帰したい気持ちはある」
「ダイブ用の箱作って水入れてさ、2階ボス横の部屋に置いとかない?」
「おー、それいいな。えーと、んじゃあ縦2M横1Mで、深さ30cmくらい水が入る大きさの箱作るか。俺の身長180cmちょいあるから、ダイブするのにそれくらいの幅が欲しい」
「フムフム、なるほど。縦2M横1Mの、深さはー、えーとじゃあ40cmくらいで30cm水を入れる、と」
「距離測るのにメジャーとか、せめて定規が欲しいとこだな。まあ無いからこんなもんだろう感覚で作るしかねえが、とりあえず俺の身長以上あればいい」
「おっけー、んじゃ箱作り開始!」


木が足りなくて取りに行ったりしたので、結局今日は時間切れ。討伐は明日ということになった。
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