七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

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アリア編

121 資金稼ぎ

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「あー悪ぃ、今日はとりあえず見に来ただけなんだわ」
「ああ、構わん構わん。ウチはそんな客ばっかだ!ガッハッハ」

武器屋のおっちゃんってみんなおもれえな!好感度高いですよ。

「一つ聞きたいんだが、この金貨って知ってるか?」

アニキがダンジョン金貨をおっちゃんに一枚渡す。

「見たことねえなあ・・・。金の純度も高そうだ」
「んーやっぱりここでも使えんか」
「この先を行ったところにデカい商会がある。そこなら知ってるかもしれん」
「ほう。んじゃそこに行ってみるしかねーな」
「たぶんそこってカール達も言ってた所だ」

「おっちゃんあんがとな!その商会行ってみるわ」
「おう!」

武器屋を出て商会を探す。
少し歩くとそれらしい店を発見した。

「よし、入ってみるべ」


カランカラーン

「いらっしゃいませ」

なんか鳴ったぞ?コンビニ入ったときに鳴るやつと一緒か。

店内は広く、よくわからん色んな物がいっぱい置いてある。

「一つ聞きたいんだが、いいか?」
「何でございましょう?」

アニキがダンジョン金貨を取り出し店員に見せる。

「この金貨を知ってるか?」
「はて?見たことないですねえ。あ、店長なら知ってるかも・・・。ちょっと店長を呼んできますので、少々お待ち下さい」

少しの間待ってると奥から小太りのおっさんが出て来た。

「金貨を見せてもらっても宜しいですかな?」

アニキがおっさんに金貨を渡した。

「これは・・・。いや、間違いない!お客さん、これを一体どこで?」
「ダンジョンだ」
「なるほどダンジョンですか!・・・この金貨ですが、数千年以上も昔に存在したと言われるラガー帝国で作られ流通していた金貨に相違無いでしょう」
「数千年前!?」
「正確なところはわかりません。もしかすると1万年以上昔という可能性もあります。とにかくこれはとても貴重な代物です」
「へーーー、そいつはすげえな。でだ、この金貨、買い取るとしたらいくらの値を付ける?」
「フム・・・」

アニキ必殺の交渉術が始まったな。

「まるで一度も使われた事が無いかのような美しさ・・・、金貨200、いや金貨300枚の価値はある」
「売った!!」
「おお!では金貨300枚で買い取らせて頂きます」
「実はこの金貨、手元に200枚ほどあるのだがその場合どうなる?」
「フム・・・。金貨300枚は希少性を考慮しての値段です。数が多ければ当然その分値が下がります。ラガー金貨1枚につき金貨100枚。しかし全てを私に売ると言う話しならばラガー金貨1枚につき金貨200枚払いましょう」

ダンジョン金貨が200枚で一枚につき200枚だから、えーと・・・金貨4万枚!?

「全部で金貨4万枚か・・・」
「ご不満でしたら他に行ってもらっても構いませんが、ラガー金貨1枚に金貨300以上で買い取る店はほとんど無いでしょう。それが200枚もあるとなれば、買い取りはラガー1枚につき金貨100となっても不思議では無い」
「店主を信じよう。全部買い取ってもらえるか?」
「ありがとうございます。お支払いは全て大白金貨で宜しいですかな?」
「すまんが金貨から上の貨幣価値がわからん。説明してもらっていいか?」
「えーと、金貨1枚で1万ギラン、ここまではいいですね?」
「問題無い」
「金貨10枚で白金貨1枚になり、白金貨10枚で大白金貨1枚になります。ですので金貨4万枚分ですと、大白金貨400枚。金額にして4億ギランとなります」

なんか4億とか聞こえたんだが・・・。話がぶっ飛んでて頭がパンクしそうだぞ。

「それでいい。いや、大白金貨1枚は細かくしてもらっていいか?」
「では大白金貨1枚を、白金貨9枚と金貨10枚にしますか?それとも金貨100枚の方が宜しいですか?」
「金貨100枚にしてくれ」
「畏まりました。では大白金貨399枚と金貨100枚をお持ち致します。少々お待ち下さい」

店主はドアの奥に入って行った。

「アニキ、金額がぶっ飛んでて、もうわけわからんぞ」
「安心しろ。俺も混乱しかけている。コテツの金貨も全部出してくれ」

アニキにラガー金貨を全部渡すと、店主が戻って来た。

「では大白金貨399枚、金貨100枚です。ご確認ください」

「4億ギラン確かに受け取った。交渉成立だ」
「ありがとうございます。何かありましたら是非またトーレス商会を宜しくお願いします」
「こちらこそありがとう。いい取引だった」

やべーな!いきなり超絶大金持ちになっちまったぞ。

「あ、一つ聞き忘れたのだが、大白金貨の上ってあるのか?」
「大白金板というものがありますが、これは一般的では無く、商会同士、または貴族との大きな取引でしか使われることはありません。大白金貨10枚で大白金板1枚となっています」
「情報ありがとう。次は普通に買い物をしに来るのでその時はよろしく」
「いつでもいらして下さい。これからも御贔屓に」

ホクホク顔で店を出た。

「アニキ、ヤバくね?大富豪だぞ!」
「見ろ、今になって手が震えている。いきなり4億って、なあ?」


正直4億なんて大金あっても、どう使っていいかさっぱりわからんけどな!
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