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アリア編
140 ゴーレム
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「はい?」
「このゴーレムって人は襲わないのか?」
「襲わないわよ。私が作ったゴーレムだから」
「なぬっ!?ゴーレムって作れるのか!」
ゴーレム作りとかクッソおもしろそうじゃん!
「あなた土魔法は使えるの?」
「使えないぞ」
「じゃあ無理ね。諦めたほうがいいわ」
「ちょっと待て。土魔法が使える奴なら誰でも可能なんだな?」
土魔法と聞いてアニキも会話に参加して来た。
「そうね。魔石が必要だけど頑張れば作れるようになるんじゃない?」
「魔石が動力になるわけだな?それをどうすりゃいいんだ?」
「魔石から全身に魔力を通すだけよ。私ちょっと急ぐからもう行くわよ」
「ああ、引き留めて悪かったな。礼を言う」
女の人はゴーレムを連れて去って行った。
「コテツ、聞いたな?こいつは面白い事になって来やがった!」
「おお!?作るのか?巨大ロボットを!」
「いや、ロボットは作らんぞ。まあそれも面白そうではあるが、そっちじゃない。バイクだよ!」
「バイク???ゴーレムじゃないの?」
「強いて言うならゴーレムバイクだ!今日タイヤを引き当てたのはこの為の布石だったんだ。こうなるともうバイクを作れという啓示だろ!?」
「おーなるほど。でも土魔法でバイクって出来るのか?」
「正直何とも言えん。細い部分は簡単に壊れそうだしなあ・・・」
「走ってるうちにポッキリ折れそうだよな」
「とりあえずここじゃ落ち着かん。一度ダンジョンに戻ろうぜ」
「ちょっと待って。景色覚えるから」
「よしオッケー。んじゃ転移!」
部屋に戻って来た。そしてドラゴン広場に移動。
「とりあえずバイクの前に普通のゴーレムを作って練習だ」
「魔石から魔力を通すとか言ってたよな」
「魔物の体内に入っている魔石を心臓と考えれば、魔力ってのは血みたいなもんだろ?それを意識しながら作れば行けそうな気がする」
「練習だから極小の魔石使ってチビゴーレムから作るのがいいんじゃない?」
「よし、それで行ってみっか」
アニキが地面に魔石を置き、それを中心にかかしくん3号(小)を作った。
「かかしくんじゃん!」
「たぶんこれじゃダメだ。魔力を通すというヒントしかないのがなあ・・・」
「さっぱり意味不明だよな」
「魔力なあ・・・。とにかく時間かかりそうだからコテツはクマ彫ってていいぞ」
「わかった」
たしかにずっと見てても時間の無駄だろうから部屋に戻って来た。
ゴーレム倒した時の事を思い出してみる。
ダンジョンゴーレムは普通にヌルヌル動いてたよな。しかもかなり頑丈だったから金属バットとメイスで倒すのが必勝法だ。アレが味方になると思うとかなり頼もしいよな。
まあ土魔法使えないオレが悩んでてもしゃーないからクマでも彫るか。
・・・・・
「コテツ!やっとゴーレムが動いたぞ!」
「マジか!」
ドラゴン広場に移動するとゴブリンゴーレムがちょこちょこ歩いていた。
「おーーーーーー!ゴーレムが歩いてるじゃん!」
「魔力を通すってのやっと意味わかったわ。全身に血管を通して魔力を循環させる感じだ。まあ少し血管とは違うんだが説明しにくい。とにかく魔力ってのは血液の代わりになるんだな」
「へええーーー!オレも土魔法使えればなー!」
「コテツは炎や時空魔法使えるから、俺からするとそっちのほうが羨ましいくらいだぞ。とはいえ今は土魔法の良さが体感出来てる訳だが」
「それもそうかー。ところでかかしくん3号はどこ行った?」
「ああ、かかしくん歩けないしな。クルクル回る以外の行動が出来んからクビだ」
「世知辛いのう。あーでもバイク作るならクルクル回すほうが大事じゃん」
「なるほど、確かにその通りだ」
アニキがかかしくん4号を作ってクルクル回した。
「タイヤを高速で回すだけだから、これならバイクも行けそうだな」
たしかにそれだけだ。あれ?バイクって思った以上に楽勝か!?
「よし、早速バイク作るぞ!」
「おおおお!!」
アニキが地面に魔石を置きバイクを作っていく。
ウーム・・・、なんかすげー拘りを感じるな。あの細いとこ、走ってたら折れないか?サイドミラーも付いてるけどアレはさすがに無意味だな。
・・・・・
「よし完成だ!」
かなり時間をかけて凄いリアルなバイクが完成した。
一度作ってる途中に消滅してしまい涙目になったアニキが、場所を変えたり持ち上げたりと消えないように試行錯誤しながらの完成だ。タイヤ部分がゴムじゃなくて岩なのでそこが少し気になる。
「すげーカッコイイな!」
「よーし、ちょっと走らせてみよう」
・・・無音だ。エンジン動いてないもんな。
「ぐおおおおおおお!」
バイクが動いた!けどやっぱタイヤが岩なので振動ヤバそう。
そしてアニキがスピードを上げた瞬間細いパイプ部分がへし折れ、アニキがバイクから弾き飛ばされた。
ドガーーーーーーン!
そしてそのまま走って行ったバイクは壁に衝突し大破。
「「・・・・・・・・・・」」
「クソがーーーーーーーーーーーーー!」
「何か作戦考えたほうがいいね・・・」
完成までの道のりは長そうだ。
「このゴーレムって人は襲わないのか?」
「襲わないわよ。私が作ったゴーレムだから」
「なぬっ!?ゴーレムって作れるのか!」
ゴーレム作りとかクッソおもしろそうじゃん!
「あなた土魔法は使えるの?」
「使えないぞ」
「じゃあ無理ね。諦めたほうがいいわ」
「ちょっと待て。土魔法が使える奴なら誰でも可能なんだな?」
土魔法と聞いてアニキも会話に参加して来た。
「そうね。魔石が必要だけど頑張れば作れるようになるんじゃない?」
「魔石が動力になるわけだな?それをどうすりゃいいんだ?」
「魔石から全身に魔力を通すだけよ。私ちょっと急ぐからもう行くわよ」
「ああ、引き留めて悪かったな。礼を言う」
女の人はゴーレムを連れて去って行った。
「コテツ、聞いたな?こいつは面白い事になって来やがった!」
「おお!?作るのか?巨大ロボットを!」
「いや、ロボットは作らんぞ。まあそれも面白そうではあるが、そっちじゃない。バイクだよ!」
「バイク???ゴーレムじゃないの?」
「強いて言うならゴーレムバイクだ!今日タイヤを引き当てたのはこの為の布石だったんだ。こうなるともうバイクを作れという啓示だろ!?」
「おーなるほど。でも土魔法でバイクって出来るのか?」
「正直何とも言えん。細い部分は簡単に壊れそうだしなあ・・・」
「走ってるうちにポッキリ折れそうだよな」
「とりあえずここじゃ落ち着かん。一度ダンジョンに戻ろうぜ」
「ちょっと待って。景色覚えるから」
「よしオッケー。んじゃ転移!」
部屋に戻って来た。そしてドラゴン広場に移動。
「とりあえずバイクの前に普通のゴーレムを作って練習だ」
「魔石から魔力を通すとか言ってたよな」
「魔物の体内に入っている魔石を心臓と考えれば、魔力ってのは血みたいなもんだろ?それを意識しながら作れば行けそうな気がする」
「練習だから極小の魔石使ってチビゴーレムから作るのがいいんじゃない?」
「よし、それで行ってみっか」
アニキが地面に魔石を置き、それを中心にかかしくん3号(小)を作った。
「かかしくんじゃん!」
「たぶんこれじゃダメだ。魔力を通すというヒントしかないのがなあ・・・」
「さっぱり意味不明だよな」
「魔力なあ・・・。とにかく時間かかりそうだからコテツはクマ彫ってていいぞ」
「わかった」
たしかにずっと見てても時間の無駄だろうから部屋に戻って来た。
ゴーレム倒した時の事を思い出してみる。
ダンジョンゴーレムは普通にヌルヌル動いてたよな。しかもかなり頑丈だったから金属バットとメイスで倒すのが必勝法だ。アレが味方になると思うとかなり頼もしいよな。
まあ土魔法使えないオレが悩んでてもしゃーないからクマでも彫るか。
・・・・・
「コテツ!やっとゴーレムが動いたぞ!」
「マジか!」
ドラゴン広場に移動するとゴブリンゴーレムがちょこちょこ歩いていた。
「おーーーーーー!ゴーレムが歩いてるじゃん!」
「魔力を通すってのやっと意味わかったわ。全身に血管を通して魔力を循環させる感じだ。まあ少し血管とは違うんだが説明しにくい。とにかく魔力ってのは血液の代わりになるんだな」
「へええーーー!オレも土魔法使えればなー!」
「コテツは炎や時空魔法使えるから、俺からするとそっちのほうが羨ましいくらいだぞ。とはいえ今は土魔法の良さが体感出来てる訳だが」
「それもそうかー。ところでかかしくん3号はどこ行った?」
「ああ、かかしくん歩けないしな。クルクル回る以外の行動が出来んからクビだ」
「世知辛いのう。あーでもバイク作るならクルクル回すほうが大事じゃん」
「なるほど、確かにその通りだ」
アニキがかかしくん4号を作ってクルクル回した。
「タイヤを高速で回すだけだから、これならバイクも行けそうだな」
たしかにそれだけだ。あれ?バイクって思った以上に楽勝か!?
「よし、早速バイク作るぞ!」
「おおおお!!」
アニキが地面に魔石を置きバイクを作っていく。
ウーム・・・、なんかすげー拘りを感じるな。あの細いとこ、走ってたら折れないか?サイドミラーも付いてるけどアレはさすがに無意味だな。
・・・・・
「よし完成だ!」
かなり時間をかけて凄いリアルなバイクが完成した。
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「すげーカッコイイな!」
「よーし、ちょっと走らせてみよう」
・・・無音だ。エンジン動いてないもんな。
「ぐおおおおおおお!」
バイクが動いた!けどやっぱタイヤが岩なので振動ヤバそう。
そしてアニキがスピードを上げた瞬間細いパイプ部分がへし折れ、アニキがバイクから弾き飛ばされた。
ドガーーーーーーン!
そしてそのまま走って行ったバイクは壁に衝突し大破。
「「・・・・・・・・・・」」
「クソがーーーーーーーーーーーーー!」
「何か作戦考えたほうがいいね・・・」
完成までの道のりは長そうだ。
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