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マシュマロ
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誰だって、ちょっと恋人に構ってほしいなーとか、そんな日あると思う。
たまたまそんな日が今日だった。自分の席につく美忠の膝に纏わりついて、じっと顔を見つめる。本に落とされた視線が俺に向けられることはない。
「なー、美忠」
「んー?」
「よーしーたーだー」
「おー」
意味がないことに気づかれてるのか、名前を呼んでも生返事だ。つまらない。
「よーしーんぐっ」
「黙って」
口に放り込まれたのは一口大のマシュマロ。
咀嚼して飲み込んで、口を開ければまた放り込まれる。
これはこれで悪くないかも。
要は構ってもらえれば何でもいい。
「もうちょいで読み終わるから、いい子にしてな」
マシュマロをむぐむぐしてる俺の頭を撫でながら、美忠が笑う。下から見る笑顔も可愛いなー。なんて、また口を開けた。
たまたまそんな日が今日だった。自分の席につく美忠の膝に纏わりついて、じっと顔を見つめる。本に落とされた視線が俺に向けられることはない。
「なー、美忠」
「んー?」
「よーしーたーだー」
「おー」
意味がないことに気づかれてるのか、名前を呼んでも生返事だ。つまらない。
「よーしーんぐっ」
「黙って」
口に放り込まれたのは一口大のマシュマロ。
咀嚼して飲み込んで、口を開ければまた放り込まれる。
これはこれで悪くないかも。
要は構ってもらえれば何でもいい。
「もうちょいで読み終わるから、いい子にしてな」
マシュマロをむぐむぐしてる俺の頭を撫でながら、美忠が笑う。下から見る笑顔も可愛いなー。なんて、また口を開けた。
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