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ホワイトデー
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いつもの待ち合わせ場所。だいぶ暖かくなったけど、それでも朝は冷える。
手をすり合わせたタイミングで美忠が来た。
「悪い、待たせた」
「待ってないよ」
小走りで近づく。
ちょっと落ち込んだように見える頬をぐにぐにと揉んでやる。
へにょっとなった表情もかわいい。
「あ、忘れる前に」
「ん?」
美忠が鞄から取り出したのは瓶に詰まった金平糖。
一緒に行った百貨店で見かけた気がする。
「どうしたん?」
「あげる。ホワイトデーだから」
「ありがとー」
「こちらこそ」
片手で持てるサイズではあるけれど、瓶が割れないかなんとなく心配してしまう。
鞄の真ん中あたりに入れて、少しでも安全な場所を確保する。
「できた!」
「よかった」
なんとなく鞄を前で抱える。今日一日はこの鞄が宝物。
だらしない顔してたのか、美忠にほっぺたをぐにぐにされた。
手をすり合わせたタイミングで美忠が来た。
「悪い、待たせた」
「待ってないよ」
小走りで近づく。
ちょっと落ち込んだように見える頬をぐにぐにと揉んでやる。
へにょっとなった表情もかわいい。
「あ、忘れる前に」
「ん?」
美忠が鞄から取り出したのは瓶に詰まった金平糖。
一緒に行った百貨店で見かけた気がする。
「どうしたん?」
「あげる。ホワイトデーだから」
「ありがとー」
「こちらこそ」
片手で持てるサイズではあるけれど、瓶が割れないかなんとなく心配してしまう。
鞄の真ん中あたりに入れて、少しでも安全な場所を確保する。
「できた!」
「よかった」
なんとなく鞄を前で抱える。今日一日はこの鞄が宝物。
だらしない顔してたのか、美忠にほっぺたをぐにぐにされた。
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