【完結】【R18】池に落ちたら、大統領補佐官に就任しました。

mimimi456/都古

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第二章:大統領補佐官

蒼鷹、補佐官の羽繕う 3*

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トキの口から甘い声がしてる。
僕を呼んでる。

枕で顔を隠してるせいで声が少しくぐもってる。
グゥル。
グゥ…ぐぅ、るっ、♡


胎児みたいに横向きにして丸めたトキに、僕は覆い被さる様に肘を付いて腰を振る。

これなら硬い股関節でも楽だから、と言うと徐に枕を引っ張って、ぎゅっと胸に抱き込んだ。

凄く可愛い。
小さい子供みたい。

なのに、トキのナカは僕を上手に飲み込んでうねってもっと奥へと誘う。
折角もどかしい体位でしてるんだから、もっとじっくり楽しみたいのに、トキの身体がユサユサ、自分でも小さく腰を揺らす。

僕の事は一切見ていないのに、身体は僕を欲しがってる。

淫らな動きだねトキ。
それに淑やか。
君がこんな風に交尾出来るなんて思わなかったな。

最初の時は、あんなに楽しんで僕を誘ったのに。
今夜は大人しくて、小さくて、秘めやかな声を出す。

ゴツゴツ激しくナカを打ち付けられるのが好きなんじゃ、無かったの?
こんな、トントンと優しくノックするだけでも感じるの?

押し付けてくるお尻はすごく軽い。
僕もトキに合わせて腰を振る。
うっかりゴリっと奥まで突き入れたい衝動を抑えてるんだよ…っ、?

楽しいけどっ、可愛い過ぎてどうにかなりそう

「ぐぅる…。ぐぅる…っ、♡」

「なぁに、トキ。どうしたの?」

「んー…っ、♡」


さっきからこれを繰り返してる。
僕は君に呼ばれて返事をするのに、トキは僕の返事を聞くと満足してまた甘い声で返事をする。

甘えてるんだ、この子。

なんて事は無い、怖い事も嫌な事もない用事だって何も無い
ただ、僕を呼びたいから呼ぶ。

そう言う事だよねトキ。

確信に近い妄想が僕を昂らせて、汗がダラッと吹き出しては落ちていく
激しくは無い腰振りでも、イくのを我慢するには今の僕の思考は興奮し過ぎてるし、トキのナカの吸い付きが甘くて困る…っ、粘膜が僕の性器にぴったりキスしてくる度に身体時の熱がカッと集まって、あぁっ、ダメだッ、良過ぎる、!


「トキ…っ、僕、もう無理かもっ、もたないッ、トキ、トキ…っ、お願いこっちを向いて、?」

肩に手を寄せて、少しだけ押し戻したトキの瞳が綺麗だった。
僕が思うよりずっと、ギラギラしてた。
僕を、僕と言う快楽を丹念に味わっている様な貪欲な目が、僕を見た。


嗚呼、綺麗だ。


「トキ」

僕は間違ってた
僕は何時だってそう有るべきなんだ

トキの顔を見て僕の性液をナカにぶち撒けたいと思った
流し込んで蓋をしてたっぷり染み込ませて、僕の魔力もトキの身体の中に留めておきたい、と思った

その為に今、僕はトキの顔を見ようとしたけど、僕は完全に間違っていた
僕にそんな資格は無い。
自分で制御出来ない程に口角が勝手に上がっていくのが分かった


「トキ…ッ、」

お願いだよ、時昭
僕を見て
僕のことを中まで全て見通してくれないかな、トキ

「トキッ、」

興奮し過ぎて、声が掠れてた
快感を貪るトキに聞こえる様に言いたかった筈なのに、喉から出たのは興奮で上擦ったみっともないねだりつける様な声だった

それをトキは見て、聞いて鮮やかに笑った

僕と目が合った瞬間、トキはまるで獲物に喰らいつく寸前の様な瞳で僕に魔法を掛けた。

さっきと同じ、甘い淑やかな可愛い声で。
僕には聞き取れない異世界の言葉で僕の動きを封じた


「△△△」


なんて言ってるかは分からない
分からないけど、僕はたった今からトキの指示なしには何もしてはいけないのだろうと言う雰囲気を感じた。

「ぁ、通じた?」

「ううん。分からないよ。でもこうしたいと思ったんだ。」

可愛い
可愛い僕の支配者
この僕が、どうしようもなく君にだけはそうしたいと思わせる。

そんな事は、あり得ないんだよ。
本当に不思議なんだ。
でも、それはトキだからだと思うんだ。

僕はトキが物騒な事も許容出来る人間だと知っている。
どのくらいで情報を吐かせられるか、と聞かれて指の1、2本だよと答えたらトキは

ーーそのくらいなら、良いか。


そう答えた

君の所まで死体を転がして回ったイカれた殺人鬼の事だってそうだ。
アレはマルロイ長官がやったんだけど、それを報告されたトキは言った。

同じ様な目に遭って苦しんだんなら、幾らかマシか。

傲慢だと言うかもしれないけど、僕は唯一、君にだけは僕を従わせてくれて構わないと思う。
何でも命じてくれて構わないっ。
僕は父さんや大統領が言う様にあまりに使い勝手が良い。

クイレだし、物騒な事もできる。
ただひとつ欠けていたのは、僕がそうしたいと思える相手が現れなかった事だけなんだ。

それを二人の父さんも母さんも責めたりしなかった。

どうしようもなく自分勝手、なんだって。
そう笑って、お前もか…とせいぜい肩を落としたくらいだよ。

僕は唯一を見つけた。
君だ、
僕は君の事なら何だって叶えてあげたい、
どうしてか、どうしようもなく、そうしたいと思うんだ。
それこそが僕の喜びなんだ。

何処を、と聞かれたら。
優しくて慈愛に満ちているこの時昭という生き物が、途端に見せる冷徹な所が僕は好きだ。

大統領夫人は誰に務まったとしても、
その補佐官は誰にでも出来る仕事じゃ無い。



「ちゃんと聞き取れなかったよ、でもその目が可愛い…なんて言ったの、トキ?」

「分かってるくせにっ。」

「ははっ、そんな言い方しないで…興奮する、」

「んっ、♡いま、ビクってなった」

「恥ずかしいから言わないで、」

「俺に命令されて興奮する事より、性器の反応を指摘された方が恥ずかしい訳?変なのっ。」

引き寄せた枕を抱えたまま、クスクスと笑って僕の焦る顔を楽しんでくれてる。
序でに腰も揺らされると、本当にっ、もたない。


「聞きたい、ことが…ッん♡、有るんだけど、ぐぅ、る…ぅあ♡」

「待って、待ってトキ、ぅ…ッ、まってーッ。!」


ゴチュッ、て音がしたよ今
すごいやらしい音だ
僕の性器がトキのナカを、奥の所に入っちゃったよ、大丈夫、?

自分で挿れるなんて、無茶するね…ッ、嗚呼ダメだ、締まるッ、

「な、に…ッ、早く言ってくれると助かるな、」

「ん。♡どうしよっかな、ぁ。♡これ楽しい…っ。んふっ、♡ンッ、♡ぁ...太くなった、ははっ。♡はぁー…っ。はぁ、ァ♡ンッ。」


仰向けになったトキは、慣れた風で僕の腰に足を絡めて腰を浮かして快感を味わい始めた。

僕の性器が飲み込まれてる…貪ってる、美味い?僕の性器は、?


「僕も、動きたい、」

「答えてくれたら、な…っ、♡」

「アッ、ゥグッ、それはズルいんじゃ無いかなっ、?」


愛され慣れた身体は、自分で好きな所を押し付けてビクビク震えて、ぎゅーっと締まって柔らかい粘膜で僕の性器の先端をちゅぱちゅぱと、吸い付いてる。

出そうッ、本当に出そう…ッ、出そうッ、出したい、出したいッ
犯したい、抱きたいッ、ぐちゃぐちゃにトキのナカを突いて、泡が立つくらい掻き混ぜてぶち撒けたい…でもそれは僕には出来ないッ、君の許可が欲しいーーッ、!

あぁっ、もうっ!


「何、早く言って、お願い、お願いトキ…何でも教えるからっ」

「何でキスしない?」

「ーーぇ、なに、キス?」


キスって言ったの?
してるでしょ、さっきから…ずっと


ずっと…あ、れ?


「してない。」

「さっき、え?あれ?本当にしてない、僕が?」

「お風呂上がってからしてない。」



そう言えば、君の胸に吸い付いたりしただけで…。
してないかも知れない、

「もしかして、寂しかった?」

「俺が質問してる。」

「ぁ、ぇっと、分からないよ。」

何でキスしないのか、って話だよね。
いや、僕もさっきから考えてるんだよ。何でキスしないのかって。
でも、明確な理由なんて何も無いんだ、分からないよ。
キスしない理由なんかひとつも思い付かない。

じゃあ何でしないのかって、それならひとつ思い付くかも知れない。
ああでも、そんなのみっともないな。

「僕を嫌いにならないで」

「ならない。エルに言われた?まさか、そこまで躾られてるのか?」

「違うよ。流石にあの人もそんな事は言わなかったよ。」

「でも、エルなら良いそう。俺が強請らない限りキスするなって。」

「むしろそれは、僕が大統領に聞いたくらいだよ、」


あの人の過保護を考えるにそのくらいの事は言われるだろう、と思ったけど。
実際に言われたのは、それでトキを不安にさせたら承知しないと言う様な事だったから。

僕は、トキにいつでもキスが出来る。

「じゃあ、なんでしないんだよ。前はしたし。今日も、他の時にはしたくせに、」


なんで今日に限ってベッドの上ではしないんだ、って。
不安にさせたみたいだ。

「俺の過去が気になるなら、」

「違うよ。」

「…ぁ、ンッ♡」

トンっと腰を揺らした。
ごめんね、でも不安にならないで。

「僕は、正直に白状すると…余裕が無い」

「は?」

「あはは、あ…えっと、トキを抱き潰さない様に気を付けてたら、キスするのを忘れちゃったのかも」

「は???」

「ごめんね、」

「俺、明日の昼までここに居るのに?」

「え。」

「だって、そういう約束したろ。エルを脅すのを手伝ってくれる代わりに、明日の昼ご飯と、俺と、俺の秘密をやるって。」

「…そうだった、」

「大丈夫か?」


大丈夫じゃないかな。
トキの秘密で僕はかなり神経を削がれたし、トキは可愛いし大胆で卑猥だしで、今の僕はかなり格好が悪い。

「こんな僕は嫌い?」

「ふっ、可愛いって言えば良いのか?」

「可愛くは無いでしょ。」


僕と同じで汗を流しながら快楽に浸るトキの額を撫でる。
可愛いのは君の方だ。

「でも、俺の言うことを聞いて待てが出来たのは、可愛かった。言葉通じなかったのに分かるもんだな。賢い。」

お返し、とばかりにトキも僕の頬を撫でてくれる。

「トキ、」

「ん?」

「僕は、トキを…明日起き上がれなくしても良い?」

「俺の昼ご飯が要らないって言うなら良いよ。好きに腰を振って見せてくれて構わない…グルーエント。♡」

目が性欲の色を纏ってギラっと濡れる。
綺麗だ、可愛い、可愛いのに、卑猥で、思考が溶けていく

「君のご飯が食べたい場合は…」

「ポーションか、回復魔法か、手加減をす、」

「有るよ!」

「ふっ、何が有るって?♡」


トキがクスクス笑って、僕の頬から喉まで手を滑らせていく
指の感触にゾクゾクする

「ポーション、持ってるんだ…ハイポーション5本。」

「5本は多いな。」

「2本、」

「そんなに頑張るのか、?」

「うん、出来るよ…ッ、やりたい、トキのご飯も食べたい」


2本あればどれだけトキを味わえるのかな。
3本目でぐっすり眠れる様にして、それでも朝身体が辛ければ4本目、それから大統領の所へ帰す前に5本目を飲めば、すっかり元通りになれるんじゃ無いかな。


「どう、?」


ーーーーー

ハイポーションなんて、高い物。
ぽんぽんとセックスに使って良いのか?

でも獣人と人間のセックスは必要な場合が有るらしいけど。

それは獣化して子作りする時の話だろ

まさか獣化する訳じゃないよな?

ふと、腹を撫でた。
エル程では無いにしろ、俺より太くて長い外国人仕様のペニス。
これが獣化したらどうなるんだ

「グゥルは、俺と子作りしたい…?」

「ぇ...アッ、⁉︎ゥッ‼︎」

「ぁ、ん…っ、ふ、ふは♡」


やっぱ可愛いかも。
勢いのある性液が俺のナカを濡らすのが分かった。
今更、セックスで性液を注がれて気持ち良くなる身体を変に思ったりはしない。

エルもグゥルもこの身体と、俺の奔放なセックスを楽しんでくれてる。

「トキがいいのなら…僕は、何時でも、今でも良い、する、?あの人より先に僕の卵を孕んでみる、?」


必死な顔がそんな事を言う。
可愛いかも。
セックスを覚えたての高校生みたいだ、或いは新婚?

「駄目。それは流石に駄目。俺はエルの"右腕"で居たい。」

「うん。分かってるよ。分かってる、そんなトキを好きなんだ…可愛い、興奮するんだ、ごめんね、怖がらないで。」


怖くは無いけど。
変態って感じ。

まぁ、良いけど。
俺だって縛られて興奮するし、夫以外の男と寝てる。

「でも、時々考える、」

「なにを、?」

この腹の中に入ってるペニスが俺のナカに性液を蒔いて、グルーエントみたいな翠の瞳を持った子が産まれるんならどんなに可愛いだろうって。

「順番はエルが先だけど、その後なら良いんじゃ無いかな。」

デルモントさんにも、ベルモントさんにも、孫を見せてあげられるし。
多分、絶対可愛がってくれる。

「練習してるんだ、いま」

エルと、孕みやすい様に子宮をいやらしくする練習をしてる。
その為に後背位ばっかりしてたから、股関節が固まったんだな、と思うんだけど。

そんな事、誰にも言えないし。
まさか知られるなんて思いもしなかった、恥ずかしくてツラい。

「僕も…手伝える、よ、トキ」

「順番守れるのか?」

「うん。任せて、先に大統領の子を妊娠させてあげる。」


さっき、子宮を揺らされたのを俺は理解してる。
ベルモントさんが、マッサージすると良いって言って教えてくれて…。
イメージで、口頭だけだったんだけど。

エルともやってたし、
なのにそれをまさかグゥルにもされるとは思わなかったって言うか、俺の性事情筒抜け…っ、

「ゆっくり愛してあげるのがコツなんだ、こうやって」

「ぅー…っ、ぁ♡」


コツンッ、と当たる。
そこは前立腺、欲しいのは…マッサージしないといけないのは、もっと奥だ。

「ゆっくり、ゆっくり挿れてお腹、触ってみてトキ…ほら、ここだよ」

「ぅ。♡」

「ゆっくり進むから、触ってて」

「ぁ。あ…♡は、ぁ…あ。♡」


これだめなんだ、
エルとした時もだめなんだ、

「だめ、だめ…だめ、ぅ。♡ふ…。♡」

ぱくって開くのがわかるんだ、
空間が開いて…もっと入ってくるのを身体が勝手に許容する

「開いてる…さっき沢山押し付けたから、トキも分かる?」

「んっ。んっ、わかる…っ、これ、苦手なんだ」

「痛い?」

俺は首を振る。
痛くは無い。
エルといっぱい練習したし、気持ち良いとも思う。

「こわい…怖くて、いつも訳がわからなくなる」

ライオンのエルは一回のセックスで、沢山性液を残す。
大体、50回くらい
腰を振りながら射精する事もある

そうなると、開いた所はたぷたぷになって苦しくて垂れてきたりする。

恥ずかしいのに気持ち良くて身体は何処から何処までが性器で、排泄器官なのか分からなくなる。

「僕が教えてあげる、ここは?」

「あうっ。」

「トキ。ここは何?♡」


トントンッ、とグゥルのペニスが手前の方を小突く。
それは分かる。

「前立腺、」

「こっちは?」

「ぅあ、♡子宮、?」

「膣だよトキ。子宮はもっと奥、ここ…っ。♡」

「ンあッ、♡?」

「トキが一生懸命押し付けて開いてたのは膣口、赤ちゃんを作る部屋への入り口だよ。」

「うぅっ、わかんない、」

「父さんに習わなかった?」

グルーエントが腰をゆさゆさ動かし始めた。
さっきまで振りたくってたのに、そんなゆっくりされたら…余計に、開く

「聞きたくなかった、から…っ、は、ふっ、ンっ。♡」

「直腸を押し潰して膣口が開いてるんだよ。発情すると膨らんで、愛液を垂らす。半分は僕の性液だけど、トキのも混じってる筈だよ」

それから、とグルーエントは保健体育を続けた。
俺はどっちがマシか考えてた。
ベルモントさんに教科書を前に教えて貰うべきだったのか、実技としてその息子に教えて貰って、大統領との妊娠を確実にすべきだったのか。

セックスに教科書が要るなんて思わなかった…ッ、!

硬くなった股関節はいつの間にかグルーエントひとり分を招き入れて、子宮をコツコツされた。

「うぅうううーーっ、♡」

エルの時と一緒
気持ち良くて訳がわからない、でもグルーエントが一々教えてくるせいで、自分が今、何処をノックされてるのかは分かった。

膣内にも性感帯が有って、ひとつは前立腺。
だけどもう一つ、ある。

子宮。
本来、男に備わってる筈のない器官。
何でもありの魔法と剣の世界だ、男も妊娠するなら子宮も有る。

これが、俺をおかしくさせる

グゥルのペニスがググっと押し上げる。
突いてくれた方がマシなのに…っ、押し上げられると変になるっ、

顎がガクガクして、身体中が震えて止まない、

エルの時もそうだ
唸るしか無くなっても、身体は快感を拾って辞められなくなるんだ。

番だからそうさせるのか、
でもグルーエントは俺の番じゃないのに…っ、やめてとは言えない、

「はぁー…っ、ぅううっ、♡ううっ、♡」

ずっとイッてる
身体がおかしいと思う
でも目の前で汗を垂らして俺をギラついた翠の瞳が、キスをしようと降ってきて、またグゥッと子宮にペニスが押し込まれると、ガクガク腰を跳ね上げてイッた。

「すごぃね…トキッ、思ったより、体力有るんだね」

「ぅうっ、うん、♡ぁ、は…は、ぁ、ぅっ。」


ライオンの相手なんかしてたら、そうなるだろうな。
正座としてるし、というかセックスで鍛えた筋肉を正座で保ってるのかも知れない。

指が動かせなくなる前に一本、ポーションを開けた。
炭酸ソーダ味。

飲めばあっという間に体力は回復した。
これじゃ運動会だ。
保健体育の体育までやるのか。

喉が渇いて、水を取ろうとして起き上がった。
俺の足の間にいるグルーエントを押し除けて、膝立ちでチェストに手を伸ばした時。

ごぷっ

たぱぱ、

何かが溢れた
言うまでもない。

「ぅ、あ…っ、!?ぅわ、ぁ、や、ごめん、」

慌てて押さえてもどんどん溢れてくる。
ライオンじゃないくせに、一体どれだけ出したんだ、!

「見せて」

押さえてた手を後ろから引き剥がされた

「はぁ?!」

「見せて。」

「ンあ、♡」

膝立ちなのが駄目だった、指をナカに感じたらあっという間に気持ち良くなって、気が付いたら腰を振ってた。

「あー…はぁ、嗚呼、垂れてる…。」

ゴリゴリ、グゥルの指が前立腺を擦る。
そうすると、子宮が反応して収縮してナカに入ってた性液とまた溢れ出した愛液が、外へ溢れて行く。

太ももに、冷たい液体が垂れてるのが分かる

嗚呼、だめだ

だめなのに、止められそうにない

気持ちいいんだ


ここにエルも居ればいいのに。

「嗚呼、♡」

「トキ?」

「気持ち良ぃ♡気持ち良ぃ、ぐぅ、♡もっと、♡俺とえっちしよ、」

「ぁ。わぁ、」


俺なんかが押し倒せる筈が無いのに、グゥルは倒れた。
もう良いや、♡
こんなことされて…もう、何を取り繕うんだ、

俺は自分の枷の外し方を知らない
唯一、セックスで外れやすい事だけは知ってる。

多分、今さっき。
男の俺の子宮と言われる器官から、雄の性液と自分の愛液がたっぷり溢れ出た事で、何かが吹っ切れた

もう良いや、♡

「俺と子作りの練習しよう…グルーエント・クイレ。」

細身の割に筋肉が詰まった身体に乗り上げて、膣口へ愛人のペニスを受け入れる。ゆっくり味わって…ゾクゾクする感触を楽しんで、コツンッと当たるその瞬間の痺れる様な快感に、背中を仰け反らせてイク、♡

「は、ぁー…っ、♡♡♡」

治るまで待って、ギシギシッ、ベッドを鳴らす。
小刻みにコツコツ子宮を小突いて、ギシギシッ鳴るベッドの音も楽しんだ。

唸る様なグルーエントの声も良い、♡
俺の我儘に付き合って、無理に動かないで居てくれるのも良い、♡

言う事を聞いてくれる男って、可愛いんだな、♡

エルの強引な所も好きだ。
偶に俺に好き勝手させてくれる所も愛してる、♡

でも、こっちの俺の指示を待つ男も可愛い

こんなしょうもない俺を、愛してくれるって?
俺が切り捨てた過去まで知りたいなんて、どうかしてる。

ああ、でも。
子供が出来たら、故郷の良い所の話をしてあげたい。
ライオンの子と、鷹の子か。

仲良く出来るんだろうか。

いや、ここは愛の国だから。
愛人がどうのなんて言わないか。

それなら、やっぱり良いんじゃ無いかな。

「ぐぅる、♡」

手を握り合って、俺が腰を振るのを手伝ってくれる綺麗な瞳の男に言う。

「何人、欲しいんだ…?♡」

息を飲む音がする。
ぽっこり張り出た喉仏が、ゴクリと動くのを笑って眺めた。
良い気分だなぁ。♡

「たくさん、ほしい…っ、ライオンの子と鷹の子を。一緒に育てようっ、トキ。は、ははっ、良いのっ???本気っ?」

「本気っ。♡心配なら、明日また聞いてくれて良い、エルにも言うっ。♡」

「僕、殺されちゃう」

「俺が守るよ、グルーエント。♡」


パチュパチュ、品の無い音が響いてる。
俺の甘過ぎる声も、掠れ切ったグルーエントの声も、全部が興奮材料になってる。

でも、これは約束する。

俺、子供が欲しい。
ライオンと鷹の子。

沢山。


「だから、練習…っ、もっと、したいぐぅる、♡」

「勿論…うっ、トキがしたい事をさせるのが僕だよ、トキがしたいなら、どれだけでも付き合うから、キスしたいなトキっ、僕も起きて良い?」

「んー…っ。♡」


グゥルは、腹の上にひと一人乗せたまま簡単に体を起こした。
俺には無い筋肉が、詰まってる…カッコいい身体だな。

お気に入りの翠の瞳が近付いてくるのに合わせて、俺もキスをあげる。

俺の為の護衛
俺の為の愛人

大丈夫だ、責任は取るよグルーエント。

俺にとってもエルにとっても、
デルモントさんとベルモントさんは父親みたいなものだ。

孫の顔見たら感動するかな、


「楽しみだー…♡」




△△△:ステイ
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