79 / 101
調査
調査⑥
しおりを挟む
「おい、小娘。自分が何を言っているのか分かってるのか? この俺に向かって、あろうことか領地を借金の担保にしろと?」
マリク伯爵は眦を吊り上げ、ジルを睨む。自分より年上の男の恐ろしい表情に怯みそうになるが、根性で笑顔をキープした。
「ええ、そうですわ。貴族だからといって、借金支払いの義務が無くなるわけではありませんでしょう? キャッシュでお支払いいただけないのでしたら、伯爵がお持ちの財産をこちらの自由にさせていただきたいのです」
彼は、忌々しそうに舌打ちする。
「クライネルトと言ったな。貴族だと思ったが、そんな姓を持つ者は居ない。平民ふぜいが貴族様にたてついたらどうなるか、思い知らせてやろうか?」
マリク伯爵は、腰に下げたレイピアをジャキリと引き抜き、ジルに向けた。
「マリク伯爵!」
イグナーツの咎める様な声がエントランスに響く。
ジルは元貴族ではあるが、マリク伯爵の貴族である事だけを理由に偉ぶる行動に呆れそうになる。しかし刃物を持った相手をこれ以上煽るのも厄介なので態度に表さないでおく。どうしたもんかと、眉根を寄せると、目の前のレイピアに変化が起きた。みるみるうちに赤茶色に錆びつく。
「口で勝てなかったら、実力行使……ですか?」
いつの間にかジルのすぐ傍まで接近していたマルゴットは、分厚い魔道書をパタンと閉じる。すると、マリク伯爵のレイピアはボロボロと砕け、床に音をたてながら落下した。ジルは感動した。しかし同時にまたもやマルゴットの背後に特大のブーメランが見える様な気もする。
「次は貴方の肉体を、滅ぼしますよ?」
「異能力者……っ!」
邪悪な笑みを浮かべるマルゴットに、伯爵はギリギリと歯を鳴らす。
「マリク伯爵、担保を提供出来ないという事は、支払い期限を延長したとしても、返済していただけないという事ですわよね? もしそうなら――」
「勿論支払える! ただ、不動産価値が借金の金額に見合ってないという話だ」
マリク伯爵はジルの話を遮る。
借金返済を可能だと断言する彼の表情は妙な凄みがあり、何ともいえずうさん臭い。
追及したくなる気持ちを抑え、ジルは交渉を優先させることにする。
「弁護人と不動産鑑定人と話をしますわ。こちらとしては妥当な価値以上の担保を登記していただけないようでしたら、先程のお話は無かった事に致します」
「クク……アハハ!」
急に壊れた様に笑い出したマリク伯爵に、ジルはムッとした。
「いいだろう、小娘。こちらも弁護人を立てさせてもらう」
彼はそう言うと、出口に向かって行く。帰るのだろうか? ジルはその後ろ姿をため息を吐きたくなるのを堪えながら見送る。
(商品の代金を長期間払ってない人があんなに偉そうって……)
「お嬢様、申し訳ありません。調査旅行から戻られたばかりだと言うのに」
労わる様な表情のイグナーツ。そんな彼に逆に申し訳ない様な気持ちになる。
普段、彼はジルが出来ない経営を担ってくれているのだ。責めようなんて思うはずがない。
「イグナーツ。今夜は早く家に帰って来てちょうだい。久し振りに皆で夕食を食べましょう?」
「流石お嬢様……、何てお優しい……。よし! さっそく弁護人に手紙を送ります!」
イグナーツは感極まった様な表情で階段へ駆けて行った。
「私達はもう帰りましょ。本当はもっと会社の事を色々聞かなきゃいけないんだろうけど、長旅の疲れが出てきちゃったわ」
ジルの斜め後ろでブツブツと何やらかを呟いていたマルゴットは、ハッと顔を上げる。
(今……この子、呪いをかけてたわね……)
彼女の瞳の中に漆黒の闇が広がっている様な気がするのだが、深く考えたら飲み込まれてしまいそうだ。
「帰ります……。疲れてるなら、おんぶします……」
「え! そんなのいいわよ」
自分より小柄な彼女にそんな事は出来ないとジルは首を振る。隣を歩くマルゴットは何故か目を輝かせた。
「さっき、凄くかっこ良かったです。シビレました……」
マリク伯爵とのやり取りの中に、マルゴットの琴線に触れる何かがあったらしく、ジルをおんぶしても良いと思ったらしい。相変わらず価値観が謎めいている。
「少し考え無しの行動だったかもしれないわ。仕返しされちゃうかも」
「その時は私がお守りしますっ!」
「そ、それは心強いけど……」
(というか、先手を打って何かしていたわよね……)
ジルはコッソリ震えた。
◇
マリク領から帝都に帰って来てから二日目の朝、外が明るみ始めた様な時刻に、ジルは使用人に起こされた。
「ジル様! 申し訳ありません。起きて下さい」
「うーん……。どうしたの? こんな早くに」
「ハイネ様がいらっしゃっています! サロンにお通ししております」
「ええ!?」
大慌てで身支度を整え、サロンに向かう。
ドアを開けると、ランプの光が灯るの室内にハイネが居た。壁に飾っているアネモネの絵を見ていたようだ。一週間ぶりに彼に会えて、早く起こされた事による気怠さが少し薄れる。
「おはようございます」
「おはよう。久し振りだな」
一週間ぶりに会う彼は元気そうなので、ジルは安心した。以前寝付けなくてブラブラしていた姿を見ているだけに、執務が忙しそうな時は心配になる。
「出かけよう!」
「え、こんな早くに? 朝食もまだですのに」
「食料なら持ってきてる。ほら、行くぞ」
ハイネは唖然とするジルの手首を掴んでサロンを出る。
外に出ると、庭木に馬が二頭繋がれていた。一頭は前も見たハイネの馬で、もう一頭も見覚えがある気がする。
「そっちはバシリーの馬だ。アイツに運ばせた」
「見た事があるなと思ったのですけど、気のせいではなかったわけですね」
一度乗せてもらった事のある馬だ。今日、ジルは再びこの子に乗るのだろうか?
近付き、首を撫でてやる。
(バシリーさん、また徒歩で宮殿まで戻ったのかしら? いつも私の事で迷惑かけてるわよね)
次に彼と会う時に、何と言われるだろうかと、苦笑いを浮かべる。
「アンタ、馬は乗れるか?」
「ええ。一応乗れますわ」
体重増加前は問題なく乗馬は出来ていたし、以前バシリーの馬に乗る時、自力で馬の背に乗れたので、特に心配いらないだろう。
「まぁ、元公爵令嬢なら嗜んでるか」
ハイネは自分の馬の背に跨り、クライネルト邸を出発したので、ジルもバシリーの馬に乗り、彼の後を追う。
「人通りが少ないから、この道が私達だけの物になったみたいで、楽しいですわね」
「だな。でも、もっといい所に連れてくから」
「はい!」
二人並んで、ノンビリと馬を走らせる。住宅街は、朝食の準備中なのか、薄っすらといい匂いがし、空腹を感じる。
「明日からまた公国に行く。講和条約を結びにな」
「すれ違うところでしたわね」
「だから今日アンタに会いに……。え~と、今日晴れて良かったな」
(ん……!?)
急すぎる話題の切り替えだ。ジルは「ですね」と返しながら、きまり悪そうなハイネの顔をチラ見した。
マリク伯爵は眦を吊り上げ、ジルを睨む。自分より年上の男の恐ろしい表情に怯みそうになるが、根性で笑顔をキープした。
「ええ、そうですわ。貴族だからといって、借金支払いの義務が無くなるわけではありませんでしょう? キャッシュでお支払いいただけないのでしたら、伯爵がお持ちの財産をこちらの自由にさせていただきたいのです」
彼は、忌々しそうに舌打ちする。
「クライネルトと言ったな。貴族だと思ったが、そんな姓を持つ者は居ない。平民ふぜいが貴族様にたてついたらどうなるか、思い知らせてやろうか?」
マリク伯爵は、腰に下げたレイピアをジャキリと引き抜き、ジルに向けた。
「マリク伯爵!」
イグナーツの咎める様な声がエントランスに響く。
ジルは元貴族ではあるが、マリク伯爵の貴族である事だけを理由に偉ぶる行動に呆れそうになる。しかし刃物を持った相手をこれ以上煽るのも厄介なので態度に表さないでおく。どうしたもんかと、眉根を寄せると、目の前のレイピアに変化が起きた。みるみるうちに赤茶色に錆びつく。
「口で勝てなかったら、実力行使……ですか?」
いつの間にかジルのすぐ傍まで接近していたマルゴットは、分厚い魔道書をパタンと閉じる。すると、マリク伯爵のレイピアはボロボロと砕け、床に音をたてながら落下した。ジルは感動した。しかし同時にまたもやマルゴットの背後に特大のブーメランが見える様な気もする。
「次は貴方の肉体を、滅ぼしますよ?」
「異能力者……っ!」
邪悪な笑みを浮かべるマルゴットに、伯爵はギリギリと歯を鳴らす。
「マリク伯爵、担保を提供出来ないという事は、支払い期限を延長したとしても、返済していただけないという事ですわよね? もしそうなら――」
「勿論支払える! ただ、不動産価値が借金の金額に見合ってないという話だ」
マリク伯爵はジルの話を遮る。
借金返済を可能だと断言する彼の表情は妙な凄みがあり、何ともいえずうさん臭い。
追及したくなる気持ちを抑え、ジルは交渉を優先させることにする。
「弁護人と不動産鑑定人と話をしますわ。こちらとしては妥当な価値以上の担保を登記していただけないようでしたら、先程のお話は無かった事に致します」
「クク……アハハ!」
急に壊れた様に笑い出したマリク伯爵に、ジルはムッとした。
「いいだろう、小娘。こちらも弁護人を立てさせてもらう」
彼はそう言うと、出口に向かって行く。帰るのだろうか? ジルはその後ろ姿をため息を吐きたくなるのを堪えながら見送る。
(商品の代金を長期間払ってない人があんなに偉そうって……)
「お嬢様、申し訳ありません。調査旅行から戻られたばかりだと言うのに」
労わる様な表情のイグナーツ。そんな彼に逆に申し訳ない様な気持ちになる。
普段、彼はジルが出来ない経営を担ってくれているのだ。責めようなんて思うはずがない。
「イグナーツ。今夜は早く家に帰って来てちょうだい。久し振りに皆で夕食を食べましょう?」
「流石お嬢様……、何てお優しい……。よし! さっそく弁護人に手紙を送ります!」
イグナーツは感極まった様な表情で階段へ駆けて行った。
「私達はもう帰りましょ。本当はもっと会社の事を色々聞かなきゃいけないんだろうけど、長旅の疲れが出てきちゃったわ」
ジルの斜め後ろでブツブツと何やらかを呟いていたマルゴットは、ハッと顔を上げる。
(今……この子、呪いをかけてたわね……)
彼女の瞳の中に漆黒の闇が広がっている様な気がするのだが、深く考えたら飲み込まれてしまいそうだ。
「帰ります……。疲れてるなら、おんぶします……」
「え! そんなのいいわよ」
自分より小柄な彼女にそんな事は出来ないとジルは首を振る。隣を歩くマルゴットは何故か目を輝かせた。
「さっき、凄くかっこ良かったです。シビレました……」
マリク伯爵とのやり取りの中に、マルゴットの琴線に触れる何かがあったらしく、ジルをおんぶしても良いと思ったらしい。相変わらず価値観が謎めいている。
「少し考え無しの行動だったかもしれないわ。仕返しされちゃうかも」
「その時は私がお守りしますっ!」
「そ、それは心強いけど……」
(というか、先手を打って何かしていたわよね……)
ジルはコッソリ震えた。
◇
マリク領から帝都に帰って来てから二日目の朝、外が明るみ始めた様な時刻に、ジルは使用人に起こされた。
「ジル様! 申し訳ありません。起きて下さい」
「うーん……。どうしたの? こんな早くに」
「ハイネ様がいらっしゃっています! サロンにお通ししております」
「ええ!?」
大慌てで身支度を整え、サロンに向かう。
ドアを開けると、ランプの光が灯るの室内にハイネが居た。壁に飾っているアネモネの絵を見ていたようだ。一週間ぶりに彼に会えて、早く起こされた事による気怠さが少し薄れる。
「おはようございます」
「おはよう。久し振りだな」
一週間ぶりに会う彼は元気そうなので、ジルは安心した。以前寝付けなくてブラブラしていた姿を見ているだけに、執務が忙しそうな時は心配になる。
「出かけよう!」
「え、こんな早くに? 朝食もまだですのに」
「食料なら持ってきてる。ほら、行くぞ」
ハイネは唖然とするジルの手首を掴んでサロンを出る。
外に出ると、庭木に馬が二頭繋がれていた。一頭は前も見たハイネの馬で、もう一頭も見覚えがある気がする。
「そっちはバシリーの馬だ。アイツに運ばせた」
「見た事があるなと思ったのですけど、気のせいではなかったわけですね」
一度乗せてもらった事のある馬だ。今日、ジルは再びこの子に乗るのだろうか?
近付き、首を撫でてやる。
(バシリーさん、また徒歩で宮殿まで戻ったのかしら? いつも私の事で迷惑かけてるわよね)
次に彼と会う時に、何と言われるだろうかと、苦笑いを浮かべる。
「アンタ、馬は乗れるか?」
「ええ。一応乗れますわ」
体重増加前は問題なく乗馬は出来ていたし、以前バシリーの馬に乗る時、自力で馬の背に乗れたので、特に心配いらないだろう。
「まぁ、元公爵令嬢なら嗜んでるか」
ハイネは自分の馬の背に跨り、クライネルト邸を出発したので、ジルもバシリーの馬に乗り、彼の後を追う。
「人通りが少ないから、この道が私達だけの物になったみたいで、楽しいですわね」
「だな。でも、もっといい所に連れてくから」
「はい!」
二人並んで、ノンビリと馬を走らせる。住宅街は、朝食の準備中なのか、薄っすらといい匂いがし、空腹を感じる。
「明日からまた公国に行く。講和条約を結びにな」
「すれ違うところでしたわね」
「だから今日アンタに会いに……。え~と、今日晴れて良かったな」
(ん……!?)
急すぎる話題の切り替えだ。ジルは「ですね」と返しながら、きまり悪そうなハイネの顔をチラ見した。
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
愛を騙るな
篠月珪霞
恋愛
「王妃よ、そなた一体何が不満だというのだ」
「………」
「贅を尽くした食事、ドレス、宝石、アクセサリー、部屋の調度も最高品質のもの。王妃という地位も用意した。およそ世の女性が望むものすべてを手に入れているというのに、何が不満だというのだ!」
王妃は表情を変えない。何を言っても宥めてもすかしても脅しても変わらない王妃に、苛立った王は声を荒げる。
「何とか言わぬか! 不敬だぞ!」
「……でしたら、牢に入れるなり、処罰するなりお好きに」
「い、いや、それはできぬ」
「何故? 陛下の望むままなさればよろしい」
「余は、そなたを愛しているのだ。愛するものにそのような仕打ち、到底考えられぬ」
途端、王妃の嘲る笑い声が響く。
「畜生にも劣る陛下が、愛を騙るなどおこがましいですわね」
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
さようなら、お別れしましょう
椿蛍
恋愛
「紹介しよう。新しい妻だ」――夫が『新しい妻』を連れてきた。
妻に新しいも古いもありますか?
愛人を通り越して、突然、夫が連れてきたのは『妻』!?
私に興味のない夫は、邪魔な私を遠ざけた。
――つまり、別居。
夫と父に命を握られた【契約】で縛られた政略結婚。
――あなたにお礼を言いますわ。
【契約】を無効にする方法を探し出し、夫と父から自由になってみせる!
※他サイトにも掲載しております。
※表紙はお借りしたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる