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のんびりは出来ないようです?
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翌日。
静かに、面接の順番を待つ。
朝に同じ教室で同じメンバーで同じ席に座っていると、「面接時間になったら迎えが来る。静かに待っているように。」と言って、昨日の試験官さんは、教室から出て行った。
その後、別の職員さんが来て一人目が出て行った。
その後、二人…三人と出て行って、私が最後。やっぱり、昨日の用紙の書き方に問題あったのかなぁ。
簡単に書き過ぎたかなぁ。ふざけてると思われてたりして…
でも、詳しい事を文章に残すは危険な気がしたし、私の色については周りが口を揃えて「神の色」って言ってるからには、見たら納得してくれるよね。
それにしても、私の受験推薦者が総官さんなのはビックリしたなぁ。普通は、両親とか親族が推薦者になるらしいんだけど。
たしかバルトさんの話だと、推薦者も受験合格に一役買ってるらしい。だから、わざわざ総官さんが推薦者になってくれたんだろうね。私のワガママで、入学出来るようにみんなが協力してくれてるんだから、面接も頑張らないと!!
「サリーナ・クロードさん。どうぞ。」
「は、はい!!」
いよいよ、順番。
はぁー、ドキドキしてきた。
教室を出て、左にまっすぐと歩く職員さんの後ろついて歩いていく。
一番奥の教室に着くと、
「こちらです。どうぞ中へ。」
と扉を開けて、中へと促される。
「失礼します。」
頭を下げて中に入ると、5人の面接官…あっ、昨日試験官だった人もいる。そのまま、面接官の人達の前に置かれた椅子の横に立つ。
「サリーナ・クロードと申します。よろしくお願い致します。」
フードの位置と中の髪が見えない様に気を付けながら、深くお辞儀をする。
ゆっくりと頭を上げると…面接官の人達のアホ面とご対面。何故?何か間違えた?
「「「「「…………」」」」」
「えっと…?どうかされましたか?」
「はっ!い、いや、え、えっと、あれだ、あれ!す、座りなさい!」
「はい、失礼します。」
「「「「「ふぅー。」」」」」
???…何だろう?これも間違い?
「ま、まず。昨日書いてもらった用紙の内容に沿って質問していきます。受験動機についてだが…もう一度よろしいかな?」
「はい。私は二週間後に4歳を迎えます。普通の入学年齢の6歳まで、まだ2年もあります。早く勉学に励む為、受験しました。」
「4歳?しかも厳密に言うと、まだ3歳…!?」
「6歳までまだ2年もある。まぁ、そういう考えにもなるわな。」
「しかし、この歳で勉学に励む為って!遊ぼうよ!?子供は遊ぶの仕事じゃないの!?」
「「「「うん、うん。」」」」
えー、何かまた間違えた?
「あの、お言葉ですが、受験資格の欄には3歳以上とありました。前例として、4歳で入学された方もいた様なのですが、何か問題でもあるのでしょうか?」
「「「「「ない。」」」」」
「ごほん。では次、色の格差について、意見を。」
「はい。私は、個々の色だけで人の価値を決める事は馬鹿馬鹿しいと思っています。必要なのは、人それぞれの能力や内面の美しさであって、決して色の美しさではないと思います。」
「あの、これって、特別学級への入学試験ですよね?」
「特級希望で色の全否定。あり得ない。」
「これは、総官推薦…頷けますな。」
「「「「「うん、うん。」」」」」
あれぇ?また何か間違えた?
「色については、人それぞれに考え方があると思いますので、私は、今思っている自分の考えを意見しました。問題でもありましたか?」
「「「「「ない。」」」」」
「えーっと、最後に自分の色についてアピールをお願いします。」
…キタ!!
静かに、面接の順番を待つ。
朝に同じ教室で同じメンバーで同じ席に座っていると、「面接時間になったら迎えが来る。静かに待っているように。」と言って、昨日の試験官さんは、教室から出て行った。
その後、別の職員さんが来て一人目が出て行った。
その後、二人…三人と出て行って、私が最後。やっぱり、昨日の用紙の書き方に問題あったのかなぁ。
簡単に書き過ぎたかなぁ。ふざけてると思われてたりして…
でも、詳しい事を文章に残すは危険な気がしたし、私の色については周りが口を揃えて「神の色」って言ってるからには、見たら納得してくれるよね。
それにしても、私の受験推薦者が総官さんなのはビックリしたなぁ。普通は、両親とか親族が推薦者になるらしいんだけど。
たしかバルトさんの話だと、推薦者も受験合格に一役買ってるらしい。だから、わざわざ総官さんが推薦者になってくれたんだろうね。私のワガママで、入学出来るようにみんなが協力してくれてるんだから、面接も頑張らないと!!
「サリーナ・クロードさん。どうぞ。」
「は、はい!!」
いよいよ、順番。
はぁー、ドキドキしてきた。
教室を出て、左にまっすぐと歩く職員さんの後ろついて歩いていく。
一番奥の教室に着くと、
「こちらです。どうぞ中へ。」
と扉を開けて、中へと促される。
「失礼します。」
頭を下げて中に入ると、5人の面接官…あっ、昨日試験官だった人もいる。そのまま、面接官の人達の前に置かれた椅子の横に立つ。
「サリーナ・クロードと申します。よろしくお願い致します。」
フードの位置と中の髪が見えない様に気を付けながら、深くお辞儀をする。
ゆっくりと頭を上げると…面接官の人達のアホ面とご対面。何故?何か間違えた?
「「「「「…………」」」」」
「えっと…?どうかされましたか?」
「はっ!い、いや、え、えっと、あれだ、あれ!す、座りなさい!」
「はい、失礼します。」
「「「「「ふぅー。」」」」」
???…何だろう?これも間違い?
「ま、まず。昨日書いてもらった用紙の内容に沿って質問していきます。受験動機についてだが…もう一度よろしいかな?」
「はい。私は二週間後に4歳を迎えます。普通の入学年齢の6歳まで、まだ2年もあります。早く勉学に励む為、受験しました。」
「4歳?しかも厳密に言うと、まだ3歳…!?」
「6歳までまだ2年もある。まぁ、そういう考えにもなるわな。」
「しかし、この歳で勉学に励む為って!遊ぼうよ!?子供は遊ぶの仕事じゃないの!?」
「「「「うん、うん。」」」」
えー、何かまた間違えた?
「あの、お言葉ですが、受験資格の欄には3歳以上とありました。前例として、4歳で入学された方もいた様なのですが、何か問題でもあるのでしょうか?」
「「「「「ない。」」」」」
「ごほん。では次、色の格差について、意見を。」
「はい。私は、個々の色だけで人の価値を決める事は馬鹿馬鹿しいと思っています。必要なのは、人それぞれの能力や内面の美しさであって、決して色の美しさではないと思います。」
「あの、これって、特別学級への入学試験ですよね?」
「特級希望で色の全否定。あり得ない。」
「これは、総官推薦…頷けますな。」
「「「「「うん、うん。」」」」」
あれぇ?また何か間違えた?
「色については、人それぞれに考え方があると思いますので、私は、今思っている自分の考えを意見しました。問題でもありましたか?」
「「「「「ない。」」」」」
「えーっと、最後に自分の色についてアピールをお願いします。」
…キタ!!
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