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学校生活〜①〜
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しおりを挟む入学して1ヶ月。だいぶ学校生活にも慣れました!アリシアちゃんは職員室に用事があるとの事で玄関で別れ、一人で教室まで来たのですが?(※カインさんは人数には含まれません。気配消しているので。)
「だから!怪しって!!」
「そう言ってもなぁ…」
「先生達は知ってるだろ?普通。」
???
教室に入ろうとしたら、何人かの話し声…にしては大きな声が聞こえました。
「でもさぁ、あんなに深くフード被っててさぁー!本当は美しい色じゃないんじゃね!?」
……!?これって、私の事?
まぁ、そうだよねぇー。怪しさ満点だよね。
髪の色を染めたり、ウィッグで隠せたり出来ればいいんだけど…法律というか、全世界で神への冒涜になるからって禁止されてるからなぁ。フード被って隠すのが精一杯の抵抗。
別に隠さなくても良いけど、お父様との約束で今はまだ内緒にしていないとダメだし。
んー。困っちゃうね。
「あれっ?クロード嬢?こんなとこで立ち止まって、中に入らないの?」
「あっ!テオドール君とキラグス君。おはようございます!」
「おはよ。」
「で?中入らないの?ってか、信者は?」
「信者?」
「そっ!クロード嬢を神の使いって言って信仰している信者!!」
それって…!?
「ア、アリシアちゃんの事…?」
「そうそう!ピッタリだろ?信者!」
お友達だよー!?
し、信者って…
「誰か信者ですか?私は、サリーナさんを崇拝してるんです!!」
アリシアちゃん!!って崇拝…とは?
「じゃあ、崇拝者だ!!」
あれぇー!?
確か、神とか神の使いとかその宗教的なもの自体まとめて信仰してる人を信者。
特定の人物、個体を信仰する事を崇拝…崇拝者と呼ぶ、はず。
アリシアちゃん、私を崇拝って信者より酷くなっている気が…大丈夫!?
「おっ?お前ら、どうした?中に入らないのか?」
あっ!?先生来ちゃった!
入ります、入ります。
先生に促されて教室の中へ…
「あっ!先生、聞きたい事が!!」
「んっ?挨拶ぐらいしろよ…で?聞きたい事って何だ?」
「す、すみません!…えっと、先生はクロードさんの色をご存知ですか?」
「あー、まぁ、知ってる。が、本人が隠してるんだ。無理に知ろうとするなよ?」
視線が凄いですが…こういう場合はスルーするのに、限りますね。
無言で席に着くと、それを合図に先生も他の方々に着席するよう声を掛けられます。渋々といった様子で皆さん各自の席に着きますが、目線は私の方に向けている方が何名かいるようで、あちらこちらから視線が…
「まずは、今日の授業について…」
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「絶対、正体を暴いてやる。」
「(不穏な気配がするな。一応報告しておくか。)」
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