異世界転生〜色いろあって世界最強!?〜

野の木

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学校生活〜②〜

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ガラッ

「「「「「………。」」」」」

視線が痛いです。
今の私は、女の上に色も不明。得体の知れない者って感じなんでしょうね。
わかるのは、クロード家の次女ってだけ。
中には、うち(クロード家)に3人目の子供、すなわち私がいる事自体知らなかった人もいるだろうし。

そんな私が、特別学級Sクラスの成績一位だった事に対する不信感があるのは分かります。
でも、実際ズルはしてないですし、事実なので気丈に振る舞います。余計な詮索をされないよう怯えた態度は取らずに堂々とする事にします。
それは、アリシアちゃんやテオ君達も同じで、気にしたら負けだと教室に来るまでに話し合いました。

席に着いても、視線は注がれたままです。居心地の良いものではないですが、これから先、ずっとこの視線が付きまとう事を覚悟しなくては。

ガラガラッ

「おはようさん。みんな集まってるなぁ。席に付け!早速だが、総合試験の結果と席替えをする。第一席から、好きな席が選べるからな。」

なるほど。好きな席かぁ。だったら、後ろの端で壁側かな。カインさんも護衛としてすぐ横に待機しやすいだろうし。

「では。第一席、サリーナ・クロード。」

「はい。」

教卓の前まで進み、第一席の証明書を受け取る。

ヒソッ
「目立つのは嫌だったんじゃないのか?」

あぁ。先生は、私の色を知ってるんだった。急にフード外したらビックリするよね?一応、伝えておきますか。

「実は…」


……
………

「先に言ってくれよ…マジかぁ。」

「はい、マジです!だから、実行する前にお伝えしたのに。」

「いや、今日からだろ?もっと、早く言ってくれよぉ~。心臓に悪い。…まぁ、わかった。して、席は?」

「壁側の後ろの席で。」

「了解。」

黒板に書かれた席に名前が入れられる。
希望通りの席がゲット出来て良かったです!

「次。第二席、テオドール。」

「はい!席は、サリー嬢の隣ねー!!」

あら、テオ君が隣になるんですね!って、アリシアちゃん睨まないでー!順番だからね、しょうがないよ。

「次。第三席、アリシア・グランファン。」

「はい。」

アリシアちゃんは私の前の席にしたみたい。
その後も次々と呼ばれ、席が決まっていく。キラ君はテオ君の隣の席みたい。

「次回は頑張る。今度はサリー嬢の隣。」

「私だって負けませんわ!」

ねぇ、勉強頑張る理由が私と隣の席になる為って…有りですか?まぁ、当人達のやる気が出るなら良いのかな。

全員の席が決まり、新しい席に移動します。
カインさんも私の席の後ろに移動です。後ろを振り向いて、カインさんに手を振ると振り返してくれました。いよいよですね。
先生の方を見ると、私の視線に気付いたようです。こちらを向いて一つ頷くと、みんなの方に向き直りました。

「えー、サリーナ・クロードより…話しがある、んだよな?」

「は、い…実は、これからは事にしましたので、よろしくお願いします。」

一礼して、フードを外し色眼鏡を取る。
そして、周りを見渡した。


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