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外伝12 馬百頭の価値がある女
外伝12 馬百頭の価値がある女
しおりを挟む朝の光が、山々の稜線を越えて村全体を包み込むように降り注いでいた。空気には草木と湿った土の香りが混じり合い、自然そのものの息吹を感じさせる。村の中央を貫く細い道沿いに点在する家々は素朴で木造の造りだが、整然と並んだ畑や井戸、そして馬小屋が、村人たちの日々の勤勉さを物語っていた。
木々の間を通り抜ける風が、揺れる電線を微かに震わせ、静けさの中に和やかな音を奏でている。その風に混じって、馬のいななきが小屋から聞こえた。薄い朝霧の中、馬小屋の横に置かれた大きな桶には、夜の間に溜められた馬
糞が山のように積まれている。それを再利用して畑に撒くのが村の日常だ。
村人たちは早朝から動き出していた。男性たちは馬小屋で餌を与え、馬の背に軽くブラシをかけながら、静かに作業を進めている。その傍らでは、井戸端に集まった女性たちが水を汲みながら笑い声を交わしていた。どの顔も労働で少し日焼けしているが、その瞳には穏やかで温かな光が宿っている。
遠くでは、川のほとりの温泉から白い湯気が立ち上り、朝の霞と溶け合っている。その光景は村全体を包み込む癒しの象徴のようであり、湯けむりの隙間から見える青い空が希望の未来を思わせる。
柴崎少尉は村の入り口から中央に続く道を、ゆっくりと歩いていた。彼は軍服の襟元を正しながら、周囲に目を配る。その足取りには、自身に課せられた責任の重さが滲んでいる。千木良大尉が出張で不在の今、村の治安と秩序を守る任務は彼に委ねられていた。
「おはようございます、少尉様!」
馬小屋で作業をしていた青年が明るく挨拶する。その声に柴崎は立ち止まり、軽くうなずくと、静かな声で尋ねた。
「何か変わったことはないか?」
青年は手を止め、少し考えた後に笑顔で答える。
「いえ、特にありません。平和そのものです。」
その言葉に、柴崎は目を細めて一瞬だけ安堵の表情を見せた。だが、それも束の間、彼の視線は再び鋭く周囲を見渡し始める。
木漏れ日の差し込む道を歩きながら、柴崎はこの村の人々がどれほど勤勉で、また穏やかな暮らしを守るために努力しているかを改めて感じていた。軍の存在が、こうした日常の平和に影を落とすことなく、むしろその支えになるよう努めねばならない。それが彼の中の強い信念であった。
秋代の家は村の中でも一際目立つ存在の、部族指導者の邸宅である。グンマー風の威厳があるだけでなく、洋間もあり、庭では朝の光が梅の木に反射し、青々とした葉がきらきらと輝いていた。
門前で千木良大尉の従兵たちが立ち尽くしていた。やがて扉が開き、秋代が静かに姿を現した。彼女は薄手の着物姿で、柔らかな微笑みを湛えていた。
「どうしたのですか?」秋代の落ち着いた声が、従兵たちの緊張を和らげるように響く。
若い従兵の一人がすぐに姿勢を正し、軽く敬礼をした。「大尉殿の命でございます。留守中の警護と、秋代様のお手伝いを仰せつかりました。」
その言葉に秋代は軽く頷き、静かに微笑みながら言った。「そうですか。では、どうぞお入りなさい。」
邸内に通された従兵たちは、広間に案内された。畳の香りがほんのりと漂う室内には、シンプルながらも気品のある調度品が揃っている。彼らは恐縮しながらも席につき、目を伏せがちに控えていた。
秋代は従兵たちを呼び寄せ、室内を見渡しながら片付けを始めるよう指示を出した。「では、これらを整理してしまいましょう。手伝っていただけますね?」
「もちろんです!」
従兵たちは快く応じ、雑然としていた邸内の片付けを始めた。家具の位置を整え、散乱していた古い新聞や雑誌をまとめていく。しかし、秋代がふと彼らの手元を見ていると、従兵の一人がある古雑誌を捨てようとせず、そっと手元に置いているのに気づいた。
「どうしてそれを捨てないのですか?」
秋代が訝しげに尋ねると、若い従兵が少し恥ずかしそうに笑いながら答えた。「バラックに貼るためです。この写真を見ていると、なんだか楽しい気持ちになるので。」
秋代はその答えに少し驚き、従兵が手に取った古雑誌を開いてみた。
そこには帝国の華やかな食事や観光地の写真が載っていた。青々とした海や、豪華な料理が描かれたページをめくりながら、彼らが普段の暮らしの中でどれほど娯楽に飢えているのかを秋代は察した。
「そうですか……なら、これも読んでみてください。」
秋代は少し考えた後、高崎のグンマー有数の書店から取り寄せている帝国の文芸誌を棚から取り出し、手渡した。従兵たちは感謝しつつも、ページをめくる様子はどこかぎこちなかった。
「もっと絵があるやつがいいです。」
少年兵の一人が遠慮がちに口を開くと、秋代は思わず微笑みを浮かべ、再び棚を探して旅行ガイドを手に取った。「では、こちらをお持ちなさい。」
旅行ガイドには、帝国や海外の風景が豊富に写真で掲載されていた。従兵たちはページをめくりながら、その鮮やかな光景に目を輝かせた。
「これはどこですか?」
「帝国の南にある島よ。島と言っても、小さな島ではありません。実は帝国よりも高い山があって、緑豊かな自然に囲まれたところなの。気候は温暖で、どこかのんびりした雰囲気があるのよ。」
「どういう食べ物があるんですか?」
従兵の一人が興味津々に尋ねると、秋代は微笑みながら答えた。
「細い米粉の麺を野菜や肉と一緒に炒めた料理があります。それに、甘辛い味付けの角煮も名物です。柔らかく煮込んだ豚肉は、口の中でとろけるような食感で、とても美味しいんです。」
従兵の一人が目を輝かせて尋ねた。
「それって、グンマーの料理とは全然違うんですね!」
「ええ、まったく異なります。建物も面白いですよ。赤い瓦屋根や、色とりどりの装飾が施された寺院があって、見ているだけで異国情緒を感じます。」
「そこには、どんな人たちがいるんですか?」
秋代は少し考えるようにしてから答えた。
「その島には、いろいろな人たちがいます。もともと住んでいた『原住民』という人たちは、自然を尊びながら独自の文化を育んできました。グンマーの部族のように勇壮で、かつては帝国と戦った歴史もあるのです。でも、昔から住んでいる原住民とは異なる部族の人たちもいて、彼らは島の暮らしに溶け込みながら農業や商業を発展させてきたそうです。そして、さらに後になって、部族抗争に敗れて中国から島に移り住んだ人たちもいます。この人たちは政治や教育の分野で力を持っていて、島全体にいろんな文化を持ち込んだんです。」
「……ずいぶんいろんな人がいるんですね。」
従兵の一人が目を輝かせて感想を述べた。
「ええ、そうです。それぞれのグループが独自の文化を持っていて、料理やお祭り、言葉にもそれが表れているの。例えば、原住民の踊りは力強くて、自然に感謝を捧げるもの。グンマー文化と似ているところもあるわ。あとからきた部族は、この島の産業を発展させて、今では帝国を上回る工場もあるのよ。」
「帝国にまさる国があるんですか?」
少年兵の一人が驚いたように問いかけると、秋代は微笑みながら首を振った。
「帝国は世界の中では非常に強大な国です。世界には、帝国よりも発展している国もたくさんあります。」
秋代の話に、従兵たちはすっかり引き込まれていた。その表情には、自分たちの知らない世界への純粋な好奇心と憧れが浮かんでいる。
少年兵の一人が呟くと、秋代は微笑みながら頷いた。
その様子を見て、秋代の胸には静かな温かさが広がる。こうしたささやかな喜びを共有できる瞬間が、村や彼らの未来に繋がっていくように思えた。
従兵たちが帰ろうとすると、秋代は彼らを呼び止めた。
「少し待っていてください。」そう言うと、秋代はキッチンへ向かった。
秋代は塊で買っておいた豚肉を丁寧に切り分け、それをワインの空き瓶で叩いて薄く伸ばしていく。その仕草には、部族指導者の娘としての優雅さと、日常をいとわない実直さが同居していた。
薄く伸ばした豚肉に衣をつけ、熱した鍋でじっくりと揚げていく。ジュワッという音とともに立ち上る香ばしい匂いが、キッチンから室内全体に広がった。
秋代は揚げたてのわらじカツを大皿に盛り付ける。従兵たちは流れてくるその香りに思わず顔を見合わせ、期待を膨らませた表情を浮かべた。
やがて、秋代は揚げ物を盛り付けた皿を運び、従兵たちの前に差し出した。
「お待たせしました。たくさん作りましたので、遠慮なくどうぞ。」
従兵たちはその豪華な食事に目を輝かせ、礼儀正しく感謝の言葉を述べながら、ゆっくりと箸を伸ばした。一口頬張ると、衣のサクサク感と豚肉のジューシーな味わいが広がり、彼らは思わず歓声を上げた。
歓声を横目に、秋代は冷えたビールの瓶とグラスを並べた。
「これも飲んでみてください。少しだけなら大丈夫ですよ。」
少年兵たちは目を丸くしてビールを見つめた。
「これがビールですか!?飲んだことがありません!」
一人が恐る恐る瓶を手に取り、秋代の指示通りグラスに注いで口に運んだ。泡立つ冷たい液体が喉を通ると、彼の顔には驚きと喜びが混じった表情が浮かんだ。
「本当になめらかで美味しいです! そして、このカツ!こんなに美味しいものは初めてです。」
その言葉に、秋代は控えめに微笑んだ。
「よかったです。瓶で叩いてのばしたのよ。」
従兵たちはわらじカツを堪能しながら、次第に心を開き、和やかな雰囲気が広がっていった。
その時、少年兵の一人が感激のあまり、ぽつりと言った。
「秋代様は、馬百頭の価値がありますね。」
その言葉に室内が一瞬静まり返る。秋代は一瞬その言葉に眉をひそめた。その時、少年兵の一人が急に顔を曇らせ、頭を下げた。
「すみません、秋代様!班長に、秋代様に『馬百頭』なんて言ったら殺されるって言われていたのを忘れていました……。」
秋代はその言葉に驚き、問いかけた。
「殺される?どうしてそんなことを?」
少年兵は困ったように顔を赤らめながら答えた。
「えっと……その……馬百頭って、何か失礼なことだと言われたんですが……実際、何が悪いのかよく分かりません。ただ、秋代様に敬意を表したかっただけなんです。」
その正直な答えに、秋代はふっと微笑み、首を軽く振った。
「そうだったのですね。あなたたちの言葉には悪意がないことは分かっています。ただ、馬や物に例えられるのは少し不思議な気持ちがするの。でも、あなたたちが感謝してくれているのなら、ありがたく受け取っておきます。」
秋代が問いかけると、少年兵たちは慌てた様子で頷いた。
「はい!秋代様のような方がいるからこそ、この村は平和でいられるんです。」
「そうです!決して悪い意味じゃありません!」
その必死な応答に、秋代はふっと微笑んだ。
「馬百頭なんて、そんなに大げさに言わないでください。でも、ありがとう。」
「本心なんです!秋代様のような方は、この村の宝です。」
彼らの真剣な表情を見て、真剣に怒るのは無意味だと感じた。代わりに、柔らかい笑みを浮かべながら冗談を交えた。
「それでは、私がサンバーなら何台分になるのかしら?」
少年兵たちはその質問に戸惑いつつも、笑いながら次々と真面目な答えを返した。室内には笑い声が響き渡り、村の平和なひとときを象徴するような温かな空気が満ちていった。
食事が終わり、従兵たちは満足げに礼を述べて席を立った。その姿を見送りながら、秋代は彼らの笑顔に胸の中で安堵の念を抱いた。自分が差し出したもてなしが、少しでも彼らの心を温めることができたのなら、それで十分だと思えた。
室内に一人残った秋代は、ふと考え込んだ。
「馬百頭なんて言葉に、あんなに腹を立てていたのが、今となってはどこかおかしいわね。」
彼女は昔のことを思い出した。かつて柴崎少尉が自分を「馬百頭の価値」と呼び、その時激怒して彼を叱責した記憶が蘇る。
ー「少尉、馬百頭だなんて、一体どういうつもりなのですか!?」
秋代の鋭い声に、柴崎少尉は困惑した表情を浮かべた。
「すみません、秋代様。決して失礼な意味ではなく、ただ敬意を……」
「敬意?それが私を物に例えることですか?家畜の数で私の価値を計るなんて、女性を侮辱しているとしか思えません!」
秋代の言葉は鋭く、少尉は言葉に詰まった。
「確かに、そういう風に聞こえるかもしれません。しかし、私たちの村では馬百頭というのは最高の尊敬を込めた表現なんです!」ー
「そういえば、あの時もヒステリーのように叱ってしまったわ。でも、少尉もグンマーの男なのだから、悪気はなかったのよね。」
秋代は苦笑しながら、自分の反応を振り返った。彼女にとって、村人や少年兵たちの無邪気な敬意に触れることが、いつしか自身の考え方を少しずつ柔らかくしているのを感じていた。
静かな夜が訪れ、窓の外からは虫の声が聞こえてくる。秋代は、窓の外に広がるグンマーの夕焼けをじっと見つめた。柔らかな橙色と紫の光が山並みを包み込み、村の静けさをより一層引き立てている。
「そうね……少尉を呼んで、朝子と飲みなさいってワインを一本渡してあげようかしら。」
彼女は微笑みながら、少尉が真面目で誠実でありながらも、不器用に村人たちと向き合おうとする姿を思い浮かべた。そんな彼に少しでも安らぎを与えられたら――それもまた、自分の役目の一つかもしれない。
温かい余韻を残した一日を思い返しながら、秋代は深い満足感とともに静かに目を閉じた。
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