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その後……
しおりを挟むその後、崎山が俳優として成功を収めたかというと、そうではなかった。いや、それどころか役者を廃業してしまった。キャバレーでの美女姿にすっかり惚れ込んだ億万長者から追い回され、困り果てて「芝居の境地」という奴を白状したところ、それでもいいという億万長者の愛人となってしまった。
高級マンションを買い与えられ、使い切れない小遣いを貰い、億万長者である自分以外の男に手を出さなければ女遊びすら許されて、悠々自適で自堕落な生活を送っている。
久々に俺がマンションを訪ねた時、
「別に芝居だと思えば、男のイチモツを舐めるのだって屁でもねぇさ」
と言い放った崎山は、億万長者の趣味であるというバニーガール姿の金髪美女となっていた。その話では、時々の気分で女子高生からアラフォーの熟女まで様々な姿で人々をあしらって楽しく暮らしているらしい。
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