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さんじゅう
しおりを挟む「目が覚めたか?ルナよ。試練は乗り越えたか。」
視界にはアークが。
彼は私のそばに座り込み、良かったと歯を見せ笑う。
私は地面に横になり寝ていたようだった。
アークによると先ほどの女の子の技は心地よい夢を見せ、肉体的と精神的に殺すという者だったらしい。
しかし、一度この術にかかったことあるものには効かないようで、「私は昔に一度かかっているからな」とアークは豪快に笑っていた。
なるほど、ということはやはりあれは夢で、私はこれから先この術にかかることはないのか。
少しばかり残念に思ったが、エドワード様やお父様アランに夢でも会え嬉しかった。
まあ、でも夢なんだけれど。
「アーク、助かった。ありがとう。そして、今の状況は?」
「それが…「あ、起きたのね、おねーちゃん!聞いて!ヘレスが助けたのよ!」おい!ちょっとどっから湧いてきた?!あっち行ってなさい!」
アークの背中キラ現れたのは可愛らしい女の子…のような、いやでも、頭からツノが二本生えているから女の子ではないのか?
10歳くらいの人間の容姿をしており、頭から二本の角がニョキっと生えている。
燃えるように赤い髪の毛は腰まで伸びており、ふわふわしている。
目をくりっと丸く、目は透明だった。
必死でアークで背に追いやってるけど、女の子の力が強いのか全く隠れない。
「アークの馬鹿!ヘレスはおねーちゃんとお話しするの!」
「バカはお前だ!ルナに近寄るな!そして、話をややこしくさせるな!」
「ヤダヤダやだ…えい!」
女の子がポンとアークの肩を叩けば、アークは軽く後ろへ飛んでいった。
…軽くというかだいぶ後ろまで飛ばされてしまったけれど。
ドォン!!という衝撃音の後、少し経ってから、うぅ…と呻き声が聞こえてきた。
私が大丈夫かなと心配をしていると、ふわりと花の香りがした。
「…あ、」
「こんにちは、光の加護を持つ優しいおねーちゃん。私は破壊の魔物ヘレスだよ。」
顔をあげれば、ふわりと宙に浮く女の子へレスがニコリと笑ってそう言った。
ーー破壊の魔物、ヘレス。
そして、私に向かって手を伸ばし
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