転生したら...俺カッパだよ

七味とうがらし

文字の大きさ
5 / 43

カッパの日常

しおりを挟む
 相も変わらず今日も漁だよ、一体何時までこの生活が続くんだろ、と思っても詮無き事だよな~と考えていてもしょうがない、今日を頑張って生きて行こう。

 って事で相も変わらず漁に出る、今日は河口に来てるんだ、海の魚を重点的に獲っていくらしい、

今日は前日の様な事があるからふぐは獲らないようにする、ふぐ毒のテトロドトキシンはカッパにとってもヤバい物なので(別の意味でね)なるべく獲らないようにする事にしたんだ。

 それで考えたんだ、リベンジとして第一希望はアブラソコムツって魚だ、これって深海に住まう魚なんだけどごくまれに浅い所まで上がってくる場合があるんだよね、そんな幻の魚を探しつつ今日の仕事もこなしていく、



 見つけた~大物がいたんだよ、何かの動物の死体だ、それが腐乱してガスが溜まってぷかぷか浮いてるんだね、こんな奴の傍にはシイラって魚がよくいるんだよ、

前の世界では漁師さんはあまりシイラを食べ無かったんだよね、理由は人間の水死体の傍にきてそれをシイラが食べるからね、

気持ち悪いって事であまり食べなかったんだ、あと死体の傍にいたりするから体表には腸炎ビブリオ菌や表皮粘液毒という毒がついている場合があるんだよね。

 さてこの世界の漁師は食べるのか食べないのかちょっと実験だ、俺はシイラを捕獲、漁師の所まで持って行くそしてシイラを渡す、おっさん満面の笑顔だった、やはりこの世界、カッパを食らうんだから魚が何喰ってようが関係ないらしいね、

今日の俺たちの夕飯はクサフグだった、3番の檻の脱糞カッパの野郎が味をしめてまた獲ってきやがったからだ、

俺は精巣と皮の部分を傷つけないように取り 精巣と皮を脱糞カッパにくれてやる、すると脱糞カッパは嬉しそうに食べていた、テトロドトキシンは昨日よりも摂取しただろうから観察してみる、本日のテトロドトキシンは昨日と比べ当社比2倍である、

今日は昨日に比べてテンションが高くなってる、「クケェ~キョホッホ~」とかなりキテル様だ、大丈夫かなこれ俺はちょっとだけ心配になる、

昨日より更に腰を振り始める、超高速カクカクだ!目の焦点も定まらないし体中から体液を迸らせながら「クケェ~キョホッホ~」と叫んでいた、ん~テトロドトキシン当社比2倍はこうなるのかと実験結果を更に観察していく、

結果、翌日は漁には使い物にならなくなるくらい脱水症状を起して殆ど動かなくなっていた、ちょっと俺は責任を感じちゃったんだよな、って事で脱糞カッパが元気が出る様なのを獲って来てやることにしよう、

俺は頑張った、クサフグが獲れた、 精巣と皮がヤバい部位なんだよねこれは、脱糞カッパもきっとこれで又元気になる事を祈りつつ獲って来たんだw、

その他ちゃんと仕事もしたよ、本日の獲物は貝だ!しかも牡蠣なんだよね、これも選んで取って来たんだ、

 牡蠣に「あたる」人が多い理由、その多くはノロウィルス、腸炎ビブリオ、貝毒が原因といわれているんだね。

牡蠣はプランクトンを餌として中腸腺と呼ばれる内蔵部分に取り込むんだけど、その際に同時に取り込む海水の中にノロウイルス等が含まれ、牡蠣に蓄積されてしまう場合があるんだ。

また、生牡蠣を調理する過程で腸炎ビブリオや大腸菌など、ウイルスや菌が牡蠣に混入してしまうこともあるんだよね、
 
 それで俺が選んだ牡蠣のいた場所はちょっと潮の流れの悪い所で下が綺麗な砂じゃない所だ、大量に撮って来た、そして綺麗な場所で獲って来たのも幾つか入れておいたんだ、ちゃんと解るように印をつけておいたんだけどね、

漁師にそれを渡して俺が安全だとアピールする為に試食する、当然安全な印をつけた奴だ、貝取り用のヘラで口を開けちゅるんと食べる、5個くらい食べて見せると漁師も一個同じ様にして一個食べる、俺は貝殻を片づけるフリをしながらニヤリと笑った。

 翌日仕事は休みになった、っで脱糞カッパにクサフグを食わせてみた、二日酔いには向い酒ってのがあるから向かいテトロドトキシンってやつだ! なんだか元気になってキタっぽいぞ、ゆっくり腰をカクカクし始めた、おお!回転数が上がっていく、脱糞カッパ復活か!と思ったら急激に回転数が落ちてきて、とまった、焼きついたのか?と謎な事を思いながら観察する。

 俺は注意深く脱糞カッパの生存を確認する、スピースピーと呼吸音が聞こえるから生きてるんだろうと安堵しつつ今日の予定を考える、とは言ってもやる事は限られているんだけどね、







続く


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

コンバット

サクラ近衛将監
ファンタジー
 藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。  ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。  忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。  担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。  その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。  その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。  かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。  この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。  しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。  この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。  一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...