ひかり

静海深人

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音楽

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音楽は生まれるもの
ぼくの心のうちから生まれるもの
音は自然と口から飛びだし
旋律を紡いで音楽となる

音楽は歌うもの
きみの心のうちを歌うもの
気持ちは自然と外へ飛びだし
旋律を紡いで音楽となる

溢れる音に耳を澄ませて
きみの心にじっと耳を澄ませて
喜びも
哀しみも
悔しさも
ぜんぶぜんぶ抱きしめて
溢れる音の旋律を
溢れた音の旋律を
きみの音楽を紡いでいって

溢れた音は伸びやかに
紡いだ旋律はぼくを越えて
とおく山を越えて
野を越えて
青い海を越えて
知らない大地を踏みしめて
ひろがって
ひろがって
世界へと続いていく

音はぼくから生まれて
きみから生まれて
つながって
まざりあって
ひとつの旋律になって
世界へとひろがっている
ひろがった音楽が
すべてを越えて
ぼくのこころのうちに

音楽はぼくのこころのうちに
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