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プロローグ 〜え…ここどこ。〜

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ん”……おぉ…?どこだ…ここ…。

「おぉ…!成功したのかっ…?」
「聖男様の召喚が成功したぞおおぉぉぉ!」

「え、なになにっ、!? 」

すると、やけに王子様の格好をしたイケメンが近付いてきた。…眩しい…。

「おや…混乱しているようですね、聖男様。」

「え…あなた…だれ…ですか…?」

「あぁ、申し遅れました、フェリナル王国の王子、ルナ・セイレント と申します。どうかお見知りおきを。」

……………え?




僕の名前は惺ノ木 柚楽(ほしのき ゆら)。普通の高校生。だと思う。

本当に平凡で、成績も全て「3」。特徴もない。

強いて言うならば、髪の毛がちょっと色素薄いとか…? でもまぁそこまで目立たない。

そんな感じでいつもと同じ様な感じで登校してたらいつの間にかここにいる。

そしたら目の前にイケメンがいる。銀髪かっこい……



「さま…?…いだんさま…?聖男様、お気を確かに…!」

「…ぁ、すみません、ちょっと混乱してて……。」

「可愛い…………名前をお伺いしても、?」

「…?名前は柚楽ですけど、何かおっしゃいました…?」

「あ、いえ、何でもないですよ。ユラ様ですね、?」

「あ、はい。」

「混乱されている様ですので、説明いたしますね。」

「お願いします………。」

ルナは、僕がどの様にしてここにいるのかを教えてくれた。

①フェリナル王国にはたくさんの「骸(むくろ)」と呼ばれるモンスターが居ること。

②その骸が現れるところには必ず「日喰(ひくい)」と呼ばれる歪みの様なものが出現すること

③そしてそれを浄化する「聖女」もとい「聖男」を召喚し、日喰を消してもらうこと。

④日喰を浄化するにはえっ…ち…しないといけないらしい。

ん?

え、……えっ…ち…?

「あのー…」

「なんでしょうユラ様?」

にこやかなイケメン顔がこちらを向いた。

「このー…性交っていうのは?…えーと……そのー…」

「おや、もしかして閨などはあまりお知りでないのですか…?

「っい、いえ、それはもう十分に知っておりますけども…」

知らないはずがないだろう僕みたいな思春期真っ只中の高校生がッ!

「というわけで、この説明通り、今晩はユラ様を私、ルナ・セイレントが快楽に溺れさせてあげましょう。」

にこにこと迫ってくる顔につい、

「っひゃああっ!?」

逃げてしまったのである。




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