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23 原田詩織 その3
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他の教師に相談しても、結局は山口に話がいく。話を聞いても生徒同士の喧嘩かふざけ合いとしか思わないだろう山口に、相談した教師を介してイジメの事実を認めさせても、生徒に友達扱いされて喜んでいるような教師に解決する能力があるとは思えない。
話の通じないお気楽教師を説得してイジメを止めさせるには相当な労力がいる。
その過大な労力と晴彦への親近度を量りにかけて考えたら、一切を無視した方がはるかに楽で簡単だったと彼女は告白した。
本音を言うと言った彼女の、紛れもない本音だろう。しかし、自分の利己的な部分をこうも堂々と語られるとは思わなかった。
「面倒くさい、か。君は本当に正直だな」
井川は頬を緩めた。
彼は勇気のある人間が好きだ。多感な年頃のこの子が己の中の醜さを偽らず告白したことに意気を感じて、好感を持ったのだ。
思わぬ反応だったのか、原田は少し顎を引き、眉根を寄せた。
「……最低だって言われると思ってました」
「君は本音を言うと言った。私たちはそれを聞くと言った。私たちは刑事で、今は捜査の参考に聞いているのであって、道徳的な説教をするためじゃない。それに、君を責める前に、責められるべき人間は他にいる」
小宮も同感だった。
彼女を薄情者と責めるのは簡単だが、自己保身からくる狡さを非難できるほどこちらも聖人君子ではない。説教なら聖職者や道徳家がやればいい。それに当事者たちが舞台を下りる前ならいざ知らず、閉幕した今何を言っても話の筋は変わらないのだ。
「しかし君の話だと、告げ口したのがばれたら宗田君たちにいじめられるとは考えてなかったようだけど?」
「あの三人は、相手かまわず誰にでも喧嘩を売るような真似はしませんよ。小心者ですから。ばれてもイジメじゃないって山口先生を騙す――じゃなくて、言い包めてしまえる自信があったんだと思います」
実際、言い包めたのだろうと彼女は言う。晴彦が家出した後、山口からイジメの話は一切出なかった上に、三人に対する態度も全く変わらなかったそうだ。
「だから宗田君たちはクラスの誰も脅すような言動は一度もしていません」
「だとしても、自分の身近でイジメがあれば、何かのきっかけで自分もいじめられるんじゃないかと思うのが普通だろう」
「まあ、そうなんでしょうね」
原田はまるで他人事のように言う。
「でも、宗田君たちは久住君以外の子に暴言を吐いたり乱暴したりしませんでした。他の子には本当に普通で、久住君にだけ酷くて、二重人格に思えるくらい徹底していました。もし三人が普段から無差別な乱暴者でイジメの口止めに脅すようなことをしていたら、かえってみんな身の危険を感じて早急に親や先生に相談していたと思います。だけど、クラスのみんなと三人の関係はとても良好だったんです。だからこそ、みんなは久住君をいない者としたんです」
「要するに、脅されはしなかったが、教師に告げ口したり下手に庇ったりせずに、久住君に関わらなかったら宗田君たちとそれなりに良い関係で平和でいられるから、イジメを黙認したということだろう?」
「イジメを、じゃありません。久住君の存在そのものを意識から完全に排除したんです。無視してたんじゃなくて」
彼女はそこで言葉を切り、そして意を決した顔で続けた。
「久住君は誰の意識の中にも『いなかった』んです」
「――は?」
井川は間抜けた声を上げ、小宮も思わずメモの手を止め、彼女の方を見た。
「いなかった、というのは」
自分の聞き違いだったかと首を傾げながら訊ねる井川に、原田は言葉通りだと返す。
「みんな、久住君のこと大人しいって言うくらいでそれ以上の感想なんてなかったんじゃないですか?」
「うん。印象の薄い子だったようだ」
「そうじゃないんです。誰も久住君に興味がなかった、ああ、違うな、興味を持とうとしなかった――いや、持ちたくなかったという方が正しいのかな」
「それは、どういう理由で」
「アウシュヴィッツって分かりますか?」
「あの悪名高きナチスの」
そうです、と頷いて、原田は以前読んだというアウシュヴィッツの生存者の手記の話をした。
その人は理不尽で悲惨な状況の中で、周りで何があっても関心を示さなくなっていったそうだ。どんなに目の前で酷い事があっても『自分はそれと同じ世界にいる者ではない』と思い込む。同じ世界にいないのだから、自分が殺されるはずがない、と。
「それと心理は似たようなものです。みんなは久住君は自分と同じ世界にいないとすることで、自分の心を守ってたんです」
晴彦に興味を持てば彼を意識し『自分と同じ世界にはいない』と思い込むことはできない。だから興味を持ちたくなかった――理屈は分かるが、
「いくらなんでも目の前にいる人間を『いない』とは思えないだろう。目をつぶっているならともかく、目を開けていれば姿は見えるんだから」
「いいえ、見ているのは脳です。目という器官を通して脳が見ているんです。脳が拒否すれば、目に映っていても認知しません」
理解できない、と井川はソファーに深く背を預けた。
「ここは学校だぞ。ヒトラーもゲシュタポもいないのに、どうしてアウシュヴィッツ並みの心理に追い詰められなきゃならないんだ」
「学校だからこそです」
原田の瞳が暗く陰る。
「学校は一つの特殊な世界なんですよ。世間で人を殴れば暴力犯罪ですよね。でも、学校じゃイジメと軽い言葉に言い代えられてしまう。しかも何かあっても、教育機関の名を盾に警察の介入も中々許さない。学校と言う所はそんな閉ざされた場なんです。そんな場所で先生や友人とトラブルになれば、逃げ場なんてない。大人が考える以上に、みんな学校では周りに気を遣っているんです」
更に三年生には受験ストレスもある。各教科のテストや模試の点数で志望校の合格率を語られ、内申書を人質に窮屈な校則を守らされ、その上人間関係にまで緊張を強いられれば、十代の未熟な精神はあっという間に崩壊してしまうだろう。
だからクラスメートたちは心の負担になるものは見たくなくて、晴彦の存在を消してしまった。自分の身に火の粉が飛んで来なければ、大して親しくもない晴彦のことなどどうでも良かったのだ。
井川は強い不快感を隠そうともせず仏頂面を晒す。クラスに三十数人いて誰一人晴彦を助けようとしなかったことを井川は憤っているのだろうが、小宮はクラスメートたちの心情が理解できた。
クラスメートと言っても、単に同じ年齢で寄せ集められただけの集団だ。確固たる意志や目的に結束された集団ならともかく、ただの寄せ集めでは人数の多さに甘えて、面倒事であればあるほど「自分がやらなくても他の誰かが解決するだろう」と自分からは手を出さない。まして、自分に意義や利がない場合はもっと消極的になる。
そして彼らは冷静に計算したはずだ。
自分たちは一年すれば卒業する。久住とも宗田たちとも別れるのだから、一年間だけ嫌な事から目を逸らしていればいい。
イジメなどない。
久住晴彦なんて生徒はクラスにいない。
それだけで問題は解決できる。
「同情なんて、あんな事件が起こったからこその、後付けです。事件が起こってしまったから、みんな慌てて微かな記憶から久住君について引っ張り出して、可哀想に思うことにしたんです」
そうでないと薄情な自分に自身が傷つくからだ。
「もし久住君が学校に来なくなったまま卒業していたとしたら、久住君の名前も顔も思い出さないでそのまま忘れ去っていただろうと思います」
淡々と語る原田の声に感傷は感じられない。この年頃で相当にショッキングな事件を体験したというのに、信じられない乾き具合だ。達観しているのを通り越して悟りを開いているのかと思いたくなる。
暫しの間腕組みして何かを考えていた井川は不意に顔を上げ、
「君の話は一応筋の通った話ではあるが、一つ疑問がある」
原田の目を真っ直ぐ見つめた。
「あの子たちが久住君を無視していたのではなく、存在そのものを意識から消していた、なんてどうして君に分かるんだ?」
あっ、と上げそうになった声を小宮は辛うじて抑えた。
「所詮、全て君の想像だろう? 人の意識なんて見えやしないんだから」
重大事件の捜査中に不謹慎だが、彼女の話は興味深くてつい聞き入ってしまった。が、井川の言う通りだ。落ちついているように見えても、所詮はまだ中学生。事件の衝撃で混乱して、読んだ本の事例にクラスメートの様子を当てはめて想像してみたのだろう。
しかし、
「見えます」
原田は井川の目を真っ直ぐ見据えたまま、
「見えるんです」
短く、繰り返した。
口を開きかけた井川に、
「私、見えるんです。人の持つ感情や意識が」
原田は少し歪んだ笑みを浮かべた。
話の通じないお気楽教師を説得してイジメを止めさせるには相当な労力がいる。
その過大な労力と晴彦への親近度を量りにかけて考えたら、一切を無視した方がはるかに楽で簡単だったと彼女は告白した。
本音を言うと言った彼女の、紛れもない本音だろう。しかし、自分の利己的な部分をこうも堂々と語られるとは思わなかった。
「面倒くさい、か。君は本当に正直だな」
井川は頬を緩めた。
彼は勇気のある人間が好きだ。多感な年頃のこの子が己の中の醜さを偽らず告白したことに意気を感じて、好感を持ったのだ。
思わぬ反応だったのか、原田は少し顎を引き、眉根を寄せた。
「……最低だって言われると思ってました」
「君は本音を言うと言った。私たちはそれを聞くと言った。私たちは刑事で、今は捜査の参考に聞いているのであって、道徳的な説教をするためじゃない。それに、君を責める前に、責められるべき人間は他にいる」
小宮も同感だった。
彼女を薄情者と責めるのは簡単だが、自己保身からくる狡さを非難できるほどこちらも聖人君子ではない。説教なら聖職者や道徳家がやればいい。それに当事者たちが舞台を下りる前ならいざ知らず、閉幕した今何を言っても話の筋は変わらないのだ。
「しかし君の話だと、告げ口したのがばれたら宗田君たちにいじめられるとは考えてなかったようだけど?」
「あの三人は、相手かまわず誰にでも喧嘩を売るような真似はしませんよ。小心者ですから。ばれてもイジメじゃないって山口先生を騙す――じゃなくて、言い包めてしまえる自信があったんだと思います」
実際、言い包めたのだろうと彼女は言う。晴彦が家出した後、山口からイジメの話は一切出なかった上に、三人に対する態度も全く変わらなかったそうだ。
「だから宗田君たちはクラスの誰も脅すような言動は一度もしていません」
「だとしても、自分の身近でイジメがあれば、何かのきっかけで自分もいじめられるんじゃないかと思うのが普通だろう」
「まあ、そうなんでしょうね」
原田はまるで他人事のように言う。
「でも、宗田君たちは久住君以外の子に暴言を吐いたり乱暴したりしませんでした。他の子には本当に普通で、久住君にだけ酷くて、二重人格に思えるくらい徹底していました。もし三人が普段から無差別な乱暴者でイジメの口止めに脅すようなことをしていたら、かえってみんな身の危険を感じて早急に親や先生に相談していたと思います。だけど、クラスのみんなと三人の関係はとても良好だったんです。だからこそ、みんなは久住君をいない者としたんです」
「要するに、脅されはしなかったが、教師に告げ口したり下手に庇ったりせずに、久住君に関わらなかったら宗田君たちとそれなりに良い関係で平和でいられるから、イジメを黙認したということだろう?」
「イジメを、じゃありません。久住君の存在そのものを意識から完全に排除したんです。無視してたんじゃなくて」
彼女はそこで言葉を切り、そして意を決した顔で続けた。
「久住君は誰の意識の中にも『いなかった』んです」
「――は?」
井川は間抜けた声を上げ、小宮も思わずメモの手を止め、彼女の方を見た。
「いなかった、というのは」
自分の聞き違いだったかと首を傾げながら訊ねる井川に、原田は言葉通りだと返す。
「みんな、久住君のこと大人しいって言うくらいでそれ以上の感想なんてなかったんじゃないですか?」
「うん。印象の薄い子だったようだ」
「そうじゃないんです。誰も久住君に興味がなかった、ああ、違うな、興味を持とうとしなかった――いや、持ちたくなかったという方が正しいのかな」
「それは、どういう理由で」
「アウシュヴィッツって分かりますか?」
「あの悪名高きナチスの」
そうです、と頷いて、原田は以前読んだというアウシュヴィッツの生存者の手記の話をした。
その人は理不尽で悲惨な状況の中で、周りで何があっても関心を示さなくなっていったそうだ。どんなに目の前で酷い事があっても『自分はそれと同じ世界にいる者ではない』と思い込む。同じ世界にいないのだから、自分が殺されるはずがない、と。
「それと心理は似たようなものです。みんなは久住君は自分と同じ世界にいないとすることで、自分の心を守ってたんです」
晴彦に興味を持てば彼を意識し『自分と同じ世界にはいない』と思い込むことはできない。だから興味を持ちたくなかった――理屈は分かるが、
「いくらなんでも目の前にいる人間を『いない』とは思えないだろう。目をつぶっているならともかく、目を開けていれば姿は見えるんだから」
「いいえ、見ているのは脳です。目という器官を通して脳が見ているんです。脳が拒否すれば、目に映っていても認知しません」
理解できない、と井川はソファーに深く背を預けた。
「ここは学校だぞ。ヒトラーもゲシュタポもいないのに、どうしてアウシュヴィッツ並みの心理に追い詰められなきゃならないんだ」
「学校だからこそです」
原田の瞳が暗く陰る。
「学校は一つの特殊な世界なんですよ。世間で人を殴れば暴力犯罪ですよね。でも、学校じゃイジメと軽い言葉に言い代えられてしまう。しかも何かあっても、教育機関の名を盾に警察の介入も中々許さない。学校と言う所はそんな閉ざされた場なんです。そんな場所で先生や友人とトラブルになれば、逃げ場なんてない。大人が考える以上に、みんな学校では周りに気を遣っているんです」
更に三年生には受験ストレスもある。各教科のテストや模試の点数で志望校の合格率を語られ、内申書を人質に窮屈な校則を守らされ、その上人間関係にまで緊張を強いられれば、十代の未熟な精神はあっという間に崩壊してしまうだろう。
だからクラスメートたちは心の負担になるものは見たくなくて、晴彦の存在を消してしまった。自分の身に火の粉が飛んで来なければ、大して親しくもない晴彦のことなどどうでも良かったのだ。
井川は強い不快感を隠そうともせず仏頂面を晒す。クラスに三十数人いて誰一人晴彦を助けようとしなかったことを井川は憤っているのだろうが、小宮はクラスメートたちの心情が理解できた。
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それだけで問題は解決できる。
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そうでないと薄情な自分に自身が傷つくからだ。
「もし久住君が学校に来なくなったまま卒業していたとしたら、久住君の名前も顔も思い出さないでそのまま忘れ去っていただろうと思います」
淡々と語る原田の声に感傷は感じられない。この年頃で相当にショッキングな事件を体験したというのに、信じられない乾き具合だ。達観しているのを通り越して悟りを開いているのかと思いたくなる。
暫しの間腕組みして何かを考えていた井川は不意に顔を上げ、
「君の話は一応筋の通った話ではあるが、一つ疑問がある」
原田の目を真っ直ぐ見つめた。
「あの子たちが久住君を無視していたのではなく、存在そのものを意識から消していた、なんてどうして君に分かるんだ?」
あっ、と上げそうになった声を小宮は辛うじて抑えた。
「所詮、全て君の想像だろう? 人の意識なんて見えやしないんだから」
重大事件の捜査中に不謹慎だが、彼女の話は興味深くてつい聞き入ってしまった。が、井川の言う通りだ。落ちついているように見えても、所詮はまだ中学生。事件の衝撃で混乱して、読んだ本の事例にクラスメートの様子を当てはめて想像してみたのだろう。
しかし、
「見えます」
原田は井川の目を真っ直ぐ見据えたまま、
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