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第5章 戦争、休憩、戦争
079 初陣6
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みごと落とし穴に敵魔族を引き込めた。
穴底にはアカが潜んでいて、必殺の布陣といえる。
しかしアカの炎界は、短時間で消えてしまったのだった。
魔力切れ……!?
だけどおかしい。北の大陸で狼男を焼いたときには、もっと長い時間魔法が続いていたのだ。
魔力を貯蔵していると思われる脂肪は、豊富についている。むしろ前よりふくよかになっているくらいだ。一人ぼっちにしたせいで、ストレスもたまっているはずだし、怒り狂ってすべてを燃やし尽くすと予想していたのだが……。
炎が消え、魔族たちの体が再生していく。すでに全身の治療を終えた者もいる。
だが、彼らの動きはにぶい。
作戦通りとはいかなかったが、最低限の場はつくれたみたいだ。
魔族たちは喉を抑えて苦しんでいる。立ち上がって、オレ達に襲いかかるほどの余裕があるヤツはない。
──なにが起こっているかというと、つまり「酸素欠乏症」だ。
火が燃えるとき、酸素を消費する。
開けた場なら、まわりの空気から酸素が補充されるが、この落とし穴のような閉鎖空間では、そうはいかない。事実、井戸の底で酸素が欠乏し、掃除におりた人が窒息死したというような例もある。
アカの炎界は、この落とし穴の酸素を食い尽くすには十分な火力だったということだ。ちなみに、通常酸素がなければ物は燃えないが、アカの炎界は無酸素空間でも発動する。その後の自然炎による被害拡大が起こらないだけだ。
──人間は、数十秒ていどは息を止めていることができる。
中には20分以上息をとめることができた超人もいるらしい。
しかしそれは「息を止めた」、言い換えると空気を吸わなかった場合のことだ。長い時間息を止められるのは、体内に残っている酸素を利用しているからなのだ。
この場のような、極低濃度の酸素しか含まれていない空気を吸うとどうなるか。
即座に窒息する。
酸素が含まれていない空気を肺に吸い込むと、血液中の酸素が逆に肺に引きずり出されてしまう。酸素濃度の低い空気は、少しだけの酸素を与えてくれる空気ではなく、少ない分の酸素を体から吸い取ってしまう空気だということだ。
こういった知識があれば、息をとめることによりこの事態を回避できただろう。
しかしこちらの世界では、それほど科学が発達しているわけではない。
どうしていきなり体調がおかしくなったのかも、よくわかっていないはずだ。
また、もし正しい答えに達しても、たいしたことはできないと思われる。
なぜなら風系魔法が得意そうな魔族は、あらかじめつぶしてあるからだ。
酸素欠乏を利用した全体攻撃は、もともとこの砦を作ったときのメイン戦法の一つだった。クルワッハ退治のときに何度も使ったせいで、オレたちは空気生成魔法に慣れているし。
……まあ、アカが仲間になって必要なくなってしまったのだが。
アカは無酸素状態に耐性がある。でなければ、炎界を使うたびに自分が死にかけてしまうだろう。もちろん、まったく酸素が不要というわけではないが。
また、その恩恵はオレにまで及んでいる。
どうして炎界が消えたのかは不明だが、これはこれで勝利確定だろう。
再生能力があるためにすぐには死なないが、後はもう、魔力が切れるまで延々と窒息症状を繰り返すだけだ。
「ア──」
「ピギャッ!」
アカに声をかけ、落とし穴から脱出しようとした。
しかしオレの言葉は、禍々しい叫びに遮られた。
「ピッ、ピッ!」
──そこには身の毛もよだつ光景が繰り広げられていた。
アカは喜々として、ガパニにかぶりついていたのだった。
大口を開けたアカが、4口ほどでケンタウロスを飲み込んでしまう。
「ひっ」
魔族の誰かが悲鳴を上げた。魔族らしくない態度だが、それほど目の前の行為がおぞましかったのだろう。酸素欠乏に苦しみながらも、魔族たちはアカから離れようとしている。
しかし、ふたたび炎界があたりを覆った。
ほんの1秒弱。しかし魔族たちを黙らせるには十分な威力だった。
大人しくなった魔族を見て、アカは満足したように食事を再開した。
近くにいたゴブリンが頭から丸呑みにされる。
……そういえば、フェニックスは魔族殺しと呼ばれる魔物だった。
本来は魔族を餌にする生き物だ。こうなっても不思議はなかったのだ。
このままでは喰われると、敵魔族の一人がアカに攻撃をかけようとする。
再生に魔力を割かれながらも、死力を振り絞ってアカに突進していったのだ。
しかし、ふたたび炎界が炸裂した。
勇敢なケンタウロスは、2歩踏み出しただけで倒れ、まわりの者にとばっちりがいっただけだった。当然のごとく、そのケンタウロスはアカに喰われた。
「姫様、姫様! 助けておくれ! 戦って死ぬならともかく、魔物に喰われて死ぬなんて、あたしゃまっぴらだよ!」
大柄な女性魔族が、必死の形相でオレに呼びかけてきた。
他の魔族たちも、すがるような視線を向けてくる。
「ピッ、ピッ、ピッ!」
また一人、エルフが喰われた。
たしかに、ああなるのは嫌だろうと思う。
……マズイことになった。
オレの予定では、アカが問答無用で全員を焼き殺すはずだったのだ。
降伏されても、正直困る。それというのも、ぜんぶアッフェリが悪い。
ヤツが別働隊をヴァロッゾに送ったりするから。
──ここで降伏を受け入れ、連中をヴァロッゾに連れて行くとする。
万が一、敵に寝返ったらどうなる? おしまいだ。どうにもならん。なにせ、オレたちより投降者の方が多いんだから。
じゃあ、ゲノレの街にでも彼らを残すか?
それもダメだ。さっきまで敵対していた相手を、無防備な首都の近くに放置できるはずがない。ルオフィキシラル城には、ファロンだっているんだ。
だから、全員死んでくれるのがベストだった。そうすれば、後顧の憂いなくヴァロッゾ援軍に赴ける。しかし、命乞いをしている相手を無慈悲に殺せるかというとそれも難しい。
とくに声をかけてきた女オーガなどは、ただの傭兵だと、レノアノールの報告書でわかっている。もっとも、自らの意志でアッフェリについたのだから、殺しても文句を言われる筋合いはないのだが……。
生きながら喰われていくのは、な。
さすがに悲惨としか言い様がない。
理性は連中を見捨てろと言っている。ただでさえ不利な状況であるのに、これ以上不確定要素を持ち込むべきではない。
けれどオレは、アカの背中を撫でながら指令をだした。
「アカ、もう炎の魔法は使ってはならん。よいな?」
「ピ……」
オレの命令を理解したのかどうか。アカは食事を続けている。
敵魔族はすでに動かなくなっていた。逃げても火、攻撃しても火。自分だけが襲われるならともかく、全員が被害を受けるとなれば慎重にもなるというものだ。
「アッフェリがわらわにかけた言葉を、そなたらに返そう。わらわが約束するのは命だけ。それでも降伏したいものは、壁際によるがいい」
7~8割ほどの魔族がオレの指示に従った。
這いつくばるようにアカから離れていく。
しかし残りの者は、敵意もあらわにオレを睨みつけてきた。
攻撃を決意したらしい。オレが炎界を禁止したため、わずかでも可能性があると判断したのか?
降伏の意志を見せない者は20人ほどいる。
いくら弱っているとはいえ、炎界を使えないアカでは手に余るかもしれない。
「シロ、降りてくるのじゃ!!」
丸く切り取られた青空に、大声で叫んだ。
すぐに白い狼が、垂直な壁を蹴って駆け下りてくる。
オレは空中に飛び上がり、シロの背に乗った。
そして空気の供給しながら、穴底を指差す。
「シロ、アカ、その真ん中にいるヤツらはぜんぶ喰ってよし」
穴底にはアカが潜んでいて、必殺の布陣といえる。
しかしアカの炎界は、短時間で消えてしまったのだった。
魔力切れ……!?
だけどおかしい。北の大陸で狼男を焼いたときには、もっと長い時間魔法が続いていたのだ。
魔力を貯蔵していると思われる脂肪は、豊富についている。むしろ前よりふくよかになっているくらいだ。一人ぼっちにしたせいで、ストレスもたまっているはずだし、怒り狂ってすべてを燃やし尽くすと予想していたのだが……。
炎が消え、魔族たちの体が再生していく。すでに全身の治療を終えた者もいる。
だが、彼らの動きはにぶい。
作戦通りとはいかなかったが、最低限の場はつくれたみたいだ。
魔族たちは喉を抑えて苦しんでいる。立ち上がって、オレ達に襲いかかるほどの余裕があるヤツはない。
──なにが起こっているかというと、つまり「酸素欠乏症」だ。
火が燃えるとき、酸素を消費する。
開けた場なら、まわりの空気から酸素が補充されるが、この落とし穴のような閉鎖空間では、そうはいかない。事実、井戸の底で酸素が欠乏し、掃除におりた人が窒息死したというような例もある。
アカの炎界は、この落とし穴の酸素を食い尽くすには十分な火力だったということだ。ちなみに、通常酸素がなければ物は燃えないが、アカの炎界は無酸素空間でも発動する。その後の自然炎による被害拡大が起こらないだけだ。
──人間は、数十秒ていどは息を止めていることができる。
中には20分以上息をとめることができた超人もいるらしい。
しかしそれは「息を止めた」、言い換えると空気を吸わなかった場合のことだ。長い時間息を止められるのは、体内に残っている酸素を利用しているからなのだ。
この場のような、極低濃度の酸素しか含まれていない空気を吸うとどうなるか。
即座に窒息する。
酸素が含まれていない空気を肺に吸い込むと、血液中の酸素が逆に肺に引きずり出されてしまう。酸素濃度の低い空気は、少しだけの酸素を与えてくれる空気ではなく、少ない分の酸素を体から吸い取ってしまう空気だということだ。
こういった知識があれば、息をとめることによりこの事態を回避できただろう。
しかしこちらの世界では、それほど科学が発達しているわけではない。
どうしていきなり体調がおかしくなったのかも、よくわかっていないはずだ。
また、もし正しい答えに達しても、たいしたことはできないと思われる。
なぜなら風系魔法が得意そうな魔族は、あらかじめつぶしてあるからだ。
酸素欠乏を利用した全体攻撃は、もともとこの砦を作ったときのメイン戦法の一つだった。クルワッハ退治のときに何度も使ったせいで、オレたちは空気生成魔法に慣れているし。
……まあ、アカが仲間になって必要なくなってしまったのだが。
アカは無酸素状態に耐性がある。でなければ、炎界を使うたびに自分が死にかけてしまうだろう。もちろん、まったく酸素が不要というわけではないが。
また、その恩恵はオレにまで及んでいる。
どうして炎界が消えたのかは不明だが、これはこれで勝利確定だろう。
再生能力があるためにすぐには死なないが、後はもう、魔力が切れるまで延々と窒息症状を繰り返すだけだ。
「ア──」
「ピギャッ!」
アカに声をかけ、落とし穴から脱出しようとした。
しかしオレの言葉は、禍々しい叫びに遮られた。
「ピッ、ピッ!」
──そこには身の毛もよだつ光景が繰り広げられていた。
アカは喜々として、ガパニにかぶりついていたのだった。
大口を開けたアカが、4口ほどでケンタウロスを飲み込んでしまう。
「ひっ」
魔族の誰かが悲鳴を上げた。魔族らしくない態度だが、それほど目の前の行為がおぞましかったのだろう。酸素欠乏に苦しみながらも、魔族たちはアカから離れようとしている。
しかし、ふたたび炎界があたりを覆った。
ほんの1秒弱。しかし魔族たちを黙らせるには十分な威力だった。
大人しくなった魔族を見て、アカは満足したように食事を再開した。
近くにいたゴブリンが頭から丸呑みにされる。
……そういえば、フェニックスは魔族殺しと呼ばれる魔物だった。
本来は魔族を餌にする生き物だ。こうなっても不思議はなかったのだ。
このままでは喰われると、敵魔族の一人がアカに攻撃をかけようとする。
再生に魔力を割かれながらも、死力を振り絞ってアカに突進していったのだ。
しかし、ふたたび炎界が炸裂した。
勇敢なケンタウロスは、2歩踏み出しただけで倒れ、まわりの者にとばっちりがいっただけだった。当然のごとく、そのケンタウロスはアカに喰われた。
「姫様、姫様! 助けておくれ! 戦って死ぬならともかく、魔物に喰われて死ぬなんて、あたしゃまっぴらだよ!」
大柄な女性魔族が、必死の形相でオレに呼びかけてきた。
他の魔族たちも、すがるような視線を向けてくる。
「ピッ、ピッ、ピッ!」
また一人、エルフが喰われた。
たしかに、ああなるのは嫌だろうと思う。
……マズイことになった。
オレの予定では、アカが問答無用で全員を焼き殺すはずだったのだ。
降伏されても、正直困る。それというのも、ぜんぶアッフェリが悪い。
ヤツが別働隊をヴァロッゾに送ったりするから。
──ここで降伏を受け入れ、連中をヴァロッゾに連れて行くとする。
万が一、敵に寝返ったらどうなる? おしまいだ。どうにもならん。なにせ、オレたちより投降者の方が多いんだから。
じゃあ、ゲノレの街にでも彼らを残すか?
それもダメだ。さっきまで敵対していた相手を、無防備な首都の近くに放置できるはずがない。ルオフィキシラル城には、ファロンだっているんだ。
だから、全員死んでくれるのがベストだった。そうすれば、後顧の憂いなくヴァロッゾ援軍に赴ける。しかし、命乞いをしている相手を無慈悲に殺せるかというとそれも難しい。
とくに声をかけてきた女オーガなどは、ただの傭兵だと、レノアノールの報告書でわかっている。もっとも、自らの意志でアッフェリについたのだから、殺しても文句を言われる筋合いはないのだが……。
生きながら喰われていくのは、な。
さすがに悲惨としか言い様がない。
理性は連中を見捨てろと言っている。ただでさえ不利な状況であるのに、これ以上不確定要素を持ち込むべきではない。
けれどオレは、アカの背中を撫でながら指令をだした。
「アカ、もう炎の魔法は使ってはならん。よいな?」
「ピ……」
オレの命令を理解したのかどうか。アカは食事を続けている。
敵魔族はすでに動かなくなっていた。逃げても火、攻撃しても火。自分だけが襲われるならともかく、全員が被害を受けるとなれば慎重にもなるというものだ。
「アッフェリがわらわにかけた言葉を、そなたらに返そう。わらわが約束するのは命だけ。それでも降伏したいものは、壁際によるがいい」
7~8割ほどの魔族がオレの指示に従った。
這いつくばるようにアカから離れていく。
しかし残りの者は、敵意もあらわにオレを睨みつけてきた。
攻撃を決意したらしい。オレが炎界を禁止したため、わずかでも可能性があると判断したのか?
降伏の意志を見せない者は20人ほどいる。
いくら弱っているとはいえ、炎界を使えないアカでは手に余るかもしれない。
「シロ、降りてくるのじゃ!!」
丸く切り取られた青空に、大声で叫んだ。
すぐに白い狼が、垂直な壁を蹴って駆け下りてくる。
オレは空中に飛び上がり、シロの背に乗った。
そして空気の供給しながら、穴底を指差す。
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