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第5章 戦争、休憩、戦争
084 連戦2
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魔物の群れが街道を疾駆する。
準備を終えたオレたちは、城を出てヴァロッゾを目指していた。
移動がしやすいよう、道路には木材が敷き詰められている。
しかし、雨をふせぐ側溝は未完成だし、大きな石ころも転がっている。
予定では、このあたりの道は整備が進んでいるはずだったのだが……。
「シロ、道路工事はどうなっておるのじゃ?」
「ウォフッ」
オレの問いに念話で答えず、一声吠えただけ。
シロは「僕、走るのが忙しいので」と言いたげにすましているが、いかにもあやしい。このヤロウ、なにか後ろ暗いことがありやがるな?
……ああ、そうか。
オレがさらわれてすぐに、シロは家出したんだ。
つまり、シロを重機代わりに使うという作戦は破綻していたわけだ。
きっと、ヘルハウンドたちも仕事をさぼっただろう。シロもオレもいなくて、言うことを聞くわけがない。
おまけに、この手の仕事が得意なドワーフやコボルトは、砦の作業にだいぶ引っ張ってしまった。こんな条件で、工事が進んでいるはずがないではないか。
魔物たちがオレ無しで動かないというのは、なんとかしないといけないな。
オレが領地をあけることもあるだろうし、このままでは非常に困る。
まあそれも、首尾よく戦争が終結してからの話だが。
……戦争後にやらないといけないことがどんどん増えていくなあ。
「アルディス、体は大丈夫? 調子が悪くなったらすぐお母様に言うのよ」
耳元からファロンの声が聞こえた。
オレは今、ファロンの膝の上に乗っているのだ。そして後ろから抱きかかえられている。
ファロンは元から過保護だったが、性格が変わってから、いっそうそれが顕著になっていた。今も軽くため息をついただけで、すぐに心配そうに声をかけてきたのだ。
「……はい、お母様。気をつけます」
オレは、極力ファロンの心をかき乱さないよう注意している。
精神的なショックを与えると、どんな事態がおこるか予想もつかないからだ。
間違っても、もう一度ファロンと戦いになるのはお断りだ。
「なんだか、よくわからない関係だねえ……」
左下から女オーガのつぶやきが聞こえた。
彼女は傭兵団の団長だ。名前はガラ。戦争開始間際に、高額でアッフェリに雇われたらしい。
といってアッフェリが、オレたちとの戦いに備えていたというわけではない。
ルオフィキシラル地方占領後にむけて、戦力を強化していたのだ。オレの領地を拠点にして、一気に勢力を拡大するつもりだったらしい。
それも、もはや笑い話になってしまったが。
──オレは、ガラとその部下に密かに期待していた。
十分な報酬を約束すれば、心強い味方になってくれるのではないか。
ただの傭兵で、アッフェリへの忠誠心はないはずだから。
……そういった意味では、今の状態はよくないかもしれない。なにせ、ファロンの膝の上で、頭を撫でられているという有り様だ。どう見てもただの子供で、威厳などまるでない。
「が、ガラよ、抱っこされるのにもナデナデされるのにも、お菓子を食べさせられるのにも、そのあと口を拭かれるのにも、深甚たる理由があるのじゃ。ゆえに、わらわを侮ってはならぬぞ」
精いっぱい胸を張って、のたまってみた。
しかしガラは、呆れたようにオレを見上げたのだった。
ダメか。
やはり頭を撫でられている状態で、侮るななどと言っても説得力がまるでない。
「……いや、フェンリルの上でくつろいでいるようなお人を侮るヤツはいないさ」
ガラが呆れた理由は、オレの想像と逆だったようだ。
あまりに慣れすぎて自分では何も感じないのだが、シロに乗っているだけでかなりの威圧感があるらしい。
そう考えると、ファロンに甘やかされている姿は、部下の緊張をほぐすのに良い塩梅なのかもしれない。
──なんだ、それならもっと甘えられるじゃないか。我慢して損したぜ。
「ディニッサ様は、先の戦いで変わった方法を使ったと聞きました。次の戦いでもなにかお考えなのでしょうか? いざというときに戸惑わないように、できれば教えていただきたいのですけれど」
今度は右下にいる、黒い羽の魔族が声をかけてきた。
ゲノレの文官をしていたヴァルヴァロだ。彼女とガラだけが、オレに話しかけてくれる。他の魔族は遠巻きに眺めているだけだ。
さてヴァルヴァロの問いを、額面通りに受け取っていいものか。
素直に聞くなら、今後の作戦を円滑に進めるための質問だといえる。けれど、敵軍にオレの策をバラすために情報を引き出しているとも考えられる。
「……。」
「あらあら、お疑いですか? でも私は、ただディニッサ様のお役に立ちたいだけですわ。誤解しないでいただけると嬉しいのですけれど」
ヴァルヴァロがニッコリと笑った。
その顔を見る限り、よこしまな思いを抱いているようには感じない。
……だけどこの女、淫魔だしな。嘘うまそうなんだよなあ。
「べ、べつに疑ってはいないのじゃ。ただ、その……」
左から笑声が上がった。
「いいんじゃないかい。あたしも、そっちの文官さんも、あっさり信じてもらえるとは思ってないさ。信頼は働きで勝ち取る。それが良い傭兵ってもんだろ」
「そうですね。あいにく私は、戦いでは活躍できないでしょうが、戦後の処理には自信がありますわ。……それに、私は女の子でもイケるタイプですから」
ヴァルヴァロが舌なめずりした。
女の子でもイケるタイプだから、なんだっていうんだ。ヴァルヴァロに対する警戒ポイントが急上昇したんですけど。
「……ああ、コホン。作戦の話じゃったな。次は正攻法でいくつもりじゃ。だからこれといって語るほどのことはないのじゃ」
これは本音だ。そもそも情勢が不明すぎて策などたてようがない。
対アッフェリ戦と違って、ヴァロッゾ方面には罠などの用意もなかった。うかつといえばうかつだが、そもそもあっちは交渉でなんとかするつもりだったんだ。
それに部下の問題もある。
信頼関係も築かれていない配下に、複雑な作戦を遂行させるのは困難だろう。
傭兵団はともかく、昔からアッフェリに従っていた魔族は、どう動くかわからない。魔族はたいてい約束を守るが、絶対ではない。全員を目の届く位置においたまま戦うのが無難だ。
「正攻法ですか。たしかに余計なことはしなくても、数が多いこちらが勝つのでしょうね。……あ、でもアッフェリ殿は、圧倒的多数の兵で負けましたわね?」
「いやいや、アレはこのディニッサ様が異常なんだ。あたしゃ長いこと戦場を渡り歩いてるけど、あんな戦いは初めてだ。じっさい、今でもなにがなにやらわからないくらいさ。あれは本当に戦争だったのかい……?」
「むろんじゃ。むしろわらわにとっては、アレこそが戦争じゃ」
勝つためには、できる限りの手段を講じるべきだ。敗北で失うものを考えれば、甘いことは言っていられない。
とはいえ、魔族の戦いでは、できることなど限られているのだが。今回使った落とし穴も、もう使えないだろう。魔族の常識外の行動だったためうまくいったが、さすがに次は警戒されるはずだ。
──アッフェリに勝ったことによって、名声が上がるとよいのだが。
ルオフィキシラル領の収入からすると、今いる魔族は少なすぎる。応募さえしてきてくれれば、まだまだたくさんの魔族を雇う余裕があるのに。
できれば相手より人数を集めて、奇策なんかに頼らず戦いたい。
というより、まわりの国がビビって襲ってこないくらいの圧倒的戦力が欲しい。
オレから攻める気はないから、そうなれば平和を手に入れられるはずだった。
準備を終えたオレたちは、城を出てヴァロッゾを目指していた。
移動がしやすいよう、道路には木材が敷き詰められている。
しかし、雨をふせぐ側溝は未完成だし、大きな石ころも転がっている。
予定では、このあたりの道は整備が進んでいるはずだったのだが……。
「シロ、道路工事はどうなっておるのじゃ?」
「ウォフッ」
オレの問いに念話で答えず、一声吠えただけ。
シロは「僕、走るのが忙しいので」と言いたげにすましているが、いかにもあやしい。このヤロウ、なにか後ろ暗いことがありやがるな?
……ああ、そうか。
オレがさらわれてすぐに、シロは家出したんだ。
つまり、シロを重機代わりに使うという作戦は破綻していたわけだ。
きっと、ヘルハウンドたちも仕事をさぼっただろう。シロもオレもいなくて、言うことを聞くわけがない。
おまけに、この手の仕事が得意なドワーフやコボルトは、砦の作業にだいぶ引っ張ってしまった。こんな条件で、工事が進んでいるはずがないではないか。
魔物たちがオレ無しで動かないというのは、なんとかしないといけないな。
オレが領地をあけることもあるだろうし、このままでは非常に困る。
まあそれも、首尾よく戦争が終結してからの話だが。
……戦争後にやらないといけないことがどんどん増えていくなあ。
「アルディス、体は大丈夫? 調子が悪くなったらすぐお母様に言うのよ」
耳元からファロンの声が聞こえた。
オレは今、ファロンの膝の上に乗っているのだ。そして後ろから抱きかかえられている。
ファロンは元から過保護だったが、性格が変わってから、いっそうそれが顕著になっていた。今も軽くため息をついただけで、すぐに心配そうに声をかけてきたのだ。
「……はい、お母様。気をつけます」
オレは、極力ファロンの心をかき乱さないよう注意している。
精神的なショックを与えると、どんな事態がおこるか予想もつかないからだ。
間違っても、もう一度ファロンと戦いになるのはお断りだ。
「なんだか、よくわからない関係だねえ……」
左下から女オーガのつぶやきが聞こえた。
彼女は傭兵団の団長だ。名前はガラ。戦争開始間際に、高額でアッフェリに雇われたらしい。
といってアッフェリが、オレたちとの戦いに備えていたというわけではない。
ルオフィキシラル地方占領後にむけて、戦力を強化していたのだ。オレの領地を拠点にして、一気に勢力を拡大するつもりだったらしい。
それも、もはや笑い話になってしまったが。
──オレは、ガラとその部下に密かに期待していた。
十分な報酬を約束すれば、心強い味方になってくれるのではないか。
ただの傭兵で、アッフェリへの忠誠心はないはずだから。
……そういった意味では、今の状態はよくないかもしれない。なにせ、ファロンの膝の上で、頭を撫でられているという有り様だ。どう見てもただの子供で、威厳などまるでない。
「が、ガラよ、抱っこされるのにもナデナデされるのにも、お菓子を食べさせられるのにも、そのあと口を拭かれるのにも、深甚たる理由があるのじゃ。ゆえに、わらわを侮ってはならぬぞ」
精いっぱい胸を張って、のたまってみた。
しかしガラは、呆れたようにオレを見上げたのだった。
ダメか。
やはり頭を撫でられている状態で、侮るななどと言っても説得力がまるでない。
「……いや、フェンリルの上でくつろいでいるようなお人を侮るヤツはいないさ」
ガラが呆れた理由は、オレの想像と逆だったようだ。
あまりに慣れすぎて自分では何も感じないのだが、シロに乗っているだけでかなりの威圧感があるらしい。
そう考えると、ファロンに甘やかされている姿は、部下の緊張をほぐすのに良い塩梅なのかもしれない。
──なんだ、それならもっと甘えられるじゃないか。我慢して損したぜ。
「ディニッサ様は、先の戦いで変わった方法を使ったと聞きました。次の戦いでもなにかお考えなのでしょうか? いざというときに戸惑わないように、できれば教えていただきたいのですけれど」
今度は右下にいる、黒い羽の魔族が声をかけてきた。
ゲノレの文官をしていたヴァルヴァロだ。彼女とガラだけが、オレに話しかけてくれる。他の魔族は遠巻きに眺めているだけだ。
さてヴァルヴァロの問いを、額面通りに受け取っていいものか。
素直に聞くなら、今後の作戦を円滑に進めるための質問だといえる。けれど、敵軍にオレの策をバラすために情報を引き出しているとも考えられる。
「……。」
「あらあら、お疑いですか? でも私は、ただディニッサ様のお役に立ちたいだけですわ。誤解しないでいただけると嬉しいのですけれど」
ヴァルヴァロがニッコリと笑った。
その顔を見る限り、よこしまな思いを抱いているようには感じない。
……だけどこの女、淫魔だしな。嘘うまそうなんだよなあ。
「べ、べつに疑ってはいないのじゃ。ただ、その……」
左から笑声が上がった。
「いいんじゃないかい。あたしも、そっちの文官さんも、あっさり信じてもらえるとは思ってないさ。信頼は働きで勝ち取る。それが良い傭兵ってもんだろ」
「そうですね。あいにく私は、戦いでは活躍できないでしょうが、戦後の処理には自信がありますわ。……それに、私は女の子でもイケるタイプですから」
ヴァルヴァロが舌なめずりした。
女の子でもイケるタイプだから、なんだっていうんだ。ヴァルヴァロに対する警戒ポイントが急上昇したんですけど。
「……ああ、コホン。作戦の話じゃったな。次は正攻法でいくつもりじゃ。だからこれといって語るほどのことはないのじゃ」
これは本音だ。そもそも情勢が不明すぎて策などたてようがない。
対アッフェリ戦と違って、ヴァロッゾ方面には罠などの用意もなかった。うかつといえばうかつだが、そもそもあっちは交渉でなんとかするつもりだったんだ。
それに部下の問題もある。
信頼関係も築かれていない配下に、複雑な作戦を遂行させるのは困難だろう。
傭兵団はともかく、昔からアッフェリに従っていた魔族は、どう動くかわからない。魔族はたいてい約束を守るが、絶対ではない。全員を目の届く位置においたまま戦うのが無難だ。
「正攻法ですか。たしかに余計なことはしなくても、数が多いこちらが勝つのでしょうね。……あ、でもアッフェリ殿は、圧倒的多数の兵で負けましたわね?」
「いやいや、アレはこのディニッサ様が異常なんだ。あたしゃ長いこと戦場を渡り歩いてるけど、あんな戦いは初めてだ。じっさい、今でもなにがなにやらわからないくらいさ。あれは本当に戦争だったのかい……?」
「むろんじゃ。むしろわらわにとっては、アレこそが戦争じゃ」
勝つためには、できる限りの手段を講じるべきだ。敗北で失うものを考えれば、甘いことは言っていられない。
とはいえ、魔族の戦いでは、できることなど限られているのだが。今回使った落とし穴も、もう使えないだろう。魔族の常識外の行動だったためうまくいったが、さすがに次は警戒されるはずだ。
──アッフェリに勝ったことによって、名声が上がるとよいのだが。
ルオフィキシラル領の収入からすると、今いる魔族は少なすぎる。応募さえしてきてくれれば、まだまだたくさんの魔族を雇う余裕があるのに。
できれば相手より人数を集めて、奇策なんかに頼らず戦いたい。
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