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第9章 身寄り
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秋の晴れた空は夏より少し色褪せて、けれどそのぶんだけは日中も過ごしやすくなっていた。蒸すような草の香りも薄れ、庭から見える雲海の雲もその形をすっかり秋のものに変えている。そして衣も日に寄っては厚さを変え、夜は特に、体を冷やさないようにと余分に一枚打ち掛けを与えられるような、そんな頃――。
神依は鼠軼と鼠英、そして蜘蛛の女神を傍らに、柔らかい日差しが当たる縁側でせっせと手を動かしていた。少し前から童に頼んでいたものが届き、ここ数日はずっとそれに構いきりだったのだ。
「……糸ってこんな植物からできるんですね。わたしにちゃんと、紡げるかなあ」
「なに、ここにはこと糸の扱いに長けた蜘蛛の神がおる。千切れたら繋いでくれると申しておるから百人力じゃ。きっと丈夫な、良き糸ができるじゃろ」
「わ、ありがとうございます。それなら失敗しても大丈夫ですね」
「そうじゃな。ああ、もし楽しめれば、蚕を飼うのもいいかもしれん」
「かいこ?」
小さな神々と言葉を交わしながら、神依はまた目の前の小さなカゴに手を伸ばす。カゴには丸々とした綿花がいっぱいに積まれており、糸を紡ぐにはそれらのひとつひとつから小さな種や葉屑を取り除かなければならない。あの御霊祭以降、どうしても自分で糸を紡ぎたいと、こっそり童にねだっていたものだっだ。
「うー……割れちゃった細かい葉っぱが取れない。……千切っちゃえ」
「いえ、それは私が」
神依が難儀するものは鼠英や蜘蛛の神が手を貸してくれ、鼠軼はのどかにそれを見守る。珍しく巫女らしい姿を見せる家主と、それに協力する神々たち。それは季節に違わぬ穏やかな時間だった。
そこへ童がとたとたと駆けてくる。
「神依様ー。お湯沸かしたから少し休憩しないかって、一ノ兄が」
「ありがとう。――禊ー、ちょっと待っててー、あと少しなの!」
神依は部屋の向こうにそう呼びかけ、それから手招きで童を隣に座らせると声をひそめた。
「童……お願いしたこと、大丈夫だった?」
「うん平気。匠も協力してくれるし、すぐにでもできるよ。俺のお師匠、神依様のこと気に入ってるから」
「ふふ、ありがとう。お仕事もあるのに無理言ってごめんなさいって、ちゃんとお伝えしてね」
「うん、でもそれより神依様だよ。糸紡ぎ、できそう?」
「大丈夫、わたしには神様がついてるもん。でも何に使うか、禊には内緒ね」
「もちろん!」
そうして悪戯そうに二人で笑んだところで、鼠軼が何かに気付いたようにふと顔を上げる。
「――神依、身なりは大丈夫かな? 童も、賢兄に湯呑みの他に盃を準備するよう、伝えてくるといい」
「あっ、はい!」
鼠軼の言葉に特別な来訪者の存在を悟った童は駆け出し、神依もまた投げ出していた足の乱れた裾をそそっと直す。
屋敷神である鼠軼がいるこの島は、その神威によって厚く守護されている。良くないものは入れないし、只人が入るにもあの跳び石と竹林の小路を通らないと駄目なのだという。
来訪者の一人はそれを破る力を持っているが、それをしないのは綻びを作らないようにという配慮だろう。
(そろそろかな)
そんなことを思い、先程の半分ほどの手際で作業をしつつ門の方を眺めていれば、もう見慣れた二柱の神の姿が視界に入ってきた。
「よう神依、邪魔するぞー。……ほー、糸紡ぎか? 見ろよ孫、淡島で一番巫女らしくない巫女が、すげえ巫女らしいことしてるぞ」
「ああ。明日は雨だな」
「どういう意味ですか。……いらっしゃい」
改めて姿勢を正し、小さな神々ともども頭を下げれば、訪れた二柱の神もその表情をほころばせる。
あの夜以来、日嗣と猿彦の二人は頻繁に神依を訪ねてくれるようになっていた。
「――この家はいつも誰かしらいるからな。暇もしねえし」
「はい、いつでも歓迎ですよ」
昼から酒を煽る神々に酌をし、自らは湯呑みを禊から受け取る。用意してくれた菓子は、可愛い紅葉の形をしたものが二つあった。蜘蛛の女神とひとつずつ。
小さな神々は遠慮して自らのすみかに戻っていたが、神依はそれを軒下の小さな神棚に捧げる。
相変わらず他の巫女との関係が芳しくない神依に取って、こうして縁側に並んでお喋りをしたり菓子を分け合う時間は本当に大切な時間。
それに加え、なんといっても洞主と話してからすぐ――翌日にも彼らの方から訪れてくれたのは、気持ちの面でもおおいに救われた。
神々の方も、進貢の花に依りついた尋常ではない不安と焦燥を受け取り訪ねたのだが――事情を知った日嗣はそれから意図的に神依の元を訪れ居座るようにしているし、高天原の方でも多少睨みを利かせている。昼日中とはいえ自分が通う娘の元へ、降れるものなら降ってみろといわんばかりのその無言の圧力は、端々の神にはそれだけで脅威だった。
そして少し時が経った今、その成果も現れ始めたのか――いまだ修繕中の朱の楼閣での宴は、好色に巫女を語るものから、久方ぶりの御令孫の恋路の末を賭けるものに変化しつつあった。不機嫌な天照らす女神の目を盗み盗み、少しずつ。
そしてそれにもっとも大枚をはたいているのが、猿彦である。
――しかし当の本人たちは賭けの種にされていることなど露知らず、隣同士に座り呑気に湯呑みと盃を傾ける。日嗣が酒に強いというのは本当らしく、猿彦が断るような酒精の強いものも水のように飲んでいた。
「なあ神依、どうせなら酒造りにも挑戦してみないか? 孫も喜ぶぞ」
「え、お酒ってそんな普通のお家でも造れるんですか?」
「造れるもんもあるし、本格的にやりたきゃやらしてくれる場所だってあるぞ。酒造りも巫の大事な仕事のひとつだからな。そんで俺はぜひとも一度、コイツを酔い潰してみたい」
「酔う酔わぬは体質だ。仕方ないだろう」
酔ってはいないだろうに、肩を組んで絡んでくる友をうっとおしそうに日嗣は退る。猿彦は大げさに跳ね除けられたふりをしながら縁側に寝そべり、肘枕をしながら神依を見上げた。
「造るなら八塩折だな。八岐大蛇はそういう酒を飲まされて、酔い潰れたところを退治されたんだ。そんでまあ――退治したのは孫のお祖母様の、二人目の弟君だな。いろいろあってややこしいんだが、孫に取っちゃ祖父でもある。姉弟で儀式みたいなことをして生まれた神が、コイツの父神なんだ」
「え――ええ!? そうだったんですか!?」
妻問いのことで頭がいっぱいになっており、話の細かい部分までは禊にも聞いていなかった。神依には問いたいことが山ほどあったが、日嗣は特に思わせぶりな態度を取るでもなく、世間話程度の相槌をうち言葉を続ける。
「正直、今になってその話を聞くとは思わなかったが。何の縁だか因果だか――だがその神は、今は高天原を追放されてここには姿も見せない。それがお祖母様との、その儀式を通した約束だからな。だから俺も、血の繋がり以上の関わりはあまりなかった」
「追放……。あの、それって……」
その神が日の女神の二人目の弟神ということは、やはりあの――原初の母神を追ったことを責められてのものなのだろうか。それとも他に――と神依が口を開きかけたところで、日嗣が緩く頭を横に振ってそれを制した。
「別にお前が気にするものでもない。何もかも、もう遥か古の出来事だ。だから俺も、まさか今どき生贄とは……とも思うが。お前が不安なら、その都度俺に言ってくれて構わない。何かしらはしてやれると思う」
「……はい。ありがとうございます」
そう言う日嗣の顔は穏やかで、眼差しも優しい。少し照れくさそうに笑んで礼を述べる神依に猿彦がニヤニヤと笑い、それに気付いた日嗣はまた居心地が悪そうにぐっと盃を傾けると、今度は話をそらすようにその盃を強く床に置いた。
神依は鼠軼と鼠英、そして蜘蛛の女神を傍らに、柔らかい日差しが当たる縁側でせっせと手を動かしていた。少し前から童に頼んでいたものが届き、ここ数日はずっとそれに構いきりだったのだ。
「……糸ってこんな植物からできるんですね。わたしにちゃんと、紡げるかなあ」
「なに、ここにはこと糸の扱いに長けた蜘蛛の神がおる。千切れたら繋いでくれると申しておるから百人力じゃ。きっと丈夫な、良き糸ができるじゃろ」
「わ、ありがとうございます。それなら失敗しても大丈夫ですね」
「そうじゃな。ああ、もし楽しめれば、蚕を飼うのもいいかもしれん」
「かいこ?」
小さな神々と言葉を交わしながら、神依はまた目の前の小さなカゴに手を伸ばす。カゴには丸々とした綿花がいっぱいに積まれており、糸を紡ぐにはそれらのひとつひとつから小さな種や葉屑を取り除かなければならない。あの御霊祭以降、どうしても自分で糸を紡ぎたいと、こっそり童にねだっていたものだっだ。
「うー……割れちゃった細かい葉っぱが取れない。……千切っちゃえ」
「いえ、それは私が」
神依が難儀するものは鼠英や蜘蛛の神が手を貸してくれ、鼠軼はのどかにそれを見守る。珍しく巫女らしい姿を見せる家主と、それに協力する神々たち。それは季節に違わぬ穏やかな時間だった。
そこへ童がとたとたと駆けてくる。
「神依様ー。お湯沸かしたから少し休憩しないかって、一ノ兄が」
「ありがとう。――禊ー、ちょっと待っててー、あと少しなの!」
神依は部屋の向こうにそう呼びかけ、それから手招きで童を隣に座らせると声をひそめた。
「童……お願いしたこと、大丈夫だった?」
「うん平気。匠も協力してくれるし、すぐにでもできるよ。俺のお師匠、神依様のこと気に入ってるから」
「ふふ、ありがとう。お仕事もあるのに無理言ってごめんなさいって、ちゃんとお伝えしてね」
「うん、でもそれより神依様だよ。糸紡ぎ、できそう?」
「大丈夫、わたしには神様がついてるもん。でも何に使うか、禊には内緒ね」
「もちろん!」
そうして悪戯そうに二人で笑んだところで、鼠軼が何かに気付いたようにふと顔を上げる。
「――神依、身なりは大丈夫かな? 童も、賢兄に湯呑みの他に盃を準備するよう、伝えてくるといい」
「あっ、はい!」
鼠軼の言葉に特別な来訪者の存在を悟った童は駆け出し、神依もまた投げ出していた足の乱れた裾をそそっと直す。
屋敷神である鼠軼がいるこの島は、その神威によって厚く守護されている。良くないものは入れないし、只人が入るにもあの跳び石と竹林の小路を通らないと駄目なのだという。
来訪者の一人はそれを破る力を持っているが、それをしないのは綻びを作らないようにという配慮だろう。
(そろそろかな)
そんなことを思い、先程の半分ほどの手際で作業をしつつ門の方を眺めていれば、もう見慣れた二柱の神の姿が視界に入ってきた。
「よう神依、邪魔するぞー。……ほー、糸紡ぎか? 見ろよ孫、淡島で一番巫女らしくない巫女が、すげえ巫女らしいことしてるぞ」
「ああ。明日は雨だな」
「どういう意味ですか。……いらっしゃい」
改めて姿勢を正し、小さな神々ともども頭を下げれば、訪れた二柱の神もその表情をほころばせる。
あの夜以来、日嗣と猿彦の二人は頻繁に神依を訪ねてくれるようになっていた。
「――この家はいつも誰かしらいるからな。暇もしねえし」
「はい、いつでも歓迎ですよ」
昼から酒を煽る神々に酌をし、自らは湯呑みを禊から受け取る。用意してくれた菓子は、可愛い紅葉の形をしたものが二つあった。蜘蛛の女神とひとつずつ。
小さな神々は遠慮して自らのすみかに戻っていたが、神依はそれを軒下の小さな神棚に捧げる。
相変わらず他の巫女との関係が芳しくない神依に取って、こうして縁側に並んでお喋りをしたり菓子を分け合う時間は本当に大切な時間。
それに加え、なんといっても洞主と話してからすぐ――翌日にも彼らの方から訪れてくれたのは、気持ちの面でもおおいに救われた。
神々の方も、進貢の花に依りついた尋常ではない不安と焦燥を受け取り訪ねたのだが――事情を知った日嗣はそれから意図的に神依の元を訪れ居座るようにしているし、高天原の方でも多少睨みを利かせている。昼日中とはいえ自分が通う娘の元へ、降れるものなら降ってみろといわんばかりのその無言の圧力は、端々の神にはそれだけで脅威だった。
そして少し時が経った今、その成果も現れ始めたのか――いまだ修繕中の朱の楼閣での宴は、好色に巫女を語るものから、久方ぶりの御令孫の恋路の末を賭けるものに変化しつつあった。不機嫌な天照らす女神の目を盗み盗み、少しずつ。
そしてそれにもっとも大枚をはたいているのが、猿彦である。
――しかし当の本人たちは賭けの種にされていることなど露知らず、隣同士に座り呑気に湯呑みと盃を傾ける。日嗣が酒に強いというのは本当らしく、猿彦が断るような酒精の強いものも水のように飲んでいた。
「なあ神依、どうせなら酒造りにも挑戦してみないか? 孫も喜ぶぞ」
「え、お酒ってそんな普通のお家でも造れるんですか?」
「造れるもんもあるし、本格的にやりたきゃやらしてくれる場所だってあるぞ。酒造りも巫の大事な仕事のひとつだからな。そんで俺はぜひとも一度、コイツを酔い潰してみたい」
「酔う酔わぬは体質だ。仕方ないだろう」
酔ってはいないだろうに、肩を組んで絡んでくる友をうっとおしそうに日嗣は退る。猿彦は大げさに跳ね除けられたふりをしながら縁側に寝そべり、肘枕をしながら神依を見上げた。
「造るなら八塩折だな。八岐大蛇はそういう酒を飲まされて、酔い潰れたところを退治されたんだ。そんでまあ――退治したのは孫のお祖母様の、二人目の弟君だな。いろいろあってややこしいんだが、孫に取っちゃ祖父でもある。姉弟で儀式みたいなことをして生まれた神が、コイツの父神なんだ」
「え――ええ!? そうだったんですか!?」
妻問いのことで頭がいっぱいになっており、話の細かい部分までは禊にも聞いていなかった。神依には問いたいことが山ほどあったが、日嗣は特に思わせぶりな態度を取るでもなく、世間話程度の相槌をうち言葉を続ける。
「正直、今になってその話を聞くとは思わなかったが。何の縁だか因果だか――だがその神は、今は高天原を追放されてここには姿も見せない。それがお祖母様との、その儀式を通した約束だからな。だから俺も、血の繋がり以上の関わりはあまりなかった」
「追放……。あの、それって……」
その神が日の女神の二人目の弟神ということは、やはりあの――原初の母神を追ったことを責められてのものなのだろうか。それとも他に――と神依が口を開きかけたところで、日嗣が緩く頭を横に振ってそれを制した。
「別にお前が気にするものでもない。何もかも、もう遥か古の出来事だ。だから俺も、まさか今どき生贄とは……とも思うが。お前が不安なら、その都度俺に言ってくれて構わない。何かしらはしてやれると思う」
「……はい。ありがとうございます」
そう言う日嗣の顔は穏やかで、眼差しも優しい。少し照れくさそうに笑んで礼を述べる神依に猿彦がニヤニヤと笑い、それに気付いた日嗣はまた居心地が悪そうにぐっと盃を傾けると、今度は話をそらすようにその盃を強く床に置いた。
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