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第26話 昇霊の門
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えぇ、ケッペラっす。
誰しもに忘れられてる気がしてならない。
知らんよ。王都で何が起きてたかなんてよ!
依頼された仕事を熟すだけだ。
楽勝の出張だ。行って商団の車列に合流するだけだ。
陸路を極力避け、河を下れる所は下り、また馬を調達。
最寄りの宿場町を辿り、点々とあぁ点々と。
楽勝だって言ってんだろ!
嘘だ。アホ程苦労した。
何がって?そりゃ、車列が何処走ってるか解らねえ。
解んねえもんを捕まえに行くんだぞ。
何度、ハイネハイネに戻って遊んでやろうかと考えなかった日はねえぜ。
遊んでる暇なんてありゃしねえ。遊んでる間に擦れ違ったらシャレにならん。
運良く?一週間足らずで目的の車列を発見した。
したはいいが、合流しようとした場所が悪かった。
宿場町じゃなく街道上で出会っちまった。
あっちからすりゃ、俺は野盗以外の何でもねえ。
三十人規模のキャラバンに、一人で挑む盗賊が居るなら是非会いたいねぇ。
土下座して、証文とギルドカード見せてよ。
やっと信じて貰えて、乗っけて貰った。
散々苦労して、鳩を借りて商業ギルド経由で送った文章。
「遅れ無し。予定通り順調」
たったそれだけを送る為に駆けずり回った俺が言う。
二度と遣らねえ。誰だ簡単な仕事つったのは!
お見合いパティー、ぜってえやれよ!!
それよりも先にお嬢のシチューが食いたい。無性にお代わりしたい。腹が減った…。
呪詛振り撒いて野盗が来ねえかと期待する自分が居た。
あぁ居たさ。
しかし何時まで経っても来ねえ。全然来ねえ。
小山の向こうになんか見えたと思えば、直ぐに消えた。
丘から黒尽くめの集団が来たと思ったら、横から別の集団が来て潰し合う。その隙に逃げた。
何だったんだありゃ…。
で、俺って必要だったのか?
やっぱりハイネハイネで降り、遊んでやろうか。
でもよ。
そっから連絡船を使えば王都まで直ぐなんだってよ。
橋を渡って陸路を行くより半分以下だ。
材木を運ぶ為の船だそうだ。
不思議だよな。スターレンにそれを聞くまで、誰も気付かないなんて。そこに用意されてんのにだ。
人がそれを使ってんのにだぞ。
まぁいいや。俺の言いたい事はただ一つ。
俺の苦労って何だったんだ!!
---------------
絶好の行楽日和。昨日の寒さが嘘のよう。
正午の鐘が鳴り響く前に。
ヘルメン王に宝具の存在を知られる前に。
俺たちは午前から会場入りして、闘技場のアリーナの真ん中に座った。地べたに胡座を描いて。
背中を預けるのは、愛するフィーネ。
万一の魔力枯渇に備える。最高のサポーターだ。
ロロシュとシュルツは、スタンドの天覧席の下段に控えて貰った。
そこに王が現われ、開始のGOが出されたら始める。
乾き切って固くなった地面は、程良い冷たさを尻から伝え嘗ての戦士たちの戦いを忘れてくれるなと訴えているかの様だった。
時間まで1時間位。
魔道具大全集2冊。布で包んだままの魔導鏡を並べた。
宝具を取り出すのは開始直前。王に止められる前に使い果たす。
どうして時間前にコロシアムへ来たのか。
それは昨夜。妻をシュルツに取られ、荒れた酒を飲んで本でも読もうとした時に、ロロシュに乱入され、そっから本を解説している間に寝るのが遅くなった。
詰り、本の内容を全然読めてない!
初巻から丁寧に読まないと、何かを間違えそうで飛ばし読みはしない。
だからこの場で初巻の見出し部を、ゆっくりと読む事にした。
数頁に及ぶ見出し。それは見出しって言うの?と疑問が湧くが、そこには触れない。
少々長くなる。駄文が多い。それを注意すべきだ。
~この書を執筆するに当って~
世界に散る魔道具を解説する上で、私は真っ先にタイピングマスターを作った。手書きなんてやってられない。
自分の頭に在る文字や図柄を、自動で書き起こしてくれる優れ物。
そのマスター完成と共に、本書を書き上げた。
この書を手にし、文字が読めているなら、それは同郷の人間として貴方に託す。
書は3冊に及ぶ。中身を完成させてから、この見出しを書いている。
なーに心配は要らない。3冊とも貴方に渡るよう呪いが掛かっている。掛かってはいるが、念の為3冊目は東大陸の最も深き迷宮に隠した。
劣化や腐食を防止する呪いも掛けた。置いた場所の変動があるかも知れない。魔物の胃袋の中でびっちゃびちゃになっているかも知れないので注意して欲しい。
兎に角頑張れ。頑張って黒竜をぶっ倒せ。
あれは裏ボスだ。間違い無い。もしあれが倒せるなら、殆どの物事が覆せる可能性を秘めている。
何だよ、完成しないのかよ。と嘆く貴方に幾つかの魔道具は2巻までで作成出来る道筋を記した。是非とも活用して欲しい。
本題に入る前に、少しだけ世界の構造について説く。
これは個人的主観性が強いので参考までとする。
世界は大きく3つに分類される。
1つは魔法の類が一切残らず、科学が進歩する世界。
1つは魔法が少しだけ残り、何方にも行ける世界。
1つは魔法で何でも出来る、ファンタジックな世界。
今居るこの世界は、2つ目に挙げた項目に該当すると私は考えた。
魔道具は便利で危険な代物だ。どんな物でも軍事転用に繋げられる。戦争に繋がってしまうのは、最早避けられないだろう。
人間同士の戦争。人間対魔族。魔族同士。
何世代、何百年と戦いが続くなら、3つ目の世界に加速度的にシフトしてしまう。
強力な物を生み出せば、神にだって成れる。
悪魔にだって成れてしまうのと同じくだ。
さて。神にも出来ない。魔道具にも出来ない事は在る。
代表的な例で言えば、死者蘇生だ。
もしもそれに通ずる魔道具を手にしているなら、絶対に使ってはいけない。
そんな物は嘘だと断言しよう。
何故か。
死後に復活出来るとして、その肉体はどうなる。
いったい誰がそれを発動する。それは困難ではない。
不可能だ。
仮に全ての条件を同時に出来たとしても、蘇生した次の瞬間には死亡する。その解は自分で考えて欲しい。
生命の魂の在処はさて置いて。蘇生を可能とするのは科学的医療しか道は無く、魔道具では叶えられない。
魔法で出来る事と言えば、精々がクローン化までだと考える。
倫理概念を無視するなら、それは真実と呼べるかも知れないが、私は敢えてそれは偽物だと言おう。
魂は同じ物を作れず、同一世界には存在出来ない。
どんなに似せていようと、それは分岐した別個体だ。
一卵性の複子だ。同じ個体が複数居る訳ではない。
前置きが長くなった。
既に書を手に取る貴方に、魔道具の種類を説くのは失礼に当たるが復習を兼ねて記す。
1つはエネルギーの結晶体である魔石を利用した魔道具。
1つは力を宿す鉱石を利用した魔道具。
1つは何方も使わない純粋な魔道具。
3つ目は多岐に渡り、その定義は計り知れない。
神の加護の様でも有り、人類の欲望の具現化とも呼べる。
しかしながら、その何れも。強制的な発動のさせ方は同じであると結論付けた。
この世界の生命に宿る魔力。それを使い、流し込む。
正しい姿。求める形をイメージし、血流を意識し、対象に押し付けるのみ。
躊躇いは失敗に繋がる。死にはしない。枯渇で気絶するだけだ。実行する際は、根性据えて一発で決める事。
魔石なら、それを保有していた魔物の特性を考えれば答えは難くない。
魔石を使わない物。鉱石を使用した物の発動には充分な注意が必要だ。
貴方が鑑定眼スキルの類を持っているなら言うまでもないが、無いなら魔石を利用して先に鑑定具を作成した方が良いと提言する。
取るべき形は貴方次第。
思い通りにならないのが魔道具であり、思いのままになるのも魔道具の姿。永遠の矛盾だ。
最後に蘇生は無理だと判断したが、長寿には辿り着ける可能性は在ると付け加えよう。
それでも、肉体の耐久限界は在る。不可避だ。
貴方を絶望させる前に言を呈して置く。
では貴方の健闘を祈る。
~異世界からの名無しの探訪者より~
「フィーネ…」
「嫌!言わないで」
「駄目だ。約束してくれ」
「…嫌よ」
「今の俺が死んでも。蘇生はしないと、約束してくれ」
「…今は、何も答えたくない。その人が、間違ってる可能性だってあるじゃない!」
背中を向けて泣く彼女を、背中から抱き締めた。
それ以上の言葉は無く、互いに無言の時だけが流れた。
王家の立会人の4人。公爵家の3人。
ロロシュに手を引かれるシュルツ。
ギルマートにノイツェの姿。その隣に騎士団長。
団長のアーネセルだけは、完全武装状態で一歩下がっていたのでその人だと解ったが、公爵のおっさん2人はどっちがどっちだか知らん。
少し遅れて、ゴンザがアリーナ入りした。
役者は揃った。
中の3人が揃い、天覧席のヘルメン王に向け頭を垂れた。
小声でゴンザに。
「ゴンザさん。開始と同時に一気に行きます。覚悟はいいですね」
「言われるまでもない」
王が座から立ち上がった。
「スターレン。魔道具の発動を開始せよ!」
「ハッ!」
今、お前がやれと言ったんだぞ、ヘルメン。
フィーネから首飾りを受け取り、魔導鏡の包みを解いた。
「ま、待て!その手に持つ飾りは何だ!」
外野が五月蠅い。知るかそんなもん。
一息吐き出し、剥き出しの鏡を表に返した。
「成らぬ!待て!アーネセル、あれを阻止しろ」
「御意に」
背後のフィーネが走り出す。
彼女が抜き放ったのは、俺の中剣。
使用者が別でも並の剣よりは耐久性に優れる。そう簡単に女神様の加護が折られて堪るかよ。
打つかり合う金属音。
「そこを、退いてはくれまいか」
「スタン!急いで!こいつ、馬鹿みたいに強い!」
あのフィーネが言う。クソッタレ、ヘルメン。
「可能な限り、稼いでくれ!」
ゴンザも無言で間に立ちはだかった。
後ろに構わず発動を開始。
『反魂の首飾り………起動を確認』
突然、ロイドの声色に似た音声が場内に響き渡った。
首飾りを鏡の鏡面に押し当てた。
『反魂、吸魂の接触を確認。排他モードへ移行します』
後戻りは出来ない。このまま行ってやる。
俺の魔力を持って行け!
『排他モードを承認。ゲートの具現化を開始』
コロシアムの上空に暗雲が立ち籠める。
霧の様で在り、そして雲だ。
その雲間から、巨大な門が降りて来た。
頭上真上から降りたかと思えば、後ろに後退。
発動者のスターレンから見て、前方上空へと。
『ゲートの具現化に成功』
扉の移動が止まる。一瞬の静寂。
『昇霊の門。発動条件………達成。解錠します』
場内から。壁から地面から。
白い半透明の靄が表面へと浮き、沸き上がった。
数は計れない程に多い。その何れもが、門に誘われるように触手を伸ばした。
形は様々。人間の腕のようでもあり、また獣の脚でもあるように。
『昇霊の門。解放』
門は音も無く開かれる。
向こう側の空間に、虹色の渦が巻いていた。
眩しくもあり、暗いとも感じる。
多彩であり、各色を認識するのは難しい。
場内に集う全ての人間が、その形容し難い姿に見蕩れ静止した。
剣を合わせていたアーネセルも、フィーネも。距離を離して上空を見上げた。
白い靄が次々に。門の向こう側へと吸い込まれる。
待侘びた。そう言いたげに。
不意に、手元の鏡が小さな震動を始めた。
次に、鏡面に皹が走り、面が粉々に砕け散った。
けれどもそれで付ける手が裂かれる事はない。
鏡から飛び出した99の魂は、全てが人間の体を為していた。老若男女、生前に着ていたであろう衣服を纏い。
記憶に在る、知り合いの姿を探した。
しかしスターレンの知る者は誰も居なかった。
「ラフタル…様」
そう呟いたのはヘルメン。
「…お父さん。…お母さん。…みんな…」
そう呟いたのはフィーネ。
「アンネ…」
最後に呟いたのはゴンザ。
気力を取り戻し、剣を取り直そうとしたアーネセルを、フィーネを囲む内、1人の男性が吹き飛ばした。
近場の壁まで弾かれ、容赦無くその身を打ち付けて昏倒せしめた。
「スタン!早くこっちに!」
呼ばれる前から走り出し、アーネセルを沈黙させた男性と傍らに立つ女性の前に平伏した。
「この度!御子女のフィルアネーゼ様と結婚させて頂きました、スターレンと申します」
男性は低く唸る。
「何処の人間風情が…と、言って遣りたかったが。時間は少ない。全てを認めよう。そして娘を頼む」
「頼まれずとも!全力で幸せにします!」
周囲の人々は、フィーネに手を振ると、2人を残して門へと登った。
残る女性が口を開いた。
「スターレン。フィル。顔を上げ、よく見せて」
立ち上がり、顔を向けた。
「二人共、お似合いよ。私たちを救ってくれて有り難う。
心して聞いて頂戴。この先、私たちの器を持った敵が現われるかも知れません。けれど迷いは不要です。
中身の無い器などに惑わされてはなりません。
迷わず討ち果たし、そして救って下さい。いいですね」
「「はい!」」
「叶わぬ願い。別れが交わせて嬉しく思います。私たちを後ろに守り抜いて下さった、アンネさんに深い感謝を」
「永遠などは無い。何が起こるかも解らない。嘗て魔として敗れ去り、人の身に落ちた私にも、如何する事も出来なかった。許して欲しい」
「許すだなんて…」
「時が来たようだ。フィル。一度村に戻れ。そこに一振りの剣を隠してある。忌々しい聖剣ではないが、必ず二人の役に立つ筈だ。お前たちになら扱えるだろう」
「有り難く、拝借致します」
満足そうに聞き終えると、2人は門へと登って行った。
フィーネは叫ぶ。何をか、声が枯れるまで。
ラフタルと呼ばれた男の魂は、ヘルメンの前に立った。
「私を罠に嵌めた手腕は認める」
「…はい。ラフタル、陛下」
「王の座を取り、その上何を望む。タイラントだけでは不服か」
「決して、その様な事は…」
「欲に塗れた血脈。それを断つのも、お前の役割ではないのか」
「…はい」
「魔道具などを集めても。使えなければ只の塵。使えぬお前に何が守れる。世界か、国か、ミランか、童か、民か」
「…」
沈黙を返したのは4人。先代の王の前に跪く。
「正しく使える者に明け渡せ。世が滅ぶなら、それに価値は無いであろう」
「仰せの、ままに」
「努々忘れるな。己が夢に溺れれば、王族なぞ露と消え行く事を」
登る先王を見上げ、また深く頭を垂れた。
アンネはゴンザの前に立つ。
「久し振りね、ゴンザ」
「…久し振りだな、アンネ」
場中に降りて来たロロシュとシュルツも、ゴンザの隣に立った。
「御父様。お元気そうで」
「そんな事はない。わしももう歳だ。直ぐにそちらに行くのだろう」
「シュルツ。大きく成りましたね。御母様に良く似てる」
「はい。多くの人に助けて頂きました」
アンネはそれぞれと笑顔を交す。
「名残惜しいですが、時間が在りません。ゴンザ、ライラを幸せにしてあげて。今度は、その手を離さないで」
「あぁ、解った。誓うとも」
「最後に、ライラに挨拶をして。私も天に向かいます。
みんな、元気で。御父様は、まだ来なくていいですよ」
そう言い残し、アンネは場を去った。
闘技場の外回廊。封じられた内門の前で。
ライラは一人立ち尽くしていた。
職務上、中に入る事は許されない。
それが解っていても。
そんなライラの肩にアンネの手が添えられた。
振り返り、思わず手にしていた剣を落とした。
「アンネ…様?」
「ゴンザは鈍感で頑固者よ。それでもいいなら宜しくね」
「はい…。はい!」
軽く、触れるだけの口吻。同性だからとは関係無く。
そもそも自分は生きてもいない。それは別れの代わり。
「一つだけ。私の我が儘を聞いてくれる?」
「何なりと」
「将来。二人に子供が生まれたら…」
「アンネと名付けます!女児が生まれるまで、何人でも産んで見せます!」
「ありがとう…」
感謝を述べたアンネは、ふわりと消え去った。
上空の扉は開いたまま。
最後にアンネの魂を迎え。
『昇霊の門。周囲一帯の昇霊を完了。消去を開始』
門は固く閉ざされ、雲の中へと吸い込まれて行った。
立ち籠めていた黒い雲も同時に消え去り、明るい日の光を取り戻した。
意識を取り戻し、周りに構わず剣を構え直すアーネセル。
「アーネセル!止まれ!剣を納めよ」
「御意に…」
主君の声を聞き届け、剣を納めると。アーネセルは再び意識を手放し倒れた。
抱き締め合い、嗚咽を漏らす2人。
手を繋ぎ合い、感謝の涙を浮べる3人。
沈痛な面持ちで、黙した天覧の4人。
静かに事を見守り続けた、下臣たち。
各々の思惑は昇華され、儀式は一応の終焉を迎えた。
誰しもに忘れられてる気がしてならない。
知らんよ。王都で何が起きてたかなんてよ!
依頼された仕事を熟すだけだ。
楽勝の出張だ。行って商団の車列に合流するだけだ。
陸路を極力避け、河を下れる所は下り、また馬を調達。
最寄りの宿場町を辿り、点々とあぁ点々と。
楽勝だって言ってんだろ!
嘘だ。アホ程苦労した。
何がって?そりゃ、車列が何処走ってるか解らねえ。
解んねえもんを捕まえに行くんだぞ。
何度、ハイネハイネに戻って遊んでやろうかと考えなかった日はねえぜ。
遊んでる暇なんてありゃしねえ。遊んでる間に擦れ違ったらシャレにならん。
運良く?一週間足らずで目的の車列を発見した。
したはいいが、合流しようとした場所が悪かった。
宿場町じゃなく街道上で出会っちまった。
あっちからすりゃ、俺は野盗以外の何でもねえ。
三十人規模のキャラバンに、一人で挑む盗賊が居るなら是非会いたいねぇ。
土下座して、証文とギルドカード見せてよ。
やっと信じて貰えて、乗っけて貰った。
散々苦労して、鳩を借りて商業ギルド経由で送った文章。
「遅れ無し。予定通り順調」
たったそれだけを送る為に駆けずり回った俺が言う。
二度と遣らねえ。誰だ簡単な仕事つったのは!
お見合いパティー、ぜってえやれよ!!
それよりも先にお嬢のシチューが食いたい。無性にお代わりしたい。腹が減った…。
呪詛振り撒いて野盗が来ねえかと期待する自分が居た。
あぁ居たさ。
しかし何時まで経っても来ねえ。全然来ねえ。
小山の向こうになんか見えたと思えば、直ぐに消えた。
丘から黒尽くめの集団が来たと思ったら、横から別の集団が来て潰し合う。その隙に逃げた。
何だったんだありゃ…。
で、俺って必要だったのか?
やっぱりハイネハイネで降り、遊んでやろうか。
でもよ。
そっから連絡船を使えば王都まで直ぐなんだってよ。
橋を渡って陸路を行くより半分以下だ。
材木を運ぶ為の船だそうだ。
不思議だよな。スターレンにそれを聞くまで、誰も気付かないなんて。そこに用意されてんのにだ。
人がそれを使ってんのにだぞ。
まぁいいや。俺の言いたい事はただ一つ。
俺の苦労って何だったんだ!!
---------------
絶好の行楽日和。昨日の寒さが嘘のよう。
正午の鐘が鳴り響く前に。
ヘルメン王に宝具の存在を知られる前に。
俺たちは午前から会場入りして、闘技場のアリーナの真ん中に座った。地べたに胡座を描いて。
背中を預けるのは、愛するフィーネ。
万一の魔力枯渇に備える。最高のサポーターだ。
ロロシュとシュルツは、スタンドの天覧席の下段に控えて貰った。
そこに王が現われ、開始のGOが出されたら始める。
乾き切って固くなった地面は、程良い冷たさを尻から伝え嘗ての戦士たちの戦いを忘れてくれるなと訴えているかの様だった。
時間まで1時間位。
魔道具大全集2冊。布で包んだままの魔導鏡を並べた。
宝具を取り出すのは開始直前。王に止められる前に使い果たす。
どうして時間前にコロシアムへ来たのか。
それは昨夜。妻をシュルツに取られ、荒れた酒を飲んで本でも読もうとした時に、ロロシュに乱入され、そっから本を解説している間に寝るのが遅くなった。
詰り、本の内容を全然読めてない!
初巻から丁寧に読まないと、何かを間違えそうで飛ばし読みはしない。
だからこの場で初巻の見出し部を、ゆっくりと読む事にした。
数頁に及ぶ見出し。それは見出しって言うの?と疑問が湧くが、そこには触れない。
少々長くなる。駄文が多い。それを注意すべきだ。
~この書を執筆するに当って~
世界に散る魔道具を解説する上で、私は真っ先にタイピングマスターを作った。手書きなんてやってられない。
自分の頭に在る文字や図柄を、自動で書き起こしてくれる優れ物。
そのマスター完成と共に、本書を書き上げた。
この書を手にし、文字が読めているなら、それは同郷の人間として貴方に託す。
書は3冊に及ぶ。中身を完成させてから、この見出しを書いている。
なーに心配は要らない。3冊とも貴方に渡るよう呪いが掛かっている。掛かってはいるが、念の為3冊目は東大陸の最も深き迷宮に隠した。
劣化や腐食を防止する呪いも掛けた。置いた場所の変動があるかも知れない。魔物の胃袋の中でびっちゃびちゃになっているかも知れないので注意して欲しい。
兎に角頑張れ。頑張って黒竜をぶっ倒せ。
あれは裏ボスだ。間違い無い。もしあれが倒せるなら、殆どの物事が覆せる可能性を秘めている。
何だよ、完成しないのかよ。と嘆く貴方に幾つかの魔道具は2巻までで作成出来る道筋を記した。是非とも活用して欲しい。
本題に入る前に、少しだけ世界の構造について説く。
これは個人的主観性が強いので参考までとする。
世界は大きく3つに分類される。
1つは魔法の類が一切残らず、科学が進歩する世界。
1つは魔法が少しだけ残り、何方にも行ける世界。
1つは魔法で何でも出来る、ファンタジックな世界。
今居るこの世界は、2つ目に挙げた項目に該当すると私は考えた。
魔道具は便利で危険な代物だ。どんな物でも軍事転用に繋げられる。戦争に繋がってしまうのは、最早避けられないだろう。
人間同士の戦争。人間対魔族。魔族同士。
何世代、何百年と戦いが続くなら、3つ目の世界に加速度的にシフトしてしまう。
強力な物を生み出せば、神にだって成れる。
悪魔にだって成れてしまうのと同じくだ。
さて。神にも出来ない。魔道具にも出来ない事は在る。
代表的な例で言えば、死者蘇生だ。
もしもそれに通ずる魔道具を手にしているなら、絶対に使ってはいけない。
そんな物は嘘だと断言しよう。
何故か。
死後に復活出来るとして、その肉体はどうなる。
いったい誰がそれを発動する。それは困難ではない。
不可能だ。
仮に全ての条件を同時に出来たとしても、蘇生した次の瞬間には死亡する。その解は自分で考えて欲しい。
生命の魂の在処はさて置いて。蘇生を可能とするのは科学的医療しか道は無く、魔道具では叶えられない。
魔法で出来る事と言えば、精々がクローン化までだと考える。
倫理概念を無視するなら、それは真実と呼べるかも知れないが、私は敢えてそれは偽物だと言おう。
魂は同じ物を作れず、同一世界には存在出来ない。
どんなに似せていようと、それは分岐した別個体だ。
一卵性の複子だ。同じ個体が複数居る訳ではない。
前置きが長くなった。
既に書を手に取る貴方に、魔道具の種類を説くのは失礼に当たるが復習を兼ねて記す。
1つはエネルギーの結晶体である魔石を利用した魔道具。
1つは力を宿す鉱石を利用した魔道具。
1つは何方も使わない純粋な魔道具。
3つ目は多岐に渡り、その定義は計り知れない。
神の加護の様でも有り、人類の欲望の具現化とも呼べる。
しかしながら、その何れも。強制的な発動のさせ方は同じであると結論付けた。
この世界の生命に宿る魔力。それを使い、流し込む。
正しい姿。求める形をイメージし、血流を意識し、対象に押し付けるのみ。
躊躇いは失敗に繋がる。死にはしない。枯渇で気絶するだけだ。実行する際は、根性据えて一発で決める事。
魔石なら、それを保有していた魔物の特性を考えれば答えは難くない。
魔石を使わない物。鉱石を使用した物の発動には充分な注意が必要だ。
貴方が鑑定眼スキルの類を持っているなら言うまでもないが、無いなら魔石を利用して先に鑑定具を作成した方が良いと提言する。
取るべき形は貴方次第。
思い通りにならないのが魔道具であり、思いのままになるのも魔道具の姿。永遠の矛盾だ。
最後に蘇生は無理だと判断したが、長寿には辿り着ける可能性は在ると付け加えよう。
それでも、肉体の耐久限界は在る。不可避だ。
貴方を絶望させる前に言を呈して置く。
では貴方の健闘を祈る。
~異世界からの名無しの探訪者より~
「フィーネ…」
「嫌!言わないで」
「駄目だ。約束してくれ」
「…嫌よ」
「今の俺が死んでも。蘇生はしないと、約束してくれ」
「…今は、何も答えたくない。その人が、間違ってる可能性だってあるじゃない!」
背中を向けて泣く彼女を、背中から抱き締めた。
それ以上の言葉は無く、互いに無言の時だけが流れた。
王家の立会人の4人。公爵家の3人。
ロロシュに手を引かれるシュルツ。
ギルマートにノイツェの姿。その隣に騎士団長。
団長のアーネセルだけは、完全武装状態で一歩下がっていたのでその人だと解ったが、公爵のおっさん2人はどっちがどっちだか知らん。
少し遅れて、ゴンザがアリーナ入りした。
役者は揃った。
中の3人が揃い、天覧席のヘルメン王に向け頭を垂れた。
小声でゴンザに。
「ゴンザさん。開始と同時に一気に行きます。覚悟はいいですね」
「言われるまでもない」
王が座から立ち上がった。
「スターレン。魔道具の発動を開始せよ!」
「ハッ!」
今、お前がやれと言ったんだぞ、ヘルメン。
フィーネから首飾りを受け取り、魔導鏡の包みを解いた。
「ま、待て!その手に持つ飾りは何だ!」
外野が五月蠅い。知るかそんなもん。
一息吐き出し、剥き出しの鏡を表に返した。
「成らぬ!待て!アーネセル、あれを阻止しろ」
「御意に」
背後のフィーネが走り出す。
彼女が抜き放ったのは、俺の中剣。
使用者が別でも並の剣よりは耐久性に優れる。そう簡単に女神様の加護が折られて堪るかよ。
打つかり合う金属音。
「そこを、退いてはくれまいか」
「スタン!急いで!こいつ、馬鹿みたいに強い!」
あのフィーネが言う。クソッタレ、ヘルメン。
「可能な限り、稼いでくれ!」
ゴンザも無言で間に立ちはだかった。
後ろに構わず発動を開始。
『反魂の首飾り………起動を確認』
突然、ロイドの声色に似た音声が場内に響き渡った。
首飾りを鏡の鏡面に押し当てた。
『反魂、吸魂の接触を確認。排他モードへ移行します』
後戻りは出来ない。このまま行ってやる。
俺の魔力を持って行け!
『排他モードを承認。ゲートの具現化を開始』
コロシアムの上空に暗雲が立ち籠める。
霧の様で在り、そして雲だ。
その雲間から、巨大な門が降りて来た。
頭上真上から降りたかと思えば、後ろに後退。
発動者のスターレンから見て、前方上空へと。
『ゲートの具現化に成功』
扉の移動が止まる。一瞬の静寂。
『昇霊の門。発動条件………達成。解錠します』
場内から。壁から地面から。
白い半透明の靄が表面へと浮き、沸き上がった。
数は計れない程に多い。その何れもが、門に誘われるように触手を伸ばした。
形は様々。人間の腕のようでもあり、また獣の脚でもあるように。
『昇霊の門。解放』
門は音も無く開かれる。
向こう側の空間に、虹色の渦が巻いていた。
眩しくもあり、暗いとも感じる。
多彩であり、各色を認識するのは難しい。
場内に集う全ての人間が、その形容し難い姿に見蕩れ静止した。
剣を合わせていたアーネセルも、フィーネも。距離を離して上空を見上げた。
白い靄が次々に。門の向こう側へと吸い込まれる。
待侘びた。そう言いたげに。
不意に、手元の鏡が小さな震動を始めた。
次に、鏡面に皹が走り、面が粉々に砕け散った。
けれどもそれで付ける手が裂かれる事はない。
鏡から飛び出した99の魂は、全てが人間の体を為していた。老若男女、生前に着ていたであろう衣服を纏い。
記憶に在る、知り合いの姿を探した。
しかしスターレンの知る者は誰も居なかった。
「ラフタル…様」
そう呟いたのはヘルメン。
「…お父さん。…お母さん。…みんな…」
そう呟いたのはフィーネ。
「アンネ…」
最後に呟いたのはゴンザ。
気力を取り戻し、剣を取り直そうとしたアーネセルを、フィーネを囲む内、1人の男性が吹き飛ばした。
近場の壁まで弾かれ、容赦無くその身を打ち付けて昏倒せしめた。
「スタン!早くこっちに!」
呼ばれる前から走り出し、アーネセルを沈黙させた男性と傍らに立つ女性の前に平伏した。
「この度!御子女のフィルアネーゼ様と結婚させて頂きました、スターレンと申します」
男性は低く唸る。
「何処の人間風情が…と、言って遣りたかったが。時間は少ない。全てを認めよう。そして娘を頼む」
「頼まれずとも!全力で幸せにします!」
周囲の人々は、フィーネに手を振ると、2人を残して門へと登った。
残る女性が口を開いた。
「スターレン。フィル。顔を上げ、よく見せて」
立ち上がり、顔を向けた。
「二人共、お似合いよ。私たちを救ってくれて有り難う。
心して聞いて頂戴。この先、私たちの器を持った敵が現われるかも知れません。けれど迷いは不要です。
中身の無い器などに惑わされてはなりません。
迷わず討ち果たし、そして救って下さい。いいですね」
「「はい!」」
「叶わぬ願い。別れが交わせて嬉しく思います。私たちを後ろに守り抜いて下さった、アンネさんに深い感謝を」
「永遠などは無い。何が起こるかも解らない。嘗て魔として敗れ去り、人の身に落ちた私にも、如何する事も出来なかった。許して欲しい」
「許すだなんて…」
「時が来たようだ。フィル。一度村に戻れ。そこに一振りの剣を隠してある。忌々しい聖剣ではないが、必ず二人の役に立つ筈だ。お前たちになら扱えるだろう」
「有り難く、拝借致します」
満足そうに聞き終えると、2人は門へと登って行った。
フィーネは叫ぶ。何をか、声が枯れるまで。
ラフタルと呼ばれた男の魂は、ヘルメンの前に立った。
「私を罠に嵌めた手腕は認める」
「…はい。ラフタル、陛下」
「王の座を取り、その上何を望む。タイラントだけでは不服か」
「決して、その様な事は…」
「欲に塗れた血脈。それを断つのも、お前の役割ではないのか」
「…はい」
「魔道具などを集めても。使えなければ只の塵。使えぬお前に何が守れる。世界か、国か、ミランか、童か、民か」
「…」
沈黙を返したのは4人。先代の王の前に跪く。
「正しく使える者に明け渡せ。世が滅ぶなら、それに価値は無いであろう」
「仰せの、ままに」
「努々忘れるな。己が夢に溺れれば、王族なぞ露と消え行く事を」
登る先王を見上げ、また深く頭を垂れた。
アンネはゴンザの前に立つ。
「久し振りね、ゴンザ」
「…久し振りだな、アンネ」
場中に降りて来たロロシュとシュルツも、ゴンザの隣に立った。
「御父様。お元気そうで」
「そんな事はない。わしももう歳だ。直ぐにそちらに行くのだろう」
「シュルツ。大きく成りましたね。御母様に良く似てる」
「はい。多くの人に助けて頂きました」
アンネはそれぞれと笑顔を交す。
「名残惜しいですが、時間が在りません。ゴンザ、ライラを幸せにしてあげて。今度は、その手を離さないで」
「あぁ、解った。誓うとも」
「最後に、ライラに挨拶をして。私も天に向かいます。
みんな、元気で。御父様は、まだ来なくていいですよ」
そう言い残し、アンネは場を去った。
闘技場の外回廊。封じられた内門の前で。
ライラは一人立ち尽くしていた。
職務上、中に入る事は許されない。
それが解っていても。
そんなライラの肩にアンネの手が添えられた。
振り返り、思わず手にしていた剣を落とした。
「アンネ…様?」
「ゴンザは鈍感で頑固者よ。それでもいいなら宜しくね」
「はい…。はい!」
軽く、触れるだけの口吻。同性だからとは関係無く。
そもそも自分は生きてもいない。それは別れの代わり。
「一つだけ。私の我が儘を聞いてくれる?」
「何なりと」
「将来。二人に子供が生まれたら…」
「アンネと名付けます!女児が生まれるまで、何人でも産んで見せます!」
「ありがとう…」
感謝を述べたアンネは、ふわりと消え去った。
上空の扉は開いたまま。
最後にアンネの魂を迎え。
『昇霊の門。周囲一帯の昇霊を完了。消去を開始』
門は固く閉ざされ、雲の中へと吸い込まれて行った。
立ち籠めていた黒い雲も同時に消え去り、明るい日の光を取り戻した。
意識を取り戻し、周りに構わず剣を構え直すアーネセル。
「アーネセル!止まれ!剣を納めよ」
「御意に…」
主君の声を聞き届け、剣を納めると。アーネセルは再び意識を手放し倒れた。
抱き締め合い、嗚咽を漏らす2人。
手を繋ぎ合い、感謝の涙を浮べる3人。
沈痛な面持ちで、黙した天覧の4人。
静かに事を見守り続けた、下臣たち。
各々の思惑は昇華され、儀式は一応の終焉を迎えた。
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