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12話
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しおりを挟むその後2人は恋人として、クリスマスを楽しんだ。
フランス料理を食べた後は、有名なイルミネーションを見たり、スケートを楽しんだりと2人にとって最高のクリスマスを過ごしたのであった。
「柑菜さん、来年の秋から僕はフランスに行ってしまうけれど、必ず成長して帰ってくるよ」
「はい、私も秋斗さんと同じくらい成長して待ってます」
2人は、クリスマスツリーの元で約束をしあった。
その瞬間、まるでタイミングを合わせたかのように白くふわふわした雪が空から舞い降りてきたのだった。
5年後。
とあるケーキ屋さん。
「店長かっこいいよね、狙ってみようかな」
ここのケーキ屋で働いているアルバイトの大学生たちがそんな話をしている。
「知らないの? 店長結婚してるんだよ。絵、飾ってあるでしょ? あれ、奥さんが書いたものだって」
「え、そうなんだ、仲良いんだね」
あの約束の通り、2人は1年前に結婚式を挙げた。
結婚式にはもちろん、櫻子や空、亜紀に美鈴などたくさんの友人が駆けつけてくれた。
実は、その1年前に櫻子と空がすでに籍を入れていた。
結婚式も豪華なもので、さすがお金持ちの2人の結婚式と感服せざるを得なかった。
柑菜は、大学院に通いながら高校で美術の講師をしている。
大学でも、教授のアシスタント的なものもしていてる。
亜紀や美鈴は、中学高校の教師になり、美術を子供たちに教えていた。
そして美鈴に関しては、なんと春樹と付き合っていて、結婚もそろそろという噂だった。
ケーキ屋から秋斗が帰ってくる。
「ただいま」
「おかえり」
秋斗が部屋の中に入ると、その空間はコーヒーの匂いで包まれていた。
「はい、今日のケーキはチーズタルト」
「いつもありがとう」
毎週金曜日の夜、2人の日課。
それは、秋斗の作ったケーキを紅茶やコーヒーとともに美味しくいただくこと。
金曜日のあの日から、2人の出会いが始まった。
だからあの日の純粋な気持ちを忘れないように、秋斗と柑菜は金曜日をお茶会の日に決めたのだ。
そして、柑菜はお茶会の時には必ずこう秋斗に伝える。
「美味しい、さすが秋斗だね」
「ははっ、そんなに褒められると照れるよ。でも、ありがとう」
2人の間にはいつも笑顔が咲いている。
END
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