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第九話 研究所
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朔真が魔導士ランクを取得して、二ヶ月が経ち、ギルド【シンフォニア】での仕事にも慣れた頃…
「……舞ちゃん、この案件…」
執務室で仕事を精査していたさゆりが、舞に一つの書類を渡す。
お茶菓子を摘まんでいた舞が渡された書類を受け取り、中身を確認して頷く。
「…たぶん……間違いない」
想定通りの舞の返事にさゆりは少し困った顔をする。
(結構、重たい仕事になりそうなんですよねぇ……)
普段は通常の依頼をしているが、【シンフォニア】の目的は特殊魔法物である。
特殊魔法物に関係しそうな依頼は優先して受けるようにしている。
そんな中、今回の依頼は元々、対応が難しい特殊魔法物の可能性があり、その上、ある組織が関わっている可能性が高い。
そのため、どう対応するか、さゆりは悩んでいた。
そんなさゆりの様子を見て、舞が提案する。
「私が朔真と……美羽で行く…」
舞の提案にさゆりは少し思考し、
「かなり大変になると思うけど、頼むね」
「任せて…」
舞の提案に同意した。
「ということで……今日から朔真と美羽と私で…この依頼をする」
舞がギルドハウスで雑務をしている朔真と美羽に唐突に書類を渡して告げる。
「仕事ですか?」
「どういうことか分からないけど、仕事ですね」
舞のこういうところは慣れたように二人は書類を受け取り、中身を確認する。
そして、二人の表情が険しくなる。
「……まだ、こんなことしてるところがあるんだな」
「ひどいね…」
朔真と美羽の言葉に舞が頷き、
「私達で止める」
そう言った。
【シンフォニア】で舞たちが依頼に対して話していた頃、都心から少し離れたある施設……
「これ以上は無理だ!!」
白衣の男の悲痛な声が施設内に響く。
「ここまで来て、辞めることはできませんよ」
銀髪の男が呆れたような口調で言う。
二人の男はモニターに映る、衰弱した少女を見ていた。
「これが成功すれば、世界が変わりますよ。それにあなたの願いも叶います」
銀髪の男が感情を出さずに言う。
「く……それでも!」
「来栖さん、一度始めた事を途中で投げ出すことは…できませんよ」
白衣の男、来栖 清四郎が後悔した顔で頭を垂れる。
それを尻目に銀髪の男は部屋から出ていった。
(成功したら、あの男も処分しないとですね)
「こんな堂々とした場所にあるとは……」
朔真が呆気に取られる。
朔真たちがいる街、フォーレよりも都市部であるトリスの街中の高いビルが並ぶ一角に朔真、美羽、舞は来ていた。
「本当にここなのかな?」
美羽も半信半疑な声をあげる。
「ここで…合ってる」
舞が何も確認せずに、ただ、確信を持って答える。
「と言っても、正面から入っても門前払いされますよね?」
「見学の許可がある」
朔真の言葉に舞が一枚の紙を出す。
三人の正面のビルの案内には、
【トリニティ魔法薬研究所】
と書かれている。
「よく許可、取れましたね」
「さゆりが…うまくやった」
「さゆりさんならやりそう」
舞の答えを聞き、美羽の言葉に三人とも同意して頷く。
そうして、三人は【トリニティ魔法薬研究所】へ入っていった。
「こちらが臨床試験室になります」
パンツスーツで眼鏡を掛けた女性に案内されて、施設を見て回る朔真たち。
「……」
特に怪しいところ、変なところはなく、案内について見学していた。
非常にスムーズに案内され、最後の見学場所の臨床実験室も終わり、
「以上が弊社の研究施設になります。何か質問はございますか?」
案内していた女性が朔真たちを真っ直ぐに見て、訊いた。
「……特にない」
舞の言葉に朔真と美羽も頷く。
「それでは、出口はあちらになりますので」
そう言って、すぐに出口へ案内しようとする女性に
「すみません!その前にトイレ借りて良いですか?」
朔真が手を挙げて、呼び止める。
「……あちらの角を右に曲がったところにございます」
「どうも」
女性の案内を聞き、朔真が案内されたトイレへ向かう。
数分後、朔真が戻り三人は【トリニティ魔法薬研究所】の外へ出た。
「それで……見つかった?」
研究所から少し離れたカフェで舞が朔真に訊く。
朔真はコーヒーを一口飲んで、静かに頷く。
「あとはどうやって助けるか、だね!」
美羽がやる気を見せる。
「それが問題だよな」
朔真は思案する。
「……夜中に潜入」
舞が小さな声で言う。
「やっぱり、そうなりますよね」
朔真が小さくため息を吐く。
元々、研究所を見学して内部を視察し、その時に異常があればその場で対応し、完全に隠されていた場合は密かに潜入するという話しはしていた。
それでも、いまいち朔真は乗り気ではないのには理由があった。
「全く知らない…一般人を巻き込むかも……それが理由?」
「そうですね……だからこその少人数での潜入ですよね」
朔真の言葉に頷く舞。
「きっと知っていて、関係しているのは上層部の一部だよね」
美羽の言葉は他の人は知らずに研究に打ち込んでいることを意味する。
「だから……秘密裏に解決する」
舞の決意の言葉に朔真も覚悟を決める。
「絶対に助けましょう」
「……お母さん」
桃色の髪の少女が寂しそうに呟く。
無機質な白いベッドに白い壁に囲まれた小さな空間に生活に必要な最小限の設備があるだけの部屋。
この部屋では魔力が霧散して魔法が使えない。
少女が大人しく実験に協力している限りは丁重に扱われる。
少女は自分が行っている事が良くないことだと理解している。
しかし、自分一人で逃げたり、抵抗することができないと思っている。
自分ではどうしていいか分からず、少女は顔を伏せるのだった。
「さて、行くか!」
朔真が二人の顔を見て言う。
「うん!」
美羽の返事と無言のまま頷く舞。
日付も変わった真夜中、三人は静かに昼間訪れた【トリニティ魔法薬研究所】のビルへと向かう。
「裏路地の所に…非常階段…」
舞が昼間に来た正面ではなく、その前の裏路地へ入っていく。
朔真と美羽も舞の後に続く。
裏路地にはビルから人一人分くらいの幅の細い非常階段が設置されていた。
「何階から入るの?」
ビルの高さは五階建てであり、昼間に見学した際は三階までしか見学できなかった。
「見取り図はあるけど、昼間見れなかった四階より上はセキュリティが分からないからな」
「ここは…三階から」
朔真の説明に頷きながら、舞が指示を出し、美羽が頷く。
三人は非常階段の施錠された鉄格子を飛び越え、階段を登り、三階の非常扉に辿り着いた。
「どうやって開けるの?」
美羽の至極当たり前の質問。
「……ん」
舞がピッキングツールを取り出し、1分も掛からず開ける。
「手慣れてますね」
朔真が苦笑いしつつ言うと舞が静かにブイっとハンドサインをする。
「誉めてるわけじゃないんですけどね」
そんなやり取りをしつつ、ビルの中へ入る三人。
「警備員は……近くにはいないな」
朔真が魔導士ランク試験の時に用いた、身体に纏っている魔力を拡げ、魔力範囲のものを知覚する技術、“心眼”を使う。
朔真が“心眼”を使える範囲は自身を中心とした半径10メートルの半球状のエリアである。
そのエリア内であれば、魔法だろうと魔法でなかろうと全て知覚することができる。
「すごい技術だね」
美羽が朔真の“心眼”に感心する。
美羽も舞も聞いてはいたけど、実際目にすると技術の高さに驚いていた。
「今は…失われた技術……」
「感心してないで探しましょう」
舞たちの感心した様子に朔真は照れ隠しをしつつ、仕事へと意識を切り替え、舞と美羽も真剣な顔をして、上の階へ行くために動き出した。
「……舞ちゃん、この案件…」
執務室で仕事を精査していたさゆりが、舞に一つの書類を渡す。
お茶菓子を摘まんでいた舞が渡された書類を受け取り、中身を確認して頷く。
「…たぶん……間違いない」
想定通りの舞の返事にさゆりは少し困った顔をする。
(結構、重たい仕事になりそうなんですよねぇ……)
普段は通常の依頼をしているが、【シンフォニア】の目的は特殊魔法物である。
特殊魔法物に関係しそうな依頼は優先して受けるようにしている。
そんな中、今回の依頼は元々、対応が難しい特殊魔法物の可能性があり、その上、ある組織が関わっている可能性が高い。
そのため、どう対応するか、さゆりは悩んでいた。
そんなさゆりの様子を見て、舞が提案する。
「私が朔真と……美羽で行く…」
舞の提案にさゆりは少し思考し、
「かなり大変になると思うけど、頼むね」
「任せて…」
舞の提案に同意した。
「ということで……今日から朔真と美羽と私で…この依頼をする」
舞がギルドハウスで雑務をしている朔真と美羽に唐突に書類を渡して告げる。
「仕事ですか?」
「どういうことか分からないけど、仕事ですね」
舞のこういうところは慣れたように二人は書類を受け取り、中身を確認する。
そして、二人の表情が険しくなる。
「……まだ、こんなことしてるところがあるんだな」
「ひどいね…」
朔真と美羽の言葉に舞が頷き、
「私達で止める」
そう言った。
【シンフォニア】で舞たちが依頼に対して話していた頃、都心から少し離れたある施設……
「これ以上は無理だ!!」
白衣の男の悲痛な声が施設内に響く。
「ここまで来て、辞めることはできませんよ」
銀髪の男が呆れたような口調で言う。
二人の男はモニターに映る、衰弱した少女を見ていた。
「これが成功すれば、世界が変わりますよ。それにあなたの願いも叶います」
銀髪の男が感情を出さずに言う。
「く……それでも!」
「来栖さん、一度始めた事を途中で投げ出すことは…できませんよ」
白衣の男、来栖 清四郎が後悔した顔で頭を垂れる。
それを尻目に銀髪の男は部屋から出ていった。
(成功したら、あの男も処分しないとですね)
「こんな堂々とした場所にあるとは……」
朔真が呆気に取られる。
朔真たちがいる街、フォーレよりも都市部であるトリスの街中の高いビルが並ぶ一角に朔真、美羽、舞は来ていた。
「本当にここなのかな?」
美羽も半信半疑な声をあげる。
「ここで…合ってる」
舞が何も確認せずに、ただ、確信を持って答える。
「と言っても、正面から入っても門前払いされますよね?」
「見学の許可がある」
朔真の言葉に舞が一枚の紙を出す。
三人の正面のビルの案内には、
【トリニティ魔法薬研究所】
と書かれている。
「よく許可、取れましたね」
「さゆりが…うまくやった」
「さゆりさんならやりそう」
舞の答えを聞き、美羽の言葉に三人とも同意して頷く。
そうして、三人は【トリニティ魔法薬研究所】へ入っていった。
「こちらが臨床試験室になります」
パンツスーツで眼鏡を掛けた女性に案内されて、施設を見て回る朔真たち。
「……」
特に怪しいところ、変なところはなく、案内について見学していた。
非常にスムーズに案内され、最後の見学場所の臨床実験室も終わり、
「以上が弊社の研究施設になります。何か質問はございますか?」
案内していた女性が朔真たちを真っ直ぐに見て、訊いた。
「……特にない」
舞の言葉に朔真と美羽も頷く。
「それでは、出口はあちらになりますので」
そう言って、すぐに出口へ案内しようとする女性に
「すみません!その前にトイレ借りて良いですか?」
朔真が手を挙げて、呼び止める。
「……あちらの角を右に曲がったところにございます」
「どうも」
女性の案内を聞き、朔真が案内されたトイレへ向かう。
数分後、朔真が戻り三人は【トリニティ魔法薬研究所】の外へ出た。
「それで……見つかった?」
研究所から少し離れたカフェで舞が朔真に訊く。
朔真はコーヒーを一口飲んで、静かに頷く。
「あとはどうやって助けるか、だね!」
美羽がやる気を見せる。
「それが問題だよな」
朔真は思案する。
「……夜中に潜入」
舞が小さな声で言う。
「やっぱり、そうなりますよね」
朔真が小さくため息を吐く。
元々、研究所を見学して内部を視察し、その時に異常があればその場で対応し、完全に隠されていた場合は密かに潜入するという話しはしていた。
それでも、いまいち朔真は乗り気ではないのには理由があった。
「全く知らない…一般人を巻き込むかも……それが理由?」
「そうですね……だからこその少人数での潜入ですよね」
朔真の言葉に頷く舞。
「きっと知っていて、関係しているのは上層部の一部だよね」
美羽の言葉は他の人は知らずに研究に打ち込んでいることを意味する。
「だから……秘密裏に解決する」
舞の決意の言葉に朔真も覚悟を決める。
「絶対に助けましょう」
「……お母さん」
桃色の髪の少女が寂しそうに呟く。
無機質な白いベッドに白い壁に囲まれた小さな空間に生活に必要な最小限の設備があるだけの部屋。
この部屋では魔力が霧散して魔法が使えない。
少女が大人しく実験に協力している限りは丁重に扱われる。
少女は自分が行っている事が良くないことだと理解している。
しかし、自分一人で逃げたり、抵抗することができないと思っている。
自分ではどうしていいか分からず、少女は顔を伏せるのだった。
「さて、行くか!」
朔真が二人の顔を見て言う。
「うん!」
美羽の返事と無言のまま頷く舞。
日付も変わった真夜中、三人は静かに昼間訪れた【トリニティ魔法薬研究所】のビルへと向かう。
「裏路地の所に…非常階段…」
舞が昼間に来た正面ではなく、その前の裏路地へ入っていく。
朔真と美羽も舞の後に続く。
裏路地にはビルから人一人分くらいの幅の細い非常階段が設置されていた。
「何階から入るの?」
ビルの高さは五階建てであり、昼間に見学した際は三階までしか見学できなかった。
「見取り図はあるけど、昼間見れなかった四階より上はセキュリティが分からないからな」
「ここは…三階から」
朔真の説明に頷きながら、舞が指示を出し、美羽が頷く。
三人は非常階段の施錠された鉄格子を飛び越え、階段を登り、三階の非常扉に辿り着いた。
「どうやって開けるの?」
美羽の至極当たり前の質問。
「……ん」
舞がピッキングツールを取り出し、1分も掛からず開ける。
「手慣れてますね」
朔真が苦笑いしつつ言うと舞が静かにブイっとハンドサインをする。
「誉めてるわけじゃないんですけどね」
そんなやり取りをしつつ、ビルの中へ入る三人。
「警備員は……近くにはいないな」
朔真が魔導士ランク試験の時に用いた、身体に纏っている魔力を拡げ、魔力範囲のものを知覚する技術、“心眼”を使う。
朔真が“心眼”を使える範囲は自身を中心とした半径10メートルの半球状のエリアである。
そのエリア内であれば、魔法だろうと魔法でなかろうと全て知覚することができる。
「すごい技術だね」
美羽が朔真の“心眼”に感心する。
美羽も舞も聞いてはいたけど、実際目にすると技術の高さに驚いていた。
「今は…失われた技術……」
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