霧島がゲスすぎる話について。

虚実

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~ごめんっ!ごめん、望っ!!~ 7話

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「………。ん、あ、あれ?僕…」

僕…確か望と…。
っ!そうだ!!僕あの後どうしたっけ!?

飛び起きると床の上にいたはずの僕は
いつのまにかベッドの上に寝かされていて、着ていなかったはずの服は、きっちりと着せられていた。

あれ…。望がやってくれたのか…?
あいつが…?なんか、意外だな。
はっ!!また「こいつ案外優しいんだな」とか思ってしまった!!
だめだだめだ。あいつに騙されるな!!

僕がそんなことを考えていると………

「ふふふ。やっぱり、佐田くんは
可愛いね。百面相しちゃって。」

「あ…。な、おまっ!み、見てたのかよ!?」

ドアにもたれながら笑っていた望は
いつもの張り付いた笑みを浮かべていた。

「さ、佐田くん。もう遅いし、家まで送って行くよ?」

「え、あ、いいよ。一人で帰れるし。」

望と一緒に居るとなんかされそうで怖いし。

「ダメだよ。ほら、行くよ。」

無理矢理手を引っ張られて僕は家へと向かった。
その時、僕の手を引っ張っている望の手は、心なしか、暖かく感じてしまった。

望に送られ、僕は家に帰宅した。

はぁ~。今日一日で色々あったな。
まだあいつと再会して一日目なのにあんな事…
でも、僕がまたいじめられないためだ!!
我慢我慢。
それにしても…あいつ…僕が望のお兄さんに捕まって助け?に来てくれた後、すっごい怒ってたな……。呼び方が「佐田くん」から「暁人」に変わってたし………。
おにいさんと…なか…わるいの…かな……?

今日の事をベッドに仰向けになりながら振り替えっていた僕は、そのまま眠りについてしまった。




「行ってきまーす」

いつもの時間に家を出た僕は1人で学校へと向かおうとしていた。はずなのに。

「な、なんでお前がここにっ!!」

僕の目の前には…望が立っていた……。

「あー、佐田くん。またお前って言った~
 一日経ったら忘れちゃった?」

「あ。」

やべっ。つい………。

「ふふふ。可愛い。さ、学校行こ?」

望はまた張り付いた笑みを浮かべてそう言った。

まただ…また顔が笑ってない。
こいつ、いっつもそういう顔してるよな。
なんで女子達はこの笑顔にいつもキャーキャー言ってるんだ?

「?なに?佐田くん。俺の顔になんかついてる?……あ、それとも、見惚れちゃってた?」

「なっ!!そんな訳ないだろっ!
 ほら、さっさと学校行くぞ!!」

こうして僕と望は学校へと一緒に向かった。



ーとある日の休み時間ー

はぁ、休み時間か……。
望は相変わらず女子に囲まれてるな。
あんな奴のどこがいいんだか……。
んー、隣は女子達の声でうるさいし、図書室でも行って本読むかな。

そう思った僕は席を立ち、図書室へと向かう事にした。
廊下を歩いていると。

「佐田くん」

「ひっ!!!」

後ろから突然声をかけてきたそいつは
望だったーーー。

「な、望っ!なんだよ、女子達に囲まれてたのに…。良いのかよ?」

「なに?佐田くん。もしかして、嫉妬しちゃった?」

にやにや笑う望は、やはり本心は笑っていなくて、心のどこかに引っかかりを覚える。最初の一日目以来、僕には手を出してこなくなった。それは何故だか分からないが、僕的にはとてもありがたかった。

でも、なんか調子狂うな……。

ボーッとしていた僕は、目の前に階段がある事に気付かなかったーーーーーーー。

「っ!!!!あぶないっ!!」

「え?」


ゴロゴロっ!


え、な、なにがおきてるんだ?
僕、階段から…落ちた?
あれ、でも全然痛くない。
誰かに抱きしめられてる…?
の、望か?
………………え、望!?!?

「っ!!!お、おい!!望っ!!
大丈夫か!?」

「あはは、佐田くん……。
   ボーッとしてちゃ…ダメ…でしょ?……」

弱々しい笑顔でそういう望は、意識を失ってしまった………………。

「ごめんっ!ごめん、望っ!!」

その後、望は保健室へと運ばれた。
大事には至らなかったが、望は3時間ほど、意識が戻らなかった。
保健室の先生が言うには、寝不足もあったからだろう。との事だった。

……でも……僕のせいだ。
どうしようーーーーーー。
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